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2014年12月29日月曜日

【2014年まとめ】洋画ランキングベスト5!

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さてさて早いもので2014年もあとわずか。
今年も無事に劇場で50本以上の映画を観る事ができました。

という事で今年劇場で観てよかった洋画TOP5を勝手に発表しちゃいます。
なお、昨年のランキングはこちらの記事を参考にしてください。

ちなみに 2014年の日本における洋画興行収入ベスト10は以下の通り



引用元:2014年洋画興収ベスト10、ディズニー2作品で320億円!

もちろん僕も全て劇場で観ました。
やはり今年最も話題となった「アナと雪の女王」がダントツのトップですね。
でもこれから紹介するランキングには上記10作品の内1つだけしか出てきません。

それではさっそく第5位から順に見ていきましょう。
(作品のタイトルをクリックすれば予告編や詳細なレビューが見れます)


第5位

ロボコップ (Robocop)





リメイクされたロボコップはかなりカッコ良い!
スーツはスリム化しているし、ボディーカラーもブラックが基調となっていてクールに見える。動きだって滑らかでかつ機敏。そして何より中の人がイケメン。

2028年が舞台という事もあり、登場するハイテクノロジーを見ているだけでだいぶ楽しめる。脳内のスーパーコンピューターに犯罪関連データや街中の監視カメラ映像が随時保存されており、それらの情報をリアルタイムに解析しながらバイクで悪人たちを見つけ出す。もちろん戦闘時も最強で、敵が何人でどこに潜んでいるかも自動で判別し、効率よく相手を倒せるし、当然普通の銃は全く効かない。

「これぞ未来の警察!」と思わせてくれるシーンが満載!


第4位

トランセンデンス (TRANSCENDENCE)




本作ではコンピュータ社会がもたらす「トランセンデンス」(超越)という原題社会のリアルな未来が描かれている。

人工知能を研究する天才科学者ウィルはテロに襲われた事により死が近づく。しかしその意識は同じ天才でもある妻によってスーパーコンピュータにアップロードされ、インストールされる。スーパーコンピュータと天才科学者の融合であるこの意識は、インターネットに繋がる事で世界中のあらゆる情報を駆使し、信じられない進化を短時間に成し遂げ世界まで変えだしてしまう。

人類の進化であると同時に、人類への脅威とも取れるこの状況に対する人類の対処法に注目!


第3位

ウルフ・オブ・ウォールストリート (The Wolf of Wallstreet)




アカデミー賞の主演男優賞、作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞と主要5部門にノミネートされた超話題作。またしてもオスカーを受賞する事が出来ませんでしたが、個人的にはこれがレオナルド・ディカプリオの最高傑作!

本作品では決して裕福ではない家庭で育ったジョーダン・ベルフォートが26歳で会社を設立してから年収49億円を稼ぎだすという成功と、酒/ドラッグ/女と遊びまくる放蕩、そして仕事やプライベートライフ全てでの破滅を迎えるまでの人生が描かれている。

カネに強欲なキャラはもはやレオナルド・ディカプリオの十八番となってはいるが、今回はそれ以外にも数々の体当たり演技がある。ストリッパーとの豪遊や売春婦とのセックスは当たり前だが、それ以外にも男2人での3PやSM倶楽部ではお尻の穴にロウソクを突っ込まれたりしてる。更には60歳ぐらいのお婆ちゃんとのセックスシーンまである。
そんなディカプリオの最高級の演技に酔いしれて下さい。


第2位

オール・ユー・ニード・イズ・キル (Edge of Tomorrow)




僕の中ではトム・クルーズの最高傑作。
作家・桜坂洋のライトノベルを、トム・クルーズ主演で映画化したSFアクションなんですが、やはり本人が考えた未来のユニークな世界観と詳細にこだわり抜いたストーリーにハリウッドの映像技術や大物キャストが加わると素晴らしいSF作品が出来上がるという事を再認識できる作品。

タイムトラベル系の作品は数多く見てきたが、これだけ同じシーンを繰り返す作品は今までなかった。人が無残にも死んでしまうシーンなのに、「生き返る → 戦う → 死ぬ → 生き返る」の繰り返しあまりにもテンポが良いので、段々面白くなってしまう。

僕はエイリアンの方が確実に人類より進化していると信じている派なのですが、今回のエイリアンは人類の1枚も2枚も上手で、人類は彼らに全く太刀打ちできないという超絶望的な状況。これがまたたまらない。


第1位

インターステラー (Interstellar)





人類と宇宙の関係性を表現した壮大な作品であり、SF映画を通して人間の愛が描かれたヒューマンドラマでもあった。こんな映画は見た事が無い。間違いなく今年最高の作品!

