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2013年8月21日水曜日

ザ・インターンシップ (The Internship)




鑑賞日:August 20th, 2013
個人的評価:93点

参考情報


2005年の恋愛コメディ『ウエディング・クラッシャーズ』のオーウェン・ウィルソンヴィンス・ヴォーンが再タッグを組んだコメディ。
共演はマックス・ミンゲラローズ・バーンディラン・オブライエンジェシカ・ゾアら。
監督は『ナイト・ミュージアム』シリーズや『リアル・スティール』のショーン・レヴィ
(※日本未公開)

©http://theinternshipmovie.tumblr.com


ストーリー


デジタル社会の前に、キャリアが崩壊してしまったアナログ人間の中年セールスマン、ビリー(ヴィンス・ヴォーン)とニック(オーウェン・ウィルソン)。
勤め先が廃業し無職となった彼らは“自分たちはまだ終わっちゃいない!”ということを証明すべく、なんとGoogleのインターンに。
だがIT産業の中心的存在Googleだけに、当然インターンにも超絶優秀な大学生が集まっていた。


感想


一般ウケはしないと思うがGoogleファンにとってはたまらない内容だった。
今まで営業職しか経験した事のないおっさん二人が学生に混ざってGoogle本社にインターン生として乗り込み、正社員を目指すというコメディ。

Google本社のワークスタイルが垣間見れる作品となっており、有名な無料食堂の紹介はもちろん、無人自動車やお昼寝部屋など、「本当にこれはオフィスなのか!?」とつい言いたくなるGoogle本社ならではのシーンが満載でした。
インターン生を含む新人は「Noogler」と呼ばれ、プロペラ付きのカラフルな帽子をかぶるという伝統があるとは聞いていたが、本当にそのシーンが登場するよ。

特に印象に残ったシーンはインターン生の座を勝ち取るためにおっさん二人が挑んだGoogleハングアウトを利用した面接。

Googleの面接では奇問難問が出ると噂されているが、中でも有名な以下の問題が出題される:
『あなた10円玉の大きさに縮められて、ミキサーの中に入れられました。もとの密度を保ったまま、あなたの質量は小さくなります。ミキサーの刃はあと60秒で動き出します。さて、どうする?』
公式サイトにこのシーンの動画アップされているので是非見てほしい。



この問いに対する答え(あくまでも有力説)は「元の密度を保ったままで小さくなるので、筋力はそのままなはず。という事でジャンプをして脱出する事ができる」という内容だが、このおっさん二人はこの更に上を行く答えをはじき出す。

更に「大事なのは脱出した後さ。ミクロサイズのおっさん二人が世界に飛び出したらどんな事が出来るかを考えるだけでワクワクするぜ!」とおっさんらしからぬ向上心溢れる素敵な付けたしまで飛び出す。
このシーンは本当に印象に残った。

本作品の主人公はGoogle社員ではなくあくまでもインターン生なので、恐らくテーマは「What it takes to be a Googler」といった感じだろうか。

テクノロジー業界を代表する会社ではあるが、パソコンだけ使いこなせれば良い訳ではない。
人とのリアルな関わりまでしっかり大切にする必要があるというメッセージが隠されていた。

とにかく久々に笑ったし、Googleファンにしか分からない細かい芸が散りばめられている。
最後のエンドロールはGoogle Appsの各サービスを上手く利用してクレジットを表示するなんとも憎い演出が施されており、最後の最後まで色んな意味で楽しめます。




ちなみに犬は特に登場しなかった。


2013年8月20日火曜日

グランド・イリュージョン (Now you see me)




鑑賞日:August 21st, 2013
個人的評価:90点

参考情報


トランスポーター』シリーズなどのフランスの鬼才ルイ・ルテリエが監督を務め、希代のプロマジシャン、デヴィッド・カッパーフィールドが協力した娯楽作。マジックを駆使して瞬く間に大金を強奪する4人のマジシャンと、彼らを追い掛ける捜査官たちのチェイスを描く。
グループのリーダーを『ソーシャル・ネットワーク』ジェシー・アイゼンバーグが演じ、FBI捜査官を『キッズ・オールライト』のマーク・ラファロが演じている。華麗な映像トリックや、予測不能の物語に魅了される。
(※日本での公開は2013年10月25日予定)


