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2015年7月24日金曜日

パージ (The Purge)





鑑賞日:July 24th, 2015
個人的評価:85点

参考情報


6才のボクが、大人になるまで。』などのイーサン・ホークが主演を務めたサスペンス。年に1度だけ殺人をはじめとする全ての犯罪が許されるという政策が施行される中、決死のサバイバルを繰り広げる一家の姿を追い掛けていく。監督は、『交渉人』などの脚本を手掛けてきたジェームズ・デモナコ。『300 <スリーハンドレッド>』シリーズなどのレナ・ヘディ、テレビドラマ「ブラザーズ&シスターズ」シリーズなどのマックス・バークホルダーらが共演。息詰まる展開はもちろん、むごたらしいバイオレンス描写にも圧倒される。(©シネマトゥデイ


ストーリー


年に12時間だけ、殺人を含む全ての犯罪行為を合法にする法律が定められたアメリカ。パージと呼ばれるその日を迎えたジェームズ・サンディン(イーサン・ホーク)は、最先端のセキュリティーシステムによって保護された自宅で妻子たちと夜を過ごすことに。だが、パージがスタートするや、ある男がジェームズの家に助けを求めてやって来る。息子がセキュリティーシステムを解除して彼を家にかくまうが、男を殺そうとする近隣住民が続々と集結。暴徒と化した彼らに囲まれたジェームズたちは反撃に挑むが…(©シネマトゥデイ

感想&見どころ


斬新な設定で内容もバイオレンスたっぷりなのできっと10人中9人は「うーん…」と思うはずです。でも僕にとっては凄く面白かったのです!なのでもしこの映画を面白いと感じる人ならきっと僕と凄く気が合います!飲みに行きましょう(笑)

人間が実は持っている「闇」が開放される日


「パージ」が開始されてからアメリカの犯罪率は大幅に減少し、景気もこれまでになぐらう良好。でもそれは犯罪を犯しても罪にならない政府公認の12時間があるからこその結果。人は自らが1年間溜め込んだ闇をそこで一気に開放するのだが、「ほとんどの人間はこういう闇の部分を抑えながら実は生きている」という事を認識させてくれる、ちょっとリアルで怖いストーリーでした。

自由の国アメリカだからこその政策


凄くアメリカらしいなぁと思ったのが「裕福な過程は最新のセキュリティを自宅に導入できるので安全」という設定。お金が無い人は必然的に危険にさらされるか、自らが人を襲うなどの犯罪に手を染める事になってしまう。でも逆に考えれば頑張ればちゃんとお金も稼げるし、お金がなくても犯罪が合法化される時間帯を活かして一攫千金というアメリカン・ドリームだって狙える。「知力」、「財力」、「暴力」など何かしらの「力」がある人が生き残る。そういう意味では底辺の人にすらチャンスを与える面白いアイディアでした。

大胆な政策は映画を通して伝えるのも有り


今回の政策は200年後のアメリカならばもしかしたらあり得るかもしれないけど、現代ではまだ無理があるでしょう。でも「もしこんな政策が実現されたら世界はどうなるのか?」という問いかけに対し、映画を観ながら自分なりにイメージする事ができました。そこで僕は「こういう大胆な政策って理解されにくいから本気で映画にして国民に伝えるのも有りかもっ」と思ってしまいました。例えばいま何かと話題の「安保法制」ですが、これが本当に実現したら日本がどう変わるのかを上手くつかめていない人が多いはずです。極端な例ですがある程度の予算をかけてハリウッドスターなんか使った映画で「安保法制」の題材にしたら面白いのになぁと思ってしまいました。

(C) Univesal Pictures

何か色々深い事を考えさせてくれた映画でしたが、久々に尖った内容で大変面白かったですし、印象強い作品でした。オススメです。

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ワンちゃんは全く出てきませんでした。

2015年6月27日土曜日

誘拐の掟 (A Walk Among the Tombstones)