まず、見たことも無いぐらい美しく映像化された宇宙が詰め込まれています。

例えば作品中に時空のある一点から別の離れた一点へと直結する空間領域である「ワームホール」が登場する。そこに近づき飲み込まれるシーンは何故か危険なシーンとは感じずに、宇宙の「神秘」を見事に映像化できていたと思う。
またゼロ・グラビティでも使われた手法だが、ところどころ完全な無音を差し込む事により、まるで本当に宇宙船内にいる気分となる。

その他にも「究極の父娘愛」がテーマとなっている。
映画のキャッチコピーともなっているが、まさにこれは「宇宙を超えた父娘の約束」を描いた作品。お互いを想う父と娘の愛が起こす人類の奇跡にきっと多くの人が涙してしまうだろう。これは本当に「究極」です。

SFが苦手だと言う方でも十二分に楽しめると思いますので、是非観てください!



ちなみにiTunesが選ぶ今年のベストも参考になりますよ


おわりに


以上が2014年に劇場で観てよかった洋画ランキングTOP5でした。
昨年のランキングと比べると大作と呼ばれる様な作品ばかりがランクインしていますが、やはりお金をかけて作られる作品にはなかなかハズレが無いですね。

また、今年は仕事の関係でアメリカのサンフランシスコに約3ヶ月間滞在したのですが、そこでも劇場で10本ほど観ました。あちらでは大人数で劇場に行って映画を観る文化があるので、個室を貸しきってお酒を飲みながらワイワイ映画を見れる劇場までありました。
今年は日本でも「4DXデジタルシアター」が始まるなど、映画館も次なるステップに進もうとしていますね。

という事で来年も最低50本は劇場で観たいと思います。

今年の投稿はこれで終わりです。
いつも「劇場で毎年50本の映画を見る人の洋画レビュー」を読んでくださりありがとうございます。

それでは良いお年を!!

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2014年12月26日金曜日

ベイマックス (Big Hero 6)





鑑賞日:December 26th, 2014
個人的評価:69点

参考情報


マーベルコミックスのヒット作「BIG HERO 6」を基に、ディズニーが放つアドベンチャー。架空の都市サンフランソウキョウを舞台に、並外れた頭脳を持つ少年ヒロが、生前に兄が開発したロボットのベイマックスと一緒に死の真相を暴こうとする。メガホンを取るのは、『くまのプーさん』のドン・ホールと『ボルト』のクリス・ウィリアムズ。随所にちりばめられた日本のカルチャーへのオマージュに加えて、白くて大きな体を持つベイマックスの愛らしさにも注目。(©シネマトゥデイ


ストーリー


西洋と東洋の文化がマッチし、最先端技術分野の先駆者たちが数多く住んでいるサンフランソウキョウ。そこに暮らしている14歳の天才児ヒロは、たった一人の肉親であった兄のタダシを亡くしてしまう。深い悲しみに沈む彼だったが、その前にタダシが開発した風船のように膨らむ柔らかくて白い体のロボット、ベイマックスが現れる。苦しんでいる人々を回復させるためのケアロボット・ベイマックスの優しさに触れて生気がよみがえってきたヒロは、タダシの死に不審なものを感じて真相を追い求めようと動き出す。(©シネマトゥデイ

感想


ディズニーらしいハートウォーミングな作品なんだけど、正直ちょっと物足りない感じでした。日本語タイトルにもなっているベイマックス以外にも、主人公のヒロを含め、特徴のあるキャラが多数登場するので、中途半端にフィーチャーされる形になっていたキャラも多かった。

舞台が「サンフランソウキョウ」という架空の街だったのだが、サンフランシスコと東京を混ぜた様な町並みは見ているだけでも面白い。サンフランシスコ全域がジャパンタウンだったらきっとこんな街になるのだろう。日本語の看板なども多数登場したりします。

