iTunesで人気の映画をチェック

2012年8月26日日曜日

プロメテウス(Prometheus)




鑑賞日:August 26th, 2012
個人的評価: 84点

参考情報

ブレードランナー』『グラディエーター』などのヒット作や名作を数多く手掛けてきた名匠リドリー・スコットが、自身のアイデアをベースに壮大なスケールで放つSF巨編。謎に包まれた人類の起源を解き明かす鍵が残された惑星に降り立った科学者チームに待ち受ける、驚がくの真実と恐怖を活写していく。『ミレニアム』シリーズのノオミ・ラパスや『SHAME -シェイム-』のマイケル・ファスベンダーといった実力派俳優が顔をそろえている。予測不能のストーリー展開に加え、作中に登場する惑星の異様な世界観にも圧倒される。

ストーリー

人類が長年にわたって追い続けている、人類の起源にまつわる謎。地球で発見された古代遺跡から、その答えがあるかもしれない未知の惑星の存在が浮かび上がる。科学者たちを中心に編成された調査チームは、宇宙船プロメテウス号に乗り込んで問題の惑星へと向かう。惑星にたどり着いた彼らは、人類のあらゆる文明や常識を完全に覆す世界を目の当たりにして息をのむ。誰も到達できなかった人類誕生の真実を知ろうとチームの面々が探査に没頭する中、思いも寄らない事態が迫ろうとしていた。

感想

『あの映画』を見ていない自分にとっては色々と分からない部分があったが、それでもある程度は楽しめた。でもこの映画しか見ていない人にとっては「?」な部分が多い。

2100年とかそういう未来の話なのですが、今の時代には存在しないテクノロジーが所々で高い映像技術を用いて表現されているのでそこは見ていて非常に楽しめた。

宇宙兄弟」とかを読んでいたので中途半端ではあるが少し宇宙にいく大変さというのを知ったのだが、この作品ではそこらへんが結構適当で、クルー同士はお互いの事を一切知らないばかりか、協調性が全く無いなど色々と突っ込みどころは満載でした。
また、宇宙に持っていくものって重量があればあるほど莫大なコストがかかるのだが、そんな事はお構いなしにめっちゃ豪華な戦車みたいなのを持ち込んでた(笑)。
恐らく作品内の世界で最も儲かってるのではないだろうかというぐらい贅沢に資金を使う事ができる会社なんだろうね。
でもこの映画を見たNASAの方々は「そこはもうちょっとリアルに表現してくれよ」と思いそう…

まぁ宇宙系の話が好きな人は見て損はしないと思います。
あとシャーリーズ・セロンが出演する作品を久々に見た気がするが40近いとは思えない美しさと自分が好きな強い強い女性を演じていた事もあり、個人的には満足でした。

THE GREY 凍える太陽(The Grey)




鑑賞日:August 25th, 2012
個人的評価: 81点

参考情報

グラディエーター』のリドリー・スコットと『アンストッパブル』のトニー・スコットの兄弟が製作を務めたサバイバル・アクション。アラスカのツンドラ地帯で起きた飛行機事故の生存者たちが、過酷な大自然の中で決死のサバイバルを繰り広げていく姿を、壮大なスケールで活写する。『96時間』『アンノウン』で、ワイルドでタフな魅力を開花させたリーアム・ニーソンが、本作でも自然の猛威やオオカミの群れに挑む屈強な主人公を快演。メガホンを取るのは、『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』などのジョー・カーナハン

ストーリー

石油掘削現場で勤務する男たちを乗せ、アラスカのツンドラ地帯を飛んでいた飛行機が、大嵐に巻き込まれて墜落。オットウェイ( リーアム・ニーソン )ら、7人の男が生き残るものの、そこは周囲がすべて雪に覆われる極寒の地。一行は取りあえず南へと向かうが、野生のオオカミたちのテリトリーに足を踏み入れていたことから、彼らの執拗な攻撃にさらされることに。マイナス20度という寒さや、圧倒的な食料の不足にも苦しむ中、雪山を突き進んでいく彼らだったが…