鑑賞日:June 27th, 2015
個人的評価:71点

参考情報


96時間』シリーズなどでアクション俳優としての地位を確立した名優リーアム・ニーソンが主演を務め、ローレンス・ブロックの傑作ミステリーを映画化したサスペンス。引退した敏腕刑事が、猟奇殺人犯と激しい頭脳戦を繰り広げる姿を活写する。『ザ・ゲスト』などのダン・スティーヴンスや、ラッパーのアストロことブライアン・ブラッドリーらが共演。邪悪な猟奇殺人鬼に挑む主人公のパワーに圧倒される。(©シネマトゥデイ


ストーリー


ニューヨーク中が連続誘拐殺人事件におびえていた1999年、元刑事のマット(リーアム・ニーソン)のところにある依頼が舞い込む。それは妻を誘拐された夫からの、犯人を見つけ出してほしいというものだった。マットはこれまでの刑事人生で身に付けた全てのスキルを総動員して誘拐犯の捜索に挑むが、相手もなかなか尻尾を出さず…(©シネマトゥデイ

感想&見どころ


今回のリーアムは元刑事であり、元アルコール中毒者。
刑事を引退して探偵となった彼はとある誘拐事件に巻き込まれるのだが、そこで繰り広げられる誘拐犯との交渉バトルが96時間のあの名シーンを彷彿とさせる。
探偵役ならではの聞き込みや張り込みシーンが満載で、子どもと組んで犯人を追い詰めたりするので、リーアムにしては珍しいキャラでした。

猟奇殺人鬼が魅せる残虐な誘拐が恐ろしい!


今回の犯人は愉快犯に近い猟奇殺人鬼。たとえ身代金を支払っても残酷な方法で人質を殺してしまう様な二人組だ。2対1で女性を犯すだけではなく、おっぱいを片方だけ切り落としたりしようとするなどとにかく色んな意味で怖い。その映像を裏ビデオ(どちらかというと闇ビデオ)として流出させるのでこれまた質が悪い。久々に強烈な悪役でした。

哀愁漂う孤独なリーアムが何だか切ない


今回のリーアムは刑事時代に酒の勢いで犯してしまったとある出来事のせいで人生を捨てかけている。誰とも出来るだけ関わらずに孤独に生きる彼は、ただ歩いているだけなのに切なく感じてしまう。特に今回は守るべき家族もいないので、いつもの「俺の娘・息子を返せこの野郎っ!」という気迫が無い。でもこの切なさが逆に新しくて新鮮だった。
ちなみに原題は「A Walk Among the Tombstones」なんだが、これは「歩く先は墓石だらけ」みたいな表現でもあるので、今回はそういうどん底のリーアムを押したいのだろう。

(C) 2014 TOMBSTONES MOVIE HOLDINGS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.


ドラッグディーラーの娘を本気で守る


リーアムファンなら当然知っているだろうが、『96時間』シリーズのがヒットしてから出る彼の作品はほとんど同じ様な設定とストーリーなのだ。誰か大切な人が危険にさらされて、それを異常な愛とパワーで守るのが基本の形となっている。今回はいつもち違うのは守るターゲットが大切な人ではないという点。しかもドラッグディーラーの娘なので、悪人を助けている(娘は普通の女の子だけど)。肉親が危険にさらされていないからか、今回はいつもと比べてよりクールに対応するリーアムが見れます。

(C) 2014 TOMBSTONES MOVIE HOLDINGS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

何だかんだ言ってこれもいつものリーアム作品ですが、期待通りの面白さでした。

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今回も色んなワンちゃんが登場します。尾行中に大勢の犬を一人で散歩に連れていくドッグウォーカーがガッツリ映り込むなど、きっと監督が犬好きなのではないかなと思うぐらい無理やり犬が登場するシーンが多々ありました。娘が誘拐されるシーンでは不審な気配を感じ取ったワンちゃんが気絶させられてしまうシーンもあったが、犯人との交渉シーンの時には元気に自宅内を歩きまわっている姿がちゃんと映るなどの配慮もちゃんとされている。

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2015年5月24日日曜日

フォーカス (Focus)