あと面白かったのは、作品に登場する人物のほとんどがオタクという部類に属する事だ。
主人公のヒロも14歳で一流大学に入学出来てしまうほどのエンジニアで、高機能のロボットを簡単に作り出してしまう。昔はオタクと呼ばれていた人物たちが、時代の変化に伴いクールな存在となっていく様をディズニーが描いたのはさすが。この映画を見た子供たちがベイマックスみたいなロボットを実際に作り出す時代がきっとすぐに訪れるんだろうね。
ここでちょっと小ネタですが、実は原題でもある「Big Hero 6」はマーベルコミックスに発売されたコミック作品のタイトル、及びそれに登場するスーパーヒーローのチーム名である。日本をあらゆる敵から守るために、日本政府とギリ社の計画によって、6人の超能力を持つ日本人が集められて結成されたチームの話らしい。
このシリーズはあまり人気とならず、連載も1年と続かなかったが、マーベルを買収したディズニーがマーベルコミックスの初のディズニーアニメ化に際し、あまり人に知られていないユニークな作品を探していたことから当作品が選ばれ、少年と介護ロボットの友情物語に改変され、2014年に『ベイマックス』としてアニメ映画化されたんだそうですね。(参照:Wikipedia
まぁ結果的にディズニーっぽいヒーロー作品には確かに仕上がっています。




クリスマス時期に公開された赤いロボットの映画だけど、クリスマス感は特になかったです。でもベイマックスは可愛らし容姿をしているので、きっと子どもたちへのクリスマスプレゼントとしてぬいぐるみが売れると思われます。

あとワンちゃんは登場しなかったのですが、主人公ヒロが「モチ」という名前の太った猫を飼っていましたよ。

2014年12月19日金曜日

神さまの言うとおり

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鑑賞日:December 19th, 2014
個人的評価:69点

参考情報


週刊少年マガジン」連載の人気漫画を、鬼才・三池崇史監督が実写映画化したサバイバルサスペンス。突如命懸けの不条理なゲームに巻き込まれた高校生たちが、生き残るために立ち向かう姿を描く。次々に与えられる課題に、負ければ命はないという緊迫感のもとでゲームに挑む若者たちを、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」などの福士蒼汰優希美青、『悪の教典』などの山崎紘菜染谷将太、『桐島、部活やめるってよ』などの神木隆之介らが熱演する。(©シネマトゥデイ


ストーリー


何事もない日々に飽き飽きしていた高校生・高畑瞬(福士蒼汰)の通う学校に突如ダルマが出現し、命を懸けたゲームの始まりを告げる。少しでも動いたら首が吹き飛ぶ第1のゲーム「ダルマさんが転んだ」をクリアした彼は、幼なじみの同級生・秋元いちか(山崎紘菜)と一緒に第2のゲームへと向かう。一方世間では、ゲームから生還した生徒たちを、神の子とあがめており…(©シネマトゥデイ

感想


久々に邦画を見たけどよくこんな奇想天外なマンガを実写化するなぁという好奇心だけで選んでみた。グロいシーンも多々あったけど、マンガの世界をそれなりに再現できていたと思う。

    マンガが原作だと言う事もあるので、きっと「ここからここまでを映画にしよう」という事前の決め事があったのだろうか。1つのシーンに必要以上の時間を使い、飽きてしまう場面がチラホラあった。「映画は約2時間持たせないとならない」という概念を思い切って捨てて、もっとテンポ良く、そしてダイナミックに描いた方がこの作品は面白くなるし、よりスリリングになるはず。

    (C) 2014「神さまの言うとおり」製作委員会

    主演の福士蒼汰もそうだけど、今どきの旬なキャストが登場するのは良かった。
    『第37回ホリプロタレントスカウトキャラバン』でグランプリを獲得した優希美青や『第7回東宝シンデレラオーディション』で審査員特別賞を受賞した山崎紘菜がヒロインとして登場するけど。2人とも今どきの美少女な感じで作品を明るくしてくれていた。
    あとGANTZなんかもそうだったんだけど、この手のマンガは「2ちゃんねる」とかそういったネットユーザーをターゲットとしているのか、作人中にもそういう人たちが好きそうな展開が多々出てくる。
    地獄のゲームを勝ち抜く子供を「神の子」と崇めて、街中が神の子コールをするとかは実際は想像がつかない。
    あとネットばかりしている引きこもりのオタクがまるで世界を救う様な重要情報を握っているような展開にも違和感を感じた。





    グロいシーンを気にしないのであれば見ていて面白い作品だと思います。

    残念ながらワンちゃんは登場しませんが、CGのダルマや白クマなどの可愛い(?)キャラも登場するよ。


    2014年11月29日土曜日

    ブラック・ハッカー (Open Windows)





