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2015年9月23日水曜日

アントマン (Ant-Man)





鑑賞日:September 23rd, 2015
個人的評価:72点

参考情報


マーベルコミックスの人気キャラクターを主人公にしたアクション。体長1.5センチになれる特殊スーツを着用した男が、正義の味方アントマンとなって悪に挑む。メガホンを取るのは、『チアーズ!』などのペイトン・リード。『ウォールフラワー』などのポール・ラッド、名優マイケル・ダグラス、『ホビット』シリーズなどのエヴァンジェリン・リリーらが出演している。小さな体を生かしながら、強大な悪を倒していくアントマンの姿は痛快。(©シネマトゥデイ


ストーリー


仕事や人間関係がうまくいかず、頑張ろうとすればするほど空回りしてしまうスコット・ラング(ポール・ラッド)。別れた妻が引き取った娘の養育費も用意することができず、人生の崖っぷちに立たされた彼のもとにある仕事が舞い込んでくる。それは肉体をわずか1.5センチに縮小できる特殊なスーツをまとい、正義の味方アントマンになるというものだった。スーツを着用した彼は、ヒーローとして活躍するために過酷なトレーニングを重ねていくが…(©シネマトゥデイ

感想&見どころ


ヒーローを小さくするという奇抜な発想で、色んな意味で新しいヒーローが誕生した気がした。刑務所歴がある無職でバツイチ、そして娘もいる父親がヒーローというのも斬新に感じるが良い味が出ていた。アントマンになれるスーツ以外にも、触った物を小さくしたり大きくしたりも出来る特別な武器など、夢みたいな道具が数々登場するのも見どころ。

1.5cmヒーローの大迫力アクション!


昆虫なみに小さくなったヒーローの目線で見る世界は怖いものばかり。シャワーの水でさえ大洪水に見えてしまう世界で繰り広げられるバトルは圧巻。スマホの上とかオモチャの上とか、身近な物の上で戦っているだけなのに全てが大迫力!

アリとタッグを組んだ初めてのヒーロー


サイズがアリ並という理由だけでアントマンなのではない。アントマンはアリに意思を伝える事が出来るため、アリと共に戦うのだ!
噛むのが得意なアリや仲間と合体して形状化できるアリなど様々なタイプのアリと組んでミッションをこなす。特にアントニーと名付けた飛べるアリとのコンビネーションは抜群で、アントマンは彼と共に多くの奇跡を起こす。最後にはアリが可愛く見えてくるよ。

アベンジャーズとのコラボレーション!


やはり最もテンションが上がるのがこれでしょう。アベンジャーズとコラボした特別ポスターも公開されているほど、アントマンはアベンジャーズと深い関係のあるヒーローなのだ。実際アントマンの世界にはアベンジャーズが共存しており、スコット(ポール・ラッド)もアベンジャーズの大ファンという設定。

本作品では何とアベンジャーズの1人とアントマンが戦うシーンもあるので乞うご期待!
小さくなれる能力(装置)を駆使しながら強力なアベンジャーズと対等に渡り合うアントマンが凄くカッコよく見えるよ。

(C) http://marvel.disney.co.jp/movie/antman.html

「映画市場最小にして最大のアクション」というキャッチコピーがピッタリな作品。
期待通りの面白さなのでオススメ。

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アリはもちろん出てきますがそれ以外の動物はネズミとヤギぐらい。
残念ながら犬は一切出てこない。

2015年9月21日月曜日

キングスマン (KINGSMAN: The Secret Service)





鑑賞日:September 21st, 2015
個人的評価:92点

参考情報


英国王のスピーチ』などのオスカー俳優コリン・ファースを主演に迎え、『キック・アス』などのマシュー・ヴォーン監督がメガホンを取って放つ痛快スパイアクション。世界を股に掛けて秘密裏に活躍するスパイ機関所属の主人公が、最強の敵相手に奮闘する姿が描かれる。『サイダーハウス・ルール』などのマイケル・ケインや、『パルプ・フィクション』などのサミュエル・L・ジャクソンらが共演。エレガントな小道具やウイットに富んだ会話はもとより、切れ味のいい怒とうのアクションに見ほれる。(©シネマトゥデイ