鑑賞日:May 24th, 2015
個人的評価:70点

参考情報


ウィル・スミスふんするすご腕詐欺師と彼から詐欺師の全てを学んだ美人詐欺師が、世界の大富豪を巻き込み壮絶なだまし合いを繰り広げるクライムサスペンス。男を手玉に取る女詐欺師に成長した主人公の元恋人を、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などのマーゴット・ロビーが演じる。監督・脚本は、『ラブ・アゲイン』などのグレン・フィカーラとジョン・レクア。スリのプロとして有名なアポロ・ロビンスが演出した、詐欺師たちの巧妙な手さばきも見どころ。(©シネマトゥデイ


ストーリー


30人の熟練詐欺師集団をまとめるニッキー(ウィル・スミス)は、半人前な女詐欺師ジェス(マーゴット・ロビー)に可能性を見いだし、一流の犯罪者にすべくノウハウを伝授する。やがて二人は恋に落ちるが、恋愛は自分の仕事の邪魔になると判断しジェスのもとを去る。数年後、ニッキーが一世一代の詐欺を仕掛けるブエノスアイレスのモーターレース会場で、一段と美貌に磨きをかけたジェスと再会し…(©シネマトゥデイ

感想&見どころ


他人が何にフォーカス(注目)しているのかが分かれば人間は勝負あり。スポーツやビジネスでもそうだが相手の考えや行動が読めれば、相手にとって予想外のアクションを起こす事が出来る。ギャンブルでは特に重要なこのスキルにフォーカスした面白う作品です。

最新の詐欺師やスリ師の事情にクロースアップしており、一見ニッチな分野に見えるが、決して人ごとではないと感じる様な最新の手口が盛り込まれていた。劇場を出る頃にはみんな自分の財布がポケットに入っているかつい確認しまうだろう。

ターゲットが億万長者のため舞台がスーパーボウルのVIPルームやF1レース前のパーティー会場となっており、億万長者の超ゴージャスなセレブリティライフが見えるのも面白い。また、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で金持ちを射止めるセクシー美女という役にハマったマーゴット・ロビーがその上品なセクシーさを存分に披露している。

まるで会社の様なプロ詐欺師の集団


ニッキー(ウィル・スミス)がジェス(マーゴット・ロビー)を自らの職場に招き入れるが、そこにはまるで会社の様な日常が存在していた。ターゲットをひたすらリサーチする担当や物色品をひたすらオンラインで売り続ける担当。詐欺行為を遂行するために使用した経費の申請をする者もいるなど行われている事をまるで普通の会社だ。人を騙す事を商売にするのであれば確かにこういった形に行き着くかもしれない。ただ普通の会社の様に長く続けられないので素早く、大きく稼ぐ必要があるだろう。

何層にも重なった匠な「嘘」


人を騙すためには当然嘘をつくのだが、大きな案件になると何日も前から嘘をつきはじめ、それが何層にも重なった複雑な状態で最後の騙しを迎える。あらゆる項目を頭の仲に叩き込みつつ、冷静に振る舞いながら華麗にターゲットを騙す手口は圧巻。

(C) 2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED


嘘の中に潜む真実


ニッキー(ウィル・スミス)もジェス(マーゴット・ロビー)も詐欺師なので常に嘘をつき続けるし、自分以外の人を信用できない性格となってしまっている。そんな2人がお互いの嘘が絡み合う中で徐々に真実も盛り込んでくるやり方が特に面白い。詐欺師が故の超複雑な恋愛駆け引きをご堪能あれ。

(C) 2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED

残念ながら犬は一切登場しなかった…

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2014年12月19日金曜日

神さまの言うとおり

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鑑賞日:December 19th, 2014
個人的評価:69点

参考情報


週刊少年マガジン」連載の人気漫画を、鬼才・三池崇史監督が実写映画化したサバイバルサスペンス。突如命懸けの不条理なゲームに巻き込まれた高校生たちが、生き残るために立ち向かう姿を描く。次々に与えられる課題に、負ければ命はないという緊迫感のもとでゲームに挑む若者たちを、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」などの福士蒼汰優希美青、『悪の教典』などの山崎紘菜染谷将太、『桐島、部活やめるってよ』などの神木隆之介らが熱演する。(©シネマトゥデイ


