96時間 - リベンジ（Taken 2）

鑑賞日：January 12th, 2013

個人的評価：　82点

参考情報

『シンドラーのリスト』などのリーアム・ニーソンが、すご腕の元CIA工作員ブライアンを快演したヒット・アクション『96時間』の続編。前作で壊滅寸前にした犯罪組織にとらわれたブライアンが、自分と同様に命を狙われる元妻とまな娘を守ろうとする姿を活写していく。メガホンを取るのは、『トランスポーター3 アンリミテッド』のオリヴィエ・メガトン。前作に続きマギー・グレイス、ファムケ・ヤンセンが共演。リーアムの無敵オヤジぶりもさることながら、疾走感あふれる描写やクールなアクションにも期待

ストーリー

イスタンブールで就いていた警護の仕事を終え、元妻レノーア（ファムケ・ヤンセン）と娘のキム（マギー・グレイス）を同地に呼び寄せた元CIA工作員ブライアン（リーアム・ニーソン）。バカンスを一緒に過ごし、家族の絆を取り戻そうとするブライアンだったが、かつてキムを誘拐して彼に息子や部下たちを殺された犯罪組織のボスによる復讐計画が動き出していた。ブライアンとレノーアは組織にとらわれ、辛くも難を逃れたキムはイスタンブールの街をさまよい続ける。そしてブライアンは、妻と娘の命を守ろうとするが…

(C) 2012 EUROPACORP - M6 FILMS - GRIVE PRODUCTIONS

感想

2013年の一発目はこの作品。
第1作目が非常に好きだったので楽しみにしていたが、前作以上を無意識に求めていて期待が高すぎたせいか少し物足りなく感じた。

本作もマギー・グレイスが娘のキム役をこなし、あんな事件が前作であったのに危機感の無い生活を期待通り続けてくれていた。彼女はキムというそんな頭が良くない若い女性を演じるのがハマってきたね。

さて、このシリーズって実はフランス映画なんですが、前作ではアメリカ映画と違って予算をそんなにかけられない事情もあったためか、アクションの派手さよりも裏社会の生々しくて怖い一面をリアルに描き、視覚的というよりも心理的に楽しめるフランス映画ならではの工夫があり、個人的にはそれが新しくて非常に好きだった。

だが、前作が好評だったためか今回の作品ではもう少し予算がついているっぽくて、結構無理やり派手なカーチェイスシーンなどが盛り込まれていてちょっと不自然だった。
この映画はアクションスリラーというジャンルだと思うので、アクションに力を入れるのは分かるが、どちらかというとスリラーの方を更に強化してほしかったな…

でも最高に強くてカッコ良いオヤジリーアム・ニーソンが今度は娘と妻を守るために命を賭ける部分は印象的で、敵をバッタバタ倒す様は見ていて爽快だ。

あと今回は大型犬が一匹登場したけど、どこにさらわれたか分からない妻を探し出すための重要な手掛かりとなる大事な犬でした。

※「96時間/リベンジ」公式ウェブサイトはこちら