iTunesで人気の映画をチェック

2012年12月31日月曜日

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q




鑑賞日:December 31st, 2012
個人的評価: 80点

参考情報

長きにわたり人気を維持し、メディアミックス展開も積極的なテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を映画化した『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ第3部。最終章に向けて、誰もが予測不能な物語が展開する。制作陣は前2作同様、総監督の庵野秀明や、鶴巻和哉摩砂雪らの面々がそろう。劇場版ならではの迫力ある映像表現に加え、結末に向けてどのようなストーリーとなるのかに注目。

感想


ちゃんと前作を復習して観に行ったのだが、それでも少し内容が難しく、理解するのに時間がかかってしまった。

全く新しい展開にはワクワクしたし、カヲルとシンジの長いやり取りはテレビでは見れなかったので楽しめた。個人的には学校の授業シーンとかは実は好きだったがそういう明るい部分はあまり出てこなかった。

あと犬も出てこなかった…

まだまだ謎は多いけど、結末に向けて必要な説明は大体終わったと思われるので、次回作が楽しみだ。


2012年12月30日日曜日

恋愛だけじゃダメかしら?(What to expect when you're Expecting)




鑑賞日:December 30th, 2012
個人的評価: 84点

参考情報

ラブコメクイーンことキャメロン・ディアスと、歌姫ジェニファー・ロペス共演の大人向けラブストーリー。世界中でベストセラーの妊娠エッセイを基に、親になろうとする5組のカップルそれぞれの喜怒哀楽をユーモアを交えて映し出す。共演は『バトルシップ』のブルックリン・デッカーや『マイレージ、マイライフ』の実力派女優アナ・ケンドリック。昨今の知られざるパパママ事情や男女の本音トークに引き込まれる。

ストーリー

テレビのダイエット番組で人気のジュールズ(キャメロン・ディアス)は、ダンス選手権の優勝とともに妊娠が判明。一方、フリーカメラマンのホリー(ジェニファー・ロペス)は妊娠しづらい体質のため養子をもらうことを考え始める。ショップオーナーのウェンディ(エリザベス・バンクス)は、計画を立てて子作りに励んだことで、ついに2年越しの妊娠の夢がかなうのだった。

(C) 2012 Lions Gate Films Inc. and Alcon Entertainment, LLC. All rights reserved.

感想

自宅付近の映画館で上映されていなかった事もあり、わざわざ渋谷まで観に行ってしまった。

非常に多くの主要な登場人物がいて、それだけでも十分観る価値のある作品。
ポスターを見ても分かる通り、特に女性陣が豪華だった。

ようやく念願の子どもを授かった夫婦、結婚はしていなく大人の付き合いをしていたセレブカップル、付き合ってもいないのに一夜の行為でデキてしまった若いカップル、20以上も離れている歳の差結婚をしたばかりの夫婦、そして子供がデキないのでエチオピアまで養子を受け入れるために飛ぶカップルなど、様々な形で赤ちゃんを授かるカップル達のストーリーを見ていると「子どもを授かるって大変だなぁ」とつい思ってしまう。

この作品の良い所は、女性の大変さだけではなく、男性側の大変さもコミカルに描いている部分だ。既に子持ちの先輩パパ達がこれから子どもを授かる新米パパに色々とアドバイスをするシーンは面白かったし、一番印象に残っている。

子どもを産むのも大変だし、育てるのはもっと大変。でもそれは最高に楽しいしハッピーにさせてくれる。そういったメッセージが込められた素敵な作品でした。

もう40歳を超えているキャメロン・ディアスと、ジェニファー・ロペスの変わらぬ美しさとカッコよさにも注目。

ちなみに今回は犬はちゃんと出てこなかったが、よくある公園のシーンには背景に映りこんだりはしてた。

2012年12月29日土曜日

トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2(The Twilight Saga Breaking Dawn Part 2)




鑑賞日:December 29th, 2012
個人的評価: 80点

参考情報

ステファニー・メイヤー原作の人気小説を映画化し、人間の少女と美形ヴァンパイアの許されぬ恋を描いたシリーズの完結編。ヴァンパイアになったヒロインの娘をめぐるカレン家とヴァンパイアの王族との決死の戦いを臨場感たっぷりに描き出す。主人公を演じるのは、実生活でも話題を振りまいてきたクリステン・スチュワートロバート・パティンソン。ついに最終章を迎える人気作の動向に目がくぎ付け。

ストーリー

最愛の人エドワード(ロバート・パティンソン)と結婚したベラ(クリステン・スチュワート)。その後ベラはレネズミを出産するが、彼女の幼なじみジェイコブ(テイラー・ロートナー)は、二人の娘こそがオオカミ族に伝わる運命の相手だと知る。一方、ヴァンパイアの王族ヴォルトゥーリ族は、レネズミが不滅の子というヴァンパイア族を滅亡させてしまう存在だと考えていて…

TM & (C) 2012SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

感想

2008年に公開されたシリーズ1作目の『トワイライト〜初恋〜』から数えて5作目でついにファイナルを迎えたヴァンパイア・ウェアウルフラブファンタジー。女子向けの作品ではあるが、結局全て劇場で見てしまった。

5作品を通してベラ(クリステン・スチュワート)、エドワード(ロバート・パティンソン)、そしてジェイコブ(テイラー・ロートナー)がどんどん大人になっていく過程を見ていた事もあり、このメンバーには何故か非常に親近感が湧く。

ベラがまだ高校生だった時の1作目が懐かしいし、あの時と比べて映画の予算も恐らく桁が違うという点も興味深い。シリーズが進むにつれてトワイライトはアクションシーンがどんどんリッチに、そして派手になっていく。本作品ではファイナルにふさわしいド派手なバトルシーンが用意されていますのでお楽しみに。

犬は出てこなかったけど、もちろんジェイコブをはじめウェアウルフ族の狼たちが登場するので、大きいな犬のようで可愛かった。

ティーンエイジャーを中心に世界中の女性を夢中にさせたトワイライトだが、今回は人間、ヴァンパイア、そしてウェアウルフという種族の壁を越えた友情と愛情が存分に表現されており、ファンも納得のエンディングだったと思う。

2010年の仕事でアメリカの大学でサッカーを教えるという仕事があったのだが、女子大生の話題が毎日トワイライト一本だった事は今でも印象的だ。

これほど世界に影響を与えた作品を通して、主要メンバーの3名は一躍大スターになった。
ハリー・ポッターシリーズのダニエル・ラドクリフもそうだが、ここからの動きが重要で、彼らの次のステップに注目していきたい。


2012年12月24日月曜日

レ・ミゼラブル(Les Misérables)




鑑賞日:December 24th, 2012
個人的評価: 87点

参考情報

文豪ヴィクトル・ユーゴーの小説を基に、世界各国でロングラン上演されてきたミュージカルを映画化。『英国王のスピーチ』でオスカーを受賞したトム・フーパーが監督を務め、貧しさからパンを盗み19年も投獄された男ジャン・バルジャンの波乱に満ちた生涯を描く。主演は、『X-MEN』シリーズのヒュー・ジャックマン。彼を追う警官にオスカー俳優のラッセル・クロウがふんするほか、『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイ、『マンマ・ミーア!』のアマンダ・セイフライドら豪華キャストが勢ぞろいする。

ストーリー

1815年、ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、19年も刑務所にいたが仮釈放されることに。老司教の銀食器を盗むが、司教の慈悲に触れ改心する。1823年、工場主として成功を収め市長になった彼は、以前自分の工場で働いていて、娘を養うため極貧生活を送るファンテーヌ(アン・ハサウェイ)と知り合い、幼い娘の面倒を見ると約束。そんなある日、バルジャン逮捕の知らせを耳にした彼は、法廷で自分の正体を明かし再び追われることになってしまい…

