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2014年3月23日日曜日

ローン・サバイバー (Lone Survivor)





鑑賞日:March 23rd, 2014
個人的評価:81点

参考情報

アメリカ海軍の特殊部隊ネイビーシールズ史上最悪の惨事と呼ばれるレッドウィング作戦の全貌を映画化した戦場アクション。実際に作戦に参加し唯一生還した兵士の回顧録を原作に、極限状況下の戦場の真実をリアルに描く。監督は、『ハンコック』などのピーター・バーグ。『ディパーテッド』などのマーク・ウォールバーグを主演に、『バトルシップ』などのテイラー・キッチュ、『メッセンジャー』などのベン・フォスター、『イントゥ・ザ・ワイルド』などのエミール・ハーシュら実力派が共演する。

(C) 2013 Universal Pictures

ストーリー

2005年6月、アフガニスタンの山岳地帯である特殊任務に就いていた4人のネイビーシールズは200人を超えるタリバン兵の待ち伏せに遭い、猛攻撃を浴びてしまう。それは世界最強の戦闘能力を持つ精鋭部隊といえども、死に等しい絶望的な状況だった。そんな想像を絶する極限状況の中、一人の兵士が生き延び奇跡的に生還する。

感想

本当にこれは実話なのかと思ってしまう信じられない話。

タリバンとの交戦シーンは臨場感が凄まじく、一瞬ですら目を話せない展開でちょっと疲れてしまうぐらい激しかった。

音だけであらゆる見せ方をしており、本当に戦争の生々しさが表現されていた。

(C) 2013 Universal Pictures

ネイビーシールズという特殊部隊は選りすぐりの精鋭たちで、その身体能力や精神力は一流のスポーツに選手に匹敵する程だと思われる。

その中でも本作品に登場する4名は更に選抜されたメンバーであり、戦闘時にはなんとも力強い姿勢やタフな精神力を披露しており、アメリカ兵が若者の憧れになる事も頷ける。

きっとこの映画を見てネイビーシールズに憧れを抱く若者も増えるのだろう。
アメリカは本当にこういうマーケティングは上手い。

(C) 2013 Universal Pictures

この壮絶なバトルの果てに用意されている結末は劇的で心に刺さる。

しかしハリウッド映画だから当然なのだが、戦争映画はほぼ必ずアメリカ兵の目線で描かれている事を忘れないでほしい。

当然タリバン側の人間も命を落としているが、その一人一人の死にもドラマがある。
そんな事を考えながら見ていたので、そういう意味でも戦争という地獄について改めて考えさせてくれる作品でした。

ちなみにタリバンが潜む村で遊んでいる犬が映るシーンがあるが、非道な敵として登場するタリバン側にも、他国と同じように平和な時間帯があるという事を印象づける良いシーンでした。


2014年3月22日土曜日

LIFE! (The secret life of Walter Mitty)





鑑賞日:March 22nd, 2014
個人的評価:86点

参考情報

凡庸で空想癖のある主人公が未知なる土地への旅を経て変化していくさまを、ベン・スティラー監督・主演で描くヒューマンドラマ。夢を諦め、写真雑誌の写真管理部で働く地味な中年男性が、ひょんなことからニューヨークをたち世界中を巡る旅を繰り広げる様子をファンタジックに映し出す。物語の鍵を握るカメラマン役で『ミルク』などのショーン・ペン、主人公の母親役で『愛と追憶の日々』などのシャーリー・マクレーンが共演。壮大なビジュアルや、主人公のたどる奇跡のような旅と人生に目頭が熱くなる。

(C) 2013 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved.

ストーリー

雑誌「LIFE」の写真管理部で働くウォルター・ミティ(ベン・スティラー)は、思いを寄せる女性と会話もできない臆病者。唯一の特技は妄想することだった。ある日、「LIFE」表紙に使用する写真のネガが見当たらない気付いたウォルターはカメラマンを捜す旅へ出る。ニューヨークからグリーンランド、アイスランド、ヒマラヤへと奇想天外な旅がウォルターの人生を変えていく。

感想

ベン・スティラー個人的に非常に好きな俳優なので楽しみにしてた作品。

冴えないサラリーマンだった主人公が16年間担当していた雑誌「LIFE」最終号の表紙に使う写真を必死に探すという様はとてもカッコ良かった。

予告編にも登場するが、主人公がよく空想(妄想)をするシーンが多々あり、それがベン・スティラーならではのコメディシーンとなっており、笑ってしまう。

(C) 2013 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved.