感想

96時間』という映画を見てリーアム・ニーソンのファンとなったのでこの映画も(マイナーだと知りながら)迷わずに見ました。

飛行機事故から奇跡的に生き延びた7名の男たちがアラスカ極寒の地で繰り広げるリアルなサバイバル。

日々同じ仕事をただ繰り返してきた労働者たちだからかほとんどが自分勝手で、何も冷静に考えようとしないくせに強がる姿勢を見せるのだけ一丁前。

そんな中、リーアム・ニーソン演じるオットウェイがオオカミハンターとして得てきた知識を披露しながらグループをリードしていく様はカッコ良かった。

マイナス20度の中で食糧も無ければ、怪我人も多く、体力も無い、また、野生のオオカミに囲まれているが武器も無い。こんな極限状態の中、男たちが生きようとするのはそれぞれが生きる意味を必死に考え続けているからだと思われる。おそらくこの考えが途絶えてしまうと、体は動かなくなるのだろう。それぐらいの極限状態が描かれていた。

妻や娘との楽しい思い出や亡き父が残してくれた心に残る言葉など、「生きる希望」がそれぞれのキャラクターに存在していた。

また、無意識にフードチェインの頂点に君臨している人間が初めて自分達が獲物として扱われる際に起こす行動も見ていて非常に興味深かった。

本作を手がけたリドリー・スコットトニー・スコット兄弟は『LIFE IN A DAY』という映画でもタッグを組んでいるが、ここでも人間が家畜を調理する生々しいインパクトある映像が含まれていた。スコット兄弟は失われる命があり、それによって生き続けられる命があるという事、そして自分達が無意識に他の命を犠牲に生き続けているという事を認識してほしいというメッセージをこの映画にも込めているように思えた。

人間の弱さ、強さ、そしてその本性がリアルに表現された面白い映画でした。
予算は無いのでしょうが、音やカメラワークでチープさを隠したテクニックにも注目ですぞ。


2012年8月19日日曜日

アベンジャーズ (The Avengers)




鑑賞日:August 19th, 2012
個人的評価: 90点

参考情報


アイアンマンソーハルクキャプテン・アメリカなど、世界的に有名なヒット作の主人公が一堂に顔を合わせるアクション大作。特殊な戦闘力を誇る者たちによって編成されたチーム「アベンジャーズ」が、地球滅亡の危機を回避する戦いに身を投じる。最先端VFXを駆使した圧倒的ビジュアルに加え、『シャーロック・ホームズ』シリーズのロバート・ダウニー・Jrや『それでも恋するバルセロナ』のスカーレット・ヨハンソンら、豪華共演を果たしたキャスト陣も見ものだ。


ストーリー


人知を超えた悪によってひそかに進められる地球壊滅の陰謀。それを食い止めるべく、大富豪で天才発明家 アイアンマン ( ロバート・ダウニー・Jr )、神々の国から地球ヘと追放された雷神 ソー (クリス・ヘムズワース)、感情の爆発によって容姿を激変させる科学者 ハルク (マーク・ラファロ)などを集めた部隊アベンジャーズが結成される。しかし、各々が抱えているつらい過去や苦悩が浮き上がっては衝突し合うようになり、人類史上最大の危機に立ち向かうチームとしての機能が消失しかけていた。


感想


地上最強のヒーロー達による究極のドリームチーム=『アベンジャーズ』を遂に見てきました。

大好きなアイアンマンの期待通りの活躍や最新メカのお披露目シーンなどが見れただけでも満足でしたな。グウィネス・パルトローが思ってたよりも出演するのも嬉しい誤算だ。

さて、この作品は予告編を見ている人であれば分かると思うが、ヒーロー達がそれぞれ勝手に行動し、全然まとまりがなく、仲間割れまでしてしまう「スタンドプレー」な部分と、アベンジャーズとして一致団結し力を合わせる「チームプレー」な部分に分かれてます。