ストーリー


何事もない日々に飽き飽きしていた高校生・高畑瞬(福士蒼汰)の通う学校に突如ダルマが出現し、命を懸けたゲームの始まりを告げる。少しでも動いたら首が吹き飛ぶ第1のゲーム「ダルマさんが転んだ」をクリアした彼は、幼なじみの同級生・秋元いちか(山崎紘菜)と一緒に第2のゲームへと向かう。一方世間では、ゲームから生還した生徒たちを、神の子とあがめており…(©シネマトゥデイ

感想


久々に邦画を見たけどよくこんな奇想天外なマンガを実写化するなぁという好奇心だけで選んでみた。グロいシーンも多々あったけど、マンガの世界をそれなりに再現できていたと思う。

    マンガが原作だと言う事もあるので、きっと「ここからここまでを映画にしよう」という事前の決め事があったのだろうか。1つのシーンに必要以上の時間を使い、飽きてしまう場面がチラホラあった。「映画は約2時間持たせないとならない」という概念を思い切って捨てて、もっとテンポ良く、そしてダイナミックに描いた方がこの作品は面白くなるし、よりスリリングになるはず。

    (C) 2014「神さまの言うとおり」製作委員会

    主演の福士蒼汰もそうだけど、今どきの旬なキャストが登場するのは良かった。
    『第37回ホリプロタレントスカウトキャラバン』でグランプリを獲得した優希美青や『第7回東宝シンデレラオーディション』で審査員特別賞を受賞した山崎紘菜がヒロインとして登場するけど。2人とも今どきの美少女な感じで作品を明るくしてくれていた。
    あとGANTZなんかもそうだったんだけど、この手のマンガは「2ちゃんねる」とかそういったネットユーザーをターゲットとしているのか、作人中にもそういう人たちが好きそうな展開が多々出てくる。
    地獄のゲームを勝ち抜く子供を「神の子」と崇めて、街中が神の子コールをするとかは実際は想像がつかない。
    あとネットばかりしている引きこもりのオタクがまるで世界を救う様な重要情報を握っているような展開にも違和感を感じた。





    グロいシーンを気にしないのであれば見ていて面白い作品だと思います。

    残念ながらワンちゃんは登場しませんが、CGのダルマや白クマなどの可愛い(?)キャラも登場するよ。


    2014年11月15日土曜日

    パワー・ゲーム (Paranoia)





    鑑賞日:November 15th, 2014
    個人的評価:65点

    参考情報


    ハリソン・フォードゲイリー・オールドマンが共演を果たし、ジョゼフ・フィンダーのベストセラー小説「侵入社員」を映画化したサスペンス。巨大企業のトップとして君臨し互いに激しい開発競争を繰り広げる首脳陣の攻防が展開していく。ライバル社にスパイとして潜入する若手社員を『ハンガー・ゲーム』シリーズなどのリアム・ヘムズワースが熱演。男たちの野望と狂おしいまでの栄光への執着に戦慄する。(©シネマトゥデイ


    ストーリー


    躍進中のIT企業ワイアット社に勤務するアダム(リアム・ヘムズワース)は、成功のチャンスをつかもうと必死だった。ある日、彼はCEOニック(ゲイリー・オールドマン)の前で新ソフトのプレゼンをするものの失敗し、トップにたてついたせいで本人とチーム全員が解雇されてしまう。やけくそのアダムは仲間と一緒に会社の金で高級クラブに繰り出すが…(©シネマトゥデイ

    感想


    ビジネス現売でのスパイ活動は情報社会と化した現代ではきっと多く行われているだろうが、そんなリアルな事件を題材にした作品。
    超大手IT企業であるワイアット社と、常にその1歩先を進んでいる時代を牽引するIT企業のゴダード。現実世界にもこういった関係性を持つ企業もいるのでどうしてもそこと照らしあわせて見てしまうが、それが逆に面白かった。

