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2014年8月31日日曜日

ルーシー (LUCY)





鑑賞日:August 31st, 2014
個人的評価:68点

参考情報

レオン』や『ニキータ』などクールなヒロイン像を打ち出してきたリュック・ベッソン監督と、スカーレット・ヨハンソンが初めて組んだアクションスリラー。体内に埋め込まれた特殊な薬が漏れたことで脳機能が驚異的に覚醒し、人間離れした能力を発揮し始めるヒロインの暴走を描く。通常は10パーセント程度しか機能していない脳が、100パーセントへ向かって覚醒していくヒロインを見守る脳科学者役に、オスカー俳優モーガン・フリーマンがふんする。

ストーリー

マフィアの闇取引に巻き込まれたルーシー(スカーレット・ヨハンソン)は、特殊な薬が入った袋を体に埋め込まれ運び屋にされてしまう。しかし、体内で薬が漏れたことで彼女の脳機能は驚異的に覚醒。脳科学者ノーマン博士(モーガン・フリーマン)が見守る中さまざまな能力が超人的に目覚める一方、少しずつ人間性が喪失し、自らを制御できなくなっていく。

©(C) 2014 Universal Pictures

感想

リュック・ベッソン監督・脚本 × スカーレット・ヨハンソン主演&モーガン・フリーマンという期待の作品。
このベテラン監督はここに来て非常に難しいテーマの映像化にチャレンジしており、賛否両論がある作品になったと思う。
個人的には面白いテーマだったし、人類の未来へ大きな希望を打ち出すと同時に、多大なる恐怖も植えつける内容だと感じた。
とにかく壮大すぎるテーマではあった。

©(C) 2014 Universal Pictures

もう少しで30歳を迎えるスカーレット・ヨハンソンの演技はますます進化したと言えるかもしれないが、正直この無表情なヒロインを演じるのは彼女にとってそんなに難しくはなかっただろう。
ただ、人類が体験した事が無い世界を唯一感じる事が出来る一人の人間を演じるという意味では複雑な表情や感情が必要とされるシーンもあり、彼女の凄さが伝わる部分もあった。

©(C) 2014 Universal Pictures

個人的には韓国マフィアの親玉を演じたチェ・ミンシクの威圧感が凄まじく、ハリウッド映画でも堂々としたその演技はさすがだと感じた。
あと本作品は「トランセンデンス」と似た展開が少しあるのだが、モーガン・フリーマンがほぼ同じ様な役割で登場するのには少し笑った。でもやっぱ彼にはこういう正直で優しい科学者が合ってるんだよねぇ。

©(C) 2014 Universal Pictures

この世界には科学的には全く説明できない不思議な現象が数多く起きているが、その原因のヒントともなり得る情報が詰まってました。
矛盾する部分が多いからこれはラジー賞の有力候補だと言っている日本人の映画評論家がいるようだけど、これは人類が築き上げた常識を基に考えると矛盾しているだけの話なのだ。今回のテーマは壮大で、人類がではついていけないレベルの話。
きっと僕らが神だと思っていた領域は、実は人間の領域だったのかもしれない。
そんな常識を覆す正に「Out of the box」なストーリーでした。

  

なお、予告編にも登場するけど、飛行場で麻薬犬がルーシーの怪しい匂いに気づき警戒するが、ルーシーの超能力で黙らされてしまうシーンがあるよ。

2014年8月24日日曜日

ヒックとドラゴン2 (How to Train Your Dragon 2)





鑑賞日:August 24th, 2014
個人的評価:89点

参考情報

前作『ヒックとドラゴン』はバイキングの少年ヒックとトゥースの出会いと友情を描いた2010年公開の3Dアニメ。バイキングの少年・ヒックとドラゴン・トゥースの出会いと友情を描き、世界中で大ヒットを記録した。

ストーリー

前作から5年後を舞台にした第2弾は、アスティやスノットらバイキングの仲間たちが人気スポーツ・ドラゴンレースに挑む中、今やお互いになくてはならない存在となったヒックとトゥースが空を駆け、地図に載っていない場所や新しい世界を探検するさまが描かれる。彼らは、何百ものドラゴンと謎のドラゴンライダーが住む氷の洞窟を発見し、平和を守るための戦いに身を投じることになる…

