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2014年9月28日日曜日

イコライザー (Equalizer)





鑑賞日:September 28th, 2014
個人的評価:70点

参考情報


どんな裏仕事も19秒で完遂する元CIA工作員にデンゼル・ワシントン、娼婦の少女にクロエ・グレース・モレッツがふんしたアクション。ホームセンターの従業員として働く元工作員が10代の娼婦と出会ったことをきっかけに、警察が関われない不正を始末する仕事請負人となる姿を追う。監督は、『トレーニング デイ』、『エンド・オブ・ホワイトハウス』などのアントワーン・フークア。演技派デンゼルのクールなアクションと、クロエの娼婦役への挑戦が見どころ。(©シネマトゥデイ


ストーリー


ホームセンターに勤務するマッコール(デンゼル・ワシントン)は、かつてCIAで名をなせた工作員であったが引退し、ひっそりと生活していた。ある夜、少女の娼婦、テリー(クロエ・グレース・モレッツ)がロシアンマフィアにひどい扱いを受けているのを知ったことから、マッコールは自分にしかできない仕事をすることを決意。それは、警察が手出しできない不正を瞬く間に解決へと導くことだった。(©シネマトゥデイ

©http://www.cinematoday.jp/movie/T0019332/photo/


感想


エミネムの「Guts Over Fear」が主題歌として使われている事を知ってからずっと見たかった作品。クロエ・グレース・モレッツが重要な役を演じるも、そんなに登場しなかったのは残念だったが、デンゼル・ワシントンのちょっとカッコ良すぎるアクションには満足。

©http://www.cinematoday.jp/movie/T0019332/photo/

昔は腕利きのCIAエージェントだったが、今は引退しホームセンターの店員としてひっそりと暮らしているおじさんが美少女をマフィアの手から救い出すために戦うというストーリーはシンプルだからこそ納得感がりました。
デンゼル・ワシントンの渋さがこれでもかと言わんばかりに表現されており、必要以上に彼のカッコ良さにスポットライトが当てられるシーンが目立った。音楽が「ジャーン」と鳴りながらスローモーションになる場面が多く、最後の方はちょっと観客が笑ってた(※今回はアメリカの劇場で見ました)。

©http://www.cinematoday.jp/movie/T0019332/photo/

デンゼル・ワシントンの容赦ない殺しのスキルは元CIAエージェントとはいえ強すぎる。
殺し方がいちいち残酷すぎるのも少し気になったが、実際にああいうバトルが行われた際は本当にこれぐらい容赦なく殺さないと逆に殺されちゃうんだろうなぁと変にリアルに感じました。
とにかく過去に一体何があってこのおじさんは今こうしてひっそりと暮らしているのかとか、何でこんなにめちゃくちゃ強いの!?とか謎が多く出てくるので、それらを考えながら見ると楽しめる。なんだが今回の作品が続編なんじゃないかと言うぐらい過去に色々あった様な設定になっている所も個人的に印象的だった。



ワンちゃんは登場しなかったと思います。
グロいシーンもある残酷な映画なので出てこなくてよかったと思います。

2014年9月27日土曜日

あなたを見送る7日間 (This Is Where I Leave You)





鑑賞日:September 27th, 2014
個人的評価:82点

参考情報


ナイト ミュージアム」や「リアル・スティール」などが代表作のショーン・レヴィ監督が手掛けるコメディ・ドラマ。『マイレージ、マイライフ』や『JUNO/ジュノ』のジェイソン・ベイトマン、「ミーン・ガールズ」や「ベイビーママ」のティナ・フェイ、そして「大統領の執事の涙」のジェーン・フォンダなど主役クラスが集まった待望の作品。


ストーリー


上司と妻の浮気現場を目撃してしまったジャドに姉から父親が他界したと電話が入る。父親の最後の望みであったユダヤ教における近親者の死の後の7日間の喪である「Shiva」のため、家族全員が一つ屋根の下で7日間を過ごす事になるが毎日がトラブルだらけ。それぞれの人生が上手くいっていないタイミングで起きたこの家族再会が、全員の人生を大きく動かす事になる…

感想


ゴールデングローブ賞を受賞した事もあるジェイソン・ベイトマンに加え、エミー賞5回受賞のティナ・フェイ、更にアカデミー主演女優賞など数多くの賞を受賞している大御所ジェーン・フォンダという超豪華なキャスティングなのに決して派手ではないテーマが取り上げられている事に驚いた。きっと世間はもっと分かりやすくて万人受けするテーマを想像していただろうから、期待値が高かったという意味では一部の人たちからは低い評価を受けてしまうかもしれない。でも大人であれば誰にでも当てはまる深いメッセージが描かれた素敵な作品でした。

©http://www.rottentomatoes.com/m/this_is_where_i_leave_you/pictures/

浮気をしたりされたり、子供が出来たり出来なかったり、そしてパートナーが出来たり離婚したりなど、人生において経験をする不幸や幸福が数多く盛り込まれており、良くも悪くも自分自身の経験と照らし合わせながら見る事ができるはず。何でもない生活の難しさや苦しさ、そして逆に喜びや素晴らしさを改めて感じる事ができた。