最近ではソーシャルメディアが増えてきた事もあり、オンラインサービスに自分のプロフィールを書いた事がある人も多いと思うが、何を書いていいか迷った経験は誰しもあるはず。

自分の人生の中で誇れる体験談や実績が特に思いつかなった主人公が、ひょんなことから人生初の大冒険に繰り出すストーリーは爽快で憧れる。

(C) 2013 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved.

いつもの世界から飛び出そう。
世界を見よう。
色んな人に出会おう。
そして人生を楽しもう。

これが生きるという事なのかもしれないと問いかけてくれる素敵な作品でした。
決まりきった毎日を過ごしている事に気づいたら見直したい映画です。
そして旅に出かけたくなる。

「人生が変わる6分間予告編」が公式に公開されていたのでよければどうぞ。


ちなみに主人公がアイスランドを訪れた際に大型犬が何匹か登場する。
恐らくソリを引くための犬だと思う。


2014年3月21日金曜日

ウォルト・ディズニーの約束(Saving Mr. Banks)





鑑賞日:March 21st, 2014
個人的評価:82点

参考情報

エマ・トンプソントム・ハンクスという英米のオスカー俳優が共演を果たし、傑作ミュージカル映画『メリー・ポピンズ』誕生秘話に迫る感動のヒューマンドラマ。ウォルト・ディズニーの映画製作の舞台裏を初めて描き、原作者と映画製作者の激しい攻防を情感豊かに映し出す。ポール・ジアマッティコリン・ファレルら名優たちも豪華共演。頑固な作家の心の奥深くに秘められた、ある思いを浮き彫りにする展開に心打たれる。

(C) 2013 Disney Enterprises, Inc.

ストーリー

1961年、パメラ・L・トラヴァース(エマ・トンプソン)は、ウォルト・ディズニートム・ハンクス)が長年熱望する「メリー・ポピンズ」の映画化について話し合うためにロサンゼルスに向かう。傑作児童文学の著者である彼女は気難しい性格で周りを困惑させる。スタッフたちはどうにかしてトラヴァースに映画化の契約書に署名してもらおうと心を砕くが…

感想

ディズニーによる映画制作の裏側を描いた感動のドラマ。上映中に号泣する人が何人かいた。
自らが生み出した「メリー・ポピンズ」というキャラを家族の様に大切にするパメラ・L・トラヴァースは書籍を書いていた当初の気持ちを意識しながら、映画を忠実に原作通りにしようとする。

「夢と魔法だけでは作れない映画がある」。
まさにこのフレーズの意味が分かる深いドラマが待っていました。

(C) 2013 Disney Enterprises, Inc.

幼い頃の自分と大好きだった父親や家族との思い出をベースに書かれた「メリー・ポピンズ」は、パメラの人生そのものを描いていた。

銀行員だった父親は毎日の酒がやめられず、最終的には倒れてしまうのだが、それでも父親を誇りに思っていたパメラは父親が世間に「酒飲みのダメな奴」と思われている事が悔しかったのだろう。

そのプライドや葛藤がぶつかり合っている時にウォルト・ディズニーが登場し、共に映画を作る内にパメラの心が少しづつ晴れていくのが印象的だった。
(C) 2013 Disney Enterprises, Inc.

1960年台のディズニーランドやミッキーマウスも登場するのでそういう意味でもディズニー好きにはたまらない内容となっている。

また、エンドロールではパメラが映画スタッフと打ち合わせをした際の音声が再生され、エマ・トンプソンがいかに正確に演じているかが分かる、本当にそっくりだった。

(C) 2013 Disney Enterprises, Inc.

なお、パメラはオーストラリア人なので幼少期のシーンは全てオーストラリアが舞台となっている。
草原に囲まれた家に住んでいて、馬、鶏、そして可愛い犬も飼ってたので、そういった動物も登場するよ。


2014年3月16日日曜日

アナと雪の女王(Frozen)





鑑賞日:March 16th, 2014
個人的評価:80点

参考情報


アンデルセンの童話「雪の女王」をヒントに、王家の姉妹が繰り広げる真実の愛を描いたディズニーミュージカル。触れた途端にそのものを凍結させてしまう秘密の力を持つ姉エルサが、真夏の王国を冬の世界に変えてしまったことから、姉と王国を救うべく妹アナが雪山の奥深くへと旅に出る。監督は、『サーフズ・アップ』のクリス・バックと『シュガー・ラッシュ』の脚本家ジェニファー・リー。愛情あふれる感動的なストーリーはもちろん、美しい氷の世界のビジュアルや個性的なキャラクター、壮大な音楽など、ファンタジックな魅力に酔いしれる。

(C) 2014 Disney. All Rights Reserved.