感想

これは仮釈放中の元囚人が心を洗い、新しい人生をスタートしてから市長となり、そして父親となって生涯を終えるまでのストーリーであり、その主人公をヒュー・ジャックマンが渋く演じきった。
1830年代当時のフランスを取り巻く社会情勢や民衆の生活も、背景として表現されており、この時代のフランスがどういう状況だったかが生々しく伝わってくる。

さて、日本で流れている予告編を見るとまるでアン・ハサウェイが主人公のように見えるけど違います。彼女は恐らくみんなが期待するほど登場しませんが重要な役を素敵に演じてます。
ダークナイト ライジング』でもキャット・ウーマンというアン・ハサウェイらしからぬ役に挑戦してた時もちょっと思ったが、やはり彼女らしくはないキャラクターを演じる時は少し違和感がある。
ミュージカルの醍醐味である歌唱力は少し物足りなかったが、演技は非常に上手くて迫力があった。逆に『マンマ・ミーア!』で既にミュージカル経験のあるアマンダ・セイフライドは安定した歌唱力、演技力、そして美貌を存分に発揮していて素敵だった。

さて、本作品のテーマにも深く関係する「Do you hear the people sing?」という曲の部分が期待通りの迫力あるシーンであり、胸が熱くなる。小学校の時によく音楽の授業で歌わせられた事もあり、この歌詞が心に残っているのだが、映画を見たあともずっと頭の中であのシーンと共に曲が蘇る。
下記に歌詞を置いてみたが、是非ここだけでも覚えてから映画を見る事をオススメします。


Do you hear the people sing?
人々の歌い声が聞こえるか?
Singing a song of angry men?
怒り狂った男たちが歌う歌だ
It is the music of a people
Who will not be slaves again!
もう囚人にはなる事のない人々の歌だ
When the beating of your heart
心臓の鼓動が
Echoes the beating of the drums
ドラムの音と合わさった時
There is a life about to start
When tomorrow comes!
明日が訪れ、新たな人生が始まる



ちなみに今回は犬は全く出てきませんでした。
フランスだからトイプードルの登場を実は密かに期待していたが、まぁ内容的に犬は必要ないか…


2012年12月15日土曜日

フランケンウィニー(Frankenweenie)




鑑賞日:December 15th, 2012
個人的評価: 82点

参考情報

チャーリーとチョコレート工場』のティム・バートンが1984年に発表した短編を、ストップモーションアニメーションによる長編へと再生させたファンタジー。愛犬を亡くした孤独な少年が、その蘇生に挑んだことから巻き起こる騒動と冒険の行方を映し出す。『シザーハンズ』から約22年ぶりにバートン監督とタッグを組んだ、ウィノナ・ライダーが声の出演を果たしている。『ティム・バートンのコープス・ブライド』でも披露された、バートン監督ならではのダークで温かな味わいのストップ・モーションを駆使したビジュアルに目を見張る。

ストーリー

大好きな科学に夢中になるあまり、友達が一人もできない少年ヴィクター。そんな彼を両親は心配していたが、ヴィクターは愛犬スパーキーを相棒にして楽しい毎日を送っていた。しかし、思いも寄らぬ事故が起きて、スパーキーは天国へと旅立ってしまう。深い悲しみに沈んでいたヴィクターだったが、次第にスパーキーをよみがえらせたいという強い気持ちを抱くように。少しばかり危険な科学な知識を駆使してスパーキー蘇生に成功するが、その姿はつぎはぎだらけで、まるでフランケンシュタインのようだった…
(C) 2012 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

感想

飼い犬の死は自分も経験した事があるので、ヴィクターの気持ちが少し分かったけど、やはり自分の犬にはずっと一緒にいてほしいよね。

ヴィクターのようにまだ若い頃に「死」を見てしまうと、確かに現実を受け入れるのが難しいかもしれない。生き物は必ず死ぬという事実は子供にとっては理解が難しい自然界の掟なのだ。

子供向けの映画であれば普通は生き物が死んだ後は天国で楽しく暮らすという夢のある展開がでてきそうだが、本作品は雷に当てて無理やり生き返らせてしまうという「リアルな夢」を追求した何ともティム・バートンらしい内容でした。

また、全編白黒だったこともあり、スパーキーをはじめ登場するキャラすべてに可愛らしい不気味さが表現されていた。

若い頃に犬の面倒を見ることにより子供が想像以上に成長していく様子が本作品では描かれており、スパーキーを生き返らせた後のヴィクターはいつの間にか周りからも頼られる存在になっていった。

やっぱ犬って特別な家族の一員だし最高のパートナーだよねと思わせてくれる心温まる素敵な作品でした。


2012年12月9日日曜日

007 スカイフォール(Skyfall)




鑑賞日:December 9th, 2012
個人的評価: 73点

参考情報

007のコードネームを持つイギリスの敏腕諜報員、ジェームズ・ボンドの活躍を描くスパイ・アクションのシリーズ第23弾。上司Mとの信頼が揺らぐ事態が発生する中、世界的ネットワークを誇る悪の犯罪組織とボンドが壮絶な戦いを繰り広げる。『007/カジノ・ロワイヤル』からボンドを演じるダニエル・クレイグが続投。監督に『アメリカン・ビューティー』のサム・メンデス、共演には『ノーカントリー』のハビエル・バルデム、『シンドラーのリスト』のレイフ・ファインズら、そうそうたるメンバーが結集。イスタンブールをはじめ世界各地でロケが行われた美しい映像も見もの。

ストーリー

MI6のエージェントのジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、NATOの諜報部員の情報が記録されているハードドライブを強奪した敵のアジトを特定し、トルコのイスタンブールに降り立つ。その組織をあと少しのところまで追い詰めるも、同僚のロンソンが傷を負ってしまう。上司のM(ジュディ・デンチ)からは、敵の追跡を最優先にとの指令が入り、後から駆け付けたアシスタントエージェントのイヴ(ナオミ・ハリス)と共に、敵を追跡するボンドだったが…



感想

世界各地で爆発的なヒットを記録していると聞いていたので期待してたが、正直そうでもなかった…
まぁ自分がボンドファンではないからかもしれけどね…

今回はちゃんとしたボンドガールがいなかったのでそこは期待外れでした。

序章に置かれたトルコ、イスタンブールのド派手なアクションは見ていて気持ちよかったが、クライマックスのバトルシーンも結構地味なロケーションで薄暗い中行われ、最後までちょっと地味だった気がする(人によってはあれが渋いんだろうけご)。

ちなみにボンドの故郷で古い知り合いと共に射撃の練習をするシーンで、犬が登場します。
恐らく狩りをする際にお供をする犬なのでかしこそうで、銃声がしても落ち着いていた。

ドラマ性の高い作品作りに定評のあるサム・メンデスが監督を努めた事もあり、アクションがちょっと物足りなかった気がするが、これはこれでボンドファンには面白いのでしょうね。


2012年12月1日土曜日

ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館(The Woman in Black)




鑑賞日:December 1st, 2012
個人的評価: 82点

参考情報

スーザン・ヒルの小説「黒衣の女 ある亡霊の物語」を実写化したホラー。19世紀末のイギリスを舞台に、亡くなった家主の遺書を探すために不気味な邸宅を訪れた弁護士が、その家のまがまがしい過去を知ると同時に不可解な現象に襲われる姿を追う。『ハリー・ポッター』シリーズのダニエル・ラドクリフが、妻を亡くした悲しみを抱えながら、未曾有の恐怖と相対する主人公を熱演。メガホンを取るのは、『バイオレンス・レイク』のジェームズ・ワトキンス。派手なシーンに頼らないゴシックなムードを全面に押し出した恐怖演出も魅力だ。