©http://www.rottentomatoes.com/m/this_is_where_i_leave_you/pictures/

登場する家族は3男1女の家系なのだが、姉弟と兄弟の関係、そして母親とそれぞれの子の関係性が異なり、各キャラの絶妙なポジショニングや役割がとにかくよく考えられていた。そしてやっぱ家族の絆って切っても切れないほど固いという事を認識させられる。
みんな悩みを抱えていて、それを自分自身の力だけでなく、家族などの身近な人達に支えられながらすこしずつ解決し前に進んでいくんだなと思わせてくれる素敵なお話でした。複雑な関係性や展開の連続なので難しく感じる場面もあるかもしれないが、最終的にはきっとスッキリすると思います。


今回も犬は登場しませんでした。明るい家族には犬がきっといると思ってたんだけど、そもそもそんなに明るい家族の話ではなかった(笑)

2014年9月20日土曜日

ザ・メイズ・ランナー (The Maze Runner)





鑑賞日:September 21st, 2014
個人的評価:65点

参考情報


大人気小説が遂に映画化。誰も見た事の無い展開が続くメイズ(迷路)パニックアクション。主演は「ザ・インターンシップ」でも注目されたディラン・O・ブライエン。唯一の女性キャラには「タイタンの戦い」のカヤ・スコデラリオ。その他にもグループのリーダー格を務めるニュート役に「ラブ・アクチュアリー」のトーマス・サングスター。そしてジャイアンみたいな顔と役で登場するウィル・ポールターは本作品が代表作となりそうだ。監督を務めたのはまだWikipediaにすら載っていない新人のウェズ・ボール、何とこれがデビュー作らしい。

ストーリー


目を覚ました時には過去の記憶を全て忘れていたトマス(ディラン・O・ブライエン)は、同じ境遇の少年達と四方向を壁で囲まれたエリアに閉じ込められている事を知る。外の世界へつながる可能性があるのは1日に1度開いてしまる壁から続く迷路を攻略する事。トマスが来るまでに既に3年以上が経過しているが、閉じ込められていた少年達は脱出に紐づく様なヒントを見つけられないでいた。そんな中、トマスの行動により少しずつヒントを手に入れる事に成功し、グループに希望が見えてきた時にこの3年間で全く起こる事のなかった不可解な出来事が連続で起きていく。果たして少年達はこの迷路を攻略する事が出来るのか…

©https://www.facebook.com/MazeRunnerMovie

感想


ティーンが主人公を務める小説の映画化という事で「トワイライト」や「ハンガー・ゲーム」シリーズが好きな方はきっと楽しめるでしょう。20代前半の役者で固められており、演技には良い意味で若々しさが出ていた。「誰が少年達を閉じ込めているのか?」、「迷路を抜け出せたとしたらそこには何があるのか?」、そして「イケメンの主人公とヒロインの超美少女はくっつくのか!?」など、ティーンシリーズものが好きな人にはきっとたまらない内容だと思います(笑)

©https://www.facebook.com/MazeRunnerMovie

既に3年以上も閉じ込められている少年達は、まるで小さな村を起こし、その村内の法律とも言えるルールもちゃんと作っていた。こういった事を誰がどのように決めたのかが何となく分かるような良い味を出しているキャラが多くいて、そんな想像をしていると結構楽しめた。自分が同じ立場になったら一体どんなポジションにつくのかとか考えちゃいました。

©https://www.facebook.com/MazeRunnerMovie

ちなみに個人的には今回のヒロインであるカヤ・スコデラリオがトワイライトのヒロインであるクリステン・スチュワートと非常に似ていた事が気になった仕方がなかった。トワイライトが流行ったあたりから、アメリカではブロンドではなくこういったダークブラウンなロングヘアーな女性がモテるようになったのかな…
小説は3部作らしいのだけど、映画はどうなんだろう。少なくとも続編はあるらしい。
とにかくあらゆる「謎」とそれにまつわる「ヒント」が上手くちりばめられており、自分なりの推理をしながらストーリーを追っていくと楽しめると思います。メイズ(迷路)パニックアクションならではのシーンも多々あるのでそちらもお楽しみに。

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残念ながら犬は全く登場しません。


2014年9月13日土曜日

ザ・スケルトン・ツインズ (The Skeleton Twins)





鑑賞日:September 13th, 2014
個人的評価:89点


参考情報


重い題材を扱いながらも、双子の姉弟の辛辣なジョークの掛け合いによって共感の持てる作品になっているダークコメディ。「アドベンチャーランドへようこそ」、「LIFE!」のクリステン・ウィグと「ナイト ミュージアム2」や「メン・イン・ブラック3」にも出演したビル・ヘイダーが双子として共演。アメリカで大人気のコメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」で注目を浴びた二人がコンビを組む作品としても注目が高い。そして「スクリーム2」などで有名のルーク・ウィルソンが脇を固める。監督は若手のクレイグ・ジョンソン。