      潜入すると5千万円、有力な情報を手に入れたら更に1億円の報酬が手に入るという条件。こんな事を尊敬する社長からお願いされたら自分ならばどうするだろうか。企業が他社の機密情報を本気で欲しいと思った時に、実際にはどういう行動が取られるのか?自分もIT業界で働いている事もあり、ここらへんを気にしながら楽しめた。

      主人公はハンサムでカリスマ性がある魅力的なIT系男子となっており、何だか今どきのアメリカでモテる男性がモデルになっているように感じた。またヒロインは高学歴で仕事も出来てしかも美しい女声となっており、ここらへんもアメリカ女性の目指す人物像が入っていたと感じた。商社で働くちょこっと高給な男性と、気が利くお淑やかな女性がモテる日本と照らし合わせると興味深かった。
      でも大した実績も無い若造が世界最高峰のIT企業に幹部として転職するのは結構無理があったし、例え幹部になれたとしてもあんなに早くCEOとお近づきになれる事は無いと個人的に感じた。もしかしたら小説ではもっとちゃんと時間を使っているのかもしれないけど、映画だと短い分そこらへんのリアリティに欠けた。


      いつか現実世界でこういったスパイ活動が行われて、それを題材にしたリアルな映画が出来る事を期待しています。

      ちなみに、ワンちゃんは登場しませんでした。

      2014年10月5日日曜日

      ゴーン・ガール (Gone Girl)





      鑑賞日:October 5th, 2014
      個人的評価:86点

      参考情報


      2012年に出版されるや、NYタイムズ紙のベストセラーリストの1位を飾ったギリアン・フリンのベストセラー小説「ゴーン・ガール」が、デヴィッド・フィンチャー監督、ベン・アフレック主演で映画化。なお、映画版は小説版と結末が異なるらしい。


      ストーリー


      美しくて仕事も出来る完璧な妻が結婚5周年記念日に急に失踪する。夫のニックは警察と共に妻に関する情報を世間に呼びかけるが、彼の不可解さや空気を読まない行動が災い、アリバイのない彼に次第に嫌疑がかけられる…

      ©https://www.facebook.com/GoneGirlMovie/photos


      感想


      2時間半近くの大作だが様々な展開が用意されているのであっという間に時間が過ぎると感じるだろう。色調を抑えた暗い画づくりが特徴のデヴィッド・フィンチャー監督だが、本作もまた彼らしい独特の謎めいた暗さが印象的だった。
      ストーリーも大きくいくつかのパートに分かれており、ドラマだったらシーズン1〜3まで作れちゃうんじゃないかというぐらいそれぞれの内容は濃い。

      ©https://www.facebook.com/GoneGirlMovie/photos

      ハーバード大卒で有名美人作家でもある妻エイミーと、ライターを首になってエイミーのお金でバーを営む夫ニック。ニックが非常に不思議なキャラで、何を考えているのか本当によく分からない。この夫婦の絶妙な関係性が物語の謎に拍車をかける。

      ©https://www.facebook.com/GoneGirlMovie/photos

      またセックスシーンがいくつかあるのだが、中にはデヴィッド・フィンチャー監督が「ドラゴン・タトゥーの女」でも表現した様などこか「怖い」セックスが描かれており、興奮と同時に恐怖を感じて超ドキドキした。とにかく心臓がバクバクするあの何とも表現しにくい感情は彼の映画でしか感じる事ができないだろう。
      ダークでインテリジェント、かつスタイリッシュな作品でしたが下馬評通り非常に面白い。暗い映画なんだけどシリアスな笑いもちゃんと盛り込まれておりそこらへんも憎い作りになっていました。見て損は無いでしょう。

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      なお、ワンちゃんは登場しなかったです。

      2014年5月23日金曜日

      プリズナーズ (Prisoners)