ストーリー

19世紀末のイギリス。ロンドンで弁護士として働くアーサー・キップス(ダニエル・ラドクリフ)は、4年前の妻の死を引きずっていた。そんな彼に、弁護士事務所の上司は田舎町クライシン・ギフォードへの出張を命じる。課せられた仕事の内容は、同地に建つイールマーシュの館へ赴き、亡くなった家主であるアリス・ドラブロウ夫人の遺書を見つけ出すというものだった。やがて、アーサーは黒衣をまとった女が周囲の森や窓辺に出現するのを目にするようになり、館の恐ろしい歴史と町の子どもたちが次々と怪死している事実を知る。


感想

10年にわたる『ハリー・ポッター』シリーズで主人公を務めたダニエル・ラドクリフが、新たなキャリアの幕開けに選んだのがこの英国ゴシックホラー。

正直に言うと、ホラーならではの雰囲気や音楽だけが目立ち、演技力はそんなに気にならなかった。でもダニエル・ラドクリフは別の作品でも大丈夫という証明にはなったと思う。

妻を亡くし、息子を一人で育てるという何とも意外な役ではあったが、無難にこなしていた。

ホラー映画としてはそんなに怖くはなかったが、どちらかというと、死後の世界をイメージさせるようなテーマが盛り込まれており、逆に最後の展開はすごく素敵で、心が温かくもなった。

結構自分がイメージしている死後の世界が描かれていて、少しうれしかった。

ちなみに犬は結構登場し、中でも亡霊の館で徹夜で調査をする際に一緒に泊り込んでくれる犬がいるが、亡霊の館で一人になるのと、犬がついてくるのと比べると安心感が随分と異なり、ホッとさせてくれる。

ということで『ハリー・ポッター』のダニエル・ラドクリフしか知らない人は必見です。


2012年11月24日土曜日

ロックアウト(Lock Out)




鑑賞日:November 24th, 2012
個人的評価: 66点

参考情報

レオン』などのメガホンを取り、数々の名作に携わってきたリュック・ベッソンが製作を務めるSF。囚人たちの暴動が発生した宇宙刑務所を舞台に、彼らの人質となった大統領の娘を救い出す指令に挑む元CIAエージェントの活躍を、息詰まるタッチで追う。ガイ・ピアースが不敵かつ屈強な主人公を演じ、激しい戦闘に立ち向かう男を熱演。『96時間』のマギー・グレイスが共演し、彼と共闘する大統領の娘を好演している。メガホンを取るのは、短編やテレビシリーズで活躍してきたステファン・サン・レジェとジェームズ・マザー。

ストーリー

冷凍睡眠による囚人管理や徹底した防衛システムの完備で、脱獄成功率0パーセントを誇る宇宙刑務所MS-1。その視察に大統領の娘エミリー(マギー・グレイス)が訪れた最中、500人もの囚人が一斉に覚醒して所内を制圧した上に、彼女を人質にして籠城。機密漏えいの罪を着せられ、囚人としてMS-1への収監が決定していた元CIAエージェントのスノー(ガイ・ピアース)は、大統領からエミリー救出の指令を下される。頑として指令を突っぱねるスノーだが、MS-1に彼の無実を証明することができる元仲間がいることを知り…
©http://www.cinematoday.jp/

感想

宇宙にある脱獄不可能な刑務所の囚人が、たまたま施設を見学にきていたアメリカ大統領の娘を人質にし、脱獄を試みるというなんとも素敵なB級SF映画でした。

正直に言うと、せっかく舞台を宇宙にしたのに、その利点を全く上手く使いこなせていなかったけど、ガイ・ピアースの派手なアクションと気持ちがいいほどのひねくれたキャラは良かった。

また、『96時間』のマギー・グレイスを久々に見たが、キャラや服装のせいか随分と大人っぽくなっていた。

あと、ワンちゃん一切出てこなかった。


2012年11月23日金曜日

人生の特等席(Trouble with the Curve)




鑑賞日:November 23rd, 2012
個人的評価: 83点

参考情報

ミリオンダラー・ベイビー』『硫黄島からの手紙』など俳優、監督として活躍しているクリント・イーストウッドが、およそ4年ぶりに主演を務めた感動作。17年間イーストウッドからじかに映画制作を学んだロバート・ロレンツが監督を務め、疎遠だった父娘が仕事を通して絆を取り戻していく様子を描き出す。まな娘を演じるのは『ザ・ファイター』のエイミー・アダムス。不器用な父親と、長い間そんな彼を遠くに感じていた娘がたどる再生のドラマが胸を揺さぶる。

ストーリー

ガス(クリント・イーストウッド)は長年大リーグの名スカウトとして腕を振るってきたが、ここのところ年のせいで視力が弱ってきていた。それでもまったく引退する素振りを見せない彼に、チームは疑いの目を向ける。窮地に陥った父親に救いの手を差し伸べたのは、あまり関係が良好とはいえない娘のミッキー(エイミー・アダムス)だった。

©http://www.cinematoday.jp/

感想

予想通りというか期待通りの内容でした。
超頑固な父親に強気な娘。お互いを思う気持ちを素直に表現できない親子が心の壁を徐々に崩していく展開は期待通り。

また、「数字だけ見ていても野球は分からない」ということをベテランの敏腕スカウトが証明しようとするシーンも予想通りで良かった。

ただ、まるで野球は一人である程度できてしまうスポーツであり、比較的簡単にプロの目に留まることができるみたいな勘違いを起こさせてしまう見せ方をしていたのが気になった。

自分は野球を一切やった事はないが、あれだけお金が動くスポーツなので、プロになるためには相当厳しいトレーニングを積み、才能と運が必要なことは明らかだ。これがちゃんと表現されていなかったので、野球についてあまり詳しくない人は勘違いしてしまうかもしれないと感じた。

ちなみに残念ながら犬の登場はなかった…
そしてぶっちゃけジャスティン・ティンバーレイクはいてもいなくてもいいようなキャラだった…

2012年11月10日土曜日

ゲットバック(Stolen)




鑑賞日:November 10th, 2012
個人的評価: 82点

参考情報

コン・エアー』の主演と監督コンビ、ニコラス・ケイジサイモン・ウェストが約15年ぶりにタッグを組み、銀行強盗の男が誘拐された娘を助け出すために戦う姿を描いたサスペンス・アクション。まな娘を取り戻すためなら手段を選ばない父親の命懸けの奪還劇が、仲間の裏切りや警察との攻防、誘拐犯との緊迫した駆け引きと共に展開。共演には『J・エドガー』のジョシュ・ルーカス、『キリング・ショット』のマリン・アッカーマンらがそろう。

ストーリー

銀行強盗の罪で刑務所にいたウィル(ニコラス・ケイジ)は、出所当日娘のアリソン(サミ・ゲイル)に会いにいくが、父親に対し怒りの感情が満ちあふれているアリソンは彼の前から立ち去ってしまう。その直後、娘を誘拐したという脅迫電話が入り、ウィルが8年前の犯行後に失った10億円を12時間以内に引き渡すよう要求してくる。ウィルは誘拐犯の行方を追いながら、身代金のため再び銀行強盗を計画するが…

感想

予告編を見たときに『96時間』という自分が好きな映画と内容が似ていると思ったが、実際は結構違った。『96時間』は元エージェントの父親が外国でさらわれた娘を救うという話だったが、今回はアメリカ最高の銀行強盗が元仲間に連れさらわれた娘を警察に追われながらも助け出そうとする話だ。

