鑑賞日:March 28th, 2015
個人的評価:87点
参考情報
第2次世界大戦時、ドイツの世界最強の暗号エニグマを解き明かした天才数学者アラン・チューリングの波乱の人生を描いた伝記ドラマ。劣勢だったイギリスの勝利に貢献し、その後コンピューターの概念を創造し「人工知能の父」と呼ばれた英雄にもかかわらず、戦後悲劇の運命をたどったチューリングを、ベネディクト・カンバーバッチが熱演する。監督は『ヘッドハンター』などのモルテン・ティルドゥム。キーラ・ナイトレイをはじめ、『イノセント・ガーデン』などのマシュー・グード、『裏切りのサーカス』などのマーク・ストロングら実力派が共演。(©シネマトゥデイ)
ストーリー
第2次世界大戦下の1939年イギリス、若き天才数学者アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)はドイツ軍の暗号エニグマを解読するチームの一員となる。高慢で不器用な彼は暗号解読をゲーム感覚で捉え、仲間から孤立して作業に没頭していたが、やがて理解者が現れその目的は人命を救うことに変化していく。いつしか一丸となったチームは、思わぬきっかけでエニグマを解き明かすが…(©シネマトゥデイ)
感想
第87回アカデミー賞では作品賞や主演男優賞などを含む8部門にノミネートされた超話題作。最終的には脚色賞のみの受賞となったが、主演を務めたベネディクト・カンバーバッチの名演技が輝き続けた作品でした。
本編にコンピューターの原点となる機器などが登場するが、個人的には去年訪れた「コンピュータ歴史博物館」でこれらの模型を見ていたので非常に興味深かった。
(C) 2014 BBP IMITATION, LLC |
アスペルガー症候群だったのでは無いかとも言われているアラン・チューリングの性格は天才が故に周りからは理解を得る事ができないほどネジ曲がっていた。
誰も解決した事のない課題を、誰もが想像しない方法で解決しようとするその姿勢が周りの反発を招いてしまうシーンはとても切なかった。
それでも彼を支える人々が出てくるのはある意味奇跡であり、天才が成功する裏にはこういった天才と凡人の間にいる様な人達による小さい奇跡の影響が大きいと今回も感じた。
ヒロインとして華を添えるキーラ・ナイトレイだが、見た目だけでなく内面も非常に良く出来た女性を演じており、こんな時代にこの様な現代的な考え方をする女性は絶対にいないだろうなと思ってしまった。
まだ20代とはとても思えないその熟練した演技は、天才数学者を影で支える天使役にピッタリでした。
(C) 2014 BBP IMITATION, LLC |
アラン・チューリングの発明したアイディアやコンセプトはコンピュータの誕生に重要な役割を果たしたと言われている。もっと細かく砕くと、彼はプログラミングという概念を初めてこの世に提示している。
本作品にはプログラミングの起源が描かれており、そういう見方をすると更に面白い。
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戦争中なので余裕がなかったからか、犬は全く登場しませんでした…
第87回アカデミー賞では作品賞や主演男優賞などを含む8部門にノミネートされた超話題作。 【帰国子女の洋画レビュー】『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』 http://t.co/OVTTLUQ28z #洋画 pic.twitter.com/HNO0patsNR
— 落合弘幸 Hiroyuki Ochiai (@Hiroyukiochiai) 2015, 3月 30
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