ストーリー


ロンドンにある高級スーツ店「キングスマン」は、実はいかなる国の干渉も受けない屈指のエリートスパイ集団だった。ブリティッシュスーツを小粋に着こなす紳士ハリー(コリン・ファース)もその一人で、日々極秘任務の遂行に務めていた。そんなある日、仲間が何者かに暗殺され、彼は街で不良少年エグジー(タロン・エガートン)をスカウトする。(©シネマトゥデイ

感想&見どころ


常識破りのスパイ映画!これはスパイ映画の金字塔を打ちたてたと思う。
007よりも僕は断然こっちが好き。ストーリーが非常によく作りこまれていると思ったら、グラフィック・ノベル発の作品だという事で納得。キャスト、アクション、音楽、全てにおいて文句なしの組み合わせで大満足!

スパイグッズを駆使した痛快アクション!


予告編で登場する万能傘以外にも興味を引くスパイグッズがいっぱい出てくる。紳士的な防弾スーツ、隠しナイフ入りの靴、スタンガン指輪に手榴弾ライターなどテンションがつい上がってしまう代物ばかりで男の子にとっては堪らないでしょう。

でも一番感動するのはこれらをスマートに活用しながら戦う紳士なバトルシーン。躊躇なく相手を殺すプロのスパイが闘う場面だと通常はちょっとグロテスクで怖い印象がある。でもキングスマンのバトルシーンには必ずポップな音楽が流れ、そのリズムに乗ってアクションが進むのでカッコ良いダンスショーを観ている様な感覚になる。
カメラワークもまるで自分その場に立っている様に見えるよう工夫されているので、そういう意味でもスリルがあって鼓動が高まる。

マンガ好きには堪らない師弟関係


原作はグラフィック・ノベルらしいんだけど、日本のマンガでよくある師弟関係が描かれている。ハリー(コリン・ファース)は戦友だった男の息子で今は不良少年となってしまったエグジー(タロン・エガートン)をキングスマン候補として本部に推薦する。最初はただの不良だったそんなエグジ−は次第にハリーを尊敬しはじめ、少しずつ師匠に近づいていく。ネタバレになるのでこれ以上は言えないが、この後も見ていて気持ちがよく、ハズレの無い王道な展開でこの師弟関係が進んでいくので是非見て楽しんでほしい。

社会問題にも着目したシリアスなテーマも


これはただ英国紳士がカッコ良く悪を倒す映画ではない。悪役のサミュエル・L・ジャクソンもカリスマ性があるキャラのヴァレンタインを演じており、そのビジネスセンスは悪役ながらあっぱれ。その右腕として登場する両足義足の最強ボスキャラ ガゼルも非常に魅力的でファンも多くなるだろう。世界的なダンサーでもあるソフィア・ブテラが演じているのも最高のキャスティングだ。

そんな敵チームが目指すのは人類の大掃除。人口が増えすぎて地球への被害が多くなっているので、とあるぶっ飛んだ方法で一気に人口を減らしてしまおうという魂胆。このまま人類が何も対策を取らなければ、もしかしたら何百年後には本当にこんな事をする事になるかもしれないと思わせてくれる、ある意味リアルな策だったので本当の「悪」だとは僕には思えなかった。

オチまで爽快で最後の最後まで面白い作品なので是非ぜひ見てほしい。
これは今年観た映画でトップ5には確実に入るでしょう。

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ポスターにも写ってるのですぐに分かるが、ワンちゃんはガッツリ登場する。スパイ試験の途中で犬とペアを組む試練が入るんだけど、そこでパグを相棒に選び、共に課題を乗り越えていく展開は最高。最終試験では犬に関連する重大な選択を迫られるが、エグジー(タロン・エガートン)が取る行動にちょっとウルッとくるよ。

2015年9月13日日曜日

カリフォルニア・ダウン (San Andreas)