結論を言うと面白かった。
アメリカ最高の天才銀行強盗屋がFBIの調査を潜り抜けながらあらゆる策を打つ数々のシーンは見応えがあり、爽快だった。

というかニコラス・ケイジの映画っていつもFBIとか警察が出し抜かれてアホみたいに描かれてるよね…
でも彼の映画にしては珍しく美女とのキスシーンがなかったけどきっと今回は父親としてのカッコよさを魅せつけたかったのだろう。

頭脳戦もアクションシーンも満足な映画でした。

ちなみに元仲間を問いつめるためにアジトを訪れた際にジャーマン・シェパードが吠え続けるシーンがあった。後にFBIが到着した時にもずっと吠え続けていて可愛かった。


2012年11月3日土曜日

リンカーン/秘密の書(Abraham Lincoln:Vampire Hunter)




鑑賞日:November 3rd, 2012
個人的評価: 69点

参考情報

ジョニー・デップとのタッグでおなじみのティム・バートンが製作を務め、『ウォンテッド』のティムール・ベクマンベトフがメガホンを取ったアクション。第16代アメリカ合衆国大統領のエイブラハム・リンカーンがヴァンパイアを退治するハンターだったという奇想天外な設定のもと、人類の存亡を懸けたバトルが壮大なスケールで展開する。『父親たちの星条旗』などのベンジャミン・ウォーカーが、知られざる秘密と使命を抱えたリンカーンを快演。銃を仕込んだ特製おのを振り回し、アクロバティックなアクションを次々と見せてくれる。

ストーリー

母親が人々を襲うヴァンパイア集団に殺されたことを知ったエイブラハム・リンカーンベンジャミン・ウォーカー)は、リベンジを果たそうとおのを駆使した戦闘術をマスターしていく。やがて、黒人奴隷の売買によって食料となる人間をヴァンパイアたちが確保し、それを悪用して政治家が富を得ている事実を知る。個人の力だけでは彼らに太刀打ちできないと感じたリンカーンは、政治の道へと進んで大統領に。昼は大統領として責務を果たし、夜はハンターとしてヴァンパイアを倒していくが…


感想

ウォンテッド』のティムール・ベクマンベトフがメガホンをとったという事が納得できるバトルシーンは多々あったが、総合的に見るとストーリーがあまり作りこまれておらず、話が頭の中に入ってこなかった…

まず主人公をエイブラハム・リンカーンにする必要は全くなかった。
大統領選挙の時期だったのでもしかして映画の製作費をゲットするために大統領の話にしたのだろうか。

ヴァンパイアハンターという世界を救うことができる可能性を持つ彼らは当然日々修行をしなくてはならないし、とてつもなく忙しいはずだ。
その傍らアメリカの大統領という恐らく世界一多忙な職業も同時にこなしてしまうのでそういう意味では非現実的な内容だった。

しかもなろうと思ってから本当に本編では数分ですんなり大統領になれてしまう。
大統領の座をつかみ取る大変さが全く表現されてなかったので、あれでは国民に怒られてしまうおのではないだろうかね。(というかよくリンカーン一族の許可が下りたねって感じ)

注目のバトルシーンでも何故か馬の上で戦闘をしたり、馬をジャイアントスイングで投げたりと入れる意味がよく分からないシーンが多々あった。

でもヴァンパイアの怖さはよく表現されており、ドキッと驚かされるシーンも多かったのでそこは良かった。

ちなみに犬は登場しませんでした。


2012年10月28日日曜日

アルゴ(ARGO)




鑑賞日:October 28th, 2012
個人的評価: 92点

参考情報


ザ・タウン』などのベン・アフレックが、監督、製作、主演を努めたサスペンス。1979年のテヘランで起きたアメリカ大使館人質事件と、その裏で敢行されたCIAによる救出作戦の行方を追い掛ける。監督として『ザ・タウン』で見せた緩急自在な演出をベンが本作でも繰り出し、謎に包まれていた救出作戦の全ぼうを活写。その一方で、貫録たっぷりに指揮を執るCIAエージェントを熱演する。『リトル・ミス・サンシャイン』のアラン・アーキンや『アーティスト』のジョン・グッドマンら、脇を固めるベテラン勢にも注目。


ストーリー


1979年11月4日、テヘラン。イラン革命が激しさを募らせ、その果てにアメリカ大使館を過激派グループが占拠し、52人もの人質を取るという事件が起きる。パニックの中、アメリカ人6名が大使館から逃げ出してカナダ大使の自宅に潜伏。救出作戦のエキスパートとして名をはせるCIAエージェントのトニー・メンデス(ベン・アフレック)は、6名が過激派たちに発見され、殺害されるのも時間の問題だと判断。彼らを混乱するテヘランから救出する作戦を立案する。しかし、それは前代未聞で大胆不敵、そして無数の危険が伴うものだった…

img002
http://www.cinematoday.jp/


感想


あまり話題になってなかったのでそんなに期待はしていなかったのだが、想像以上の面白さで大満足でした。

暴動化したイラン人がアメリカ大使館を囲み、柵を越え、窓ガラスを割り、建物内に雪崩れ込む緊張感たっぷりの冒頭シーンからずっと胸を鷲掴みされた感じであっという間の2時間だった。

しかも実話に基づいた話という事で、最初から最後まで手に汗握る内容だ。

映画作りが人の命を救うという素敵な話だが、映画を作り上げる最初の過程も具体的に画かれていた。制作会社を立ち上げ、脚本家やコスチュームデザイナーの確保、ポスター制作やプレス向けイベントの開催など短期間でリアルな偽映画作りが進む。ハリウッド特有の華やかなシーンも出てくるが、この作戦のゴールを考えるととても楽しめない状況であり、その華やかさの裏に緊張感を漂わせる感じは本当に上手かった。


リーダーがうまく定まらないイランの不安定な国内政治、テロリストには屈しないという姿勢を意地でも崩す事ができないアメリカ、そしてその裏で極秘に動くCIA。

息を呑むシーン満載の本作品はめちゃくちゃオススメです。
絶対見るべし。

ちなみに緊張感のあるシーンの合間に、空に向かって吠え続ける犬を映し出すシーンがあったが、一瞬とはいえちょっと心が和んだ。緊張しちゃうシーンばかりの映画だとああいう休憩タイムを入れるのは大事だね。


2012年10月21日日曜日

アイアン・スカイ(Iron Sky)




鑑賞日:October 21st, 2012
個人的評価: 55点

参考情報

世界各国の映画ファンやSFマニアから出資を募るや、約1億円ものカンパを集めてしまったことでも注目された、異色のSFアクション。第2次世界大戦で敗北したものの、月の秘密基地にひそんでいたナチス・ドイツが地球侵略作戦を遂行していく姿を活写する。メガホンを取ったのは、『スターレック 皇帝の侵略』で話題を呼んだティモ・ヴオレンソラ。奇想天外な設定もさることながら、ナチス的意匠を施したメカやガジェットのデザインも必見だ。

ストーリー

1945年、連合軍の猛攻撃にさらされ、アドルフ・ヒトラーが率いていた「第三帝国」ナチス・ドイツは完全に敗北。しかし、その一部のエリートたちはひそかに月の裏側へと逃亡を図り、秘密基地を建造していたのだった。第2次世界大戦の終結から70年超にわたって独自の軍事テクノロジーを発展させ続け、虎視眈々(たんたん)と連合軍への復讐(ふくしゅう)の機会をうかがっていた彼らは、2018年、ついに決行のときが到来したと判断。UFOの大編隊を組んで、地球侵略を開始する。
img002
http://www.cinematoday.jp/

感想

全く見る映画がなかったが特にする事もないという事で日曜日の夜に急遽見る事にした作品。
正直ポスターデザインは非常に気になっており、B級映画とは分かっていながらも、B級映画にしかない面白さを期待して見てみた。

半分ぐらい見てたら、「何でそこそこお金をかけてこんな映画作ったんだろう…」と疑問に思っていたのだが、調べてみたら何と「クラウドファンディング」で資金調達を行い、ファンからカンパしたお金で制作したというではないか!?