    鑑賞日:November 29th, 2014
    個人的評価:70点

    参考情報


    インターネットで人気女優のプライベートライブ映像をのぞき見た青年が、悪夢のような出来事に巻き込まれていくサスペンススリラー。ネットワークが普及し、誰もが個人情報流出の危機にさらされている現代社会の闇をあぶり出したのは、長編第1作『TIME CRIMES タイム クライムス』などのスペイン出身のナチョ・ビガロンド。主演は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズなどのイライジャ・ウッド、のぞかれる女優を『ガールフレンド・エクスペリエンス』などのサーシャ・グレイが演じる。(©シネマトゥデイ


    ストーリー


    人気女優(サーシャ・グレイ)とひと時を過ごすことができるという企画に当選したニック(イライジャ・ウッド)。しかし、マネージャーを名乗る男に女優が体調を崩したということでキャンセルされ、代わりに隠し撮りしている彼女の部屋のライブ映像をパソコンで閲覧できるようにしようと提案される。言われるがまま女優のプライベートライブ映像を見たニックは、やがて思いも寄らぬ事態に陥り…(©シネマトゥデイ

    感想


    インターネットを通して全てがリアルタイムで描かれたとても珍しい映画でした。
    ウェブカメラ越し、そしてスクリーン上で全貌を見る作品という意味では今までに感じた事の無い体験が出来るでしょう。

      © 2014 (C) ATRESMEDIA CINE, APACHES ENTERTAINMENT, SAYAKA PRODUCTIONES, LA PANDA PRODUCTIONS

      天才ハッカー同士のITバトルでもあるが、たまにとても天才とは呼べないボロをお互いが出すので、そこらへんはよく考えこまれていなかった。
      でもノートパソコンのスクリーン上で物語が進んでいく映像テクニックは最先端のスキルが詰まっていた。

      © 2014 (C) ATRESMEDIA CINE, APACHES ENTERTAINMENT, SAYAKA PRODUCTIONES, LA PANDA PRODUCTIONS

      セクシーなハリウッドスターのエロ動画が流出させられるという何とも今どきなシーンがあるのだが、実在のハリウッドスターはきっとこういう脅威を常に意識していると考えるとスターも大変だとついつい思ってしまう。
      またポルノ業界でも活躍した有名なセクシー女優であるサーシャ・グレイ@SashaGrey)の演技も脱ぎっぷりも素晴らしかった。
      ストーリーやキャラ設定は日本マンガの「Bloody Monday」と非常によく似ていたが、あれを映像化するのはさすが。

      裏世界のスーパーハッカーがもし本当にいるのであれば、彼らは一体どんな事をするのだろうか。。
      犯罪の手を染めてしまうのか、世の中を良くしようとするのか。
      それとも意味がある事は何もせずにただただハッキングを楽しむのだろうか。
      そんな事を最後に考えてしまう作品でした。



      やっぱ自分もプログラミングとか勉強して最終的にはちょっとしたハッキングも出来るようになりたいなぁと思ってしまった。

      あと、ワンちゃんは登場しませんでした。

      2014年11月27日木曜日

      インターステラー (Interstellar)





      鑑賞日:November 27th, 2014
      個人的評価:97点

      参考情報


      ダークナイト』シリーズや『インセプション』などのクリストファー・ノーラン監督が放つSFドラマ。食糧不足や環境の変化によって人類滅亡が迫る中、それを回避するミッションに挑む男の姿を見つめていく。主演を務める『ダラス・バイヤーズクラブ』などのマシュー・マコノヒーを筆頭に、『レ・ミゼラブル』などのアン・ハサウェイ、『ゼロ・ダーク・サーティ』などのジェシカ・チャステインら演技派スターが結集する。深遠なテーマをはらんだ物語に加え、最先端VFXで壮大かつリアルに創造された宇宙空間の描写にも圧倒される。(©シネマトゥデイ


      ストーリー


      近未来、地球規模の食糧難と環境変化によって人類の滅亡のカウントダウンが進んでいた。そんな状況で、あるミッションの遂行者に元エンジニアの男が大抜てきされる。そのミッションとは、宇宙で新たに発見された未開地へ旅立つというものだった。地球に残さねばならない家族と人類滅亡の回避、二つの間で葛藤する男。悩み抜いた果てに、彼は家族に帰還を約束し、前人未到の新天地を目指すことを決意して宇宙船へと乗り込む。(©シネマトゥデイ

      感想&見どころ


      人類と宇宙の関係性を表現した壮大な作品であり、SF映画を通して人間の愛が描かれたヒューマンドラマでもあった。
      こんな映画は見た事が無い。
      間違いなく今年最高の作品です!

