鑑賞日:September 21st, 2015
個人的評価:92点
参考情報
『英国王のスピーチ』などのオスカー俳優コリン・ファースを主演に迎え、『キック・アス』などのマシュー・ヴォーン監督がメガホンを取って放つ痛快スパイアクション。世界を股に掛けて秘密裏に活躍するスパイ機関所属の主人公が、最強の敵相手に奮闘する姿が描かれる。『サイダーハウス・ルール』などのマイケル・ケインや、『パルプ・フィクション』などのサミュエル・L・ジャクソンらが共演。エレガントな小道具やウイットに富んだ会話はもとより、切れ味のいい怒とうのアクションに見ほれる。(©シネマトゥデイ)
ストーリー
ロンドンにある高級スーツ店「キングスマン」は、実はいかなる国の干渉も受けない屈指のエリートスパイ集団だった。ブリティッシュスーツを小粋に着こなす紳士ハリー(コリン・ファース)もその一人で、日々極秘任務の遂行に務めていた。そんなある日、仲間が何者かに暗殺され、彼は街で不良少年エグジー(タロン・エガートン)をスカウトする。(©シネマトゥデイ)
感想&見どころ
常識破りのスパイ映画!これはスパイ映画の金字塔を打ちたてたと思う。
007よりも僕は断然こっちが好き。ストーリーが非常によく作りこまれていると思ったら、グラフィック・ノベル発の作品だという事で納得。キャスト、アクション、音楽、全てにおいて文句なしの組み合わせで大満足!
スパイグッズを駆使した痛快アクション!
予告編で登場する万能傘以外にも興味を引くスパイグッズがいっぱい出てくる。紳士的な防弾スーツ、隠しナイフ入りの靴、スタンガン指輪に手榴弾ライターなどテンションがつい上がってしまう代物ばかりで男の子にとっては堪らないでしょう。
でも一番感動するのはこれらをスマートに活用しながら戦う紳士なバトルシーン。躊躇なく相手を殺すプロのスパイが闘う場面だと通常はちょっとグロテスクで怖い印象がある。でもキングスマンのバトルシーンには必ずポップな音楽が流れ、そのリズムに乗ってアクションが進むのでカッコ良いダンスショーを観ている様な感覚になる。
カメラワークもまるで自分その場に立っている様に見えるよう工夫されているので、そういう意味でもスリルがあって鼓動が高まる。
マンガ好きには堪らない師弟関係
原作はグラフィック・ノベルらしいんだけど、日本のマンガでよくある師弟関係が描かれている。ハリー(コリン・ファース)は戦友だった男の息子で今は不良少年となってしまったエグジー(タロン・エガートン)をキングスマン候補として本部に推薦する。最初はただの不良だったそんなエグジ−は次第にハリーを尊敬しはじめ、少しずつ師匠に近づいていく。ネタバレになるのでこれ以上は言えないが、この後も見ていて気持ちがよく、ハズレの無い王道な展開でこの師弟関係が進んでいくので是非見て楽しんでほしい。
社会問題にも着目したシリアスなテーマも
これはただ英国紳士がカッコ良く悪を倒す映画ではない。悪役のサミュエル・L・ジャクソンもカリスマ性があるキャラのヴァレンタインを演じており、そのビジネスセンスは悪役ながらあっぱれ。その右腕として登場する両足義足の最強ボスキャラ ガゼルも非常に魅力的でファンも多くなるだろう。世界的なダンサーでもあるソフィア・ブテラが演じているのも最高のキャスティングだ。
そんな敵チームが目指すのは人類の大掃除。人口が増えすぎて地球への被害が多くなっているので、とあるぶっ飛んだ方法で一気に人口を減らしてしまおうという魂胆。このまま人類が何も対策を取らなければ、もしかしたら何百年後には本当にこんな事をする事になるかもしれないと思わせてくれる、ある意味リアルな策だったので本当の「悪」だとは僕には思えなかった。
オチまで爽快で最後の最後まで面白い作品なので是非ぜひ見てほしい。
これは今年観た映画でトップ5には確実に入るでしょう。
これは今年観た映画でトップ5には確実に入るでしょう。
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常識破りのスパイ映画! キャスト、アクション、音楽、全てにおいて文句なしの組み合わせで大満足! 【帰国子女の洋画レビュー】『#キングスマン』 @kingsman_jp http://t.co/auegDJ4aqv pic.twitter.com/Deg2NT9u7K
— 落合弘幸 Hiroyuki Ochiai (@Hiroyukiochiai) 2015, 9月 21
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ポスターにも写ってるのですぐに分かるが、ワンちゃんはガッツリ登場する。スパイ試験の途中で犬とペアを組む試練が入るんだけど、そこでパグを相棒に選び、共に課題を乗り越えていく展開は最高。最終試験では犬に関連する重大な選択を迫られるが、エグジー(タロン・エガートン)が取る行動にちょっとウルッとくるよ。
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