参考:『全世界のファンから1億円! 『アイアン・スカイ』の資金調達方法とは?


確かに予告編を見ると面白そうで、ネット上で話題になるのもさほど不思議ではないが、実際に見てみるとやはりされどB級映画でした。

ナチスが月で生活しているというシュールなアイディアは結構面白かったし、彼らが本気で地球を月から侵略しようとしている部分はシリアスなシーンなんだが何故か笑いが起きてしまう。

ちょうどアメリカ大統領選挙の時期だという事もあり、ポリティカルコメディーも存分に盛り込まれていた。

「ナチス(ドイツ)って頭悪そうで、頭良いよね(でもバカだけけど…)」というのと、「アメリカって頭良さそうで、頭悪いよね(最終的には勝つ(だから賢い)けど…」というテーマが作品内に盛り込まれていたと個人的には感じた。


今回の収穫はちょっとあった。
今まであれば具現化する事のなかったアイディアがクラウドファンディングという新たな手法で作品と化し、世界中の劇場で上映されたという事実は自分にとって非常に印象深かった。

自分が見たい種類の映画で面白そうなのが資金調達をしているようであれば、是非やってみよう。

もう映画レビュー関係ないね。
ではでは。



2012年10月13日土曜日

セイフ(SAFE)




鑑賞日:October 13th, 2012
個人的評価: 81点

参考情報

エクスペンダブルズ』シリーズなどの肉体派スター、ジェイソン・ステイサムが主演を務めるアクション・サスペンス。特殊な能力を持つ少女と出会った元警官の格闘家が、彼女を追うロシアン・マフィア、汚職警官グループ、チャイニーズ・マフィアを相手に壮絶な戦いを繰り広げていく。メガホンを取るのは、脚本家やプロデューサーとしても活躍している『タイタンズを忘れない』のボアズ・イェーキン。ジェイソンが屈強な肢体を躍動させる肉弾戦はもちろん、ニューヨークの市街地を猛スピードで激走するカーチェイスも見もの。

ストーリー

ある事件でニューヨーク市警の刑事を辞め、マイナーな総合格闘技のファイターとなったルークジェイソン・ステイサム)。負けるように指示されていた八百長試合で勝利してしまった彼は、試合を牛耳るロシアン・マフィアに制裁として妻を殺されてしまう。生きる気力を失い、地下鉄で飛び込み自殺を図ろうとした彼は、妻の命を奪ったロシア人たちがアジア人少女を追いかけているのを目撃。少女を救い出して街に逃げ出すが、そんな二人を汚職警官の一団や中国系マフィアが襲い掛かる。激しい攻防と逃走を繰り広げながら、ルークは少女に隠された秘密を知る。
img002
http://www.cinematoday.jp/

感想

予想通りの内容で期待通りの満足感でした。
子役の演技がそんなに上手くはなかったですが、ジェイソン・ステイサムの身体能力を存分に魅せつける激しいアクションは見物ですな。

死ぬ事を全く恐れない最強の男がチャイニーズマフィア、ロシアンマフィア、そして地元の悪徳警察に一人で体当たりするその大胆な爽快感があった。

あとタイトルとちゃんと連動した内容だった事も満足のいくポイントでした。


2012年9月30日日曜日

ハンガー・ゲーム(The Hunger Game)




鑑賞日:September 30th, 2012
個人的評価: 84点

参考情報

アメリカで驚異の2,000万部以上のベストセラーとなった、スーザン・コリンズの小説を基に映画化したサバイバル・スリラー。独裁国家となったアメリカで実施される、プレイヤーたちが一人になるまで殺し合うゲームの出場者となった少女が、決死の戦いに臨む姿をスリリングに活写する。『ウィンターズ・ボーン』のジェニファー・ローレンスが主人公にふんし、弓矢を駆使したアクションを披露。脇を固めるドナルド・サザーランドスタンリー・トゥッチら、実力派の共演も見もの。監督を務めるのは『シービスケット』のゲイリー・ロス

ストーリー

富裕層によって支配され、パネムという名の独裁国家と化したアメリカ。そこで民衆の絶大な支持と人気を集めているのが、各地区から選出された12歳から18歳までの男女が森の中で殺し合い、生き残った者に巨額の賞金が渡されるという殺人サバイバル「ハンガー・ゲーム」だった。まだ幼い妹がプレイヤーに選ばれてしまったカットニス(ジェニファー・ローレンス)は、彼女の代わりにゲームに出場することを決意。家族を養うための狩猟で鍛えた弓矢の腕と持って生まれた鋭い勘を生かし、強豪プレイヤーを打ち倒していくが…
img002
http://www.cinematoday.jp/

感想

抽選で選ばれてしまった若者達が殺し合いをするという話なのでどうしても「バトルロワイヤル」と同じ内容だと思われがちだが、内容が大きく違うので、良い意味で裏切られると思う。

バトルロワイヤル」ではたまたま選ばれた中学生たちが突然殺し合いを行わなくてはならないという設定だが、本作では殺し合いを行う「ハンガーゲーム」は国の一大イベントとして世の中に認められており、国民全員がイベントの様子を生中継で見守るという形だ。

いつかは自分がプレーヤー(出場者)として選ばれる日が来ると考え、早くから殺しのトレーニングを受ける者もいれば、自分はきっと選ばれないと考え、特に何も準備をしていない者もいる。

それぞれのプレーヤーが異なるモチベーションでバトルに望む事により、予想外の展開がいくつも出来上がる。

本作品ではバトルが実際に開始されるまで非常に多くの時間を使い、世界観や各キャラの心情が表現されている。

特に世界観の部分はよく作りこまれていて大いに楽しめた。
ゲームを傍観者として楽しむキャピタル(首都)に住む富裕層が住む世界は服装だけでなく、建物や仕事場まで非常に華やかな設定となっており、存在しない世界とは分かってはいても、本当にあるのではないかと思わせられるぐらいリアルにそして楽しく描かれていた。

国としてこの壮大な「ゲーム」を運営する事になるとどれぐらいのシステム、人、カネが必要になるのかという部分も垣間見えるのも楽しめるポイントだ。

また、勇敢でなんでもできる女性が主人公という所も個人的には非常に気に入ってます。

24人が強制的に参加させられる、国が公認する殺し合いのサバイバルバトル「ハンガーゲーム」。
生き残る事ができるのはたった1人。
久々にちょっとドキドキする内容の映画を見ました。


2012年9月23日日曜日

劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-




鑑賞日:September 23rd, 2012
個人的評価: 85点

参考情報

実際に存在するスポンサー企業のロゴがデザインされたコスチュームを着て街を守るヒーローたちの活躍を描くテレビアニメの劇場版。テレビシリーズの第1話と第2話を基に、新たなカットを追加。熱血漢のベテランヒーローと生意気な新人ヒーローがタッグを組み、ギクシャクしながらも事件に挑む。テレビシリーズでは第1話などを担当した米たにヨシトモがメガホンを取る。シナリオとストーリーを、『おにいちゃんのハナビ』やテレビドラマ「妖怪人間ベム」などの西田征史が担当。コスチュームのインパクトもさることながら、超能力を持ちながら悩み失敗もするヒーローの活躍ぶりに期待。