最初の方はアイアンマンソーという夢の大迫力バトルが見れるし、最後は当然全員が力を合わせて魅せるスーパーコンビネーションプレーも見れるので少なくとも2回楽しめます。

また、今回のハルクは最強でしたな。ハルクの怪力が伝わってくる豪快な戦闘シーンは圧巻でしたし、あのグリーンモンスターが目にも止まらぬ速さで敵を次々と(しかもビルを壊しながら)なぎ倒す様は爽快です。

本作品のバトルシーンは「きっとドラゴンボールの実写版をハリウッドが本気で手掛けたらこんな感じなんだろうなぁ」と思わせてくれるぐらい豪快でド迫力でした。
という事で男性の方は特にこの映画は見た方が良いですぞ。


あと、個人的にはアイアンマンが一番活躍してたし、最もカッコ良かったと思います。
予告編の最後にも出てくる空中でスーツを装着するシーンは最新テクノロジーにスピード感が追加され、本当に印象に残るシーンでした。
ちなみにこのシーンは「トランスフォーマー」の変形シーン等も手掛けたILMのクリーチャー・デベロッパーの山口圭二さんが担当したらしいですぞ。同じ日本人として誇らしいですな。
『アベンジャーズ』アイアンマン
©  https://www.facebook.com/AvengersJP

ブラック・ウィドウを演じたスカーレット・ヨハンソンも期待通りのセクシーさとカッコよさを披露してくれたし、色んな意味で満足でした。

ちなみにマーベル系の映画を見た事ある人なら何となく覚えているかもしれませんが、エンドロールは最後まで見た方が良いですよ。


2012年8月11日土曜日

トータルリコール(Total Recall)




鑑賞日:August 11th, 2012
個人的評価: 70点

参考情報

フィリップ・K・ディックの短編小説「トータル・リコール(旧題:追憶売ります)」を映画化し、大ヒットした『トータル・リコール』をリメイクしたSF大作。監督を務めるのは『ダイ・ハード4.0』のレン・ワイズマン。かつてアーノルド・シュワルツェネッガーが演じた主人公を『フライトナイト/恐怖の夜』などのコリン・ファレルが演じ、その妻を『アンダーワールド』シリーズのケイト・ベッキンセイルが熱演する。迫力満点のアクションがさく裂する斬新な映像に目を奪われる。

ストーリー

容易に記憶を金で手に入れることができるようになった近未来、人類は世界規模の戦争後にブリテン連邦とコロニーの二つの地域で生活していた。ある日、工場で働くダグラス( コリン・ファレル )は、記憶を買うために人工記憶センター「リコール」社に出向く。ところが彼はいきなり連邦警察官から攻撃されてしまう。そして自分の知り得なかった戦闘能力に気付き、戸惑いながらも家に帰ると妻のローリー( ケイト・ベッキンセイル )が襲ってきて…

感想

お金さえ払えば好きな記憶を脳に思い出として残してくれる「リコール」サービスが存在する世界。
本当の自分が何者なのか思い出すことができない主人公が苦しみながらも今の自分を信じ、「I don't know who I was, but I know who I am」という台詞がカッコ良かった。やっぱコリン・ファレルはカッコ良いよね。

大規模な戦争の結果、地球の2箇所にしか人類が住むことが出来なくなってしまい、ひとつ(ブリテン連邦)には富裕層が、そしてもうひとつ(コロニー)には労働者が暮らす世界となった。
主人公がコロニーに住んでいたこともあり、そのエリアにあるバーや繁華街など、この映画独自の世界観が現されている部分は見ていて面白かった。でもブリテン連邦の世界観が全然出てこなかったのは残念。

