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2015年4月17日金曜日

ホワイル・ウィア・ヤング (While We're Young)





鑑賞日:April 17th, 2015
個人的評価:89点

参考情報


2014年のトロント国際映画祭で上映されたノア・バームバック監督の最新コメディ作品。
同監督の「ベン・スティラー 人生は最悪だ!」で主役を務めたベン・スティラーや「フランシス・ハ」のアダム・ドライバーなど、監督と縁のあるメンバーが集結している。
またベン・スティラーの妻として「バードマン あるいは - 無知がもたらす予期せぬ奇跡」のナオミ・ワッツ、そしてアダム・ドライバーの妻役には「レ・ミゼラブル」のアマンダ・サイフリッドが起用されているなど女性陣が特に豪華。
中年カップルが若いカップルと関わり、お互いに刺激を受けながら人生観を見つめなおす大人のコメディ・ドラマ。

ストーリー


40代の中年夫婦(ベン・スティラーナオミ・ワッツ)はある日ひょんなことから20代の若い夫婦(アダム・ドライバーアマンダ・サイフリッド)と出会い、共に時間を過ごすようになる。中年おやじのジョシュは自分とは大違いの若者であるジェイミーの生き方にどんどん惹き込まれ、次第に自分自身も大きく影響を受けていく。しかしとある出来事をキッカケに、若者達は実は想像していた人達ではないのではないかと疑いだし、関係がこじれていく…

感想


「コメディ」ではなく「ドラマ」のベン・スティラーとしての最高傑作ですな。ちょっとダメな男でときどき背中が寂しく見えるおじさんを演じさせたら彼の右に出る者はいないが、今回のキャラは特にハマってた。正直笑えるシーンは彼ではなくナオミ・ワッツの方が多かったぐらい、今回のベン・スティラーはいつもとは違う一面を見せてくれている。個人的には超予想外なエンディングに不意を突かれたが、結果的には最高の終わり方となっている。これは素晴らしい作品。

© http://while-were-young.com/

自分たちとは違う世代の人達と一緒に遊んだりする事って確かにそんなにない。
でもきっと思っているよりも仲良くなれるし、世界が一気に広がると思う。
中年夫婦が若い夫婦の生き方や考え方を、戸惑いながらも受け入れていく姿勢は自分としても見習いたくなる。違う世代と関わる事が正解とは言っていないが、そういう生き方もあるという事を認識する事が大切だと感じる。
子どもが生まれて子育て中心の生活となっている同世代の知り合い達を見て、それが当たり前だと思うか思わないかは自分次第。周りがやっているからといって自分もいつかその道を歩かねばならないと思う必要のない時代に既になっている。この様な自由の国アメリカらしい、多様性を尊重したテーマが潜んでいる。

© https://twitter.com/WhileWereYoung/media

世代を分ける指標としてテクノロジーに対する姿勢がよく挙げられるが、この作品もテクノロジーとの向き合い方にスポットライトを当てている。でも中年夫婦の方がiPhoneやGoogle検索などを使いこなすのに対し、若い夫婦の方は1周回ってアナログの良さに目覚めている部分は興味深かった。やっぱアメリカっていつも日本より1歩先を進んでるね。

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自分を含め日本では大半の人がきっと平凡な生活を送っていると思うが、普通の人生を歩んでいる人にこそ観て欲しい素敵な作品。色んな深いメッセージが詰まっているので少なからず共感できる部分はあるはずですし、今よりもっと大人になれるでしょう。


あとそんな重要ではないシーンで犬が一瞬だけ出てくるんだけど、その部分が予告編でも使われているので見逃した方はもう一度見てみてください。


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