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2015年7月20日月曜日

インサイド・ヘッド (Inside Out)





鑑賞日:July 20th, 2015
個人的評価:91点

参考情報


11歳の少女の頭の中を舞台に、喜び、怒り、嫌悪、恐れ、悲しみといった感情がそれぞれキャラクターとなり、物語を繰り広げるディズニーピクサーによるアニメ。田舎から都会への引っ越しで環境が変化した少女の頭の中で起こる、感情を表すキャラクターたちの混乱やぶつかり合いなどを描く。メガホンを取るのは、『モンスターズ・インク』や『カールじいさんの空飛ぶ家』などの監督ピート・ドクター。成長という普遍的なテーマと子供の頭の内部という独創的で柔軟な世界が混じり合う、個性的な物語に期待が高まる。(©シネマトゥデイ


ストーリー


田舎町に暮らす11歳の女の子ライリーは、父親の仕事の影響で都会のサンフランシスコに移り住むことになる。新しい生活に慣れようとするライリーの頭の中では、ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ビビリ、ムカムカたちが、ライリーの幸せのためという強い気持ちが原因で衝突していて…(©シネマトゥデイ



感想&見どころ


最高に面白かった!今年観た映画ベスト5には確実に入るでしょう!
大人であれば誰もが体験してきた「成長」という過程。言葉ではどうしても説明する事が出来なったこのイベントを、頭の中に存在する様々な感情たちをキャラクター化する事により非常に分かりやすく表現したピクサーならではの素敵なアイディア。老若男女問わず全ての人に観てほしい本年度イチ押しの映画!

ピクサーならではの細部にこだわった世界観


頭の中に感情たちがいて、そこで行われる議論や決断により実世界の行動が決まっていくという一見複雑な概念を、超分かりやすく最初の5分ぐらいで説明してしまう圧巻の冒頭シーンでした。最初の5分を観るだけでこの素敵な世界観にハマる事もう間違いなし!
公式本編映像も公開されているので是非どんな感じか今すぐ体験してみてください。



アイデンティティ確立に貢献した特別な記憶


子どもは自分が経験した色んな思い出に影響されながら大人になっていく。
印象に残る「特別な記憶」が特にアイデンティティ確立に向けてに大きな役割を果たす。
そんな設定に魅入っていると自分の中のタイムカプセルが勝手に開いてしまい、懐かしい記憶が蘇りました。自然と溢れ出てくる思い出に浸りながら「あぁ、これが自分の特別な記憶なんだなぁ」と感じてしまいますよ。見ているだけで色んな感情が込み上がる何とも不思議な気持ちにさせてくれる世界観でした。

感情が存在する理由の問いかけ


公式のコピーとしても使われているが「なぜ、カナシミは必要なの…?」という問いかけが大きなテーマとなっている。ハッピーが基本のアメリカ人にとっては意外な答えが用意されているかもしれないが、映画館で号泣する人が海外と比べて比較的多い我々日本人にとっては結構当たり前な答えが出てきます。でもその当たり前がまた期待通りで心を満たしてくれます。今回は「カナシミ」にスポットライトが当たっていますが、自分がそんなに意識していない感情がもしあれば、それを意識しながら観ると意外な側面に気づけるかもしれません。

(C) 2015 Disney / Pixar. All Rights Reserved.

素晴らしすぎていつもより投稿が長いし、ビックリマークも多くなってしまいましたが、とにかくこれは絶対に観てほしい作品です。子どもでも大人でも絶対に絶対に楽しめます!

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最後の方で色んな人達の頭の中を覗く粋なシーンがあるのですが、なんと犬の場合も紹介してくれているのでお楽しみに!ちゃんと犬と猫をカバーするのがディズニー・ピクサーの素敵な所!

