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2013年2月26日火曜日

くちづけ




鑑賞日:February 26th, 2013
個人的評価: 71点

参考情報


貫地谷しほり竹中直人と2度目の父娘役を務め、堤幸彦監督のメガホンで、テレビドラマ「花より男子」シリーズなどで脚本を務め自らも俳優として活躍する宅間孝行が主宰した劇団「東京セレソンデラックス」の舞台「くちづけ」を映画化することが明らかになった。宅間は本作で、原作、脚本、出演の三役を担当する。

ストーリー

竹中演じる漫画家・愛情いっぽんの娘で、知能の発達が幼稚園でストップしてしまった女性マコ。いっぽんは、宅間演じるうーやんたちが暮らすグループホーム「ひまわり荘」で住み込みスタッフとして働き始め、共にやって来たマコが、徐々にうーやんに淡い恋心を抱いていく。


感想

5月公開予定の映画なのですが、試写会に行く機会があったので一足先に鑑賞させてもらった。
予告編やパンフレットからは想像がつかない様な暗い内容でしたが、作り手の強いメッセージがひしひしと伝わってくる作品でした。

知的障碍者とあまり関わった事が無い方は特に色々考えさせられるテーマだと思います。

劇団「東京セレソンデラックス」の舞台が映画化された事もあり、シーンはずっと同じ家の中になるので、映画というよりは劇を見ている気持ちにもなった。
その代わり色んな形のカメラワークや音楽の演出などを工夫する事により、同じシーンではあったがそんなに飽きない様になってた。

この作品では究極の家族愛が描かれているが、それが正しい愛の形かどうかは議論が必要になるような内容でした。

また、犬は一切でてきませんでした。


2013年2月19日火曜日

世界にひとつのプレイブック(Silver Linings Playbook)




鑑賞日:February 19th, 2013
個人的評価: 85点

参考情報

それぞれに愛する人を失い心に傷を負った男女が再生していく姿を、涙と笑いでつづるヒューマン・コメディー。オスカーで6部門にノミネートされた『ザ・ファイター』のデヴィッド・O・ラッセル監督が、人生の再起に懸ける男女をハートフルに描く。主演は、『ハングオーバー!』シリーズのブラッドリー・クーパーと『ウィンターズ・ボーン』のジェニファー・ローレンス。さらにロバート・デ・ニーロジャッキー・ウィーヴァーらベテランが脇を固める。

ストーリー

妻が浮気したことで心のバランスを保てなくなり、仕事も家庭も全て失ってしまったパット(ブラッドリー・クーパー)は、近くに住んでいるティファニー(ジェニファー・ローレンス)と出会う。その型破りな行動と発言に戸惑うパットだったが、彼女も事故によって夫を亡くしており、その傷を癒やせないでいた。人生の希望を取り戻すためダンスコンテストに出ることを決めたティファニーは、半ば強制的にパットをパートナーに指名する。
(C) 2012 SLPTWC Films, LLC. All Rights Reserved.

感想

今週末から公開なのですが試写会で観る事ができた。
アカデミー賞8部門ノミネートされていて、これだけでも既に凄いのだが、全演技部門(主演男優・女優、助演男優・女優)ノミネートは31年ぶりの快挙らしいですよ。
さらにあのラッシュアワーで大爆笑を生んだクリス・タッカーまで出てるんだからそういう意味では超豪華キャストだね。

深く傷ついた男女が無意識にお互いを支え合い、徐々に惹かれていくというとてもシンプルなストーリーだが、人生に関する深いテーマも隠されていたと個人的に感じた。
また笑えるシーンが多々あり、ハートフルな雰囲気に仕上がっておりましたな。

妻に浮気をされて豹変してしまったパットや最愛の夫を亡くし性格が変わってしまったティファニー。このいつ自分自身に起きてもおかしくないリアルな問題に対して二人やその周りの人々がどのように向き合っていくかを見ているだけで元気が出てくる内容でした。

この作品は少しだけ落ち込んでいる時に是非見てほしい。
失敗や不幸をいつまでも悔やんでも仕方がない。
人生はいつだってやり直せるし、希望の光は常にどこか近くで光っている。
まっすぐ前に目を向けていれば必ず明るい明日が待っている。
そんな気持ちにさせてくれる作品でした。

また、友人や家族の存在って本当に大切なんだなぁと改めて感じさせてくれる。
落ち込んだ時は一人で背負い込まずに、周りの人に打ち分けて一緒に乗り越えるのが壁を乗り越える近道だと再認識させられる。

最近30歳近くのおじさんになってきたからか、ド派手なアクション映画や大都市の大恋愛という内容よりも、こういった地味な町に住むごく一般的な家庭のアットホームでとても身近に感じる事ができるような内容の方が面白いと感じるようになってしまった。

そして残念ながら犬は全く出てきませんでした。


2013年2月9日土曜日

パーカー(PARKER)