      本レビューでは特に印象に残った以下の3ポイントを紹介したい。
      • 見たことも無いぐらい美しく映像化された宇宙
      • 究極の父娘愛
      • 人類が最終的に行き着く世界

      見たことも無い美しく映像化された宇宙


      作品中に時空のある一点から別の離れた一点へと直結する空間領域である「ワームホール」が登場する。そこに近づき飲み込まれるシーンは何故か危険なシーンとは感じずに、宇宙の「神秘」を見事に映像化できていたと思う。
      またゼロ・グラビティでも使われた手法だが、ところどころ完全な無音を差し込む事により、まるで本当に宇宙船内にいる気分となる。

      究極の父娘愛


      ポスターにも書いてあるが、まさにこれは「宇宙を超えた父娘の約束」を描いた作品。
      これ以上はネタバレになるので言えないが、お互いを想う父と娘の愛が起こす人類の奇跡にきっと多くの人が涙してしまうだろう。
      自分には娘がいないのだが、娘が欲しくなってしまうぐらい素敵な父娘関係でした。
      これは本当に「究極」です。

      人類が最終的に行き着く世界


      そして個人的に最も感動したのが、最後に提示された人間が持つ無限の可能性だ。
      これは宇宙だけではなく次元までもを超える壮大なストーリー。
      人類は地球に住めなくなった時に一体どのような行動に出るのか。
      人類の1人として決して人事では無いこの問題について真剣に考えさせてもらえる内容であり、その上で大きな希望を分け与えてもらえる作品でした。

      人類が最終的に行き着く世界は?
      この問に対するクリストファー・ノーラン監督の答えに是非注目してほしい。




      とにかく今年最高の1作なので超オススメです!
      SFが苦手な女性にとっても感動できる内容だと思うので騙されたと思って見てください。

      なお、ワンちゃんは登場しませんでした。

      2014年11月15日土曜日

      パワー・ゲーム (Paranoia)





      鑑賞日:November 15th, 2014
      個人的評価:65点

      参考情報


      ハリソン・フォードゲイリー・オールドマンが共演を果たし、ジョゼフ・フィンダーのベストセラー小説「侵入社員」を映画化したサスペンス。巨大企業のトップとして君臨し互いに激しい開発競争を繰り広げる首脳陣の攻防が展開していく。ライバル社にスパイとして潜入する若手社員を『ハンガー・ゲーム』シリーズなどのリアム・ヘムズワースが熱演。男たちの野望と狂おしいまでの栄光への執着に戦慄する。(©シネマトゥデイ


      ストーリー


      躍進中のIT企業ワイアット社に勤務するアダム(リアム・ヘムズワース)は、成功のチャンスをつかもうと必死だった。ある日、彼はCEOニック(ゲイリー・オールドマン)の前で新ソフトのプレゼンをするものの失敗し、トップにたてついたせいで本人とチーム全員が解雇されてしまう。やけくそのアダムは仲間と一緒に会社の金で高級クラブに繰り出すが…(©シネマトゥデイ

      感想


      ビジネス現売でのスパイ活動は情報社会と化した現代ではきっと多く行われているだろうが、そんなリアルな事件を題材にした作品。
      超大手IT企業であるワイアット社と、常にその1歩先を進んでいる時代を牽引するIT企業のゴダード。現実世界にもこういった関係性を持つ企業もいるのでどうしてもそこと照らしあわせて見てしまうが、それが逆に面白かった。

        潜入すると5千万円、有力な情報を手に入れたら更に1億円の報酬が手に入るという条件。こんな事を尊敬する社長からお願いされたら自分ならばどうするだろうか。企業が他社の機密情報を本気で欲しいと思った時に、実際にはどういう行動が取られるのか?自分もIT業界で働いている事もあり、ここらへんを気にしながら楽しめた。

