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2015年10月26日月曜日

ファンタスティック・フォー (Fantastic Four)





鑑賞日:October 26th, 2015
個人的評価:73点

参考情報


マーベルコミックスの中でも長きわたり愛されている原作を基に、ヒーローチーム「ファンタスティック・フォー」誕生の瞬間を描くアクション大作。『クロニクル』で長編デビューしたジョシュ・トランク監督と『X-MEN』シリーズの脚本などを務めたサイモン・キンバーグがタッグを組み、事故で特殊能力を得た若者4人の成長や苦悩、地球を守る壮絶な戦いを映し出す。『クロニクル』などのマイケル・B・ジョーダン、『セッション』などのマイルズ・テラー、『リトル・ダンサー』などのジェイミー・ベル、『127時間』などのケイト・マーラらが出演。(©シネマトゥデイ


ストーリー


天才的な才能を持つリード(マイルズ・テラー)、彼の相棒ベン(ジェイミー・ベル)、科学者の養女スー(ケイト・マーラ)とその弟ジョニー(マイケル・B・ジョーダン)は、人類の未来を左右する研究に参加。研究の末に完成した物質転送装置で異次元空間プラネット・ゼロへのテレポートに挑むが、想定外の事故に巻き込まれ超人的パワーを宿してしまう。一方、事故により行方不明になっていたビクターは、彼らのパワーを上回る能力を得ていて…(©シネマトゥデイ

感想&見どころ


実写版の「ファンタスティック・フォー」としては実は第4弾の本作。94年の作品である第1弾は低予算で限定公開だったので僕も見ていないしどんな内容かも実は知らない。でも第2弾の「ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]」(2005年公開)では僕の大好きなジェシカ・アルバや今やキャプテン・アメリカとして有名なクリス・エヴァンスがキャスティングされ一気にメジャーな映画として知れ渡った。

今回は完全なリブート版であり、制作陣やキャストを総入れ替えしただけでなく、原作ではなく「Ultimate Fantastic Four」というコミックシリーズの実写化となっている。2004年のコミックなので原作と比べると時代背景や設定もだいぶ身近な時代になっているのでより面白いと思う。

序章ならではの時間をかけたストーリー展開


今回の注目ポイントはじっくりと時間をかけてストーリーが丁寧に描かれている事。主人公のリードがどの様な幼少期を過ごしたか、親友のベンとどのように出会ったのか等十分過ぎるほどの時間をかけて説明している。序章だからこその手法であり、これはシリーズ第2弾以降から効いてくると予想される。漫画もそうだがここが長ければ長いほどキャラに愛着も沸くので最後の感動も大きくなるので次回作に期待。

次元を越えた大規模なスーパーバトル!


ファンタスティック・フォーの見どころは何といってもスーパーヒーローの四人が力を合わせて敵に立ち向かうバトルシーン。序盤が長かったので残念ながらバトルシーンは意外と短いが、クライマックスのバトルは地面や空が割れるわ、地球と異次元を行き来するわで壮大なスケールのスーパーバトルとなっているのでお楽しみに。

(C) 2015 MARVEL & Subs. (C) 2015 Twentieth Century Fox

個人的にはやはりジェシカ・アルバの演じるインヴィジブル・ウーマンの方が好きだけど、ケイト・マーラも冷静で知的な女性を上手く演じきれてたと思う。
とにかくマーベルファンなら観ておいた方が良い作品。

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幼少期にリードとベンが出会うシーンだが、ベンの裏庭から変換器を調達しようと忍び込んだリードが犬に見つかってしまう。彼らの出会いのキッカケが犬だというのも素敵な感じです。

2015年10月25日日曜日

マジック・マイク XXL (Magic Mike XXL)