鑑賞日:September 13th, 2015
個人的評価:72点

参考情報


ザ・ロックことドウェイン・ジョンソンを主演に迎え、カリフォルニアを襲う巨大地震の脅威を描くパニックアクション。同地に実在するサン・アンドレアス断層が通る場所を舞台に、ゴールデンゲートブリッジの崩壊やフーバーダムの決壊など、未曽有の災害に見舞われた人々の姿を映す。監督は、『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』でもドウェインと組んだブラッド・ペイトン。『スパイキッズ』シリーズなどのカーラ・グギーノ、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』シリーズなどのアレクサンドラ・ダダリオらが共演。(©シネマトゥデイ


ストーリー


巨大地震が発生し、猛烈な揺れに襲われたカリフォルニア。超高層ビル群やゴールデンゲートブリッジが次々と倒壊し、ロサンゼルスなどの大都市が相次いで壊滅。救難活動に奔走するレスキュー隊のパイロット、レイ(ドウェイン・ジョンソン)はサンフランシスコに残された娘(アレクサンドラ・ダダリオ)の救出に向かうが…(©シネマトゥデイ

感想&見どころ


期待通りのパニック映画で、東北地方太平洋沖地震がまだ記憶に新しい日本人にとっては他人事とは思えないだろう。個人的には去年の夏から秋にかけて自分も滞在していたサンフランシスコの街が大崩壊するシーンが特に印象的だった。日本人にはとても真似する事の出来ないドウェイン・ジョンソンのたくましいアクションはもちろんだが、マギーちゃんをより大人っぽくした感じの美人でカッコ良いアレクサンドラ・ダダリオの演技も見どころ。

都心の大崩壊!


もしも東北地方太平洋沖地震よりも巨大な地震が東北みたいな地方ではなく東京の様な大都会を襲ったら一体どうなるのか?そんな恐ろしい事がサンフランシスコという都市を例に表現されていて、東京の住民としてはゾッとしてしまう。特に大型ビルがバンバン崩れていく様は圧巻。大津波まで来ちゃうからこりゃどうしようもない災害ですよ。

仕事を放棄してでも家族が最優先!


ドウェイン・ジョンソン演じる主人公はレスキュー隊のパイロットでありリーダーなんだけど、何と彼は家族が危険な状況だと分かると、近くの人々を完全に放置して家族最優先で救助へと向かうのだ。日本人の感覚からしたらきっとこれは「あり得ない」行動なんだけど、アメリカ人の考え方だとこれは「当然」なんだろうね。救助隊のヘリを完全に私物化して家族だけを探しにいく彼の行動を見て僕は「これがレスキュー隊のリーダーになった人にだけ与えられる究極の特権だなぁ」と納得しちゃった。

災害時の心得


映画を通してついつい考えてしまうのは「自分だったらどうするだろうか?」という問い。東京でこのクラスの地震が起きたらサンフランシスコ以上のビルが大崩壊する。そんな状況になったら自分は生き残れるのか?自分の犬を守り切る事が出来るのか?こんな事をずっと考えながら観ちゃいました。でもこういう危機感が自分に植え付けられるのでそういう意味では観て良かった。

日本ではまさにタイムリーに記録的な大雨があり、鬼怒川決壊などの天災が起きたけど、やっぱりニュースみたいに短い映像や文字・音声で現場を知るよりも映画を観て災害の全体像をイメージできた方が危機感もより高まると思う。なので「こんな時期にこういう映画を上映するのは不謹慎だ」と言わずに、こういう時期だからこそこういう映画を多くの人びとに観てもらいたい。

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なお避難所でワンちゃんを抱きかかえながら安堵に満ち溢れるおじちゃんが登場します。
自分と犬さえ生きていれば何とかなるさというメッセージだと思います。

2015年9月6日日曜日

クーデター (No Escape)





鑑賞日:September 6th, 2015
個人的評価:81点

参考情報


海外赴任先で突如クーデターに巻き込まれ、全国民から命を狙われる羽目になった外国人一家の逃走劇を描いたスリラー。言葉も通じず土地勘もない異国で生き残りを懸けて逃げ惑う極限の緊迫感を、『デビル』などのジョン・エリック・ドゥードル監督が活写。家族を守るため奔走する主人公に『ミッドナイト・イン・パリ』などのオーウェン・ウィルソン、主人公一家の手助けをする旅行者を5代目ジェームズ・ボンドとして知られるピアース・ブロスナンが演じる。(©シネマトゥデイ