鑑賞日:February 9th, 2013
個人的評価: 82点

参考情報

Ray/レイ』の名匠テイラー・ハックフォードと、『トランスポーター』シリーズのジェイソン・ステイサムがタッグを組んだ犯罪ドラマ。リチャード・スターク原作のハードボイルド小説「悪党パーカー」シリーズを映画化し、仕事仲間に裏切られた主人公が復讐に燃える姿を描く。偶然彼に手を貸すことになる相棒を、『エル・カンタンテ』などのジェニファー・ロペスが好演。古典的で憎めないダークヒーローの活躍に手に汗握る。

ストーリー

一匹おおかみで名うての強盗パーカー(ジェイソン・ステイサム)は、仕事でメランダー(マイケル・チクリス)率いる犯罪グループと手を組む。彼らはオハイオ・ステートフェアの売り上げ金150万ドルの強奪に成功するが、次の仕事を断ったパーカーはメランダー一味に殺されそうになる。瀕死の状態だったが運良く命だけは助かった彼は復讐を胸に誓う。

(C) 2012 INCENTIVE FILM PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTSRESERVED.

感想

完璧主義者でクールな悪党というジェイソン・ステイサムらしい主人公だったのですんなり受け入れる事ができた。
ド派手なシーンはあまり無いけど、緊迫した状態であれば躊躇なく相手の足を撃つなど、実践的なアクションが多くてリアル感はあった。あと少しだけだけどグロいシーンもあるよ。

ちょっとドジで慌てる所があるけど正義感が強くて行動力のあるキャラを演じたジェニファー・ロペスは役にハマってたと思う。
そして上の写真にもあるけど、あのジェニファー・ロペスのセクシーシーンは結構レアだよね。
彼女が大活躍していた世代の自分としてはああいうキャラも演じるようになった彼女を見て、ちょっと不思議な感覚でした。

最初に合意した条件を破る事を絶対許さない主人公のぶれない決意はカッコ良かったね。
「怒らせたら怖いとはまさにこの事だ」と思わせてくれる映画でした。

あとパピヨン(小型犬)がよく登場するが、いつも吠え続けていて可愛かった。
そして、主人公が血だらけでその家に逃げ込んできた時だけ吠えずになつき、それにジェニファー・ロペスがツッコミを入れるちょっとしたお笑いシーンもあって雰囲気を少し和やかにもしてくれた。


2013年2月3日日曜日

ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い (Fire with Fire)




鑑賞日:February 3rd, 2013
個人的評価: 91点

参考情報


トランスフォーマー』シリーズのジョシュ・デュアメルを主演に迎えたサスペンス・アクション。平凡な消防士が、殺人事件を目撃したために極悪非道な犯人とその仲間たちに命を狙われることになる不条理な世界を描き出す。新鋭のデヴィッド・バレットが監督を務め、主人公を守ろうとする刑事を『ダイ・ハード』シリーズなどのブルース・ウィリスが演じている。次第に追い詰められていく消防士が、ある女性のために必死に未来を切り開こうとする姿に胸が熱くなる。


ストーリー


ジェレミー(ジョシュ・デュアメル)は、カリフォルニア州ロングビーチで消防士として働いていた。彼はその日も無事に仕事を終え、友人たちと飲み会を開こうと帰宅途中にいつものコンビニに立ち寄る。そこへ最近西海岸で勢力を広げる新興ギャングのボス、ヘイガン(ヴィンセント・ドノフリオ)が子分を引き連れて入って来る。店主に対して立ち退きを要求するも断られたヘイガンは…

(C) 2011 GEORGIA FILM FUND FOUR, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

感想


想像していた内容と随分違ったが内容としては非常に面白かった。
証人保護プログラムが発動し、国から全面的な保護を約束されたはずの主人公ジェレミーだが、極悪ギャングの底力は証人保護プログラムを物ともしなかった。

殺し屋、警察、弁護士などあらゆる人々を駆使し、証言させる事を阻止するために全力で命を狙ってくる極悪ギャング。
自分だけではなく、親友や愛する人までもが狙われ、証言をしなければ逃してやると言われ続けるジェレミーが信念を貫き通し、真の正義を目指すストーリーはどこか新鮮だった。

こういうR15の映画って、社会の黒い部分を表現し、ギャングと警察(国)が手を組んでいるどうしようもない展開を思い知らせる内容が多い。立ち向かう正義側も社会のルールに乗っ取り行動しなくてはならないから、あらゆるしがらみがあり何も進まない。そしてルールなんて気にしない悪者側が美味い酒を飲むというパターンが多い。
そんな悪の炎に対抗し、自らの熱い意志で立ち向かう本作品のストーリーは爽快で気持ち良かった。

「しょうがないから」で終わらせるのではなく、いつかどこかで誰かが変えなくてはならない現状があるのであれば自分がやり遂げるしかないという強い気持ちに心打たれたね。

黒人街のギャングなどあらゆるワルが登場するが、リアルで生々しい演技が作品に恐怖の雰囲気を上手く注入していて緊張感を持たせてくれる。


あと、ブルース・ウィリスの熱くも冷静な演技にも注目です。
そして今日もワンちゃんは一切出てこなかった。
最近犬がが登場する映画少ないね。