2015年7月11日土曜日

ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム~ (Shaun the Sheep The Movie)





鑑賞日:July 11th, 2015
個人的評価:70点

参考情報


日本でもテレビ放映されているイギリス発のストップモーション・アニメーションシリーズの初の劇場版。『ウォレスとグルミット、危機一髪!』に登場したキャラクター、ひつじのショーンを主人公に、牧場に暮らすショーンと仲間たちの大騒動がユーモラスに展開する。監督は、『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』などの脚本を担当したマーク・バートンと、「ひつじのショーン」テレビシリーズの監督リチャード・スターザック。ショーンをはじめとする個性的なキャラクターの魅力と、彼らが繰り広げるドタバタなストーリーに笑いがこみ上げる。(©シネマトゥデイ


ストーリー


牧場で生活しているひつじのショーン。ある日、牧場主から自由になるためにいたずらを仕掛けるが、そのせいで牧場主は眠ったまま都会へ運ばれてしまう。牧場主と彼を追い掛けていった牧羊犬のビッツァーを捜そうと、ショーンと仲間たちは都会へ向かう。(©シネマトゥデイ

感想&見どころ


子供向けの映画だと思ってたけど大人でも十分に笑って楽しめる素敵な作品でした。特に動物好きにはたまらない内容となっています。久々に子どもと同じ空間で映画を観たけど、終始子どもの笑い超えが響き渡る明るい環境で心地よく鑑賞できた。牧場での生活しか知らない羊たち(&犬)がひょんな事からはぐれてしまった飼い主(牧場主)を探すために都会に出る大冒険はハラハラ・ドキドキ、そしてワクワクの連続!

(C) 2014 Aardman Animations Limited and Studiocanal S.A.


動物たちと飼い主の素敵すぎる関係


個人的に最も印象に残っているのはやはり羊&犬と牧場主との関係性。
このシリーズはどちらかと言うと羊たちの方が人間より賢いといういわゆる逆転現象が掟いるのだが、飼い主がいないと生きていけない事に気づいた羊たちが必死にご主人様を探す光景には感動してしまう。クライマックスはこの関係性が特に強調されているので要注目です。

(C) 2014 Aardman Animations Limited and Studiocanal S.A.


牧場主になってみたくなる!


もう最初の15分で牧場生活の虜になってしまいます。
毎日同じ事の繰り返しではあるのだけど、青い空、眩しい太陽、緑の芝生という最高の環境でモフモフした羊たちを犬と一緒に育てる生活が凄く素敵に見える。
都会暮らしの自分としてはいつかこういった暮らしもしてみたいと感じた。

(C) 2014 Aardman Animations Limited and Studiocanal S.A.


音と効果音で魅せるサイレント・ムービー


セリフの無いクレイアニメとして有名な本シリーズだが、セリフが無いからこそ伝わってくる登場人物の心情などがまた良い。羊たちの目線で描かれているため人間たちも「ふがふが」しか言わないのでこれもまた新鮮。特に犬と羊が作戦を立てたりするなど動物の枠を超えたコラボレーションが多く見れて嬉しかった。言葉が無い事によりどう捉えるかは見る人の感性によるという点が興味深かった。例えば僕の前の席に子どもが座って終始ゲラゲラ笑っていたが、きっと彼には僕とは違った映画の面白さや見解があるのだろう。これも非言語アニメーションならではの面白さだ。

(C) 2014 Aardman Animations Limited and Studiocanal S.A.

久々にほのぼのとした作品が見れて大満足。もちろん子どもと観る作品としてもピッタリだし、大人と一緒に観ても十分楽します。

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今回はたくさんのワンちゃんが登場します。特にメインキャラである牧羊犬のビッツァーは飼い主思いのちょっとおバカなワンちゃんという事で愛着が湧く。それ以外にも都会で独りたくましく生きる野良犬のスリップなども登場する。都会の野良犬は動物収容センターに保管され、引き取り主が現れないといずれ処分されてしまうという暗くはあるが現実敵な部分もしっかりと盛り込む所も外国らしい映画でした。

2015年5月5日火曜日

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン (The Avengers - Age of Ultron)





鑑賞日:May 5th, 2015
個人的評価:85点

参考情報


ロバート・ダウニー・Jr演じるアイアンマンをはじめキャプテン・アメリカハルクなど、マーベルコミックスのヒーローが一堂に会するアクション巨編の第2弾。アイアンマンことトニー・スタークが完成させた人工知能“ウルトロン”の暴走に端を発する、ヒーローたちによる愛する者たちを救うための戦いをダイナミックに描く。監督は、前作でもメガホンを取ったジョス・ウェドン。共演にはスカーレット・ヨハンソンら続投組のほか、ジェームズ・スペイダーらが新キャストとして参加。ヒーローたちのバトルやドラマに引き込まれる。(©シネマトゥデイ