ストーリー


仕事の関係で東南アジアの某国に家族と一緒に移り住むためにやって来たジャック(オーウェン・ウィルソン)だったが、到着した翌朝にクーデターが発生。暴徒により外国人が次々と殺害されていく中、滞在先を襲撃されたジャックは妻子を守るため、安全な場所を求めて逃げ回る。現地で知り合った旅行者ハモンド(ピアース・ブロスナン)の助けで何とか命拾いしたものの、思いも寄らない現実が彼らを待ち受けていた。(©シネマトゥデイ

感想&見どころ


仕事で東南アジアのとある国へ引っ越す事になったアメリカの大企業に勤める普通の家族が、いきなり国の歴史に残る大事件に巻き込まれる。ストーリーはシンプルなんだけど、この現代社会においては超リアルな設定だと思った。特に平和ボケが激しい日本人にとってはショッキングな内容だと思うけど、常に海外に目を向けている人にとっては一度は想像した事のあるシナリオなのかもしれないね。

異国の地で全国民に狙われる白人目線!


何を言われているのかも分からないまま、殺気に満ち溢れた東南アジアな人々に狙われ続ける展開はとにかく怖すぎる。しかも主人公は金髪の白人なので人混みに溶け込む事も出来ない!そんな目立ちまくる状況に終始ドキドキしてしまった。まるでリアル「逃走中」をずっと観ている様な感覚。違うのは捕まったら銃で頭を容赦なく撃ちぬかれるという事だけ。恐ろしい。。

国よりも強力な民間企業


「たった1日の間にFacebookへログインをする人が10億人以上いる」というニュース(※1)は記憶に新しいけど、今やいち企業が世界一の人口を誇る中国と同じぐらいのユーザー数を管理する時代となっている。そんな大企業が中小国に進出すると、それだけで国をある程度コントロール出来てしまう場合だって大いに有り得るし似たような事は現実世界で既に起きている。今回はそういった不安に怯えた国民がクーデターを起こす。これだけ極端な例は稀かもしれないけど、確かにこういう状況になる可能性もあるとは思えるなぁ。特にこの映画を観たアメリカ人は「おぉ…確かに気をつけきゃなぁ…」と思った事だろう。
(※1)Facebook、1日のログイン数10億人を達成  |  TechCrunch Japan

家族愛と絆の強さ


恐らく監督はこれをメインテーマにしていると思った。超絶望的な状況の中で、妻と幼い娘2人を命がけで守ろうとする父親の姿には誰でも心打たれるだろう。アメリカ人にしては非弱そうなオーウェン・ウィルソンをキャスティングする所が憎いね。コメディ映画とかでは殴られたりする弱いキャラを演じている印象があるので、そんな彼がたくましく見えるのも家族愛がもたらす効果かな。娘を守る母親もちゃんと描かれているので、父親目線でも母親目線でも感動できるはず。

(C) 2015 Coup Pictures, LLC. All rights reserved.

「東南アジア某国で前代未聞のクーデターに巻き込まれる白人が全国民に狙われる」という設定だけで僕の心を掴んだ本作は期待通りの面白さ!

ちなみに撮影地は明らかにタイなんだけど、最後まで本作の舞台は「東南アジアの某国」という表現で終わっている。この様にリアルな国で起きた悲惨な事件を扱う表現方法は、モデルにされた国にとってはマイナスイメージになるのでたまらない。北朝鮮を題材にした「ザ・インタビュー」という映画がハッカーの脅迫により公開中止に追い込まれた事件(※2)も最近あったので、この映画だってもしかしたら後で何か予想外の展開に巻き込まれるかもね!なので今の内に観ておこう!
(※2)北朝鮮パロディー映画「ザ・インタビュー」、ソニーが公開中止

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ワンちゃんは出てくるけど、ちょっと残酷なシーンにも登場するので見ていて良い気持ちはしなかった…