ストーリー


エルサとアナは美しき王家の姉妹。しかし、触ったものを凍らせてしまう秘められた力を持つ姉エルサが、真夏の王国を冬の世界に変化させてしまった。行方不明になったエルサと王国を何とかすべく、妹のアナは山男のクリストフ、トナカイのスヴェン、夏に憧れる雪だるまのオラフと一緒に山の奥深くへと入っていく。

(C) 2014 Disney. All Rights Reserved.

感想


久々にミュージカル映画を見たけど、真冬の幻想的な世界での歌声とディズニー特有のあのマジカルな雰囲気が上手く混ざり合ってて素敵だった。

(C) 2014 Disney. All Rights Reserved.

ミュージカル映画と言えば冒頭の曲で一気に盛り上げて観客を引き込む手法が多いが、この作品では冒頭で曲があったものの、そんなに盛り上がりはなく、特に印象にも残りにくい内容だった。
だが、予告編の一部としても公開されている雪の女王となったエルサが歌う「Let it Go」は歌声や映像といい圧巻だった。

ディズニーが正式に公開している動画を貼り付けておくので是非見てほしい。
貯めこんでいたストレスから解き放たれて自由になったエルサの力強いパフォーマンスは必見。


「Let it Go」の途中に生まれる雪だるまのキャラがその作品内でもソロパートがあるぐらい主要キャラになるのだが、彼がいる事により往年のディズニーらしい作品と仕上がっている。
「こういう曲がディズニーだよね!」と思わせてくれるシーンも公式動画として公開されているので、是非以下の動画も見てほしい。


「世界を救う」とか「ラブロマンス」とかそういった人気が出る要素の強い内容ではなかったので、日本ではそんなにウケないかなぁとは思っていたが、何と土日興行収入が本年度最高の大ヒットスタートらしい。

【参考記事】 『アナと雪の女王』が7億円突破で初登場1位!本年度最高の大ヒットスタート!

字幕版には20代~30代中心の男女、吹き替え版にはファミリー層、中高生、大学生、カップル、OLが劇場に訪れるなど、どうやら両バージョンが幅広く人気を獲得できそうだね。

   

ちなみに犬は一切でてこなかったですがトナカイや雪だるまなど人間ではない生き物が登場するし、非常に可愛らしい。

2014年3月15日土曜日

ロボコップ (Robocop)





鑑賞日:March 15th, 2014
個人的評価:90点

参考情報


1987年製作のポール・ヴァーホーヴェン監督作『ロボコップ』をリメイクした近未来SFアクション。爆破によりひん死の重傷を負った警官が最新技術によりロボコップとして生まれ変わる姿を描く。メガホンを取るのは『バス174』などのジョゼ・パヂーリャ。主演には、『デンジャラス・ラン』などにも出演したスウェーデン人俳優のジョエル・キナマンを抜てき。ゲイリー・オールドマンマイケル・キートンサミュエル・L・ジャクソンら実力派俳優が脇を固める。ブラックを基調とする新生ロボコップのデザインやさまざまなガジェットなど、クールな武器にも注目。


ストーリー


2028年、アメリカのデトロイト。巨大企業オムニコープ社がロボットテクノロジーを牛耳っていた。警官のアレックス(ジョエル・キナマン)は愛する家族と幸せな日々を過ごしていたが、ある日、車の爆破に巻き込まれる。かろうじて命を取り留めたアレックスは、オムニコープ社の最先端のテクノロジーによってロボコップとして生まれ変わり…


感想


ポスターを見れば分かるが、リメイクされたロボコップはかなりカッコ良かった!
スーツはスリム化しているし、ボディーカラーもブラックが基調となっていてクールに見える。
動きだって滑らかでかつ機敏。そして何より中の人がイケメン。

MGM / Columbia / Photofest / ゲッティ イメージズ

2028年が舞台という事もあり、登場するハイテクノロジーを見ているだけでだいぶ楽しめる。
脳内のスーパーコンピューターに犯罪関連データや街中の監視カメラ映像が随時保存されており、それらの情報をリアルタイムに解析しながらバイクで悪人たちを見つけ出す。