鑑賞日:October 25th, 2015
個人的評価:67点

参考情報


チャニング・テイタムの実体験を基に、男性ストリップの世界とその裏側を描いた『マジック・マイク』の第2弾。前作から3年後を舞台に、引退を決めたかつての仲間たちと共に最後のショーを飾るため、ダンスコンテストを目指すさまが展開する。チャニングのほかマット・ボマージョー・マンガニエロらが続投し、彫刻のような肉体と情熱的なダンスを披露。さらに『ハンガー・ゲーム』シリーズなどのエリザベス・バンクス、『ラム・ダイアリー』などのアンバー・ハードが新たに参加。(©シネマトゥデイ


ストーリー


3年前に男性ストリップのパフォーマーを引退したマイク(チャニング・テイタム)は、かつての仲間たちと再会。同じく引退を決意した仲間たちと最後にもう一発ド派手なショーを決めようと盛り上がり、マートルビーチで開催されるダンスコンテストを目指すことに。道中さまざまなトラブルに巻き込まれながらも、彼らは持ち前の肉体美とサービス精神で女性たちを魅了していく。(©シネマトゥデイ

感想&見どころ


予告編を見ると「ステップ・アップ5:アルティメット 」と似た感じで、大会をクライマックスとして進むストーリーの様に感じるが、どちらかと言うと大会にたどり着くまでの寄り道部分が結構フォーカスされててちょっと予想外な展開。でも「ステップアップ第1弾」の主人公でもあるチャニング・テイタムのキレキレのダンスなどはやはり見ものだし、男性エンタテイナー(ストリッパー)の筋肉美はマッチョ好きな女性にとってはきっとたまらないのでしょう。

ホストビジネスの最終形態!?


お金を払った女性に男性が尽くすという形のサービスは日本だとホストクラブが有名だが、アメリカでは本作でも描かれているストリップクラブが主流だと思う。ストリップクラブと言えば入場料に加え、気に入ったストリッパーにチップを支払うのが主流だけど、本作では会員制クラブが登場し、そこでは月額課金制のビジネスモデルが展開されていた。女性達は毎月決められた金額を払う事により夜な夜なクローズドな環境で開かれる魅惑のパーティーに入場できる。もちろんそこで目の当たりにするパフォーマンスに満足すればチップを払うので、月額課金制でありながら、都度課金制も同時に併せ持つ脅威のビジネスモデルだ。

毎晩大金が動くが、ストリッパーである男性達は街を歩けば女性が振り向く様なイケメンかつ超絶マッチョであり、しかも女性の扱いに長けたジェントルマン。これだけ完璧な男達に尽くしてもらえるのであればそりゃ大金も払うわなと感じる。日本のホストはクラブの中ではモテそうだが、街を歩いていても女性がみな振り向くかどうかと言えばそうではないと思う。そんな日本とアメリカのホストビジネスの違いが分かるのも面白い。

30超えの大人女性をターゲティング


本作はストーリーとかはあってない様なもので、あくまでもムキムキマッチョなイケメン達の肉体美やパフォーマンスを売りにしている。ポイントは若い女性向けではなく、30代超えの大人女性をターゲットとしている事。チャニング・テイタムはもう35歳だし、それ以外の男性エンタテイナー(ストリッパー)メンバーもアラフォーが目立つ。そんな熟した男達の魅力を最大限に表現する映画は非常にレアだと思うので、そういう意味でも面白かった。でもやはり女性向けの映画なので男性が見てもそんなにドキドキしない(笑)

とにかく第1弾の『マジック・マイク』とは全く違う方向性の第2弾という意味ではちょっと混乱しちゃうけど、肉体美があればいいのかなという印象を受けた。

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犬は多分まったく登場しない。

2015年10月16日金曜日

ヒトラー暗殺、13分の誤算 (Elser)