ストーリー


マジシャンとして一流の腕を持つアトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)は、フォー・ホースメンというスーパーイリュージョニストグループを束ねていた。彼らはマジックショーの中で、ラスベスから一歩も動くことなく、パリにある銀行から金を奪ってみせた。この件を受けて、次の計画を彼らが実行する前に食い止めようとFBI特別捜査官のディラン(マーク・ラファロ)が捜査を始めるものの…

©https://www.facebook.com/grandillusion.jp


感想


今年5月31日に全米公開された本作は、全世界で2億3,300万ドル(約233億円)を稼ぎ出すという制作側の期待を大きく上回る快挙を成し遂げ、既に続編が製作されることになったと言われている注目の作品。

最高に面白かった。

Summit Entertainment / Photofest / Zeta Image

世界トップクラスのイリュージョニストがチームを組み、大胆な犯罪をショーの最中に行うという何とも豪快な設定だが、話の筋はそれなりに通っていて、細かい事を気にする日本人も楽しめる内容となっていた。

Summit Entertainment / Photofest / Zeta Image

予告編にもあるが、「マジックにおけるルールその1は、部屋の中にいる人物の中でもっとも利口であれ」という言葉が印象的で、この言葉を聞いたからか、イリュージョニスト達に翻弄されるFBIやインターポールの捜査官を見るとなんだか気持ちよくなってくる。
ジェシー・アイゼンバーグにこういう天才役を演じさせたらやっぱピカイチですな。

Summit Entertainment / Photofest / Zeta Image

また、ラスベガスのド派手なステージで豪快に観客を魅了するシーンがとてもアメリカ映画らしくて気に入ってる。本作品はまるでショーを見ているようで最後まで華やか。

繰り広げられる数々の不可能な犯罪を見抜く事ができるかチャレンジしながら見るのも楽しいと思う。


非常にオススメなので日本でも公開をお楽しみにっ!
ちなみに無犬。

2013年8月16日金曜日

エリジウム(Elysium)




鑑賞日:August 16th, 2013
個人的評価:68点

参考情報

『第9地区』が第82回アカデミー賞作品賞などにノミネートされた新鋭ニール・ブロムカンプ監督が、マット・デイモンを主演に迎えたSFアクション。22世紀、富裕層だけが居住を許されるスペースコロニー“エリジウム”を舞台に、虐げられた地球の住人の反撃をハードに描く。マットのほか、ジョディ・フォスターや『第9地区』『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』のシャールト・コプリー が出演。ブロムカンプ監督の斬新なアイデアや演出に期待。
(※日本での公開は2013年9月20日(金)予定)

ストーリー

2159年。スペースコロニー“エリジウム”で生活する富裕層はパーフェクトな居住空間で過ごす一方、荒廃した地球に暮らす貧困層はひどい搾取に苦しんでいた。エリジウム政府高官のローズ(ジョディ・フォスター)が地球の人間を消そうと動く中、地球で暮らすマックス(マット・デイモン)はエリジウムに潜入することを決意。残り5日しかない寿命を懸けて戦いに挑む。

感想

自分の好きなSF系で、地球以外の場所にも人類が住んでいるという意味では「オブリビオン」と似た様な設定だが、金持ちだけが足を踏み入れる事ができるコロニーという意味では「タイム」と似ている。

貧困層しか住んでいない地球ではロボットの監視を受けながら働く人間が多く、いずれ訪れるかもしれない、ロボットに支配される時代が描かれていた。

仮に地球が過度の大気汚染などで住める環境でなくなってしまい、人類の移住先が地球よりも規模の小さい場所であれば、本当に一握りの富裕層だけが移住し、残された者は滅びる時代がいつか来るのかもしれないと思わせてくれる内容でした。

でも正直もう少しエリジウムの近未来的な生活にクローズアップしてほしかったとは思った。

なお、犬は地球側にちょろっとだけ登場しました。

2013年8月10日土曜日

ワールド・ウォーZ(World War Z)