        主人公はハンサムでカリスマ性がある魅力的なIT系男子となっており、何だか今どきのアメリカでモテる男性がモデルになっているように感じた。またヒロインは高学歴で仕事も出来てしかも美しい女声となっており、ここらへんもアメリカ女性の目指す人物像が入っていたと感じた。商社で働くちょこっと高給な男性と、気が利くお淑やかな女性がモテる日本と照らし合わせると興味深かった。
        でも大した実績も無い若造が世界最高峰のIT企業に幹部として転職するのは結構無理があったし、例え幹部になれたとしてもあんなに早くCEOとお近づきになれる事は無いと個人的に感じた。もしかしたら小説ではもっとちゃんと時間を使っているのかもしれないけど、映画だと短い分そこらへんのリアリティに欠けた。


        いつか現実世界でこういったスパイ活動が行われて、それを題材にしたリアルな映画が出来る事を期待しています。

        ちなみに、ワンちゃんは登場しませんでした。

        2014年11月8日土曜日

        バードマン あるいは - 無知がもたらす予期せぬ奇跡(Birdman or "The unexpected virtue of ignorance")





        鑑賞日:November 8th, 2014
        個人的評価:90点

        参考情報


        バベル』などのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが監督を務め、落ち目の俳優が現実と幻想のはざまで追い込まれるさまを描いたブラックコメディー。人気の落ちた俳優が、ブロードウェイの舞台で復活しようとする中で、不運と精神的なダメージを重ねていく姿を映す。ヒーロー映画の元主演俳優役に『バットマン』シリーズなどのマイケル・キートンがふんするほか、エドワード・ノートンエマ・ストーンナオミ・ワッツらが共演。不条理なストーリーと独特の世界観、まるでワンカットで撮影されたかのようなカメラワークにも注目。(©シネマトゥデイ


        ストーリー


        かつてヒーロー映画『バードマン』で一世を風靡した俳優リーガン・トムソン(マイケル・キートン)は、落ちぶれた今、自分が脚色を手掛けた舞台「愛について語るときに我々の語ること」に再起を懸けていた。しかし、降板した俳優の代役としてやって来たマイク・シャイナー(エドワード・ノートン)の才能がリーガンを追い込む。さらに娘サム(エマ・ストーン)との不仲に苦しみ、リーガンは舞台の役柄に自分自身を投影し始め…(©シネマトゥデイ

        © https://www.facebook.com/BirdmanMovie/photos/


        感想


        斬新なアイディアがいくつも重なった事により、今まで誰も見たことのないスーパーヒーロー映画が誕生。見始めると「あれ?ヒーロー映画だと思ってたけど違うぞ…」
        と感じるだろうが、見終える頃には「新しいヒーロー映画だ!」と思うでしょう。

        本レビューでは特に印象に残った以下の3ポイントを紹介したい。
        • ヒーロー映画を知り尽くしたキャスト陣
        • ほぼワンカットで約2時間ぶっ続け!
        • 「舞台」と「映画」を融合した斬新かつ最先端のアイディア

        © https://www.facebook.com/BirdmanMovie/photos


        ヒーロー映画を知り尽くしたキャスト陣


        主役のマイケル・キートンティム・バートン監督のバットマンで初代ブルース・ウェインを演じており、正にスーパーヒーロー映画ブームの火付け役とも言える。そんな彼を落ち目の元スーパーヒーロー役者という設定で起用した事にも驚きだが、それ以外にもヒーロー関連の役者が揃っている。

        才能はあるが性格が最悪な名脇役を演じたエドワード・ノートンインクレディブル・ハルクでハルクを演じている人だし、僕のイチオシであるエマ・ストーン(今回は娘役)はアメイジング・スパイダーマンシリーズでヒロインを演じている。このキャストによるブラックなヒーローコメディはホント最高でした。

        ほぼワンカットで約2時間ぶっ続け


        そして本作品の大きな特徴がカメラワークだ。
        なんと最初から最後まで、ワンカットで撮影しているように見せている。
        恐らく数分間の長い芝居を上手く編集でくっつけてワンカットのように見せているのだが、この撮影手法によりまるで映画の生中継を見ているような不思議な気分になる。この手法を用いた高クオリティーな作品は誰も見た事がないだろう。きっと「技術賞」とか「撮影賞」とか多くの賞を受賞すると思います。

        「舞台」と「映画」を融合した斬新かつ最先端のアイディア


        「元映画スターが舞台に挑む映画」というストーリーだが、舞台のキャスティングからリハーサル、プレビュー(試写会みたいなもの)、そして本番まで全てが先ほど説明したワンカット手法で表現されているので、映画を見ている事を忘れて舞台に来た感じになる。