鑑賞日:October 16th, 2015
個人的評価:82点

参考情報


ある男が単独でナチスドイツの独裁的指導者アドルフ・ヒトラーの暗殺を企てた史実を基に、男が犯行に至る過程や処刑が延びた理由など数々の謎に迫る戦争ドラマ。男の犯行までの生活ととらわれの日々を交錯させ、過激な犯行に及んだ男の心理や、第2次世界大戦直後から終戦直前まで男を生かしたナチスの狙いをひもといていく。監督は、『ヒトラー ~最期の12日間~』などのオリヴァー・ヒルシュビーゲル。主人公の勇気と信念が胸に迫るとともに、独裁政権の恐ろしさに戦慄する。(©シネマトゥデイ


ストーリー


1939年11月8日、ドイツ・ミュンヘンでナチス指導者のヒトラーの演説が行われた。演説を予定よりも早く終わらせ退場したヒトラーだったが、その直後、会場が爆破される。逮捕されたのは、ゲオルグ・エルザー(クリスティアン・フリーデル)という男だった。ゲシュタポは犯行の黒幕を吐かせようとエルザーを拷問にかけるが、彼は爆破装置の製作や設置を一人で行ったと告白する。(©シネマトゥデイ

感想&見どころ


序盤から手に汗握る展開の連続で、シーンが落ち着く度に僕を含めた観客が一斉に唾を飲んでしまうようなハラハラ映画。終始暗いだけでなく、女性への暴力や、囚人への拷問シーンが多々あるので観ていて心が痛くなる。
でもそんな状況なのに固い意志を持って1人で祖国ドイツに立ち向かう主人公の芯の強さに心が震える事になるでしょう。

ヒトラーが恐れた天才ドイツ人


本作の醍醐味は何と言ってもこれでしょう!
あの当時は泣く子も黙る天下のヒトラーが恐れた唯一のドイツ人。
ヒトラーがゲオルグ・エルザーの謎を暴こうと必死に問い詰めるのは、恐らく彼はゲオルグが自分と同レベル、またはそれ以上の天才であると心の中では認めたいたからではないかと個人的には考えている。
そういう意味ではゲオルグはヒトラー以上の視点からドイツとその未来を見越していた事になる。そう考えるとこの孤独で無名のヒーローには何が見えていたのかが気になってしょうがない。

もしもヒトラーが死んでたら


もしも演説が予定通りの時刻まで行われたら。もしもあのタイミングでヒトラーがいなくなり、ドイツの進む方向性がゲオルグの望む方向へと傾いていたら。
たった13分間の時間がドイツを、そして世界をどれほど変える可能性があったかを想像すると、ゲオルグのあの単独行動がどれほど巨大な影響力を持ったアクションだったかが伝わってくるだろう。

あの若さでそこまでを見据えた天才が描いたシナリオをぜひ最後まで観たいと感じた。

約80年前に実在した革新的なリーダー気質


終始暗い作品だが、唯一スカッとするのはゲオルグの人々を魅力するカリスマ性だ。
約80年前の話なのに、彼がまるで現代で求められているリーダーの模範例に見えてしまう。家具を手作りできるほど手先が起用で、時限爆弾などの高度な設定(プログラミング)も行える。歌や楽器演奏、ダンスまで得意で、女性の口説き方もスマート。そして何よりも自分の欲に走らず、「正しい」行動を例え1人でも勇気を持って実行する。

政治に不満を持ったら抗議(とりあえず文句を言うだけ)をするという若者が最近多いが、ゲオルグは本質を理解し1人で世界を変える大勝負に賭ける。政治に対して文句ばかり言っている人が行動を起こさない人達にぜひ彼の有志を見てほしい。

ドイツが隠し続けた真実が遂に明かされたが、なぜ今更この映画が作られたのかを考えながら観るとまた面白いと思う。
あとゲオルグ・エルザーを演じたクリスティアン・フリーデルの演技は最高でした。
デートには向かないけど、多くの人に観て欲しい作品です。

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なお、犬はそんなに出てこなかったと思う。

2015年10月11日日曜日

マイ・インターン (The Intern)





