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2012年5月27日日曜日

幸せの教室(Larry Crowne)




鑑賞日:May 27th, 2012
個人的評価: 85点

参考情報

トム・ハンクスが『すべてをあなたに』以来、久々に監督、脚本、主演を務め、リストラから気持ちを切り替え通い始めた大学で運命を変える女性に出会う中年男性を描くヒューマン・ドラマ。大学を卒業していないがために仕事をクビになる男にトムがふんし、教えることへの熱意をなくした教師をジュリア・ロバーツが演じる。『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』のタラジ・P・ヘンソンや『ジャッキー・ブラウン』のパム・グリアなど多彩な俳優陣が共演。トムが、自身のイメージにぴったりの心が温まるストーリーで観る者を魅了する。

ストーリー

ラリー・クラウン( トム・ハンクス )は、大学を出ていないという理由から長きにわたって勤務してきたスーパーをリストラされてしまう。その後、隣に住む夫婦の勧めで地元の大学に通うことに。大学での新生活に希望を抱くラリーだったが、ラリーを教える教師のメルセデス( ジュリア・ロバーツ )は仕事への情熱を失っていた。しかし、そんな二人の出会いがお互いの人生を大きく変えていく。

感想

中年の男女が新たな道を歩み始めていくという、心温まるヒューマンドラマに仕上がっていた。
英語が分からなくても内容が理解できる様な非常にシンプルなストーリーだったと思う。
だが本作品の監督を務めたトム・ハンクスが伝えたかったのは中々大きなテーマだと感じた。

バツイチのラリーは家のローンの返済目処もたっていないのに、急遽仕事をクビにされてしまうが、大学を出ていないラリーには次の仕事をすぐに探せる可能性が非常に低いように感じた。
そんな中、家、家具、車などを全て手放し、人生の再スタートを切るこの中年男性の姿勢は世の中に溢れているだろう不安を抱えている人々に元気を与えると思う。

どん底の環境に落ちたとしてもいきなり死ぬ訳じゃない。
大学にだって行こうと思えば行けるし、仕事だって必死に探せば何かしら見つかる。かけがえのない友達にだって新たに出会えることができるし、素敵な女性とめぐり合えることだってできる。

人生は何度だってやり直せるし、再スタートを切ることはむしろ楽しい出来事なんだ。
監督のトム・ハンクスはこういったメッセージを伝えたかったのではないだろうか。

自分もある日急にクビになったとしても焦ることなく、人生を再スタートできると思っている。
特に日本やアメリカに住んでいる人々は既にハイクラスの生活をしているのだから、そこからちょっと生活レベルが落ちたって世界から見たら大したことじゃない。

やっぱ常に前向きに考え生きている人が人生を最も楽しむことができると思う。
世界を見てきたトム・ハンクスだからこそこういったテーマの映画を撮ってみたかったのだろうと勝手に感じました。

個人的には元気をもらった内容だったし、44という歳にもかかわらず、未だにあれだけ美しく、セクシーなジュリア・ロバーツにも注目です。

2012年5月26日土曜日

メン・イン・ブラック3(Men in Black 3)




鑑賞日:May 26th, 2012
個人的評価: 80点

参考情報

地球で暮らすエイリアンの監視を任務とする男たちの奮闘を描いた人気シリーズ『メン・イン・ブラック』の第3弾。おなじみの名コンビの片割れが相棒の謎を調べるために、40年前にタイムスリップすることになるてん末を生き生きと映し取る。今回もスティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を担当し、久々にウィル・スミストミー・リー・ジョーンズの黄金コンビも復活を果たす。相変わらずパワフルな彼らの活躍に吸い寄せられる。

ストーリー

秘密組織MIB所属のエージェントJ( ウィル・スミス )とK( トミー・リー・ジョーンズ )は、日々異星人の取り締まり追われていた。長年コンビとしてやってきた2人だが、Kの単独捜査をいぶかしんだJは直接そのことを彼に問いただす。だが、本人は全然聞く耳を持たず何の情報提供もしてくれない。次の日、本部でJはKを捜していたが40年以上も前に死亡していたと聞き…