        また音の演出に明らかにこだわっていて、映画の大部分ではドラムの音が長く続く。このドラムサウンドがまるで舞台を見ているような気分にさせるマジックだと感じた。例えば本場のミュージカルを見た人は分かると思いますが、舞台付近に実際に楽器を生演奏している人がいるのが一般的です。今回はこのドラムサウンドを長く活用する事により、スクリーン横にドラマーがいる気分になる。英語の公式サイトでもこのサウンドが流れているので、ぜひ聞いてみてください。

        3つのポイントを挙げたけど、個人的にはこれらのポイントがサブタイトルでもある "The unexpected virtue of ignorance"(無知がもたらす予期せぬ奇跡)ともリンクしていると感じており、ここらへんまで含めて非常に深い作品でした。

        © https://www.facebook.com/BirdmanMovie/photos

        最後に上図にも書いてある「ローリングストーン誌」のコメントを紹介したい。

        「真の映画ファンが絶対に見逃さない作品」 

        「真の映画ファン」という定義は人それぞれだけど、例えば映画会社のスタジオ・ツアーに行った事がある人にとってはたまらない映画だと思います。




        なお、ワンちゃんは登場しませんでした。


        2014年10月31日金曜日

        猿の惑星:新世紀 - ライジング(Dawn of the Planet of the Apes)





        鑑賞日:October 31st, 2014
        個人的評価:86点

        参考情報


        名作SF『猿の惑星』の前日譚『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』の続編。ウイルスによって滅亡状態に陥った人類と、遺伝子の進化を経て知能や言語を得た猿たちとの対峙が思わぬ事態を引き起こしていく。前作に引き続き、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのアンディ・サーキスがモーションキャプチャーを駆使し、猿のリーダーとなるシーザーを熱演。その脇を『ホワイトハウス・ダウン』などのジェイソン・クラークや『裏切りのサーカス』などのゲイリー・オールドマンが固める。人類が衰退した世界の衝撃的なビジュアルに言葉を失う。(©シネマトゥデイ


        ストーリー


        自らが生み出したウイルスによって、人類の90パーセントが死滅した2020年代の地球。サンフランシスコでは、かろうじて生存している人類と驚異的な遺伝子進化を遂げた猿たちのコミュニティーがゴールデンゲートブリッジを挟んで存在していた。人類のコミュニティーでは、衰退を食い止めるためにも、猿たちと対話すべきだとする者、再び人類が地球を支配するべきだとする者たちが、それぞれの考えに従って動き出す。一方、猿たちを率いるシーザー(アンディ・サーキス)は、人類と接触しようとせずに文明を構築していた。(©シネマトゥデイ

        ©2014 Twentieth Century Fox

        感想


        猿と人間の立場が逆転しそうになっている時代の種別を超えた戦争が描かれており、何とも新鮮な展開だった。猿の惑星シリーズって1960年代に始まってる事を考えると作者のピエール・ブールが持つ想像力は本当に凄いと改めて感じた。

        ©2014 Twentieth Century Fox

        しかしなんといっても主人公である猿のリーダーシーザーが男らしくてカッコ良い。圧倒的統率力とリーダーシップで猿たちの信じるべき道を示し、人間たちへとメッセージを送るシーンは最も印象に残っているし、予告編でも重要な部分として象徴されている。このシーンは必見。

        ©2014 Twentieth Century Fox

        また猿たちの生活にもクローズアップするのだが、森の中で誰にも迷惑をかけずにひっそりと暮らすその姿勢は人間とは正に対照的。
        今までの生活で欲を知ってしまった人間は、生活のクオリティを下げる事はなるべく考えずに、他から奪って自らの幸福を維持する考えしか見せない。
        「人類が一番」と何も疑わずに過ごす人間はいつか痛い目を見るのではないかと考えさせてくれる内容でした。

        ©2014 Twentieth Century Fox

        今まさにエボラ熱について世間は騒いでいるが、人類が滅びる時って火山噴火とか大津波とか宇宙人による襲来とかではないのかもしれない。もしかしたらこういった伝染病みたいなのがあっけなく人類を滅亡へと追いやり、それに対応できた種別が地球に住み続けるのかも。人間には無い猿たちの強さを見ると、万が一の事態に陥った時に人間が勝ち残る可能性は低いのではないだろうか。