鑑賞日:August 4th, 2013
個人的評価:81点

参考情報

ベストセラーを記録した、マックス・ブルックスの小説を実写化したパニック大作。人間を凶暴化させる未知のウイルスの感染原因を解き明かそうと、感染者と非感染者の死闘が繰り広げられる世界各地を駆ける元国連捜査官の姿を、息詰まるタッチで活写する。ハリウッドスターのブラッド・ピットが主人公にふんし、製作も兼任。監督は『007/慰めの報酬』などのマーク・フォースター。無数の感染者が群がって生じた巨大人柱が防壁を越えようとするなど、圧倒的映像の数々に息をのむ。

ストーリー

元国連捜査官のジェリー(ブラッド・ピット)と家族の乗った車が、渋滞にはまっていた。すると、前方で爆発音が聞こえ、トレーラーが無数の車をはじき飛ばしてクラッシュし、パニック状態の群衆が通りになだれ込んでくる。そのただならぬ状態から家族を守ろうと、妻子を連れて逃げるジェリー。やがて、彼は人間を凶暴化させる未知のウイルスが猛スピードかつ世界的規模で感染拡大しているのを知る。そんな中、元国連職員の技能と知識を買われたジェリーは、各国を回ってウイルスの感染原因を突き止めるよう依頼される。
(C) 2012 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

感想

期待通りの内容で満足。
感染するとまるでゾンビの様になってしまう未知のウィルスが世界中で大流行。
「ブラピがゾンビ映画!?」と何だか違和感はあったが、テーマは結構シリアスで彼が選ばれるのも納得。

なお、人がゴミのようにも見える圧巻の映像が多々用意されているのでそこにも注目。

世界戦争というタイトルとなっているが、戦争の相手は元々人間だった事もあり、道徳的な観点を持つ国もいれば、迷わず焼き払おうとする国もいる。
興味深かったのはそれぞれの国が取る対策やそのスピードの違いと、アメリカが非常に苦戦をしていた事。

こういった世界規模の大パニックが起きた時に各国は上手く連携する事ができるのか?
日頃交流の機会が全くない国同士が協力しあう事も必要になってくるが、この危機的状況の中で本当にそんな事が出来るのか?
日本だったらどうなるだろう…

そんな事を考えさせてくれる作品だった。

ちなみに飛行機内のシーンでチワワが登場する。
こんな状況じゃないと機内に犬は入る事ができないので、そういった意味でも貴重なシーンでした。

2013年8月4日日曜日

ローン・レンジャー(The Lone Ranger)




鑑賞日:August 4th, 2013
個人的評価:31点

参考情報

パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジョニー・デップゴア・ヴァービンスキー監督ら主要スタッフが再びタッグを組んだアクション・アドベンチャー。テレビドラマや映画で何度も映像化された人気西部劇を基に、悪霊ハンターと正義のヒーローのコンビが巨悪に立ち向かう姿を活写する。ジョニーとコンビを組むローン・レンジャー役には、『J・エドガー』のアーミー・ハマー。個性的で好感の持てるキャラクターたちのほか、荒野を舞台にした派手なアクションなどにも注目。

ストーリー

幼い頃に遭遇した悲しい事件への復讐をもくろむ悪霊ハンターのトント(ジョニー・デップ)は、そのスピリチュアルな力で死の一歩手前の男、ジョン(アーミー・ハマー)を救う。正義感の強いジョンは、目的を達成するためならどんな手段も用いるトントと衝突するも、愛する者を奪われたことで豹変。マスクを装着し“ローン・レンジャー”と名乗り、トントと一緒に巨悪に挑む。
(C) Disney Enterprises, Inc. and Jerry Bruckheimer Inc. All Rights Reserved.

感想

奇抜なメイクで奇妙キャラを演じきり、真骨頂を披露したとも言えるジョニー・デップの演技は光ったが、ストーリーや展開がそのキャラの強烈さを生かしきれていなかったと感じた。

初めてヒーロー役を演じたアーミー・ハマーも『ソーシャル・ネットワーク』や『J・エドガー』で世に知らしめた頭の切れる秀才キャラを生かす事ができたいなかったのが残念。

どこが王道なのかよく分からない作品だったけど、序盤とクライマックスで用意されているトレインアクションは派手で印象に残る。

犬は出てくるけど、何犬か分からないぐらい遠目にしか映らなかった。