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2010年10月10日日曜日

マイレージ、マイライフ (Up In The Air)




鑑賞日:October 10th, 2010
個人的評価: 82点

参考情報

『JUNO/ジュノ』でその才能を高く評価されたジェイソン・ライトマン監督がジョージ・クルーニーを主演に迎えて描く人間ドラマ。『サムサッカー』の原作者でもあるウォルター・キルンの同名小説を基にリストラ担当として全国を駆け巡る男の、一見身軽そうだが実はそうでもない人生を軽快なテンポで見せる。ジョージ・クルーニーのペーソスにあふれた演技も見逃せないが、モザイクのようにさまざまな現代のキーワードが散りばめられた登場人物の生き方に共感を覚える。

ストーリー

仕事で年間322日も出張するライアン(ジョージ・クルーニー)の目標は、航空会社のマイレージを1000万マイル貯めること。彼の人生哲学は、バックパックに入らない荷物はいっさい背負わないこと。ある日、ライアンは自分と同じように出張で各地を飛び回っているアレックス(ヴェラ・ファーミガ)と出会い、意気投合するが…

感想


リストラ担当として全国を駆け巡る男の、一見身軽そうだが実はそうでもない人生が軽快なテンポで表されている。
自身が行う講演で「人との繋がりが人生において最も大切な要素」と公言していながら、
自分は家族とも会わず、真剣な恋もせずに、今までの人生を「ひとり」で生きてきたライアン。

タイトルにもなっている:「宙に浮いている」という状態は人との接触を最低限に抑え、
何となくフラフラと生きる事をこの映画では指していると個人的には感じた。
ひょんなことから二人の女性と多くの時間を過ごす事になり、更には妹が結婚をするという出来事がライアンの心を揺らす。
「いつかは地に足をつけて、人との繋がりを大切にしながら生きていかないと本当の幸せはつかめない」。
この映画を通してこのようなメッセージを私は受け取った。

ライアンやアレックスのようにたまには「宙に浮いて」ハメを外す事も人間には必要だ。
しかしそれがずっと続いて良いのかどうか。それも一つの生き方なのか…

自分の生き方について考えさせられる映画でした。
40代の男性、30代の女性、そして20代の女性。
それぞれ仕事では優秀なこの登場人物達の人生についての考え方は考え深いものであり、この先も正解は出ないのかもしれない。
でも自分がどのように生きたいのかは早い内に考えておいた方が良いと改めて感じた。

演技も上手かったし、ストーリーもテーマも面白かったのでお薦めです!



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