ストーリー


人類の危機的状況を何度も打破してきたアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、平和維持システムとしての人工知能“ウルトロン”を誕生させる。人類を脅威から守るために完成させたウルトロンであったが、平和を脅かす唯一の存在は人類だと結論付け、抹消しようとする。(©シネマトゥデイ

感想


冒頭シーンからアベンジャーズ全開のバトルがあり最初から興奮を一気に高めてくれる。
今回はスタークが誤って創りだしてしまったUltronという邪悪なAI(人工知能)を持ったロボットが敵になることもあり、アイアンマンが自らの責任を自分なりに償おうといつもより熱くなる所が印象的だった。また、キャプテン・アメリカも今回はますますキャプテンというポジションが定着してきた。今後の展開にも重要となる新キャラも登場するよ。期待通りの面白さでした。

ビッグアイアンマンVSハルクの超重量級マッチ


敵の能力により我を忘れて暴走してしまったハルクに通常サイズの3倍ぐらいある新型アイアンマンが立ち向かうシーンはとにかく迫力満点。ドラゴンボールをハリウッドが本気を出して実写化したらきっとこういうバトルシーンになるんだろうな。

ホークアイのアベンジャーズに対する熱すぎる想い


実は家族を残した戦いに参戦していたホークアイ。妻や子どもを守っていかなければならない立場にありながら命をかけてアベンジャーズとして悪と戦う彼の中には、誰にも負けないアベンジャーズへの強い想いが隠されていた。第1作では地味で謎なキャラだったが、今回の作品で一気に人気が出るかもしれない。

ナターシャとハルクの新たなる展開


ホークアイと共に謎のキャラであったナターシャにも今回は大きくスポットライトが当たっている。彼女が過去に受けた暗殺者になるためのトレーニングやその時の心情などが描かれており、彼女の中に潜む心の闇が見え隠れする。そんな中、体内にハルクというモンスターを抱え込んでいるドクターにも心の闇が潜んでおり、いつしか2人は似たもの同士として惹かれ合っていくのだ。あの超セクシーで優秀なナターシャがハルクというモンスターとこういう展開に進むのはビックリだったが意外な展開で面白かった。





とにかくマーベルファンなら見逃せない内容なので見て損はないでしょう。
マーベル作品お決まりのエンドロール後に流れるシークレット映像も忘れずにね。


なお、大規模な戦いが行われる地域から人々が逃げ出すシーンがあるのですが、避難車に飛び乗るワンちゃんがちょろっと出ます。


2015年4月26日日曜日

カイト (KITE)





鑑賞日:April 26th, 2015
個人的評価:68点

参考情報


過激な描写のみならず斬新な設定で、クエンティン・タランティーノロブ・コーエンなどハリウッドの映画人たちをも魅了した梅津泰臣によるアニメを実写映画化。少女たちが売買される荒廃した近未来を舞台に、両親を殺害され暗殺者として育てられた少女の壮絶な復讐劇を描く。『アンダーワールド 覚醒』などのインディア・アイズリーを主演に、『華麗なるギャツビー』などのカラン・マッコーリフや、数多くの代表作を誇るサミュエル・L・ジャクソンが共演。(©シネマトゥデイ


ストーリー


少女たちを性の奴隷として取引することが横行する近未来、幼少時代に両親を殺されたサワ(インディア・アイズリー)は、父の親友だった刑事アカイ(サミュエル・L・ジャクソン)に殺し屋としてノウハウをたたき込まれる。娼婦に成り済まし、両親の敵である人身売買組織にリベンジを果たすべく男たちを暗殺していくサワと、犯行現場の証拠を隠滅するアカイ。心身共に傷つきながらも、彼女は標的である組織のボスに近づいていくが…(©シネマトゥデイ

感想


日本原作の過激でエロいカルト的な人気を誇るアニメをハリウッドが実写化するという事で非常に期待していたが、思ってたより過激&エロい部分は少なく、正直物足りなかった。でも世界的な経済破綻の末に辿り着いた腐りきった世の中を実写として見る事が出来たのは良かった。

(C) 2013 Videovision Entertainment, Ltd., Distant Horizon, Ltd. & Detalle Films All rights reserved

国家が崩れると最終的にはやはり暴力が勝ち、少女の人身売買が主流ビジネスになるというリアルな展開が描かれていたのはさすが日本の原作という感じでした。いやぁ、えげつない世界でした。

(C) 2013 Videovision Entertainment, Ltd., Distant Horizon, Ltd. & Detalle Films All rights reserved

