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2013年12月31日火曜日

今年は51本観ました。2013年に劇場で観てよかった洋画ランキングTOP5

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2013年も本日が最終日。
今年も無事に劇場で50本以上の映画を観る事ができました。
合計で51本の映画を観ましたが、その内47本が洋画です。

という事で今年劇場で観てよかった洋画TOP5を勝手に発表しちゃいます。

ちなみに日本で2013年度に公開された洋画の興行収入TOP10は以下の通り

©http://www.cinematoday.jp/page/A0003969
モンスターズ・ユニバーシティ」や「テッド」など可愛いキャラを主人公に持つ作品が上位となった今年は、家族やカップル向けの「簡単に理解できる映画」が目立ったと感じた。

自分はどちからと言うと深い内容の作品が好きなので、そういう意味では上図とはまったく異なるランキングとなっている。

それではさっそく第5位から順に見ていきましょう。
(リンクをクリックすれば詳細なレビューが見れます)


第5位

ザ・インターンシップ (The Internship)




今まで営業職しか経験した事のないおっさん二人が学生に混ざってGoogle本社にインターン生として乗り込み、正社員を目指すというコメディ。

Google本社のワークスタイルが垣間見れる作品となっており、有名な無料食堂の紹介はもちろん、無人自動車やお昼寝部屋など、「本当にこれはオフィスなのか!?」とつい言いたくなるGoogle本社ならではのシーンが満載でした。

とにかく久々に笑ったし、Googleファンにしか分からない細かい芸が散りばめられている。
最後のエンドロールはGoogle Appsの各サービスを上手く利用してクレジットを表示するなんとも憎い演出が施されており、最後の最後まで色んな意味で楽しめます。


第4位

LOOPER(ルーパー)





現代の自分 VS 30年後の自分という何とも興味深い展開が描かれてたが、自分との対決だからこそ表現できるあり得ないけど確実に引き込まれるバトルが見ものだ。

通常であれば考えられない展開を描くSF映画だが、ストーリーが大変よく作りこまれており、妙にリアルでついつい夢中になってしまう素晴らしい内容だった。

見てる途中で「この展開はめっちゃ面白いけど、一体どうやって終わるんだろうこれ!?」と思ってしまったが、終わってみればエンディングも大満足。




第3位

アバウト・タイム(About Time)






本作ではタイムトラベルという能力を持った主人公が家族と、恋人と、そして自分と向き合い、最高の人生を追求するストーリーだが、最後に出てくる答えに心打たれる。
過去に戻り、ある1日をやり直せる事ができたら自分は何をするだろうか。そんな事を考えさせてくれる素敵な作品で、思わず自分の人生を振り返ってしまうし、1日1日が大切に思えてしまう。

生きるって辛い時もあるけど、幸せな時もある。
人生はその繰り返しで最終的には充実した道であると信じてしまうようなそんな内容でした。
タイムトラベルというSF的な要素もあれば、しっかりとしたラブストーリーもあり、コメディ要素まで入ってる。また何よりもハートウォーミングな家族愛もちゃんと描かれているので、色んな所で感動できる。
(※DVDは日本未発売)


第2位

ヒッチコック(Hitchcock)





サスペンスの帝王と呼ばれた天才ヒッチコックだが、彼の成功の裏には妻の支えあり。この夫婦愛にはとにかく感動した。
無難なテーマを選択すればそこそこの成功をほぼ確実に収める事が出来たにも関わらず、前例の無いホラー映画の作成を選択する。
資金調達のために自らの家を担保に借金をするなど、引退前と言われているおじいちゃんには考えられない大胆な行動を起こすヒッチコックとそれを支える妻の姿勢に感動する。

天才のアイディアを形にするための架け橋となる優秀な妻。
この息ぴったりの奇跡のコンビが揃った事により、本格的なホラー映画という新たなジャンルが世に生まれる。
自らの人生を犠牲にする覚悟で面白い映画だけを追及する様な天才達(とそのパートナー)の努力によって僕らはこんなにも面白い映画を今見る事が出来ているのだと再認識させてくれる素晴らしき作品。