鑑賞日:October 11th, 2015
個人的評価:89点

参考情報


ロバート・デ・ニーロアン・ハサウェイというオスカー俳優が共演を果たしたヒューマンドラマ。年齢・性別・地位も違う男女が出会い、徐々に友情を育んでいく過程を描く。メガホンを取るのは『ハート・オブ・ウーマン』『恋するベーカリー』などで知られるナンシー・マイヤーズ監督。高級ブランドからカジュアルスタイルまで網羅したファッションはもとより、女性にエールを送る物語に夢中になる。(©シネマトゥデイ


ストーリー


ジュールズ(アン・ハサウェイ)は、ファッションサイトを経営・管理する会社のCEOとして充実した日々を過ごしていた。仕事と家庭を両立するパーフェクトな女性像そのものの彼女はまさに勝ち組だったが、ある日、試練が訪れる。同じころ、シニアインターンとして、40歳も年上のベン(ロバート・デ・ニーロ)がジュールズの会社に来ることになり…(©シネマトゥデイ

感想&見どころ


ロバート・デ・ニーロ演じる約70歳のベンが、超紳士的&めちゃくちゃ仕事が出来るので「この人は一体何者なんだ?」と思ってしまうけど、自分もベンの様なおじいさんになりたいと感じた。何歳になっても好奇心や謙虚さを忘れずに、強く楽しく生きてみたいと思わせてくれる素敵な作品。

急成長中テック系スタートアップの職場環境


急成長中のIT企業と言えば華やかでユニークなオフィスが特徴としてよく挙げられるが、本作のメイン舞台となっているオフィスもザ・テック業界と呼ぶにふさわしい素敵な場所だった。まず全社員が超広いワンフロアに集結し、CEOの席も他の社員と同じレベルの高さとなっている。社員の階級による差別はないのは何ともアメリカ的。でもCEOがオフィス内を自転車で移動するのはちょっとやり過ぎな感が…
社員の誕生日にはみんなでケーキを食べるし、会社のインスタグラムアカウントの投稿に多くの「いいね」がついた時などハッピーなニュースがある際には鐘を鳴らして祝うという文化も楽しそうだった。

女性CEOならではの難しさ


今回アン・ハサウェイが挑む役はオンラインファッションストアを瞬く間に急成長させた敏腕CEO。そんな彼女のために夫は仕事を辞め、家で主夫をしつつ、娘の面倒を見るという、日本から見ると逆転夫婦だ。アメリカでもそれはユニークな夫婦関係であり、彼女も女性ならではの壁に色々とぶち当たる。それを人生経験豊富なベン(ロバート・デ・ニーロ)が紳士にアドバイスし、彼女の悩みをズバズバと解決する様は爽快でした。

高齢者⇔若者の相互リスペクト


「高齢者をもっとリスペクトしよう」というテーマの作品だと予想していたが、それと同じぐらい「若者をリスペクトしよう」というメッセージが込められていた。
もちろん人生経験の長い高齢者は若者より多くの事を経験したので、より多くの知識や知恵がある。でも最先端の技術と触れ合いながら育ち、体力がある若者ならではの働き方や生き方もある。大切なのはお互いを尊重し合い、お互いから学ぶ姿勢であるという事を再認識させられる。

(C) 2015 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED

アン・ハサウェイが演じるテック業界のイケイケ女性CEOがビジュアル的にも非常にインパクトがあるので、特に女性に向けてマーケティングされているようだけど、あくまでも主人公はロバート・デ・ニーロなので男性の僕が見ても非常に面白かった。若者から高齢者までオススメ。女性ウケも良いはずなのでデートにも最適!