日本発のR-18禁アニメでこのエロいコスチュームだったので、色んな意味で過激な描写を想像してたが、比較的おとなしい感じで表現されてました。もしかして主演の子が若すぎるのかなと思ったらインディア・アイズリーは既に21歳と思ってたよりも大人。。という事でもしかしたらDVDとか配信では劇場よりも過激なシーンが収録されているかもしれません。

(C) 2013 Videovision Entertainment, Ltd., Distant Horizon, Ltd. & Detalle Films All rights reserved

でも『オール・ユー・ニード・イズ・キル』もそうですが、こうやって日本発のマンガやアニメがハリウッドに認められて立派なキャストで実写化する事は日本人として本当に喜ばしい。日本はカッコよくてリアルな高クオリティーな実写映像を創るのは苦手だけど、リアルで奥深いテーマを持ったストーリーやキャラクターを考えるのは世界一だと思う。なので高クオリティーな映像を創るのが得意なアメリカとこういった形で今後もタッグを組んでもらえたらいいな。

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犬は全く登場しませんが、腐敗した街に響く野良犬の遠吠えだけ聞こえます。


2015年2月14日土曜日

ミュータント・タートルズ (Teenage Mutant Ninja Turtles)





鑑賞日:February 14th, 2015
個人的評価:84点

参考情報


忍者の扮装をしたカメのヒーローたちの活躍を描き、アメコミやアニメ、映画化で人気を博した作品を、マイケル・ベイ製作で実写映画化したアクション。ニューヨークの地下道に暮らし、悪から街を守るべく戦うタートルズたちの勇姿を活写する。メガホンを取るのは、『世界戦略:ロサンゼルス決戦』『タイタンの逆襲』などのジョナサン・リーベスマン。『トランスフォーマー』シリーズなどのミーガン・フォックスや、『俺たちフィギュアスケーター』などのウィル・アーネットなどが出演する。ベイらしい迫力満点のアクションシーンが期待できる。(©シネマトゥデイ


ストーリー


ニューヨークで悪事を働く犯罪組織フット団を追っていたテレビレポーターのエイプリル(ミーガン・フォックス)は、ある日、強盗に入ったフット団をこらしめる何者かの姿を目撃する。数日後、エイプリルは別の現場でフット団をやっつける何者かに遭遇。撮影に成功するも、そのヒーローたちの正体は人間の言葉を話し、体長180センチもあるカメだった。(©シネマトゥデイ

感想


懐かしくて少年時代の思い出が蘇った。
デカくてゴツイタートルズのド派手なアクションシーンが非常にカッコ良い!

アニメ版でも登場するエイプリル(April O'Neil)を演じたミーガン・フォックストランスフォーマーで見せたセクシーさを少し封印し、新たなスタイルに挑んでいた気がした。美人なのでテレビ局のアナウンサーという設定もピッタリ。

マイケル・ベイ製作という事で「キモカッコ良い」感じなタートルズでビジュアルも強烈。個人的にはアニメで見てたどちらかというと「キモかわいい」タートルズに馴染みがあるので違和感はあった。でも悪役の親玉であるシュレッダー(Shredder)はカッコ良さと怖さがキャラが合っていて実写版ならではの良さが浮きだってた。


あとプリズン・ブレイクのマホーン(Alexander Mahone)役で有名になったウィリアム・フィクナーもいつも通りの悪役で相変わらずハマってた。

※以下音楽作品を購入するにはiTunesのアメリカアカウントが必要です



テレビアニメのテーマ曲が使われていなかったのは個人的に残念だった。時代と共に音楽のスタイルも進化したからしょうがないけど、誰かリミックスして現代版を作ってくれたら最高だった。

超懐かしくなると思うので知ってる人は以下をどうぞ:
Teenage Mutant Ninja Turtles ♪
Teenage Mutant Ninja Turtles ♪
Teenage Mutant Ninja Turtles ♪
Heroes in a half-shell
Turtle power!!