          

        ちなみにワンちゃんは登場しなかった。人類の90パーセントが死滅した世界なので、人類と共に暮らしていた犬たちもきっと亡くなってしまったのだろう。鹿とか馬とかは出てきたけどね。

        2014年10月16日木曜日

        ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ





        鑑賞日:October 16th, 2014
        個人的評価:86点

        参考情報


        芸人たちが即興演技でセクシーアイドルによるキスの誘惑を退ける、バラエティー番組「ゴッドタン」の人気企画の映画版第2弾。劇団ひとりが高校を舞台に、謎の人物に支配された場所で必死にキスを我慢する様子を全てアドリブで演じ通す。ひとりの親友を『カイジ2~人生奪回ゲーム~』などの安井順平が好演。福士誠治中尾明慶伊藤英明ら実力派俳優たちと共に万全の態勢で挑む、緊張感あふれるアドリブ決戦の行方に息をのむ。(©シネマトゥデイ


        ストーリー


        アイマスクを着け制服を着た劇団ひとり。ある場所に連れて行かれアイマスクを外すと、そこは階段の踊り場だった。彼がくたびれた制服姿の女子高生亜衣(上原亜衣)に案内された先は屋上で、血だらけの人々が横倒しになっていた。困惑するひとりに順平(安井順平)が逃げるよう指示するものの、仮面を着けた男に操られた亜衣の超能力で体の自由が利かず…(©シネマトゥデイ

        © 2014「キス我慢選手権 THE MOVIE2」製作委員会


        感想


        第1弾とはまた違った面白さがあり、劇場なのにみんで声を大にして笑える痛快な作品でした。
        今回は第2弾という事で劇団ひとりがちょっと慣れてきたのか、良い意味で調子に乗ってふざける感じが初期のキス我慢のノリに近かった。
        それ以外にも今回はキチンとしたお笑いコーナーが設けられてるなど、テレビで放送していた様な内容がところどころ入れ込まれており、キス我慢ファンにはたまらない展開がてんこ盛りだよ。

        © 2014「キス我慢選手権 THE MOVIE2」製作委員会

        今回のヒロインを演じた上原亜衣をはじめ、小島みなみ白石茉莉奈などのセクシー女優が本気で劇団ひとりを誘惑するお色気シーンが前回とくらべて大分パワーアップしている気がした。
        特に小島みなみのシーンは女の子らしい可愛いピンクな部屋(学校のはずなのに)が用意されており、エロくて面白い展開だった。あとそれぞれのセクシー女優のタイプがずいぶんと違うので、男性であればどれか1人は好みがいるのでは無いかと思います。

        © 2014「キス我慢選手権 THE MOVIE2」製作委員会

        そして忘れてはならないのが、ウォッチングシートでツッコミを入れるおぎやはぎ小木博明矢作兼)とバナナマン日村勇紀設楽統)だ(松丸友紀は最初はいないんだけど最後に登場するよ)。
        やはりこの映画を他の作品と違うレベルに引き上げるのがこの4名の副音声だろう(映画なのに!?)。劇団ひとりがアドリブ演技の天才ならば、彼らはリアルタイムツッコミの天才達だ。特に劇団ひとりの性格や行動を知り尽くしている彼らだからこそ、的確なツッコミを入れる事ができ、この4人がいる事により面白さが倍増し、その分笑い声も拡大する。

        © 2014「キス我慢選手権 THE MOVIE2」製作委員会

        中尾明慶伊藤英明、そして近藤芳正などの大物俳優も出演しているが、それに紛れてゴッドタンファミリーの三四郎小宮東京03、そしてマキタスポーツなどがストーリー的には決して重要ではないがお笑い的には非常に大切な役割で登場するので注目。

        あと実は公開前夜祭の先行上映で見たのですが、観終わったあとに出演者が出てきてオモシロトークを繰り広げてました。作品内でも天才的なアドリブを披露していた劇団ひとりですが、イベントでのトーク時でも神がかった爆笑トークを繰り広げていました。
        佐久間監督は人前でしゃべると結構普通な感じだった。


        犬は特に登場しなかったです。
        とにかく面白い映画なので劇場でみんなで大声を出して笑ってみたいという方は是非。

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        #ゴッドタン キス我慢選手権 前夜祭で出演者が登場!