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2011年6月24日金曜日

スーパーエイト (SUPER 8)




鑑賞日:June 24th, 2011
個人的評価: 88点

参考情報

ハリウッドきってのヒットメーカーである2人のクリエイター、スティーヴン・スピルバーグが製作を務め、J・J・エイブラムスがメガホンを取るSF大作。1979年にアメリカで実際に起こった事故を引き合いに、アメリカ政府がひた隠しにする秘密と、映画撮影に夢中になる少年たちが真実を暴く冒険と成長を描く。
主人公にはいきなり大作に抜擢されたジョエル・コートニー、そして主人公が恋する相手役にはダコタ・ファニングの妹であり、『SOMEWHERE』などの映画にも出演しているエル・ファニング等。

ストーリー

1979年、アメリカ・オハイオ州。8ミリカメラで映画撮影をしていた6人の子どもたちのそばで、貨物列車の衝突事故が発生。貨物列車は空軍施設・エリア51からある場所へと研究素材を極秘に移送中だった。アメリカ政府が隠す秘密を目撃してしまった子どもたちのカメラには、事故の一部始終が記録されていたが…

感想

冒頭から圧巻の爆発シーンが出てくるのだが、その映像のクオリティーにただ度胆を抜かれた。最初から最後までインパクト充分な内容だった。
コンテナで運ばれていた「何か」の正体は掴めないまま物語がどんどん進んでいくが、視聴者の謎に対する好奇心を収める事なく上手く演出されていた。
エイブラムズよりもスピルバーグらしさが良い意味で目立つ作品となっており、世代の垣根を物ともしないストーリーに子どもも大人も満足するだろう。
自分も小さい頃は外国に住んでいたので、よく友達と大人数で映画に出かけていたが、こういった作品が一番楽しかった。子どもの頃に大好きだった映画が蘇った気分だったね。

主人公を務めたジョエル・コートニーだけなく、少年映画監督のおデブちゃん役のライリー・グリフィスもほぼ新人のようだ。彼らの演技もまた素晴らしく、非常に大事な役を見事にこなしていた。こういった新人をしっかりと発掘し、この大作のためにキープしていた人達は相当なやり手ですな。

ちなみに作品のタイトルにもなっている“SUPER 8”とは、1965年にコダックが発売したカセット式のフィルムと、その規格のカメラのことらしい。今も昔も、映像作家を目指すアマチュアたちは自主制作で作品を撮るんだとか。もちろんエイブラムズとスピルバーグも例外ではない。そして実際の作品でも子ども達がSUPER 8を使用して映画を撮影する風景にはクリエイター二人の過去の情熱が盛り込まれていたのではないかと感じた。

あとこの映画のエンドロールは必ず見るようにしましょう。心温まるSUPER 8な作品が最後の最後に用意されていますぜ。

とにかく非常に面白かったです。

2011年6月18日土曜日

スカイライン ~征服~ (Skyline)




鑑賞日:June 18th, 2011
個人的評価: 79点

参考情報

戦うすべもないごく普通の人たちへのエイリアンの襲撃を『アバター』や『2012』を手掛けたVFXチームによる圧倒的な映像で描くSFディザスター・ムービー。『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』のグレッグ、コリン・ストラウス兄弟がメガホンを取り、リアリティーを重視した視点で人類滅亡の危機を描き出す。主演は「24 TWENTY FOUR」のエリック・バルフォー。

ストーリー

ロサンゼルスの親友に会いにきたジャロッド(エリック・バルフォー)とエレイン(スコッティー・トンプソン)。早朝4時ごろ、突如として青白い光と共に不気味な音が響き、友人が光の中に姿を消してしまう。窓の外ではたくさんの巨大な飛行物体が空を埋め尽くし、地球から人間を次々と吸い上げていた。

感想

この作品が表していた地球最後の日の描写は非常に興味深かった。
『アバター』を手掛けたVFXチームが関わっているという事だったので見てみたが、エイリアン達の巨大さや凶暴さ等ダイナミックに描かれており、圧巻の映像シーンは多々あったのでそこは満足。
人類から見たら「これは反則でしょ」というぐらいエイリアン達は人類以上の存在で、それが生々しかった(個人的にはエイリアンは人類より上だと思っているので…)

また、各キャラの設定が適当で、結局主人公が何をしている人で、彼女との関係はどうで、親友とはどういった仲なのか等が全て曖昧だった。あれぐらい適当に各キャラの設定をちゃちゃっと紹介するぐらいなら、いっそその部分はカットして最初からエイリアンを登場させちゃえば良いと感じた。

あと、ラストシーンをもう少しひねれば満足のいく終わり方だったのだが、そこは非常に残念だった。ネタバレするのであまり言わないが、きっとこの映画を見た人も思ってくれるに違いない。

エイリアン映画の好きな人にはオススメです!

『スカイライン ~征服~』ポスター

2011年6月10日金曜日

赤ずきん (Red Riding Hood)




鑑賞日:June 10th, 2011
個人的評価: 56点

参考情報

グリム童話の中でも有名なヒロイン「赤ずきん」の成長した姿を描いたファンタジー・サスペンス。危険な恋に落ちるヒロインと満月の夜の残虐な殺人事件をダークなタッチでつづっていく。監督は、『トワイライト~初恋~』のキャサリン・ハードウィック。『マンマ・ミーア!』のアマンダ・セイフライドが大人になった赤ずきんを演じる。赤ずきんをめぐって三角関係を繰り広げる若手俳優、マックス・アイアンズとシャイロー・フェルナンデスにも注目だ。

ストーリー

赤ずきんことヴァレリー(アマンダ・セイフライド)は木こりのピーター(シャイロー・フェルナンデス)と愛し合っていたが、ヘンリー(マックス・アイアンズ)との婚約を親が勝手に決めてしまう。ある満月の夜、ヴァレリーの姉が何者かに惨殺され、魔物ハンターのソロモン神父(ゲイリー・オールドマン)は人オオカミのしわざだと宣告するが…

感想


グリム童話の中でも有名なヒロイン「赤ずきん」の成長した姿を描いたファンタジー・サスペンス。危険な恋に落ちるヒロインと満月の夜の残虐な殺人事件がダークなタッチ描かれていた。
正直この映画では何が言いたいのかが全く分からなかったが作品情報を見ていたら何となく分かってしまった。

そう、監督は『トワイライト~初恋~』のキャサリン・ハードウィックなのだ…
赤ずきんヴァレリーをめぐって三角関係を繰り広げる金持ちイケメンと金持ちではないがヴァレリーの幼なじみであり恋人でもあるワイルドなイケメンピーター。
つまりトワイライトがヒットした要素をそのまま別の作品に持ってきたんだね~。
そして恐らく監督が描きたかったのは「ウルフが勝つ」という展開だろう (トワイライトでは今の所ウルフ役のジェイコブが負け気味なので)。

しかもピーター役には本家トワイライトでロバート役のオーディションで最終候補の4名まで残ったシャイロー・フェルナンデス。
ちなみにピーターは顔がトワイライトのエドワードにそっくりだが、体つきや立ち振る舞いはジェイコブに似てた。つまりエドワードとジェイコブを足して2で割った感じでした。

まぁ、この分析が合ってるかは分からないけど、とりあえず何もテーマが感じられなかったし、さほど面白くなかったです。
本家赤ずきんと繋がっている部分はオオカミが出る事ぐらいで、実際の赤ずきんは全く必要ないアイテムでした。