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イケてるテック系スタートアップ企業の象徴だと僕は勝手に思ってるが、膝に愛犬を乗せながらパソコンで仕事をしている社員がチラッと出ます。早く日本でもこのスタイルが普及しないかな…

2015年10月4日日曜日

ドローン・オブ・ウォー (Good Kill)





鑑賞日:October 4th, 2015
個人的評価:70点

参考情報


実態を、『ガタカ』などの監督アンドリュー・ニコルと主演イーサン・ホークのタッグで描く戦争ドラマ。ラスベガスの基地で無人機ドローンを遠隔操作し、クリック一つでターゲットを爆撃する男の姿を通し、現代の戦争の知られざる真相を映す。共演は、『スター・トレック』シリーズなどのブルース・グリーンウッドや『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などのゾーイ・クラヴィッツ。ゲームのように攻撃を実行する現代の戦争の異常性にがく然とする。(©シネマトゥデイ


ストーリー


アメリカ空軍に所属するトミー・イーガン少佐(イーサン・ホーク)は、ラスベガスの基地にあるコンテナにいながら、コンピューターで無人機ドローンを遠隔操作し、遠く離れた異国の地の爆撃を行っている。任務が終われば郊外の自宅に戻り、妻のモリー(ジャニュアリー・ジョーンズ)と子供たちと一緒に過ごすのがトミーの日常だった。(©シネマトゥデイ

感想&見どころ


戦争がどのように発展しているのかについて考えた事のない人にとっては恐らく衝撃的な内容だろう。しかも実話に基づいているという事で戦争の恐ろしさ、そして人の恐ろしさが身にしみるはず。でも時代が移り変わるという事は、戦争も含め、あらゆる分野で人類が進化する事。それを認識するためにも是非みて欲しい作品。

ホリエモンがお薦めする話題の作品


常に時代の先を見越しているホリエモンこと堀江貴文も注目する本作。


一般市民でも比較的安価でドローンが購入できる時代となったいま、日本では外国が発明したこういう新しい物をどのように扱うべきかという議論が巻き起こっている。盗撮が簡単に出来ちゃうとか、落ちたら人に当たって危ないだとか何かしらの理由をこじつけて、とにかく規制したいというのが日本人的な考え方。この考え方に少しでも同意した人は是非この映画を観てほしい。アメリカはもうだいぶ前からこういった最新のアイディアを兵器とし、究極の方法で活用しているのだ。

テクノロジー × 戦争


ドローンもそうだが、テクノロジーが進化すれば、その最高峰の技術は絶対に負けられない「戦争」という分野につぎこまれるのはよく考えれば当然。戦争は反対だと叫ぶのは簡単だけど、実際にこういう相手と戦わなくてはならない状況が来たら今の日本は耐えられるのか?そんな事を考えさせてくれるので、若者にも観てほしい。

1万キロ以上も離れた場所からのリアルな攻撃


ドローンという最新テクノロジーを活用すれば、この様な戦い方が出来る。それがどういう効果を自国にもたらすのか、そして実際に活用する人々にどういった影響を与えるのか。映画を通してこういった現実を表現し、国民の理解へつなげようとするアメリカはさすが。
首相官邸無人機落下事件がキッカケでドローンを今後どのように規制しようかと議論を日本がようやく始めた頃には、アメリカはここまで進んでいるのだ。1週遅れどころではないね。

(C) https://www.facebook.com/droneofwar/photos

アメリカの兵士がどの様な精神で戦争に挑んでいるのかも描かれていて、そういう意味でも非常に興味深い作品だった。ラスベガスという華やかな街の中でこの様な戦争活動が行われているという事実にもビックリ。日本とアメリカの戦争に対する意識や文化の違いを感じるためにもオススメの一本。

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ワンちゃんは軍事基地の入り口に番犬のジャーマンシェパードが登場するよ。

2015年10月3日土曜日

パパが遺した物語 (Fathers and Daughters)