この映画は近未来という時代設定だったので、現代よりもテクノロジーが進んでいる。
車だって上下左右に動けるし、エレベーターまで上下左右に移動し、交通は非常に効率良くなっていた。
個人的に好きだったのは手に埋め込まれた携帯電話だ。手を耳に当てるだけで話せるし、ガラスに触れれば、そこに映像などを映し出すこともできる。
近い未来では携帯電話などのデバイスは持ち歩かなくなるのでしょうね。

ちなみにこの作品ではアクションシーンが非常に多いのですが、正直新しい映像技術は特に無いし、カメラがめっちゃ動き回るので目が疲れる…

あと個人的にはエンディングが全然ダメだった。
無駄なシーンを何故か無理やり盛り込むし、映画の終わりにあるべきな「感動」や「スッキリ感」が一切ないままエンドロールに入る。

予告編を見て期待感が高かっただけにちょっと残念でした。

でもこの作品の興味深いポイントは同じタイプ(まるかぶり)の女性キャラが2人も登場する事だ。
1人は主人公の妻を演じたケイト・ベッキンセイル(写真左)。そしてもう1人がジェシカ・ビールだ。
この2人は両方とも戦闘に長けており、銃も扱えるたくましい。しかも2人とも美しい。
彼女たちの共演はもしかしたら監督のこだわりなのかもしれないというぐらい登場回数が多かった。まぁ美しい女性が多く出てくるだけでも見る価値あるかもです。




2012年8月4日土曜日

だれもがクジラを愛してる。(Big Miracle)




鑑賞日:August 4th, 2012
個人的評価: 80点

参考情報

トーマス・ローズの原作を基に、『そんな彼なら捨てちゃえば?』のケン・クワピス監督が映画化した感動の物語。1988年、アラスカのバロー沖で分厚い氷の下で動けなくなっていたコククジラ3頭を、救出しようとする人々の奮闘を描き出す。アラスカ州バローで働くテレビリポーターを『恋するベーカリー』のジョン・クラシンスキーが演じ、その元恋人を『チャーリーズ・エンジェル』シリーズのドリュー・バリモアが好演する。世界中がかたずをのんで見守った救助劇に引き込まれる。

ストーリー

1988年、アダム(ジョン・クラシンスキー)はアメリカ合衆国最北の街、アラスカ州バローにテレビリポーターとして派遣されていた。ある日、彼は3頭のクジラの親子が氷の下に閉じ込められているのを発見。そのニュースをテレビ局へ送ったところ、アダムの元恋人で、国際環境NGOグリーンピースの活動家レイチェル(ドリュー・バリモア)から電話が入る。

感想

アメリカの最北端にある小さな町で起きた小さな事件。これは1988年に起きた出来事なので当然TwitterやFacebookなど、情報を瞬時に拡散するためのツールは存在しないし、インターネットさえまだ活用されていない時代だ。

そんな中、このクジラ救出騒動は政府ホワイトハウスと冷戦最中であったソ連までを巻き込んだ大きな事件となっていくのだが、情報がどの様に広がっていくのかがちゃんと描かれておりその部分は非常に興味深かった。

名をあげたいレポーターの報道から始まり、自社商品を世の中に知らしめたいという中小企業、イメージアップを狙う大企業、そして次期選挙での当選率を上げたい大統領までもがこの小さな事件に関わっていく様からは人間の本性がよく表されていた。

誰が何のために情報を報道し、拡散するのか。
TwitterのリツイートやFacebookのシェアなど、今や個人が無料で、しかもたった数クリックで世界中に向けて瞬時に情報を届ける事が出来る今だからこそ、何故自分が情報の伝達に関わるのかを考え直す必要があるかもしれない。
そんな事を思わせてくれる作品でした。

ちなみに地方テレビ・リポーター役を演じたクリスティン・ベルが相変わらず美しかった。彼女は08年にはイギリスの男性誌「Maxim」が選ぶ"世界一ホットな女性ベスト100"で11位にランクインするほどの美女です。海外ドラマの「HEROES」にも登場しているのですが、個人的に好きなので、このポイントもチェックです。