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2012年6月17日日曜日

ハングリー・ラビット(Seeking Justice)




鑑賞日:June 17th, 2012
個人的評価: 87点

参考情報

妻が犯罪被害に遭い怒りに燃える高校教師が、代理殺人を執行する秘密組織の闇に引きこまれていくサスペンス。殺人の罪を着せられながらも謎の巨大組織に立ち向かう男の戦いを、『バンク・ジョブ』などのロジャー・ドナルドソン監督が緊迫感たっぷりに描く。主演は、『ナショナル・トレジャー』シリーズのニコラス・ケイジ。共演にはテレビドラマ「MAD MEN マッドメン」シリーズのジャニュアリー・ジョーンズ、『メメント』のガイ・ピアースらがそろう。

ストーリー

妻ローラ( ジャニュアリー・ジョーンズ )が何者かに襲われ負傷し激しく動揺していた高校教師ウィル( ニコラス・ケイジ )は、「奥さんを襲った相手を代わりに殺してやる」と持ちかけてきた見知らぬ男サイモン( ガイ・ピアース )の提案を受け入れてしまう。そして半年後、ウィルはサイモンに代理殺人をやるよう強引に要求される。それを拒否したウィルは、殺人の罪を着せられ追われる身となってしまい…

感想

法律で裁けない悪を断つという行為の裏にひそむ闇の深さを感じさせる内容でした。
英語タイトルが『Seeking Justice』という事で、本作の物語は悪人を退治するだけの単純なものではない事が分かる。

「正義」とは何のか?
法律という上流階級の人間が世の中を効率良く回すために作った社会のルールに当てはまっているものが正義で、そうでない物が悪なのか?
そうであればその法律を作っているものはいくらでもバレない様に悪事を働く事が出来るし、法を理解しているものはいくらでも抜け道を見つけ、悪事を働く事も可能だ。

では法律というルールが何故必要かと言うと、世の中に受け入れてもらうためには誰もが見る事が出来て、納得する事のできるものが必要だからだ。
だがそれを作るためには時間がかかるし、全てのものにおいて誰もが納得の出来るルールを作る事はほぼ不可能。

世の中のそういった抜け道を上手く利用し、人生を非人道的に楽しむ犯罪者などを裁く裏の組織を描いたこの作品は「正義とは何か?」という正解の無い質問を問いかけていたと感じた。
永遠の課題ではあるが、改めて考えさせられる。


闇の組織というと個人的には名探偵コナンの黒の組織を思い出すが、正直あそこまでプロフェッショナルで完璧(証拠を残さない)な組織ではなく、結構ボロがあったと思った。
しかし本作品の舞台であるニューオーリンズにある組織という事で、「まぁ確かにそれぐらいの規模だったらこの程度の組織ぐらいがちょうどいいな」と思わせてくれるリアルな内容でした。

久々にニコラス・ケイジ主演の作品を見たが、彼の主演作らしい満足感のある作品でした。
オススメですぞ。

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