もちろん戦闘時も最強で、敵が何人でどこに潜んでいるかも自動で判別し、効率よく相手を倒せるし、当然普通の銃は全く効かない。

「これぞ未来の警察!」と思わせてくれるシーンが満載だ。

一方で「機械にヒトを支配させるべきではない」という主張を持つ人々もいて、「人間らしさ」について考えさせられる深いテーマも描かれていた。

ロボット警官が世の中に増えれば、悪党達は瞬く間に制圧され、誰も悪い事をする事ができなくなるだろう。しかし「悪い事」に関わっている全ての人々が排除されたら社会は本当に成り立つのか。
例えば政治家がマフィアなどと繋がっている場合もあるかもしれないが、その繋がりが消えたら街の繁栄をもたらす資金なども途絶えるかもしれない。

MGM / Columbia / Photofest / ゲッティ イメージズ

ロボットを開発した会社も当然利益のためにこういった事業を行っているので、仮にロボットが世の中を支配したら、いち企業が世の中を支配する事になる。

社会がどのようにして成り立っているのか。秩序はどのように保たれているのか。
登場する団体や人物のそれぞれの思惑や社会のバランスについて考えなから見ると非常に深いテーマである事が分かるでしょう。




なお、ロボットを利用したセキュリティ事業は思っているよりも発達しており、本作品に登場するハイテク部分は現実世界でも既に一部実現されているようです。

そんなに遠い未来の話ではないと思うと、本作品に隠されたテーマは他人ごとではない感じがした。

【参考記事】
ロボコップが現実に、ロボット警備員を開発するKnightscopeにドコモ・ベンチャーズが出資

ちなみに犬は一切でてこなかったです。

2014年3月14日金曜日

ダラス・バイヤーズクラブ(The Dallas Buyers Club)





鑑賞日:March 14th, 2014
個人的評価:83点

参考情報

1980年代当時無認可だったHIV代替治療薬を密輸販売し、アメリカのHIV患者が特効薬を手にできるよう奔走した実在のカウボーイの半生を映画化した人間ドラマ。HIV陽性と診断されたカウボーイを『マジック・マイク』などのマシュー・マコノヒーが演じ、21キロも減量しエイズ患者という難役に挑んだ。『チャプター27』などのジャレッド・レトー、『JUNO/ジュノ』などのジェニファー・ガーナーが共演。監督を『ヴィクトリア女王 世紀の愛』のジャン=マルク・ヴァレが務める。

(C) 2013 Dallas Buyers Club, LLC. All Rights Reserved.

ストーリー

1985年、電気工でロデオカウボーイのロン・ウッドルーフ(マシュー・マコノヒー)は、HIV陽性と診断され余命が30日だと言い渡される。アメリカには認可治療薬が少ないことを知った彼は代替薬を探すためメキシコへ向かい、本国への密輸を試みる。偶然出会った性同一性障害でエイズを患うレイヨン(ジャレッド・レトー)と一緒に、国内未承認の薬を販売する「ダラス・バイヤーズクラブ」を設立するが…

感想

余命30日と伝えられた男が政府と製薬会社にたって1人で立ち向かう感動の実話。
医者の助言を完全否定し、自ら調べて行動する事により、自分で決断を下すたくましい姿に感銘を受けるだろう。

(C) 2013 Dallas Buyers Club, LLC. All Rights Reserved.

本年度アカデミー賞で3部門(主演男優賞、助演男優賞、メイク・ヘアスタイリング賞)を受賞した今年の注目作品なんだが、主演男優賞はやはり「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のレオナルド・ディカプリオが獲るべきだったと思う。

でもマシュー・マコノヒージャレッド・レトーの演技は圧倒的で、派手なシーンなどは無いが、彼らの表現力により最初から最後まで作品に引きこまれてしまうだろう。

(C) 2013 Dallas Buyers Club, LLC. All Rights Reserved.

2012年の日本人の平均寿命は女性が86.41歳、男性が79.94歳と言われているが、誰もが80歳近くまで行きられる保証はどこにも無い。

もし自分が突然余命30日と伝えられたらいったいどういう行動を取るのだろうか。
おそらく諦めて、残された時間を出来る限り有意義に使おうとするのだと思う。

本作品の主人公は生きる事を諦めなかった。
自ら行動し、生き残る術を探し出し、法律による規制という壁すらぶち壊しにいった。

余命を宣告された彼はとにかく一生懸命生きようとする。
人生は一度きりで、自分のいつ何が起こるか分からない。
だからこそ一生懸命生きる事を意識しなくてはならないと考えさせてくれる素敵な作品でした。

なお、犬は登場しませんが、銃声に反応して近所の犬が吠える音だけ出てきます。