第1位

悪の法則 (The Counselor)







リドリー・スコット監督×『ノーカントリー』脚本家という時点で既に豪華だが、それに加えキャメロン・ディアスブラッド・ピットペネロペ・クルスハビエル・バルデムマイケル・ファスベンダーら「超」豪華キャストが共演する注目の作品だったが、想像以上の内容でもう脱帽。
息を呑むシーンが多々あり、裏社会のリアルな描写からホラー映画以上の恐怖を感じた。もうエンドロールが流れだした時には心臓がバクバクしてるぐらいハラハラしたし、とにかく怖かった。

裏社会には一般人が理解できないようなルールがあるという事でタイトルが「悪の法則」となっているが、原題は「The Counselor」。主人公が弁護士(アメリカでは弁護士をカウンセラーとも呼ぶ)なのでそういったタイトルだと思っていたが、蓋を開けてみると本作品のテーマと深く結びついたよく考えられたタイトルとなっている事に気づくだろう。



おわりに


以上が2013年に劇場で観てよかった洋画ランキングTOP5でした。
決して万人受けするテーマではない作品ばかりとなってしまいましたが、年間で20本以上映画を観る様な方であればそれぞれの面白さを分かっていただけると思います。

今年の投稿はこれで終わりです。
いつも「劇場で毎年50本の映画を見る人の洋画レビュー」を読んでくださりありがとうございます。

また来年も最低50本は劇場で観たいと思います。
それでは良いお年を!!

2013年12月30日月曜日

REDリターンズ (RED 2)





鑑賞日:December 30th, 2013
個人的評価:71点

参考情報

引退した元スパイたちの活躍を描いた、人気アクション『RED/レッド』の続編。至って静かに日々を過ごしていた元CIAの敏腕エージェントが、仲間らと行方不明の小型爆弾を追いながら事件の裏に潜む巨悪に挑む。ブルース・ウィリスジョン・マルコヴィッチヘレン・ミレンら名優たちが前作に続いて登場。さらにアンソニー・ホプキンスキャサリン・ゼタ・ジョーンズイ・ビョンホンという豪華な面々が共演。老いてますます盛んを地で行くようなノリや見せ場を堪能できる。
(C) 2013 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

ストーリー

恋人サラ(メアリー=ルイーズ・パーカー)と一緒に生活し、諜報活動から縁遠い毎日を過ごしていた元CIAのフランク(ブルース・ウィリス)。しかし、かつての仲間マーヴィン(ジョン・マルコヴィッチ)が関わった小型核爆弾をめぐる冷戦時代の極秘計画が原因となったトラブルが持ち上がる。解決の手掛かりを追い求め、フランクはサラ、マーヴィンと共にヨーロッパへと足を運ぶが…

感想

58歳のブルース・ウィリス、60歳のジョン・マルコヴィッチ、68歳のヘレン・ミレン、そして75歳のアンソニー・ホプキンスなど高齢な役者が多く登場するが、その歳を感じさせないダイナミックなアクションがただただカッコ良い。

そして大人の品格やスタイリッシュな殺しなど若者には出せない魅力が存分に表現されていた。

個人的には75歳という高齢なのに難しいセリフや芝居を完璧にこなすアンソニー・ホプキンスに感動した。日本で75歳といえば高齢者なので老人ホームに入るというイメージもあるかもしれないが、アンソニー・ホプキンスの演技を見ていると75歳はまだまだ高齢者とは呼べないのかもしれないと思った。

またイ・ビョンホンも豪華ハリウッドスターに上手く溶けこんでおり、これで大物の仲間入りが出来たという印象だ。英語も立派に喋ってたし韓国スターって順応性あるよね。

ちなみにワンちゃんは一切登場しませんでした。


2013年12月29日日曜日

ハンガー・ゲーム2 (The Hunger Games -Catching Fire-)