感想

過去にタイムスリップをしたエイリアンの手によりエージェントKの存在が消されてしまったため、エージェントJは自らが過去に行き、歴史を再度変えるというストーリーだ。
若かりし頃のエージェントKをジョシュ・ブローリンが見事に演じた。

メン・イン・ブラック2が公開されてからもう10年も経ったんだなぁ。自分も大人になっちゃったなぁ。もうあの頃みたいにワクワクして見る事が出来なかったなぁ」というのが正直な感想です。
これをもし中学生時代に友達みんなで見に行くことが出来たらめっちゃ盛り上がっただろうし、全員がハイテンションになってゲラゲラ笑っているのが想像できる。でも大人になってからこの作品を見ると「あの頃が懐かしいなぁ」という気持ちになった。

ちなみに今回はエージェントKとJのお互いの信頼関係が更に深くなるストーリーとなっており、このシリーズにしては珍しく「感動シーン」も用意されているので、そこは注目です。

まぁ何だかんだ言って次作が出たら結局見に行くんだけどね…

2012年5月20日日曜日

ダーク・シャドウ (Dark Shadows)




鑑賞日:May 20th, 2012
個人的評価: 85点

参考情報

数々のヒット作を送り出してきたジョニー・デップとティム・バートン監督が、8度目のタッグを組んだファンタジー。1960年代に放映されたテレビドラマを基に、魔女によってヴァンパイアにされ200年にわたり生き埋めにされていた男と、その末裔たちの姿を描く。同シリーズのファンであるジョニーが主人公バーナバス・コリンズを演じ、これまでのヴァンパイアのイメージを一新するような演技を披露。共演にはミシェル・ファイファー、クロエ・グレース・モレッツ、ヘレナ・ボナム=カーターら豪華キャストがそろう。

ストーリー

イギリスからアメリカに移り住んだお金持ちのコリンズ家に生まれたバーナバス(ジョニー・デップ)は、魔女アンジェリーク(エヴァ・グリーン)によってヴァンパイアにされてしまった上に、生きたまま埋められてしまう。その後、ふとしたことで彼は200年の眠りから目覚めるが、コリンズ家はすっかり落ちぶれていた。バーナバスは、コリンズ家再建を末裔と成し遂げるべく、自らの父の言葉である「唯一の財産は家族」を胸に行動を起こす。

感想


非常に豪華なキャスト陣でそれだけで楽しめる作品だ。
ティム・バートンが描く独特の世界観がこの作品でもちゃんと表現されていた。ストーリーの舞台となった小さな田舎町は常に暗闇に包まれているようで、ヴァンパイアや魔女が映える街並みにとなっていた。
注目したいのは魔女アンジェリーク役を見事に演じたエヴァ・グリーンだ。最近は本格的な魔女が登場する映画に全く出会わなかったので、久々に見た魔女はとても新鮮で非常にセクシーだった。男を魅了する美貌、呪いをかける際の悪魔のような顔、そして全てを支配したがる高いプライド等、エヴァ・グリーンは魔女の特徴を本当に上手く表現したと思った。やっぱ金髪の魔女はいいね。

ちなみにヒューゴの不思議な発明で注目を集めたクロエ・グレース・モレッツもひねくれた性格の女子高生として登場するのだが、残念ながらこういうキャラを演じるのはそんなに得意ではない様だった。この作品を見た人による彼女の評価が何故か高いのが気になるが、個人的にはあまりよくなかったし、どちらかと言うと悪い印象しか残らなかった。

「愛」をテーマとしていた本作品では、人を愛する気持ちは少なくとも数百年経っても消える事が無いという事、そして死んだあともその気持ちが生き続けるという素敵なポイントが入っていた。
ラストも気持ちよく終わる中々よく出来たストーリーなので、オススメな映画ですぞ。