ストーリー

さまざまな企業スポンサーを背負い街を守るヒーロー、NEXTが活躍する巨大都市シュテルンビルト。テレビではNEXTの活躍を中継する「HERO TV」が放送され、人気を博していた。そんなある日、会社命令でベテランヒーローのワイルドタイガーが生意気な新人ヒーローのバーナビーとコンビを組み、大きな像が突然動き出す事件の解決に乗り出す。しかし、性格も考え方もまったく違う二人は、一見コンビとしての相性は最悪で…
『最強のふたり』img002
http://www.cinematoday.jp/

感想

テレビシリーズの第1話と第2話を基に作られてることもあり、既にこのアニメのファンである人々にとってはきっと知っている展開ばかりで物足りない内容だと思う。

でもこのアニメを知らなかった人にとってはありがたい内容だし、きっとこのシリーズのファンになってくれると思う。

ということで今回の映画はネット上で盛り上がったアニメを見逃した人たちのために作られたという位置づけになると感じた。

もちろんテレビシリーズには無い新カットもいくつかはあったが、微々たるものだった。

だが見所はもちろん多々あった。
虎徹とバーナビーの初々しい時代のコンビやり取りや、ロックバイソンの愛嬌のあるバカらしさ、スカイハイの天然な所や折紙サイクロンの見切れ、ブルーローズのキメ台詞、ファイヤーエンブレムのオカマキャラとドラゴンキッドの「サァー!」。

テレビシリーズを見てから随分時間が経ってしまっているので、これらが久々に見れただけでも何だか嬉しかった。

あと個人的にはオープニングテーマでスカイハイの胸ロゴがちゃんとアップで映ってめっちゃ感動した。

そんなに直接的ではないし、大したことは何もしていないが、自分が仕事として初めて絡んだ作品を映画館で見るというのは人生の記念となる体験でした。

テレビシリーズのシーズン2や映画の次回策も楽しみだ。


2012年9月17日月曜日

最強のふたり(Untouchable)




鑑賞日:August 17th, 2012
個人的評価: 90点

参考情報


車いすで生活している大富豪と介護者として雇われた黒人青年が垣根を越えて友情を結ぶ、実話を基にしたヒューマン・コメディー。年齢や環境、好みも異なる二人が、お互いを認め合い、変化していくプロセスを描いていく。監督は、本作が長編4作目となるエリック・トレダノオリヴィエ・ナカシュのコンビ。主演は、『歌え! ジャニス★ジョプリンのように』のフランソワ・クリュゼと『ミックマック』のオマール・シー。フランス本国のみならずヨーロッパで記録的なヒットを樹立した、笑いと感動に包まれた良質なコメディーを堪能できる。


ストーリー


不慮の事故で全身麻痺になってしまった大富豪のフィリップ( フランソワ・クリュゼ )は、新しい介護者を探していた。スラム出身の黒人青年ドリス( オマール・シー )は生活保護の申請に必要な不採用通知を目当てに面接にきた不届き者だったが、フィリップは彼を採用することに。すべてが異なる二人はぶつかり合いながらも、次第に友情をはぐくんでいき…

『最強のふたり』img001
©  http://www.cinematoday.jp


感想


コメディアンでもあるというオマール・シーの演技には常に笑わせられる事は間違いないだろう。
最初から最後までクスクスっと笑い続けてしまう映画を久々に見た。
大富豪の障碍者にマリファナを吸わせたり、エロマッサージを体験させたりするシーンも何だかリアルで面白かった。

これはフランス映画ならではの面白さが詰まっていたという印象がとても強い作品でした。

ハリウッド映画のような派手な展開もなければ、華やかなシーンも特にない。
クライマックスが一体どこだったのかすら人によっては意見が分かれる内容だと思う。
そして作品を通して伝えたいテーマやメッセージが何だったのかも人によってその見解は異なるだろう。

それぐらいいろんな楽しみ方ができるフランス映画らしい「芸術的」な作品でした。


事故により身体が全身麻痺となってしまった大富豪のフィリップは周囲の人々から同情される事にウンザリしており、きっともう生きているのが楽しくなかった事だろう。そんな中、言いたい事を遠慮なく言うドリスに対等に扱ってもらった事で人と関わる事、そして生きる楽しさを思いだす。

これは障碍者をどのように介護するべきかという話ではなく、心を許せる親友の素晴らしさ、そしてそういう人達の存在が生きる上でいかに大切かを訴えていると感じた。

自分にない魅力を持っていて、一緒に居て楽しい。お互いにそう思い合っている人達が一緒に居る事は、互いの成長にも繋がるし、人生が満たされる。

このふたりの間にある言葉には表せない信頼と友情を壊す事は誰にもできない。まさに『Untouchable』なのだ。


ちなみにこの映画はこれまでのフランス映画で世界中の観客動員数が最も多かった映画『アメリ』が保持していた2,310万人の世界観客動員数を抜いて、2,320万人の観客動員数を記録したらしい。
この数字を聞いてもそんなに驚かないぐらい素晴らしい作品でした。

絶対見るべし。


2012年9月15日土曜日

白雪姫と鏡の女王(Mirror Mirror)




鑑賞日:August 15th, 2012
個人的評価: 53点

参考情報

インモータルズ -神々の戦い-』のターセム・シンが、グリム童話「白雪姫」を原作に放つファンタジー。類まれな美しさを女王から嫉妬されて森に追放された白雪姫が、そこで出会った小人たちなどを仲間にして彼女に立ち向かう。名女優ジュリア・ロバーツが邪悪な女王にふんし、キャリア初の悪女を憎々しげに演じ切る。『ミッシングID』のリリー・コリンズ、『J・エドガー』のアーミー・ハマーが、白雪姫と王子のカップルを快演。本作が遺作となった『ドラキュラ』などの石岡瑛子による豪華な衣装をはじめ、アクションやユーモアを交えてポップに描かれる世界観に夢中になる。

ストーリー

幼いころに国王であった父を亡くし、邪悪な継母の女王( ジュリア・ロバーツ )によって城に閉じ込められたまま育った白雪姫( リリー・コリンズ )。ある日、舞踏会に忍び込んだ彼女は、そこで他国の王子( アーミー・ハマー )と運命の出会いを果たして恋に落ちる。だが、王子との政略結婚を狙っていた女王は、白雪姫を森へと追放。森で7人の小人と出会った白雪姫は、彼らと生活を共にしながら戦い方や知識を習得する。亡き父の国を守り、愛する王子を取り戻そうと、彼女は女王に戦いを挑む。

感想

ディズニーだと思ってたけどそうではなかった…
石岡瑛子が衣装デザインを手がけたと言われる本作品では華やかな衣装が目立ち、おとぎの国の印象を明るくした。

ジュリア・ロバーツが国を支配する横暴な女王を演じるのだが、当然のように国民や家来たちを無下に扱うその演技は意外と合ってた。

ただ、あまり笑えないコメディーシーンや、迫力が足りないバトルシーン等、ちょっと物足りない部分はありました。


2012年9月8日土曜日

デンジャラス・ラン (Safe House)




鑑賞日:September 8th, 2012
個人的評価: 85点

参考情報

トレーニング デイ』のデンゼル・ワシントンと、『グリーン・ランタン』のライアン・レイノルズが共演を果たしたアクション。かつて最強の名をほしいままにしてきた元CIAエージェントと、新米の現エージェントによるリスクの高い逃走劇を描き切る。『イージーマネー』のダニエル・エスピノーサが監督を務め、『マイレージ、マイライフ』のヴェラ・ファーミガらが共演。主人公らが命懸けで逃げまくる32時間ノンストップの危険な賭けの行方に、ひと時たりとも目が離せない。

