鑑賞日:April 12th, 2014
個人的評価:87点
参考情報
奴隷制度がはびこっていたアメリカを舞台に、自由の身でありながら拉致され、南部の綿花農園で12年間も奴隷生活を強いられた黒人男性の実話を映画化した伝記ドラマ。主人公が体験した壮絶な奴隷生活の行方、そして絶望に打ち勝つ希望を描き出す。監督は『SHAME -シェイム-』のスティーヴ・マックィーン、黒人男性を『2012』などのキウェテル・イジョフォーが演じる。共演には、マイケル・ファスベンダー、ベネディクト・カンバーバッチ、ルピタ・ニョンゴ、ブラッド・ピットら豪華キャストがそろう。
(C) 2013 Bass Films, LLC and Monarchy Enterprises S.a.r.l. in the rest of the World. All Rights Reserved. |
ストーリー
1841年、奴隷制廃止以前のニューヨーク、家族と一緒に幸せに暮らしていた黒人音楽家ソロモン(キウェテル・イジョフォー)は、ある日突然拉致され、奴隷として南部の綿花農園に売られてしまう。狂信的な選民主義者エップス(マイケル・ファスベンダー)ら白人たちの非道な仕打ちに虐げられながらも、彼は自身の尊厳を守り続ける。やがて12年の歳月が流れ、ソロモンは奴隷制度撤廃を唱えるカナダ人労働者バス(ブラッド・ピット)と出会い…感想
第86回アカデミー賞で「作品賞」、「助演女優賞」(ルピタ・ニョンゴ)、「脚色賞」の主要3部門を受賞した今年見逃せない作品。
人間の弱さと恐ろしさが非常に刳い(エグい)形で描写されている。
カットせずに長い間カメラを回し続ける映画の技法である「長回し」が差し込まれており、見てられない程辛いシーンが多々あるが、目を背けてはならないとも思うシーンともなっている。
「これは本当に実話なのか?本当に人間はこんなにも残酷な事を同じ人間に行っていたのか?」と何度も目を疑いたくなる展開が多いが、アメリカが自国の忌々しい過去をさらけ出して訴えている悲しくも深いメッセージが胸に突き刺さる。
予告編にも出てくるがブラッド・ピットが放つ「Freedom is everything」という言葉に胸を打たれた。
今を生きる僕らにとって「自由」とは当たり前だが、自分も含めその本当の有り難さに気づく事なく生きている気がする。
あまりにも激しい描写はあったが、過去の過ちを隠す事なく表現しており、何だか今の日本が抱える問題もどこかでこうやってさらけ出して、向き合う必要もあると感じさせてくれた。
アメリカの黒人がこれほどまでに酷い扱いを受けた時代があった事を考えてたら、オバマ大統領が誕生した時の感動が蘇った。
この時代が続いていたらマイケル・ジャクソンとかも世には出てこなかったかもしれないと思うとゾッとする。
胸が苦しくなってしまい、観終わった後にも何だか暗くなってしまうので「面白い映画だ!」と明るくは言えないけど、「これが映画だ!」と叫びたくなるほどクオリティーの高い、絶対見逃してはならない作品です。
なお、犬は全然出てこなかった…
人間の弱さと恐ろしさが非常に刳い(エグい)形で描写されている。
カットせずに長い間カメラを回し続ける映画の技法である「長回し」が差し込まれており、見てられない程辛いシーンが多々あるが、目を背けてはならないとも思うシーンともなっている。
(C) 2013 Bass Films, LLC and Monarchy Enterprises S.a.r.l. in the rest of the World. All Rights Reserved. |
(C) 2013 Bass Films, LLC and Monarchy Enterprises S.a.r.l. in the rest of the World. All Rights Reserved. |
予告編にも出てくるがブラッド・ピットが放つ「Freedom is everything」という言葉に胸を打たれた。
今を生きる僕らにとって「自由」とは当たり前だが、自分も含めその本当の有り難さに気づく事なく生きている気がする。
あまりにも激しい描写はあったが、過去の過ちを隠す事なく表現しており、何だか今の日本が抱える問題もどこかでこうやってさらけ出して、向き合う必要もあると感じさせてくれた。
(C) 2013 Bass Films, LLC and Monarchy Enterprises S.a.r.l. in the rest of the World. All Rights Reserved. |
アメリカの黒人がこれほどまでに酷い扱いを受けた時代があった事を考えてたら、オバマ大統領が誕生した時の感動が蘇った。
この時代が続いていたらマイケル・ジャクソンとかも世には出てこなかったかもしれないと思うとゾッとする。
胸が苦しくなってしまい、観終わった後にも何だか暗くなってしまうので「面白い映画だ!」と明るくは言えないけど、「これが映画だ!」と叫びたくなるほどクオリティーの高い、絶対見逃してはならない作品です。
なお、犬は全然出てこなかった…
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