鑑賞日:January 20th, 2011
個人的評価: 92点
参考情報
世界最大のSNS「Facebook」誕生の裏側を描いた伝記ドラマ。ハーバード大学在学中にFacebookを立ち上げた主人公たちが、一躍有名人となり巨万の富を築くものの、金や女、裏切りの渦に巻き込まれていくさまを映し出す。監督は、次々に話題作を送り出すデヴィッド・フィンチャー。キャストには『イカとクジラ』のジェシー・アイゼンバーグ、『Dr.パルナサスの鏡』のアンドリュー・ガーフィールド、ミュージシャンのジャスティン・ティンバーレイクら注目株がそろう。
ストーリー
2003年、ハーバード大学の学生マーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、学内で友人を増やすためのサイトを親友のエドゥアルド・サヴェリン(アンドリュー・ガーフィールド)と共に立ち上げる。サイトは瞬く間に学生たちの間に広がり、ナップスター創設者ショーン・パーカー(ジャスティン・ティンバーレイク)との出会いを経て、社会現象を巻き起こすほど巨大に成長していくが…
感想
期待通りの面白さだった。ジェシー・アイゼンバーグなど出演者の演技力が非常に高かったが、中でも頭が切れる自信家で「世の中を俺が変えてやろう」という事を考えてそうなショーン・パーカー役を演じたジャスティン・ティンバーレイクが役のイメージにぴったりだった。
個人的には非常に面白かったが、それは自分が海外育ちで、英語が出来て、Facebookを4年以上使っているからだけなのかもしれない。
海外に対してそんなに興味がなく、Facebookを使っていない日本人がこの映画を観たら、残念ながらそんなに面白くないかもしれない。
まずFacebookがどんなSNSでどのような機能があって、どういう人がどのように使用しているのか等の情報があまり出てこない。
Facebookを知らない人が見ても「結局Facebookってどんなサービスなの?」と感じてしまうだろう。
だが、アメリカではFacebookの説明などはもはやする必要がないほど浸透しているので、こういった映画になったのも頷ける。
更にいうと、「株式の希薄化」などのビジネス用語や、「アルゴリズム」、「Apache」などのIT専門用語が飛び交う会話も中にはあったので、そういった部分はちゃんと理解するのに苦労をする人もきっと少なくないだろう。
だが、日本人にうけるかどうかは別として作品のクオリティーは高かったので満足している。
ちなみに自分もマークと同じ84年生まれなので、Napstar、MySpace、Friendsterなどまさに自分の時代に流行ったサービス名が多数出てきたのも楽しめた。
良いアイディアを思いついたら、すぐにコードを書き、1週間でサイトを立ち上げ、数か月後には数万ドルを稼ぐ事が出来る様な時代であるという事が伺え、まるでマークやショーンから『今は俺たち若い世代の時代だ!』というメッセージを受け取った気がした。
僕らの世代はいろんな意味で勇気をもらえるような映画でした。
ただ、この内容であれば思ったよりも日本のFacebookユーザ数は上がらないだろうなぁ~っと少し感じてしまった…