      鑑賞日:May 23rd, 2014
      個人的評価:81点

      参考情報

      X-MEN』シリーズ、『レ・ミゼラブル』などのヒュー・ジャックマンが愛する娘を誘拐され、自力で犯人を捕まえようと行動を起こす父親を演じるクライムサスペンス。ヒューのほか、事件を担当する警察官に『ブロークバック・マウンテン』などのジェイク・ギレンホール、容疑者に『リトル・ミス・サンシャイン』などのポール・ダノら実力派俳優陣が顔をそろえる。メガホンを取るのは、『』『灼熱の魂』のカナダ人監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ。わが子を誘拐され、悲しみや怒りをたたえた父親を演じるヒューの迫真の演技が見どころ。

      ストーリー

      家族と過ごす感謝祭の日、平穏な田舎町で幼い少女が失踪する。手掛かりは微々たるもので、警察(ジェイク・ギレンホール)らの捜査は難航。父親(ヒュー・ジャックマン)は、証拠不十分で釈放された容疑者(ポール・ダノ)の証言に犯人であると確信し、自らがわが子を救出するためにある策を考えつくが…

      (C) 2013 Alcon Entertainment, LLC. All rights reserved.

      感想

      本年度アカデミー賞(撮影賞)にノミネート。
      愛する娘の命を救うために、法律とモラルの一線を踏み越えていく父親の計り知れない愛情をヒュー・ジャックマンが今までに見せた事のない強烈な演技で表現する。

      (C) 2013 Alcon Entertainment, LLC. All rights reserved.

      平凡な日常が一瞬にして崩れ去る悲惨な現実が表現されているので、観終わった後は日々の生活に危機感を覚えさせられる。

      (C) 2013 Alcon Entertainment, LLC. All rights reserved.

      ペンシルヴェニア州という田舎町が舞台なんだが、銃声が鳴っても誰も気にしない環境が特に恐ろしく思えた。

      銃社会であるアメリカで犯罪が多発する理由が垣間見える内容となっていた。

      アメリカに住む時はやはり安全面を優先した方がいいね。

      (C) 2013 Alcon Entertainment, LLC. All rights reserved.

      さて最後に触れておきたが、本作品では視聴者に向けた1つの大きな問いかけがある。
      行方不明の家族を見つけ出すために、法律では許されていない行動を取るべきか。

      本作品では父親が証拠が出ずに釈放された元容疑者を監禁し、拷問をするシーンがある。
      怪しいのだが証拠が無い元容疑者に対してこういった行動を起こす事は正しいのだろうか?

      ぜひこの部分に対する自分なりの答えを模索しながら本作品を観てほしい。


      なお、今回は何回か犬が登場します。
      行方不明の少女を捜し出すための警察犬や、犯人の匂いを追跡するための警察犬。
      それ以外にも容疑者が飼っている犬なども登場する。
      やっぱ田舎だと犬が多くなるね。


      2014年2月16日日曜日

      エージェント:ライアン (Jack Ryan: Shadow Recruit)





      鑑賞日:February 16th, 2014
      個人的評価:74点

      参考情報

      レッド・オクトーバーを追え!』などの原作で知られる、トム・クランシーの人気小説「ジャック・ライアン」シリーズを新たに実写化したサスペンスアクション。投資銀行員という表向きの顔を持つCIA情報分析アナリストのジャック・ライアンが、世界恐慌勃発を狙う巨大な陰謀に立ち向かう。主演は『スター・トレック』シリーズのクリス・パイン。共演には、監督も務めるケネス・ブラナーに『プライドと偏見』などのキーラ・ナイトレイ、ベテランのケヴィン・コスナーと、実力派が結集する。

      (C) 2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

      ストーリー

      ウォール街にある投資銀行のコンプライアンスと経済テロ阻止を目的としたCIA情報分析班のアナリストという、二つの顔を持つジャック・ライアン(クリス・パイン)。ある日、モスクワの投資会社チェレヴィン・グループの不審な動きをキャッチし、上官ハーパー(ケヴィン・コスナー)にエージェントの現地派遣を要請する。しかし、彼から返ってきたのはライアン自身による調査命令だった。チェレヴィン・グループへの監査を装ってモスクワへと飛んだライアンだが、そんな彼に同グループの警護員が襲い掛かってくる。