ストーリー

36か国で指名手配中の元CIAの腕利きエージェントであるトビン( デンゼル・ワシントン )は、南アフリカのCIAのアジトに連れてこられる。彼が身柄を拘束されるやいなや、鉄壁の守りを誇るはずの隠れ家が何者かの攻撃を受ける。アジトの管理責任者である新人のマット( ライアン・レイノルズ )は、何とかトビンを連れて敵から逃れるが…

感想

英語タイトルでも使われている「Safe House」とは簡単に言うと極秘ミッションを行うためにCIAなどのインテリジェンスエージェンシーが非公式に所有する世界各地にある施設だ。

例えばCIAのようなアメリカの政府機関による活動を自国では認めないという国も多々あるが、アメリカとして追跡している重要容疑者などはいつどの国で現れるか分からない。

活動禁止の国に容疑者がいると分かったら当然アメリカとしても何かしら行動を起こす必要がある。そんな時のために存在するのがこの「Safe House」だ。

さて、本作品の主人公マットは南アフリカにある「Safe House」の管理人なのだが、この管理人という仕事はCIAの中でも実はけっこう下っ端で、1年間何も仕事がなく、ただ施設内で待機をするという事も多々あるようだ。

そんなマットに初めて訪れた仕事が世界中から指名手配とされている伝説の「トビン・フロスト」の拷問に立ち会う事。非公式施設で行われる非公式な拷問、この緊張感のあるシーンに南アフリカのマフィアらしき集団が乱入し、そこからはもうプロ同士による迫力たっぷりの銃撃戦だ。

初仕事ともいえるぐらいな新人マットが混乱しながらなんとか任務を果たそうとする中、百選練磨のトビンが冷静に立ち振る舞うその様はシブくてとにかくカッコ良かった。
というか57歳のデンゼル・ワシントンがおやじのカッコよさを存分に魅せつけてくれる内容でした。

銃撃戦、カーチェイス、素手でのファイト、頭脳戦などなどあらゆるバトルが詰め込まれた作品でした。

テーマとしても真の正義と悪の定義について投げかけるなど結構深いものが用意されているのでそこも十分楽しめますぞ。


2012年8月26日日曜日

プロメテウス(Prometheus)




鑑賞日:August 26th, 2012
個人的評価: 84点

参考情報

ブレードランナー』『グラディエーター』などのヒット作や名作を数多く手掛けてきた名匠リドリー・スコットが、自身のアイデアをベースに壮大なスケールで放つSF巨編。謎に包まれた人類の起源を解き明かす鍵が残された惑星に降り立った科学者チームに待ち受ける、驚がくの真実と恐怖を活写していく。『ミレニアム』シリーズのノオミ・ラパスや『SHAME -シェイム-』のマイケル・ファスベンダーといった実力派俳優が顔をそろえている。予測不能のストーリー展開に加え、作中に登場する惑星の異様な世界観にも圧倒される。

ストーリー

人類が長年にわたって追い続けている、人類の起源にまつわる謎。地球で発見された古代遺跡から、その答えがあるかもしれない未知の惑星の存在が浮かび上がる。科学者たちを中心に編成された調査チームは、宇宙船プロメテウス号に乗り込んで問題の惑星へと向かう。惑星にたどり着いた彼らは、人類のあらゆる文明や常識を完全に覆す世界を目の当たりにして息をのむ。誰も到達できなかった人類誕生の真実を知ろうとチームの面々が探査に没頭する中、思いも寄らない事態が迫ろうとしていた。

感想

『あの映画』を見ていない自分にとっては色々と分からない部分があったが、それでもある程度は楽しめた。でもこの映画しか見ていない人にとっては「?」な部分が多い。

2100年とかそういう未来の話なのですが、今の時代には存在しないテクノロジーが所々で高い映像技術を用いて表現されているのでそこは見ていて非常に楽しめた。

宇宙兄弟」とかを読んでいたので中途半端ではあるが少し宇宙にいく大変さというのを知ったのだが、この作品ではそこらへんが結構適当で、クルー同士はお互いの事を一切知らないばかりか、協調性が全く無いなど色々と突っ込みどころは満載でした。
また、宇宙に持っていくものって重量があればあるほど莫大なコストがかかるのだが、そんな事はお構いなしにめっちゃ豪華な戦車みたいなのを持ち込んでた(笑)。
恐らく作品内の世界で最も儲かってるのではないだろうかというぐらい贅沢に資金を使う事ができる会社なんだろうね。
でもこの映画を見たNASAの方々は「そこはもうちょっとリアルに表現してくれよ」と思いそう…

まぁ宇宙系の話が好きな人は見て損はしないと思います。
あとシャーリーズ・セロンが出演する作品を久々に見た気がするが40近いとは思えない美しさと自分が好きな強い強い女性を演じていた事もあり、個人的には満足でした。

THE GREY 凍える太陽(The Grey)




鑑賞日:August 25th, 2012
個人的評価: 81点

参考情報

グラディエーター』のリドリー・スコットと『アンストッパブル』のトニー・スコットの兄弟が製作を務めたサバイバル・アクション。アラスカのツンドラ地帯で起きた飛行機事故の生存者たちが、過酷な大自然の中で決死のサバイバルを繰り広げていく姿を、壮大なスケールで活写する。『96時間』『アンノウン』で、ワイルドでタフな魅力を開花させたリーアム・ニーソンが、本作でも自然の猛威やオオカミの群れに挑む屈強な主人公を快演。メガホンを取るのは、『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』などのジョー・カーナハン

ストーリー

石油掘削現場で勤務する男たちを乗せ、アラスカのツンドラ地帯を飛んでいた飛行機が、大嵐に巻き込まれて墜落。オットウェイ( リーアム・ニーソン )ら、7人の男が生き残るものの、そこは周囲がすべて雪に覆われる極寒の地。一行は取りあえず南へと向かうが、野生のオオカミたちのテリトリーに足を踏み入れていたことから、彼らの執拗な攻撃にさらされることに。マイナス20度という寒さや、圧倒的な食料の不足にも苦しむ中、雪山を突き進んでいく彼らだったが…

感想

96時間』という映画を見てリーアム・ニーソンのファンとなったのでこの映画も(マイナーだと知りながら)迷わずに見ました。

飛行機事故から奇跡的に生き延びた7名の男たちがアラスカ極寒の地で繰り広げるリアルなサバイバル。

日々同じ仕事をただ繰り返してきた労働者たちだからかほとんどが自分勝手で、何も冷静に考えようとしないくせに強がる姿勢を見せるのだけ一丁前。

そんな中、リーアム・ニーソン演じるオットウェイがオオカミハンターとして得てきた知識を披露しながらグループをリードしていく様はカッコ良かった。

マイナス20度の中で食糧も無ければ、怪我人も多く、体力も無い、また、野生のオオカミに囲まれているが武器も無い。こんな極限状態の中、男たちが生きようとするのはそれぞれが生きる意味を必死に考え続けているからだと思われる。おそらくこの考えが途絶えてしまうと、体は動かなくなるのだろう。それぐらいの極限状態が描かれていた。