鑑賞日:December 29th, 2013
個人的評価:73点

参考情報

スーザン・コリンズのヒット小説を原作にした、サバイバルスリラーのシリーズ第2弾。少年少女たちが殺し合う「ハンガー・ゲーム」で勝ち残ったカットニスとピータが、新たなゲームに挑む姿を活写する。前作に引き続き、ジェニファー・ローレンスジョシュ・ハッチャーソンが出演し、新たに名優フィリップ・シーモア・ホフマンが彼らを追い詰める悪役で共演。歴代ウィナーたちの参加で激しさを増す、ゲームの行方とアクションから目が離せない。

(C) 2013 Emergency Films, LLC. All Rights Reserved.

ストーリー

12の地区より12歳から18歳までの男女一組を選出し、最後の1人になるまで戦わせる独裁国家パネムが実施する「ハンガー・ゲーム」。男女ペアで勝者となったカットニス(ジェニファー・ローレンス)とピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)は、凱旋ツアーで各地区を回る中で、自分たちを反国家の象徴として捉える民衆の思い、静かに広がっている革命への動きを感じる。同様に国民の変化を悟ったスノー大統領(ドナルド・サザーランド)は、カットニス抹殺をひそかな目的にした歴代勝者結集の新ゲームを開催させる。

感想

本作では対人のバトルも見どころだが、バトル会場に仕込まれた様々なハイテクな罠に対応する参加者たちを描いたシーンが汗握る。

超独裁国家の政治的背景がより明確になる本作では、なぜ歴代勝者のみが参加するバトルがこのタイミングで開催されるのかなど、色々な「謎」が少しずつ明らかになっていく。

前回大会で勝者が2人も出てしまったという国の誤算や、その結果が密かに巻き起こしている国に対する暴動など、ハンガーゲーム以外の部分で色々とストーリーに進展があって楽しめる。

ちょっと「トワイライト」とシリーズの雰囲気や方向性が似てきた気もするが、それだけ壮大なストーリーで人気も出やすい展開が次回作からも期待できると思う。

そしてとにかくジェニファー・ローレンスの美しくてたくましい役どころには惚れ惚れする。
やっぱ戦える女性って素敵だよね。

ちなみに本作で登場するワンちゃんは、貧困者が住む町の風景が映し出された際に少しだけ見えるゴールデンレトリーバーだけでした。


2013年12月13日金曜日

ザ・コール [緊急通報指令室] (The Call)





鑑賞日:December 14th, 2013
個人的評価:81点

参考情報

緊急通報指令室のオペレーターが、何者かに誘拐され車のトランクに監禁された少女からの通報を受け、通話だけを頼りに少女の救出に奔走するサスペンススリラー。『マシニスト』などのブラッド・アンダーソン監督が普段は陰で活躍する緊急通報指令室のオペレーターに焦点を絞って、電話1本で展開する決死の救出劇をスリリングに描く。主演は『チョコレート』でオスカーに輝いたハル・ベリー、彼女に助けを求める少女を『リトル・ミス・サンシャイン』などのアビゲイル・ブレスリンが熱演。

(C) 2013 Emergency Films, LLC. All Rights Reserved.

ストーリー

911緊急通報指令室のオペレーター、ジョーダン(ハル・ベリー)は、ある女性からの不法侵入者の通報が最悪な結果に終わり、自信をなくしていた。そんな折、少女ばかりをターゲットにする連続殺人鬼に拉致され、車のトランクに監禁された少女(アビゲイル・ブレスリン)からのSOSを受ける。携帯電話の通話だけを頼りに、ジョーダンはこれまでの知識と経験、能力の限りを尽くして少女の救出にあたるが…

