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2013年10月17日木曜日

アバウト・タイム(About Time)



鑑賞日:October 17th, 2013
個人的評価:93点

参考情報


監督・脚本は映画『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティスが務め、『シャーロック・ホームズ』シリーズのレイチェル・マクアダムスがヒロインを演じるタイムトラベル・ファンタジー。


ストーリー


21歳のティム(ドーナル・グリーソン)は、父親(ビル・ナイ)から一家の男子は全員タイムトラベルの能力を持つことを知らされ、ロンドンで知り合った魅力的な女性メアリー(レイチェル・マクアダムス)に対して、タイムトラベルを使って関係をより良くしようとするが、思うようにいかず苦戦する。



感想


タイトルが語っているがとにかく素敵なテーマだった。
時が経つのは早いし、明日は必ず訪れる。
そんな毎日を繰り返していると人はつい時間の大切さを忘れてしまう。

本作ではタイムトラベルという能力を持った主人公が家族と、恋人と、そして自分と向き合い、最高の人生を追求するストーリーだが、最後に出てくる答えに心打たれる。


過去に戻ってある1日をやり直せる事ができたら自分は何をするだろうか。
そんな事を考えさせてくれる素敵な作品で、思わず自分の人生を振り返ってしまうし、1日1日が大切に思えてしまう。

生きるって辛い時もあるけど、幸せな時もある。
人生はその繰り返しで最終的には充実した道であると信じてしまうようなそんな内容でした。

タイムトラベルというSF的な要素もあれば、しっかりとしたラブストーリーもあり、コメディ要素まで入ってる。
また何よりもハートウォーミングな家族愛もちゃんと描かれているので、色んな所で感動できる。



なお、レイチェル・マクアダムスはすでに映画『きみがぼくを見つけた日』『ミッドナイト・イン・パリ』といったタイム・トラベルを描いた映画に出演しており、今回が3本目となるらしいですね。さすがの演技でした。

日本ではいつ公開されるか分からないが、これは日本でも人気が出ると思うな。



ちなみに公園で白い犬が2匹でじゃれあっていて幸せが表現された素敵なシーンが登場するので、そこもお楽しみに。




ゼロ・グラビティ(Gravity)




鑑賞日:October 17th, 2013
個人的評価:81点

参考情報

しあわせの隠れ場所』などのサンドラ・ブロックと『ファミリー・ツリー』などのジョージ・クルーニーという、オスカー俳優が共演を果たしたSFサスペンス。事故によって宇宙空間に放り出され、スペースシャトルも大破してしまった宇宙飛行士と科学者が決死のサバイバルを繰り広げる。監督を務めるのは、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』『トゥモロー・ワールド』などの鬼才アルフォンソ・キュアロン。極限状況下に置かれた者たちのドラマはもとより、リアルな宇宙空間や事故描写を創造したVFXも必見。


ストーリー

地表から600キロメートルも離れた宇宙で、ミッションを遂行していたメディカルエンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)とベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)。すると、スペースシャトルが大破するという想定外の事故が発生し、二人は一本のロープでつながれたまま漆黒の無重力空間へと放り出される。地球に戻る交通手段であったスペースシャトルを失い、残された酸素も2時間分しかない絶望的な状況で、彼らは懸命に生還する方法を探っていく。

※日本では12月13日より3D / 2D同時公開

感想

以下の記事にも書いてあるが、とにかくアメリカで話題の作品だったのでシンガポールの映画館で一足早く見てきた。
【記事】『ゼロ・グラビティ』が100億円を突破!公開からわずか9日での快挙
ストーリーはシンプルだが、映像は素晴らしかった。
映画史上宇宙を最もリアルに描いたと評されているが「宇宙にいるとこんな感じなんだなぁ」と思わせてくれる映像でした。

ほとんどのシーンをサンドラ・ブロックがたった1人で演じている事もあり、孤独の怖さと美しさが同時に描かれている。

日本でも「宇宙兄弟」が流行っているのでウケるかもしれないが、宇宙飛行士がそんなに注目されていない国ではあまりウケないかもしれない。

とにかく新しい形の表現が多い作品なので、コアな映画ファンは見るべきです。

なお、舞台は宇宙がメインなので犬は全く出てこない。
でも声だけで登場するのでお楽しみに。

2013年10月6日日曜日

ランナウェイ/逃亡者 (The Company You Keep)





鑑賞日:October 6th, 2013
個人的評価:78点

参考情報

俳優や監督として、オスカー受賞作『普通の人々』など数々の名作に携わってきたロバート・レッドフォードが監督、主演を務めた社会派サスペンス。反体制活動を展開した実在の過激派組織を題材に、素性を隠して30年間暮らしてきた元幹部が、当時の仲間の逮捕によりFBIと記者から追われるさまを描く。若手記者を『トランスフォーマー』シリーズのシャイア・ラブーフが熱演するほか、スーザン・サランドンリチャード・ジェンキンスクリス・クーパーら豪華共演陣が物語を盛り上げる。

(C) 2012 TCYK, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

ストーリー

1969年、ベトナム戦争反対を世に訴えるために連続爆破事件を起こした過激派組織ウェザーマンはFBIの最重要指名手配リストに記載された後、突如消息を絶つ。30年後、元メンバーの一人(スーザン・サランドン)が警察に捕まる。再び話題を呼んでいる事件を調査する新聞記者のベン(シャイア・ラブーフ)は、一見真面目そうな雰囲気のシングルファーザーの弁護士ジム・グラント(ロバート・レッドフォード)にたどり着く。


感想

複雑かつ深いテーマが潜む作品でした。

30年前に起きた事件の容疑者が逮捕された事により再び浮かび上がる情報を地元新聞のいち若手記者が繋ぎあわせ、30年間誰も気づく事のなかった真実にたどり着く。

過激派と呼ばれた容疑者はなぜ30年間も隠れていたのか。
そして世界中に散らばったと思われるその仲間たちは、謎が明らかにされていくにつれ何を思い、どういった行動を起こすのか。

普通の視点で見ると「なんでそんな行動を取るのだろう?」と思ってしまうかもしれないが、この作品はぜひ容疑者の視点で見てほしい。
きっと今まで過ごしてきた世界の見方も変わると思う。

本当の真実は誰が知っているのか。
真実のたどり着くためにはどれだけの覚悟と犠牲が必要なのか。
そういう気付きを与えてくれるテーマでした。

家族との絆が描かれているが、それ以上に仲間との絆の大切さが切なく表現されている。
本当に理解しあえる仲間に出会う事は一生もの。
こういう仲間にいつか出会いたいと思わせてくれる。

ちなみに天才歌手のジャッキー・エヴァンコという非常に可愛い子役が主人公の娘役として登場するが、命をかけてでも守りたくなる気持ちが分かるぐらい愛おしく見えるその演技は素晴らしかった。どうやらこれが映画初出演らしい。アメリカには末恐ろしい子供が続々出てくるねぇ。


なお、今日は警察との逃走シーンには付き物の警察犬ちゃんがいっぱい登場します。
「POLICE」と書かれた犬用のベストが最高でした。
あれどこかに売ってないかしら。