妻や娘との楽しい思い出や亡き父が残してくれた心に残る言葉など、「生きる希望」がそれぞれのキャラクターに存在していた。

また、無意識にフードチェインの頂点に君臨している人間が初めて自分達が獲物として扱われる際に起こす行動も見ていて非常に興味深かった。

本作を手がけたリドリー・スコットトニー・スコット兄弟は『LIFE IN A DAY』という映画でもタッグを組んでいるが、ここでも人間が家畜を調理する生々しいインパクトある映像が含まれていた。スコット兄弟は失われる命があり、それによって生き続けられる命があるという事、そして自分達が無意識に他の命を犠牲に生き続けているという事を認識してほしいというメッセージをこの映画にも込めているように思えた。

人間の弱さ、強さ、そしてその本性がリアルに表現された面白い映画でした。
予算は無いのでしょうが、音やカメラワークでチープさを隠したテクニックにも注目ですぞ。


2012年8月19日日曜日

アベンジャーズ (The Avengers)




鑑賞日:August 19th, 2012
個人的評価: 90点

参考情報


アイアンマンソーハルクキャプテン・アメリカなど、世界的に有名なヒット作の主人公が一堂に顔を合わせるアクション大作。特殊な戦闘力を誇る者たちによって編成されたチーム「アベンジャーズ」が、地球滅亡の危機を回避する戦いに身を投じる。最先端VFXを駆使した圧倒的ビジュアルに加え、『シャーロック・ホームズ』シリーズのロバート・ダウニー・Jrや『それでも恋するバルセロナ』のスカーレット・ヨハンソンら、豪華共演を果たしたキャスト陣も見ものだ。


ストーリー


人知を超えた悪によってひそかに進められる地球壊滅の陰謀。それを食い止めるべく、大富豪で天才発明家 アイアンマン ( ロバート・ダウニー・Jr )、神々の国から地球ヘと追放された雷神 ソー (クリス・ヘムズワース)、感情の爆発によって容姿を激変させる科学者 ハルク (マーク・ラファロ)などを集めた部隊アベンジャーズが結成される。しかし、各々が抱えているつらい過去や苦悩が浮き上がっては衝突し合うようになり、人類史上最大の危機に立ち向かうチームとしての機能が消失しかけていた。


感想


地上最強のヒーロー達による究極のドリームチーム=『アベンジャーズ』を遂に見てきました。

大好きなアイアンマンの期待通りの活躍や最新メカのお披露目シーンなどが見れただけでも満足でしたな。グウィネス・パルトローが思ってたよりも出演するのも嬉しい誤算だ。

さて、この作品は予告編を見ている人であれば分かると思うが、ヒーロー達がそれぞれ勝手に行動し、全然まとまりがなく、仲間割れまでしてしまう「スタンドプレー」な部分と、アベンジャーズとして一致団結し力を合わせる「チームプレー」な部分に分かれてます。

最初の方はアイアンマンソーという夢の大迫力バトルが見れるし、最後は当然全員が力を合わせて魅せるスーパーコンビネーションプレーも見れるので少なくとも2回楽しめます。

また、今回のハルクは最強でしたな。ハルクの怪力が伝わってくる豪快な戦闘シーンは圧巻でしたし、あのグリーンモンスターが目にも止まらぬ速さで敵を次々と(しかもビルを壊しながら)なぎ倒す様は爽快です。

本作品のバトルシーンは「きっとドラゴンボールの実写版をハリウッドが本気で手掛けたらこんな感じなんだろうなぁ」と思わせてくれるぐらい豪快でド迫力でした。
という事で男性の方は特にこの映画は見た方が良いですぞ。


あと、個人的にはアイアンマンが一番活躍してたし、最もカッコ良かったと思います。
予告編の最後にも出てくる空中でスーツを装着するシーンは最新テクノロジーにスピード感が追加され、本当に印象に残るシーンでした。
ちなみにこのシーンは「トランスフォーマー」の変形シーン等も手掛けたILMのクリーチャー・デベロッパーの山口圭二さんが担当したらしいですぞ。同じ日本人として誇らしいですな。
『アベンジャーズ』アイアンマン
©  https://www.facebook.com/AvengersJP

ブラック・ウィドウを演じたスカーレット・ヨハンソンも期待通りのセクシーさとカッコよさを披露してくれたし、色んな意味で満足でした。

ちなみにマーベル系の映画を見た事ある人なら何となく覚えているかもしれませんが、エンドロールは最後まで見た方が良いですよ。


2012年8月11日土曜日

トータルリコール(Total Recall)




鑑賞日:August 11th, 2012
個人的評価: 70点

参考情報

フィリップ・K・ディックの短編小説「トータル・リコール(旧題:追憶売ります)」を映画化し、大ヒットした『トータル・リコール』をリメイクしたSF大作。監督を務めるのは『ダイ・ハード4.0』のレン・ワイズマン。かつてアーノルド・シュワルツェネッガーが演じた主人公を『フライトナイト/恐怖の夜』などのコリン・ファレルが演じ、その妻を『アンダーワールド』シリーズのケイト・ベッキンセイルが熱演する。迫力満点のアクションがさく裂する斬新な映像に目を奪われる。

ストーリー

容易に記憶を金で手に入れることができるようになった近未来、人類は世界規模の戦争後にブリテン連邦とコロニーの二つの地域で生活していた。ある日、工場で働くダグラス( コリン・ファレル )は、記憶を買うために人工記憶センター「リコール」社に出向く。ところが彼はいきなり連邦警察官から攻撃されてしまう。そして自分の知り得なかった戦闘能力に気付き、戸惑いながらも家に帰ると妻のローリー( ケイト・ベッキンセイル )が襲ってきて…

感想

お金さえ払えば好きな記憶を脳に思い出として残してくれる「リコール」サービスが存在する世界。
本当の自分が何者なのか思い出すことができない主人公が苦しみながらも今の自分を信じ、「I don't know who I was, but I know who I am」という台詞がカッコ良かった。やっぱコリン・ファレルはカッコ良いよね。

大規模な戦争の結果、地球の2箇所にしか人類が住むことが出来なくなってしまい、ひとつ(ブリテン連邦)には富裕層が、そしてもうひとつ(コロニー)には労働者が暮らす世界となった。
主人公がコロニーに住んでいたこともあり、そのエリアにあるバーや繁華街など、この映画独自の世界観が現されている部分は見ていて面白かった。でもブリテン連邦の世界観が全然出てこなかったのは残念。

この映画は近未来という時代設定だったので、現代よりもテクノロジーが進んでいる。
車だって上下左右に動けるし、エレベーターまで上下左右に移動し、交通は非常に効率良くなっていた。
個人的に好きだったのは手に埋め込まれた携帯電話だ。手を耳に当てるだけで話せるし、ガラスに触れれば、そこに映像などを映し出すこともできる。
近い未来では携帯電話などのデバイスは持ち歩かなくなるのでしょうね。

ちなみにこの作品ではアクションシーンが非常に多いのですが、正直新しい映像技術は特に無いし、カメラがめっちゃ動き回るので目が疲れる…

あと個人的にはエンディングが全然ダメだった。
無駄なシーンを何故か無理やり盛り込むし、映画の終わりにあるべきな「感動」や「スッキリ感」が一切ないままエンドロールに入る。

予告編を見て期待感が高かっただけにちょっと残念でした。

でもこの作品の興味深いポイントは同じタイプ(まるかぶり)の女性キャラが2人も登場する事だ。
1人は主人公の妻を演じたケイト・ベッキンセイル(写真左)。そしてもう1人がジェシカ・ビールだ。
この2人は両方とも戦闘に長けており、銃も扱えるたくましい。しかも2人とも美しい。
彼女たちの共演はもしかしたら監督のこだわりなのかもしれないというぐらい登場回数が多かった。まぁ美しい女性が多く出てくるだけでも見る価値あるかもです。