なお、ワンちゃんは特に出てこなかったと思います。


2014年12月26日金曜日

ベイマックス (Big Hero 6)





鑑賞日:December 26th, 2014
個人的評価:69点

参考情報


マーベルコミックスのヒット作「BIG HERO 6」を基に、ディズニーが放つアドベンチャー。架空の都市サンフランソウキョウを舞台に、並外れた頭脳を持つ少年ヒロが、生前に兄が開発したロボットのベイマックスと一緒に死の真相を暴こうとする。メガホンを取るのは、『くまのプーさん』のドン・ホールと『ボルト』のクリス・ウィリアムズ。随所にちりばめられた日本のカルチャーへのオマージュに加えて、白くて大きな体を持つベイマックスの愛らしさにも注目。(©シネマトゥデイ


ストーリー


西洋と東洋の文化がマッチし、最先端技術分野の先駆者たちが数多く住んでいるサンフランソウキョウ。そこに暮らしている14歳の天才児ヒロは、たった一人の肉親であった兄のタダシを亡くしてしまう。深い悲しみに沈む彼だったが、その前にタダシが開発した風船のように膨らむ柔らかくて白い体のロボット、ベイマックスが現れる。苦しんでいる人々を回復させるためのケアロボット・ベイマックスの優しさに触れて生気がよみがえってきたヒロは、タダシの死に不審なものを感じて真相を追い求めようと動き出す。(©シネマトゥデイ

感想


ディズニーらしいハートウォーミングな作品なんだけど、正直ちょっと物足りない感じでした。日本語タイトルにもなっているベイマックス以外にも、主人公のヒロを含め、特徴のあるキャラが多数登場するので、中途半端にフィーチャーされる形になっていたキャラも多かった。

舞台が「サンフランソウキョウ」という架空の街だったのだが、サンフランシスコと東京を混ぜた様な町並みは見ているだけでも面白い。サンフランシスコ全域がジャパンタウンだったらきっとこんな街になるのだろう。日本語の看板なども多数登場したりします。

あと面白かったのは、作品に登場する人物のほとんどがオタクという部類に属する事だ。
主人公のヒロも14歳で一流大学に入学出来てしまうほどのエンジニアで、高機能のロボットを簡単に作り出してしまう。昔はオタクと呼ばれていた人物たちが、時代の変化に伴いクールな存在となっていく様をディズニーが描いたのはさすが。この映画を見た子供たちがベイマックスみたいなロボットを実際に作り出す時代がきっとすぐに訪れるんだろうね。
ここでちょっと小ネタですが、実は原題でもある「Big Hero 6」はマーベルコミックスに発売されたコミック作品のタイトル、及びそれに登場するスーパーヒーローのチーム名である。日本をあらゆる敵から守るために、日本政府とギリ社の計画によって、6人の超能力を持つ日本人が集められて結成されたチームの話らしい。
このシリーズはあまり人気とならず、連載も1年と続かなかったが、マーベルを買収したディズニーがマーベルコミックスの初のディズニーアニメ化に際し、あまり人に知られていないユニークな作品を探していたことから当作品が選ばれ、少年と介護ロボットの友情物語に改変され、2014年に『ベイマックス』としてアニメ映画化されたんだそうですね。(参照:Wikipedia
まぁ結果的にディズニーっぽいヒーロー作品には確かに仕上がっています。




クリスマス時期に公開された赤いロボットの映画だけど、クリスマス感は特になかったです。でもベイマックスは可愛らし容姿をしているので、きっと子どもたちへのクリスマスプレゼントとしてぬいぐるみが売れると思われます。

あとワンちゃんは登場しなかったのですが、主人公ヒロが「モチ」という名前の太った猫を飼っていましたよ。

2014年3月16日日曜日

アナと雪の女王(Frozen)





鑑賞日:March 16th, 2014
個人的評価:80点

参考情報


アンデルセンの童話「雪の女王」をヒントに、王家の姉妹が繰り広げる真実の愛を描いたディズニーミュージカル。触れた途端にそのものを凍結させてしまう秘密の力を持つ姉エルサが、真夏の王国を冬の世界に変えてしまったことから、姉と王国を救うべく妹アナが雪山の奥深くへと旅に出る。監督は、『サーフズ・アップ』のクリス・バックと『シュガー・ラッシュ』の脚本家ジェニファー・リー。愛情あふれる感動的なストーリーはもちろん、美しい氷の世界のビジュアルや個性的なキャラクター、壮大な音楽など、ファンタジックな魅力に酔いしれる。

(C) 2014 Disney. All Rights Reserved.