ストーリー


恋人と別れ自暴自棄になったゲイのマイロ(ビル・ヘイダー)が自殺を図るも未遂に終わり、その知らせが偶然にも同じ日に自殺を考えていた双子の姉マギー(クリステン・ウィグ)に届いたことで、10年もの間疎遠だった彼らが故郷に戻り、お互いの関係を修復していく姿を描くドラマ。

感想


コメディなんだけどどこか悲しい。深刻で暗いテーマなのに笑ってしまう。ビル・ヘイダークリステン・ウィグというコメディアンとしての顔を持つ2人が組んだからこの不思議な感覚を表現する事が出来たのだろう。
非常に奥深い内容でエンドロールが流れると家族や兄弟と過ごした日々をつい振り返ってしまうそんな素敵な作品でした。。

自殺未遂を一時的に乗り越えた双子だが、そのすぐ後にゲイのマイロ(ビル・ヘイダー)が妻子持ちの男性と不倫をしてしまったと思えば、姉のマギー(クリステン・ウィグ)もスキューバダイビングの講師と身体の関係を持ってしまう。そして2人の母親との不仲も一向に解消されないなど本当に暗い出来事ばかりが起こる展開なのに笑えるシーンが多々あるのは凄い。

© https://www.facebook.com/TheSkeletonTwins/photos

10年ぶりに再開した事もあり、最初はスカスカだった双子の関係性が昔の思い出と共に一気に縮まっていく展開にはやはり感動しちゃう。予告編にも取り上げられている口パクで踊るシーンは何度でも見れるぐらい楽しく、この作品を象徴するシーンだ。
失恋、不倫、浮気など「愛」の形にスポットライトが当たっているように見えるが、タイトルにもなっている通りやっぱりこれは双子が持つ繋がりの話。
それは愛よりも重く、家族よりも固い絆であるんだなぁと感じさせてくれた。
内容は超ダークなんだけど、最終的には双子って素敵と思える作品です。


犬は特に登場しなかったと思います。


2014年9月7日日曜日

レッツビーコップス (Let's Be Cops)





鑑賞日:September 9th, 2014
個人的評価:85点

参考情報


抱きたいカンケイ」や「21ジャンプストリート」のジェイク・M・ジョンソンと人気コメディアンのデイモン・ウェイアンズを父親に持つデイモン・ウェイアンズJr.が偽警官としてコンビを組む。また強面の悪役にジェームズ・D・アーシー、そしてスーパーセクシーなウェイトレスをニナ・ドブレブが演じる。監督は「ガール・ネクスト・ドア」や「アニマルマン」を手がけた事で知られるルーク・グリーンフィールド。


ストーリー


大学時代はアメリカンフットボールのスーパースターでプロ行きを約束されていたが、怪我のため夢が叶わず、今は無職のおっさんライアン(ジェイク・M・ジョンソン)。そんなライアンのルームメイトである、ゲーム会社のアシスタントで会議の議事録しか書かせてもらえないさえないおっさんジャスティン(デイモン・ウェイアンズJr.)。既に30歳を過ぎたこのおっさん達がひょんな事から警官のコスプレで街を歩くと、いつもとは違う目で見られる快感を覚え、行動がエスカレートしていく。しまいには街を牛耳るギャングから目をつけられ、とんでもない事件に巻き込まれてしまう。

感想


爆笑できる最高のコップバディーストーリー。
ただいつもと少し違うのは、こいつらは警官では無いのだ(笑)。
冒頭では哀愁の漂うおっさん達だが、警官のユニフォームに着替えるだけでこんなにも世界が変わるのかと思えるほど素敵な展開が続き、それだけで見ていて気持ちが良い。

最初はお遊びだったが、大切な人がトラブルに巻き込まれる事により、リアルな犯罪者とのバトルを余儀なくされる二人。愛する人のため、友情のため、そして何よりも自分のプライドのために戦うこのニセ警官達が段々カッコ良く見えてくる。

©https://www.facebook.com/LetsBeCops

ちなみにジャスティンが恋するウェイトレスを人気ティーンホラー・ドラマ「ヴァンパイア・ダイアリーズ」で主役を務めたニナ・ドブレブTwitter/Facebook)が演じているのだが、この子がかなりセクシーで可愛くて素敵でした。カナダ育ちのブルガリア人らしいが、アメリカにはなかなかいないタイプの美女ですな。

©https://www.facebook.com/LetsBeCops

本作品は単純なコップコメディのように思えるが、30歳を過ぎても自分の人生が上手く描けていない人たちへ勇気をくれるメッセージが込められていた。警官のコスプレをするだけで自信が湧き、今まで出来なかった事が出来るようになる。自信や勇気を少し出すだけで人には大きな可能性がある。そんな素敵なメッセージにほんわかする内容でした。
もちろんアメリカならではの笑いもたっぷり詰まっているのでそこもオススメです。


なお、特に犬は登場しませんでした。
警官なのでジャーマン・シェパードが出てくるかなと期待してたが残念。