鑑賞日:October 3rd, 2015
個人的評価:88点

参考情報


レ・ミゼラブル』のラッセル・クロウアマンダ・セイフライドが共演し、小説家の父親と愛する娘との関係を過去と現在を交錯させながら描いたドラマ。心に傷を負いながらも娘との生活を立て直そうとする父の葛藤と、トラウマを抱える娘の姿をつづる。監督は、『幸せのちから』などのガブリエレ・ムッチーノダイアン・クルーガーオクタヴィア・スペンサーといった実力派キャストが出演。孤独なヒロインの苦悩と父との絆に心を打たれる。(©シネマトゥデイ


ストーリー


1989年のニューヨーク。小説家のジェイク(ラッセル・クロウ)は妻の死で心に傷を抱えながら、男手一つで幼い娘ケイティ(カイリー・ロジャーズ)を育てていた。さまざまな問題が降り掛かる中で、彼は自分と娘の物語の執筆を進めていた。25年後、心理学を学ぶケイティ(アマンダ・セイフライド)は、ある出来事により人を愛せなくなってしまっていた。そんなある日、父のファンだというキャメロン(アーロン・ポール)と出会う。(©シネマトゥデイ

感想&見どころ


アメリカ映画としては珍しく泣かせる映画となっているが、最愛の娘を想う父親の強い気持ちにグッと来る!
親と子の絆を描く作品は母親と子どもの繋がりにスポットライトを当てる場合が多いが、今回は父親と娘ならではの絆の強さが描かれているので、男性が見ても心が動かされる素敵な作品となっている。むしろ女性(特に母親)が見ればちょっと嫉妬してしまうぐらいの父娘関係が描かれている。父親が著名な小説家という設定なのだが、芸人の又吉が芥川賞を獲得した事により小説家に注目が集まっているのでそういう意味でも人気作となるでしょう!

男性ならば父親目線で入り込んでしまう!


本作は娘がまだ小学生の時代と、その25年後の大学院生時代という2つの軸で物語が交互に展開される。複雑な過去を経験して大人になった娘のケイティが壁にぶつかる度についつい父親目線で応援し、見守ってしまう。
父親は娘に何を伝えたかったのか、娘にどういう人生を歩んでほしいのか。
「自分にもし娘がいたならば…」と自然と考えてしまい、知らぬ間にのめり込んでしまう工夫が施されていた。

「繋がり」がもたらす喜びと悲しみ


誰かと強い繋がりを持つ事により得られる幸福感は言葉では表せない。でもその分、大切な人との分かれと同時に訪れる絶望感も想像できないぐらい辛い経験となるだろう。繋がりがもたらすその両極端の感情に対してケイティが取る1つ1つの行動に胸が締め付けられる時もあれば、勇気づけられる時もある。この「繋がり」に対してケイティが最後に下す決断には心が動かされた。しかしケイティはアマンダ・セイフライドにピッタリの役だったなぁ。

劇中に使用される音楽が最高!


カーペンターズの“CLOSE TO YOU”をあのマイケル・ボルトンがカバーしているのだが、父と娘が何気ない日常の中で幸せそうにこの曲を歌うシーンが非常に印象に残っている。音楽と思い出って凄く相性が良いし、その音楽を使って上手くシーンを印象づけているこの演出は凄く好きでした。エンドロールで流れる曲も作品にピッタリでついつい聞き入ってしまったが、なんとこれはマイケル・ボルトンが本作のために書き下ろしたオリジナルらしい。エンドロールが流れたらぜひ歌詞に注目しながら聞いてほしい。

(C) 2014 FATHERS & DAUGHTERS NEVADA, LLC. ALL RIGHTS RESERVED

これは交通事故で母親を亡くし、お金もないのに裁判を起こされるなど、客観的に見れば不幸な家族の話。でもお金や母親がいなくても、「繋がり」があれば強く、そして幸せに生きる事は出来る事を教えてくれる作品。もしいつか自分に娘ができたらもう一度観たい。

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確か公園のシーンで犬がちょろっと映り込むけどそれ以外に犬はそんなに登場しない。