ストーリー


エルサとアナは美しき王家の姉妹。しかし、触ったものを凍らせてしまう秘められた力を持つ姉エルサが、真夏の王国を冬の世界に変化させてしまった。行方不明になったエルサと王国を何とかすべく、妹のアナは山男のクリストフ、トナカイのスヴェン、夏に憧れる雪だるまのオラフと一緒に山の奥深くへと入っていく。

(C) 2014 Disney. All Rights Reserved.

感想


久々にミュージカル映画を見たけど、真冬の幻想的な世界での歌声とディズニー特有のあのマジカルな雰囲気が上手く混ざり合ってて素敵だった。

(C) 2014 Disney. All Rights Reserved.

ミュージカル映画と言えば冒頭の曲で一気に盛り上げて観客を引き込む手法が多いが、この作品では冒頭で曲があったものの、そんなに盛り上がりはなく、特に印象にも残りにくい内容だった。
だが、予告編の一部としても公開されている雪の女王となったエルサが歌う「Let it Go」は歌声や映像といい圧巻だった。

ディズニーが正式に公開している動画を貼り付けておくので是非見てほしい。
貯めこんでいたストレスから解き放たれて自由になったエルサの力強いパフォーマンスは必見。


「Let it Go」の途中に生まれる雪だるまのキャラがその作品内でもソロパートがあるぐらい主要キャラになるのだが、彼がいる事により往年のディズニーらしい作品と仕上がっている。
「こういう曲がディズニーだよね!」と思わせてくれるシーンも公式動画として公開されているので、是非以下の動画も見てほしい。


「世界を救う」とか「ラブロマンス」とかそういった人気が出る要素の強い内容ではなかったので、日本ではそんなにウケないかなぁとは思っていたが、何と土日興行収入が本年度最高の大ヒットスタートらしい。

【参考記事】 『アナと雪の女王』が7億円突破で初登場1位!本年度最高の大ヒットスタート!

字幕版には20代~30代中心の男女、吹き替え版にはファミリー層、中高生、大学生、カップル、OLが劇場に訪れるなど、どうやら両バージョンが幅広く人気を獲得できそうだね。

   

ちなみに犬は一切でてこなかったですがトナカイや雪だるまなど人間ではない生き物が登場するし、非常に可愛らしい。

2013年7月27日土曜日

風立ちぬ




鑑賞日:July 27th, 2013
個人的評価:92点

参考情報


宮崎駿監督がゼロ戦の設計者・堀越二郎と作家の堀辰雄をモデルに、1930年代の日本で飛行機作りに情熱を傾けた青年の姿を描くアニメ。美しい飛行機を製作したいという夢を抱く青年が成し遂げたゼロ戦の誕生、そして青年と少女との出会いと別れをつづる。主人公の声には『エヴァンゲリオン』シリーズなどの庵野秀明監督を抜てき。ほかに、瀧本美織西島秀俊野村萬斎などが声優として参加する。希代の飛行機を作った青年の生きざまと共に、大正から昭和の社会の様子や日本の原風景にも注目。


ストーリー


大正から昭和にかけての日本。戦争や大震災、世界恐慌による不景気により、世間は閉塞感に覆われていた。航空機の設計者である堀越二郎はイタリア人飛行機製作者カプローニを尊敬し、いつか美しい飛行機を作り上げたいという野心を抱いていた。関東大震災のさなか汽車で出会った菜穂子とある日再会。二人は恋に落ちるが、菜穂子が結核にかかってしまう。


感想


非常に面白かった。
万人受けする内容では決して無いが、少なくとも自分にとっては90点超えの素晴らしい作品だった。

空に憧れた少年が最高に美しい飛行機を作りたいという純粋な想いで飛行機の設計に日々没頭するが、時代の流れでその技術は戦闘機へ活かされる事になる。
飛行機は兵器ではなく、人々や夢を乗せる乗り物であるべきというジブリならではの平和に向けたテーマが盛り込まれており、そういう意味では宮崎駿らしさは存分に表されていた。

世界的なアイディアとは天才の頭の中にしかないため、それが周りから支持される事は非常に難しいのだが、仲間や家族の良き理解やサポートを支えとしながら、天才が周りをどんどん巻き込み、世界最高峰の技術が搭載された飛行機が出来上がるその過程は「モノ」が生まれる理想的な形だと思わせてくれる。