感想

前作と比べると少しだけ物足りなく感じてしまうけど、必ず満足できる作品です。
第1弾が大好評だったこともあり、全部で3部作となるようです。
今回の第2弾ではヒックとトゥースの信頼感がより強まっており、人間とドラゴンがどのように世界を変えていけるかを想像させてくれる素敵な未来の話でした。

前作から5年後が舞台となっている事もあり、今や人間は一家に一匹ドラゴンがいるのではないかというぐらい一緒に暮らす事が当たり前になっており、ヒックとトゥースだけでなく、人間とドラゴンの固い絆が描かれていた。
また非常に個性的な性格の新キャラも登場するよ。

今回の敵は何とドラゴンとタッグを組んだ人間。
人を支配するためにドラゴンを支配するという悪巧みが平和な暮らしを一気に破壊する。
ドラゴン同士の絆と人間とドラゴンの絆の違いが映し出されていて、家族愛や友情の間に挟まえる様な絶妙な信頼関係が描かれていた。

また今回はヒックの家族にとっても非常に大きな出来事が連続で重なる。
喜びや悲しみを乗り越える事により立派な大人へと成長していくヒックを見ているときっと第1弾から見ている人は親心の様な不思議な感動を覚える事でしょう。

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ドラゴンが生息する世界という事もあり、犬はまったく出てきませんでした。
でも何故かドラゴンレースには羊がユニークかつ重要な役目で参加しているのでそこに注目してみてください。


2014年8月23日土曜日

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー (The Guardians of the Galaxy)





鑑賞日:August 23rd, 2014
個人的評価:84点

参考情報

犯罪歴のあるメンバーによって構成された、マーベルコミックス発の異色のヒーロー集団を映画化したSFアクション。無限の力を持つパワーストーンを盗んだ主人公が、刑務所で出会った凶悪犯らと共に宇宙滅亡を阻止するための戦いに挑む。メガホンを取るのは『スーパー!』などのジェームズ・ガン。主人公を『マネーボール』などのクリス・プラットが演じるほか、ゾーイ・サルダナベニチオ・デル・トロが共演、ブラッドリー・クーパーヴィン・ディーゼルが声の出演を果たす。擬人化されたアライグマや樹木といった、個性的で凶暴なヒーロー軍団の活躍に注目。

ストーリー

自らスター・ロードと名乗るトレジャーハンターのピーター・クイル(クリス・プラット)。ピーターは無限の力を持つパワーストーンのオーブを入手するものの、その後逮捕され刑務所にぶち込まれてしまう。ピーターは天才メカニックのロケットら刑務所で出会った仲間と脱獄するも、オーブの力で宇宙を滅亡させようとする強大な悪と戦うこととなり…

© http://studio.marvel-japan.com/blog/movie/article/23552?category=gog

感想

トレジャーハンターがひょんな事から手に入れたオーブは強力なパワーを秘めているため宇宙征服を企む大悪党に狙われるというお話。
マーベル・コミックのヒーローなんだけどどこからヒーローらしくない、カッコ悪そうでカッコ良い新しいタイプのヒーローグループでした。

© http://studio.marvel-japan.com/blog/movie/article/23552?category=gog

特にブラッドリー・クーパーが声優を務めたアライグマのロケットヴィン・ディーゼルが声優を務めた木の怪獣グルートのコンビは最高。
アライグマのロケットはその可愛らしい風貌からは想像できない知的な戦略を披露し、マシンガンもぶっ放せば爆弾まで作ってしまう。
一方そんなに頭が回らないグルートは一人で大勢の敵をなぎ倒したり、仲間を守ったりなどそれぞれの特徴が上手く噛み合った素敵なコンビだった。

© http://studio.marvel-japan.com/blog/movie/article/23552?category=gog

最初は敵同士だった5人だが、それぞれが持つ目標を達成するために手を組むことにする。
そんななんちゃってチームだけど、何だかんだで最終的には抜群のチームワークを発揮し、感動すらしてしまうチームプレーの数々に心を掴まれるだろう。