      感想

      CIA情報分析班のアナリストが巻き込まれる「世界経済テロ」を描いた本作では、ウォール街を手玉に取る天才たちによる頭脳戦が繰り広げられる。

      この様に世界の経済が操作されると思うとゾッとするような世界規模なテロの裏側が生々しく描かれている。

      また、ロシアのモスクワとアメリカのニューヨークを股に掛けるその壮大な世界観にも終始飲み込まれるだろう。

      (C) 2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

      あと、久々にみたキーラ・ナイトレイが更に美しくなっており、もはや20代とは思えない程の大人っぽさで見惚れてしまう。

      最初は脇役なんじゃないかと思う様な扱いだったが、段々ガッツリとシーンに絡んでくるようになり、生死をかけた騙し合いにも主要メンバーとして参加するほどの重要人物になってくる。

      (C) 2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

      少ない情報を基にテロ行為の手がかりを捜し出す天才分析官の活躍ぶりから、現代の情報社会がどれほどの発達しているかが表現されていて、犯人を特定するために「Facebook」、「Instagram」、「Reddit」でも検索するシーンが登場するのが特に印象的だった。

      上映時間は1時間46分とそんなに長くもなく、テンポよく進むインテリジェンスなサスペンスでオススメです。


      ちなみにライアンが極秘にケヴィン・コスナー演じる上官ハーパーととある公園で密会する際に、ハーパーが一般人を装うためにゴールデンレトリーバーを連れてくるというシーンがあるよ。


      2013年12月13日金曜日

      ザ・コール [緊急通報指令室] (The Call)





      鑑賞日:December 14th, 2013
      個人的評価:81点

      参考情報

      緊急通報指令室のオペレーターが、何者かに誘拐され車のトランクに監禁された少女からの通報を受け、通話だけを頼りに少女の救出に奔走するサスペンススリラー。『マシニスト』などのブラッド・アンダーソン監督が普段は陰で活躍する緊急通報指令室のオペレーターに焦点を絞って、電話1本で展開する決死の救出劇をスリリングに描く。主演は『チョコレート』でオスカーに輝いたハル・ベリー、彼女に助けを求める少女を『リトル・ミス・サンシャイン』などのアビゲイル・ブレスリンが熱演。

      (C) 2013 Emergency Films, LLC. All Rights Reserved.

      ストーリー

      911緊急通報指令室のオペレーター、ジョーダン(ハル・ベリー)は、ある女性からの不法侵入者の通報が最悪な結果に終わり、自信をなくしていた。そんな折、少女ばかりをターゲットにする連続殺人鬼に拉致され、車のトランクに監禁された少女(アビゲイル・ブレスリン)からのSOSを受ける。携帯電話の通話だけを頼りに、ジョーダンはこれまでの知識と経験、能力の限りを尽くして少女の救出にあたるが…

      感想

      予告編の冒頭でも出てくるが、全米の911が毎年受ける電話の数は約1億件もあり、全米の誘拐事件は毎年約80万件起こっている。本作ではそんないつ起きてもおかしく無い事件を被害者と911オペレーター両方の視点で描いている。

      全米で初登場2位の大ヒットを記録したらしいが、確かに面白かった。
      知られざる911緊急通報司令室の内側が映し出されており、命を左右するハイプレッシャーな仕事現場のリアルな風景を見るだけで何故か緊張した。

      誘拐されて完全なるパニック状態となっている女子高生からの電話を受け、通話だけで通報者を落ち着け、状況を把握し、救出の手立てを整理する。911オペレーターがどれだけ大変な仕事かがよく分かる。

      犯人の車を特定するために色々な策を試みるが、一つ一つを実行する度に犯人にバレないか随時ヒヤヒヤする展開ばかりで時が経つのを忘れる。

      ハラハラ・ドキドキなスリラーは久々に見た気がするが、満足でした。
      そして何より47歳とは思えないハル・ベリーの美貌と名演技にも注目です。

      あと警察犬を期待してたのですが、残念ながら犬は一切出てきませんでした。