感想

予告編の冒頭でも出てくるが、全米の911が毎年受ける電話の数は約1億件もあり、全米の誘拐事件は毎年約80万件起こっている。本作ではそんないつ起きてもおかしく無い事件を被害者と911オペレーター両方の視点で描いている。

全米で初登場2位の大ヒットを記録したらしいが、確かに面白かった。
知られざる911緊急通報司令室の内側が映し出されており、命を左右するハイプレッシャーな仕事現場のリアルな風景を見るだけで何故か緊張した。

誘拐されて完全なるパニック状態となっている女子高生からの電話を受け、通話だけで通報者を落ち着け、状況を把握し、救出の手立てを整理する。911オペレーターがどれだけ大変な仕事かがよく分かる。

犯人の車を特定するために色々な策を試みるが、一つ一つを実行する度に犯人にバレないか随時ヒヤヒヤする展開ばかりで時が経つのを忘れる。

ハラハラ・ドキドキなスリラーは久々に見た気がするが、満足でした。
そして何より47歳とは思えないハル・ベリーの美貌と名演技にも注目です。

あと警察犬を期待してたのですが、残念ながら犬は一切出てきませんでした。


2013年12月1日日曜日

キャプテン・フィリップス (Captain Phillipis)





鑑賞日:December 1st, 2013
個人的評価:73点

参考情報

2009年のソマリア海域人質事件をテーマに、海賊に拉致されたコンテナ船船長をトム・ハンクスが演じたドラマ。船員の救出と引き換えに4日間にわたって海賊の人質となった船長の運命と、海軍特殊部隊ネイビーシールズによる救出作戦を、緊張感あふれる演出で活写する。原作は、船長リチャード・フィリップスが著したノンフィクション。『ボーン』シリーズや『ユナイテッド93』などのポール・グリーングラス監督が映画化した。船長としての誇りと拘束された恐怖を体現するトム・ハンクスの熱演と、リアルで迫力ある救出劇が見どころ。


ストーリー

2009年4月、ソマリア海域を航海中のコンテナ船、マークス・アラバマ号を海賊が襲撃。武器を所持していた4人の海賊に、武装していなかったアラバマ号はあっという間に占拠されてしまう。船長のリチャード・フィリップス(トム・ハンクス)は、20人の乗組員を自由にしてもらう代わりに自らが海賊の人質となり…

感想

世界で起きている実際の事件が描かれており、銃で脅される事などほぼ無い平和な日本に住んでいる人にとっては恐ろしい話だろう。

落ち着きの無い海賊が銃を持って乗り込んできてからはハラハラ・ドキドキな展開ばかりで、最後まで息を呑む。

「海賊」という悪役が出てくるので仕方ないかもしれないが、海賊達はまるでそんなに計画をせずに金を持ってそうな船を闇雲に襲っているように描かれている。

船長の「勇気」が船を救ったという表現になっているが、経費削減のために海賊が出没する危険な海域をフィリップス船長は敢えて選んだという説もあり、もしかしたらその責任を感じているので率先して人質になったのかもしれない。

海賊に襲われそうになったが何とか回避をした後に、従業員達が「俺らはこんな危険な事をやる程の給料をもらっていない」とクレームを入れるシーンが非常に印象的だった。

あのシーンを無理やり入れている事も考えると、船長の経費削減説はもしかしたら本当なのかもしれない。ちなみに乗組員達は、危険な状況に追い込んだとして、船会社を訴えているらしい。やっぱ現実って生々しいね。

ちなみにこの映画を見たからか、今年10月にベルギーでとある囮操作が行われたので紹介したい。おとり捜査官が海賊のドキュメンタリーを撮影する映画関係者を装い、「顧問や専門家として協力してほしい」と腹心を通じて接近したらしいが、「契約」のためブリュッセルの空港に来たソマリア人の海賊をそのまま逮捕したようだ。やっぱ海賊でも映画は見るんだね。

あと、残念ながらワンちゃんは出てきませんでした。。