© http://studio.marvel-japan.com/blog/movie/article/23552?category=gog

主人公のピーター(クリス・プラット)は体中にあらゆるハイテク装置を隠し持つ近未来のトレジャーハンターだが、そんな彼がまだ地球にいる80年代の時に母親からもらったにSONYのカセットテープが劇中に何度も登場する。
近未来の設定なのにこのアナログで懐かしいメロディが上手く差し込まれるテクニックは素晴らしかった。

  

あらゆる生命体を集める事で知られるベニチオ・デル・トロ演じるコレクターの部屋で展示されてる犬がいるが、エンドロールの後にも登場するので最後までこの犬から目が離せませんぞ。


2014年8月17日日曜日

ステップ・アップ5:アルティメット (Step Up All In)





鑑賞日:August 17th, 2014
個人的評価:82点

参考情報


ステップアップ (Step Up)』シリーズの 5作目。前作は 2012年に公開された『ステップ・アップ・レボリューション』。有名コレオグラファーであると同時にOK Goなどのミュージック・ビデオを手がける事でも知られているトリッシュ・シーがメガホンを取る。出演はステップアップシリーズではおなじみののアダム・G・サヴァニアリソン・ストーナーをはじめ、前作に引き続き今回も主役を務めるライアン・グーズマンや、『ステップ・アップ2:ザ・ストリート』で主演を務めたブリアナ・エヴィガンが今作でもヒロインを演じるなど、まさにオールインなオールスターメンバーなのだ。


ストーリー


前作では「The Mob」としてダンスクルーとして名を上げたショーン(ライアン・グーズマン)だったが、現実は厳しく、ダンスで食っていけるまで成功できていた訳ではなかった。仲間からダンスのプロになる夢を諦める事を告げられ、一人っきりになったショーンは、ラスベガスで開催されるダンスの世界大会に出場するためにダンサー仲間を探す所から始める。ムース(アダム・G・サヴァニ)の人脈により、過去ステップアップシリーズのオールスターメンバーが集まり、更には新キャラも登場!最強メンバーで今作より登場する最強のライバルチームに挑む。

感想


実は今アメリカに来ているので、日本では公開されていない作品を見てきました。
ステップアップシリーズの醍醐味は何と言ってもダンスシーンなんだけど、やはり劇場の大スクリーンで見ると、ダンスショーを特等席で見ている気持ちになれて非常に迫力がある。

今回は過去シリーズのオールスターメンバーが集結したり、昔の仲間とバトルをするシーンがあったりとストーリー的にも楽しめる部分がてんこ盛りでした。

ちなみに日本人ダンサーも登場しているのでぜひチェックしてみてください:
世界を舞台に活躍する注目の日本人女優 甲田真理(コウダ・マリ)

実際にプロダンサーとして活躍するキャストが集められている事もあり、演技はぎこちない時があるが、その分ダンスの実力はさすが。大会のシーンだけでなく、バーやストリートで気の向くままに楽しく踊り狂うキャストを見ていると自分も踊りたくなってしまう。
この映画を見たあとにノリの良い音楽を聞くと自然と身体が動いちゃうぐらい影響される作品だと思います。

©https://www.facebook.com/stepupmovie/photos

個人的には第2弾に続き今作でもヒロインを務めたブリアナ・エヴィガンの美しいダンスムーブスに見とれてしまった。また一段と美人になっている彼女を見るだけでも楽しめる作品でした。ストーリーが進むに連れて彼女とショーンの信頼関係が徐々に縮まっていく展開からも目が離せない。
そしてステップアップシリーズではお決まりのラスト・ダンスが今回もまたド派手。
シャンデリアから降りてくる人もいれば、砂から現れる人もいるし、挙句の果てには炎まで登場しちゃう。終わってほしくないぐらい盛り上がるシーンが続き、最後は映画ではなくてショーを見に来ている様な感覚を覚える。

みんなで一つの目標に向かって協力する事、好きな事を楽しむ気持ち、そして何よりもダンスの素晴らしさがよく分かる作品でした。


残念ながら犬はまったく登場しませんが、ダンス映画なので仕方ないよね。

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