鑑賞日:March 30th, 2013
個人的評価: 86点
参考情報
『シカゴ』などの名優リチャード・ギアが主演を務め、投資業界の大物を熱演するヒューマン・サスペンス。幸福な家庭とばく大な資産を持つ大富豪が、投資へのつまずきから次々とトラブルに見舞われながらも自力で乗り越えようとする姿を描く。主人公のしたたかな妻をオスカー女優スーザン・サランドンが演じ、敏腕刑事を『ロブ・ロイ/ロマンに生きた男』のティム・ロスが好演。人間の二面性やマネーゲームを浮き彫りにする内容に熱中する。
ストーリー
ニューヨークで投資会社を経営するロバート(リチャード・ギア)は、銀行への会社売却の契約に躍起になっていた。ある晩、彼が帰宅すると妻(スーザン・サランドン)や娘(ブリット・マーリング)たちがロバートの60歳の誕生日を祝おうと待ち受けていた。だが、彼はパーティーの後、恋人ジュリー(レティシア・カスタ)の元へと急ぐ。(C) 2012 ARBITRAGE LLC. ALL RIGHTS RESREVED. |
感想
アービトラージ(Arbitrage)とは、日本語で表現すると “裁定取引”。裁定取引とは、取引される価格(物、サービスなど含めた)が2つ以上の市場で価格差が発生した場合、その価格差を利用して差益を得る方法※。
本作品に込められたテーマの一つはまさにこの「Arbitrage」だ。
本編の最初から最後まで繰り広げられる企業買収劇では幾度もの交渉シーンが登場する。
また、ビジネスだけでなく、自らの地位と名誉を守るために仕事仲間、貸しを作っていた古き友人、娘、そして妻と繰り広げられる見事な交渉術に関心するだろう。
自信を持った大富豪をリチャード・ギアは非常に上手く演じたと思う。
またForbes誌の表紙を飾るほどの大富豪がいったいどのような生活を送っているのかが垣間見えるのが本作品のもうひとつの見所。
あれぐらいの大富豪になると一つ一つの行動に責任を持たなくてはならなくなるし、何をするにも世間に注目されるため些細な事でも大きなスキャンダルとなってしまい、それがすぐビジネスに影響する。
また、お金を持ちすぎたがために家族は必然と贅沢な暮らしを当たり前のように送り、当たり前のように地位や名誉も手に入れるのだが、こういった甘さがどうしても出てしまうという部分も非常にリアルに感じた。
そしてこれは映画を見ればわかってもらえると思うが、「女は怖い」と改めて思わせてくれる作品でした。
ちなみに大富豪の家にはカワイイパピヨンがいましたが、登場シーンは一瞬だけだった。
金持ちの家には定番なシーンだが、婦人が大事そうに抱えてた。
ビジネスの映画というより人生において必要な交渉術を題材とした映画です。
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