ストーリーは縦軸と横軸に別れていて、メインとなる縦軸はゼロ戦設計者の堀越二郎がどのような過程で、当時の日本から生まれるとは誰も予想していなかった世界トップクラスの戦闘機を生み出したかという部分。
そしてサブとなる横軸は作家の堀辰雄が結核を抱えた婚約者と過ごした短い日々の中でいかに1日1日を大切に生きたかという部分。

本作品の主人公は堀越二郎だが、恋愛部分だけは堀辰雄の経験が描かれており、2人の実体験が上手く融合されていた。
堀越二郎だけの話だと日本ものづくり精神の極みを表現したちょっとジブリらしからぬテーマになってしまうので、宮崎駿は2人の話を混ぜたのではないだろうか。

「風立ちぬ」のコピーは『生きねば。』となっている。
結核の妻が夫と少しでも多くの時間を過ごしたいと病院を抜け出した事、そして堀越二郎が妻を気遣いながらも夢よりも妻を優先する事のない強い意志からまさにこのテーマを感じ取れた。

「生きる」という事はただ日々を過ごす事ではなく、自分のやりたい事、目指している事に全力を捧げ、悔いの残らない人生を過ごす事だと思う。

妻は病院で治療を受けながら一人で数年間を苦しく過ごすよりも、夫の近くで短い日々を過ごす事を選択した。堀越二郎もそんな妻と一緒に暮らせるという事だけで仕事により専念する事ができ、当時の日本から生まれるとは思われていなかった世界トップクラスの戦闘機を生み出した。夫の成功は妻の幸せでもあるのだ。

ちょっと深い内容ではあるが、生きるという意味について改めて考えさせてくれる作品でした。

久石譲の挿入歌やユーミンの主題歌「ひこうき雲」も作品にピッタリで日本アニメ映画の素晴らしさが溢れ出てた。

ちなみに無犬です。

2013年7月15日月曜日

モンスターズ・ユニバーシティ(Monsters University)




鑑賞日:July 15th, 2013
個人的評価: 90点

参考情報



ディズニー/ピクサーの代表作である、『モンスターズ・インク』のシリーズ第2弾にして前日譚。人間の子どもたちを怖がらせるのが仕事のモンスター・コンビ、マイクとサリーが学生時代に繰り広げた冒険を活写する。メガホンを取るのは、『101匹わんちゃんII パッチのはじめての冒険』や『カーズ』などに携わってきたダン・スカンロン。幼い頃のキュートなマイクのビジュアルや、舞台となるモンスターたちが通う大学のユーモラスな雰囲気も見どころだ。


ストーリー


人間の子どもたちを怖がらせ、その悲鳴をエネルギー源として用いるモンスターの世界。そこに暮らすモンスター青年マイクは、明朗活発でポジティブな思考の持ち主だったが、仲間よりも体が小さくてルックスもかわいいことに劣等感を抱いていた。これでは子どもたちを絶叫させる“恐がらせ屋”にはなれないと、世界中のモンスターが憧れを抱く名門大学「モンスターズ・ユニバーシティ」に入学。期待に胸を膨らませる彼だが、そこにはサリーを筆頭に大きくて姿が恐ろしい“恐がらせ屋”のエリート候補生があふれていた。
(C) 2013 Disney / Pixar. All Rights Reserved.


感想


マイクとサリーがどのように出会い、どういった過程でMonsters Inc,の最強コンビとなったかを描いた素敵なストーリーだった。

幼稚園の頃に訪れた職場見学でスケアラー(怖がらせ屋)に憧れたマイクが猛勉強の末、入学した「Monsters University」。そこでスケアラーのサラブレッドとして生まれ育ったサリーと出会う。

お互いに気の合わない者同士だが、ひょんな出来事から2人共クラスを追い出されてしまい、仲間の輪からも外されてしまう。

元の居場所へ戻るためには学生イベントでNo.1を取るしか道が残されていなかった2人が落ちこぼれと呼ばれた仲間を集め、奇跡を繰り返しながら成長していく様は感動的だった。


第1作ではサリーの方ブーの面倒を見るなど大人っぽい所があったが、本作のサリーは非常に若く、捻くれていた。逆にマイクの方が超がつく真面目な学生。

そんな正反対の2人がお互いの良さでお互いの弱さを埋め合う関係に徐々になっていく展開が素敵だった。

何かアメリカの大学って日本と比べて多くを学べるし、何より楽しそうだなぁと思わせてくれる。