アメリカン・ハッスル （American Hustle）

鑑賞日：February 11th, 2014

個人的評価：83点

参考情報

1970年代後半のアメリカを揺るがした政治家などの収賄スキャンダル、アブスキャム事件を題材にしたサスペンスドラマ。自由と引き換えに、FBIが仕掛ける悪徳政治家検挙を狙ったおとり捜査に協力させられる詐欺師たちの姿を、スリリングに映し出していく。メガホンを取るのは、『世界にひとつのプレイブック』などのデヴィッド・O・ラッセル。『ザ・ファイター』などのクリスチャン・ベイルを筆頭に、ブラッドリー・クーパー、エイミー・アダムス、ジェニファー・ローレンスら、実力派スターが結集してクセのある登場人物たちを熱演する。

(C) 2013CTMG

ストーリー

詐欺師アーヴィン（クリスチャン・ベイル）と、その相棒で愛人のシドニー（エイミー・アダムス）。彼らはFBI捜査官リッチー（ブラッドリー・クーパー）に逮捕されるが、無罪放免を条件におとり捜査への協力を持ち掛けられる。それは、架空のアラブ人富豪をダシに、カジノ利権に群がる政治家やマフィアを一網打尽にするというもの。アーヴィンとシドニーは、標的のカーマイン市長（ジェレミー・レナー）に近づくが、二人の仲を嫉妬するアーヴィンの妻ロザリン（ジェニファー・ローレンス）がおとり捜査の邪魔をする。

感想

作品賞・監督賞・主演男優賞・主演女優賞・助演男優賞・助演女優賞・脚本賞・編集・美術・デザインと本年度アカデミー賞で最多となる10部門ノミネートを誇る注目の作品。

秘密捜査官が大富豪のアラブ王族にふんしてオトリ捜査を行ったことからアブスキャム(ABSCAM)と名付けられたアメリカ最大の誠司スキャンダルと呼ばれたこの事件の舞台裏を描いた作品。
その捜査の仕方については当時は物議をかもしたとされているが、「FBIが本当にこんな事したのかよ」と思わせるぶっ飛んだ騙し合いは必見。

(C) 2013CTMG

映画評論家などのレビューによるとジェニファー・ローレンスの演技が飛び抜けていたとされているが、確かに圧巻だった。

だがそれ以外にもエイミー・アダムスの超セクシーな衣装、そしてシビれる程の秀才ぶりが個人的に非常に好きだった。

エイミー・アダムスと言えば「人生の特等席」や「魔法にかけられて」の役柄が印象に残っているが、本作品も彼女の新たな代表作となる事は間違いない。

(C) 2013CTMG

登場人物がそれぞれの目標のためにウソをつく。
カネのため、愛のため、名声のため、そして生きるため。
だが、それぞれんのウソが絡み合う事により全てが予想外の方向へと進んでいく展開にずっとハラハラしてしまう。

超豪華キャストによる実際にあった史上最高の騙し合いをお見逃しなく！

ちなみに犬はフレンチブルらしきワンちゃんが一瞬だけ登場します。

※「アメリカン・ハッスル」公式ウェブサイトはこちら