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2012年1月28日土曜日

J・エドガー (J.Edgar)




鑑賞日:January 28th, 2012
個人的評価: 84点

参考情報

FBI初代長官ジョン・エドガー・フーバーの半生を、クリント・イーストウッド監督、レオナルド・ディカプリオ主演で映画化した伝記ドラマ。母親からのでき愛、側近との関係など、フーバーの輝かしい功績の裏に隠された禁断の私生活を赤裸々に描いていく。フーバーの秘書役にナオミ・ワッツ、公私を共にした側近に『ソーシャル・ネットワーク』のアーミー・ハマー、母親役にはジュディ・デンチと、豪華な俳優陣が共演。半世紀もアメリカを裏で支配した謎多き男の真実にディカプリオがどうはまるのか注目だ。

ストーリー


犯罪等が起きても現場検証などは特に行われず、警察は闇雲に聞き込みだけを続け、犯人逮捕に辿り着く展開が非常に少なかった1920年代。
1924年にFBI初代長官に任命されたジョン・エドガー・フーバー(レオナルド・ディカプリオ)は、歴代の大統領に仕え、数々の戦争をくぐり抜け、半世紀にわたって法の番人としてアメリカをコントロールしてきた。
全国民の指紋情報をデータベース可するなど情報収集に力を入れたエドガーは独占情報が生み出す権力に気づく。
情報を上手く使い分けてFBIを一国の政府に匹敵するほどの組織へと創り上げた彼はやがて自らの権威を盾に、有名人に対する諜報活動なども行いだし、結果的にはその巨大すぎる権力行使は大きな避難を受けだし…


感想


見終わって感じた事はこの作品がドキュメンタリーの様な映画だったという事。もちろん実話に基づいているので、ドキュメンタリーに似た演出がある事は予想していたが、映画ならではの盛り上がるクライマックスシーンが特になかった。
でも、人生で起きる事は映画の様にリズムよく展開が変わる訳ではないので、そう考えると非常にリアルで生々しい演出だったと思う。

アカデミー賞で主演男優賞のノミネート選からレオナルド・ディカプリオは漏れてしまったが、予想ではノミネートが確実視されていたらしい。
人生の早い段階から覚悟を決め、自分の信じた事に自信を持って全力を注ぐエドガーをレオは自らの持ち味を存分に発揮しながら見事に演じていた。
エドガーの右腕であるクライド・トルソンを演じたアーミー・ハマーは役にぴったりハマっていてとても良いキャスティングだった。ちなみにこの人はソーシャル・ネットワーク」でウィンクルボス兄弟を演じた人です(っていうかあの兄弟は一人二役だったんだね…)。今後彼は頭の良いキャリア組のエースという感じの役が増えると勝手に予想してます。

この映画はお薦めではありますが、2時間17分と結構長いです。
しかも内容はちょっと暗くてリアルなものなのでこういう題材に興味を持ってる人でないとそんなに面白くないかもしれない。
個人的には結構好きでした。


2012年1月14日土曜日

リミットレス (Limitless)




鑑賞日:January 14th, 2012
個人的評価: 87点

参考情報

斬新な設定でベストセラーとなった「ブレイン・ドラッグ」を原作に、脳を100パーセント活性化させる驚異の新薬を手に入れた男の運命をスリリングに描くサスペンス。監督は、『幻影師アイゼンハイム』のニール・バーガー。思わぬ大成功を収めるも薬の副作用に苦しみ、謎の陰謀に巻き込まれていく主人公を、『ハングオーバー!』シリーズのブラッドリー・クーパーが熱演。共演には2度のオスカーに輝くロバート・デ・ニーロ、『キャンディ』のアビー・コーニッシュらがそろう。

ストーリー

スランプに陥り恋人も去ってしまった作家のエディ(ブラッドリー・クーパー)は、元妻の弟から脳が100パーセント活性化するという新薬「NZT48」を手に入れる。薬を服用するや一晩で傑作小説を書き上げた彼は、さらにビジネス界にも進出して株取引や投資で大成功を収める。瞬く間に財界の頂点へと駆け上がっていくエディだったが、やがて薬の副作用に苦しめられ…

感想

非常に面白かったです。
テレビ、インターネット、新聞、人との会話などを通して、人間は普段あらゆる情報に触れているが当然それらの情報を全て脳が理解する訳ではないし、その情報を生かして大成功を収める人はごくわずかだ。
だが、脳力を100%引き出す夢の新薬があれば、日々触れる情報を完璧に頭と身体に叩き込む事ができる。
そんな薬を手に入れてしまったら人はどういう行動に出るのか。
「自分ならこうするな」という意見を持ちながらこの作品を見ると面白いと思う。

作品内では株取引や投資で大成功を収めるシーンがあるのだが、ブラッドリー・クーパーに関してはは実の父親がメリルリンチで働いていた経歴を持つなど、金融マンの役が合う事は予想していたが、ロバート・デ・ニーロが役にハマっててカッコ良かった。

アメリカでのベストセラー小説だという事でさすがにストーリーは良く出来てたし、気持ちの良いエンディングだった。

とにかく個人的には非常に満足な内容でしたのでお薦めです。
男性には好まれる内容だと思いますが、女性でも十分楽しめるとも思います。



2012年1月8日日曜日

宇宙人ポール (PAUL)




鑑賞日:January 8th, 2012
個人的評価: 60点

参考情報

『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』などで絶大な人気を誇る迷コンビ、サイモン・ペッグとニック・フロストが主演と脚本を務めたSFコメディー。陽気な宇宙人とオタクの青年2人が繰り広げる珍道中を、『未知との遭遇』『E.T.』など過去の傑作SFへのオマージュをちりばめて描く。宇宙人ポールの声を、『グリーン・ホーネット』のセス・ローゲンが担当するほか、『エイリアン』シリーズのシガーニー・ウィーヴァー、『E.T』などのスティーヴン・スピルバーグ監督がカメオ出演しているのも見逃せない。

ストーリー

SFオタクのイギリス人青年、クライブ(ニック・フロスト)とグレアム(サイモン・ペッグ)は、念願だったコミックの祭典「コミコン」とアメリカ中西部のUFOスポットを巡る旅を楽しんでいた。その途中彼らは、ネバダ州の「エリア51」でポールと名乗る宇宙人と遭遇する。そしてポールを故郷に帰すため、悪戦苦闘の日々が始まり…

感想

2012年の最初にみた映画です。キャストを見て分かる通り、製作費もそんなにかけていない作品だっただけに正直そんなに期待していなかったが、その期待以下の内容でした。
ただ、宇宙人の存在を信じている自分としては共感できる部分も少なくなかった。やはり宇宙人ともし出会えるのならば、友達になってみたいと思うは、SF好きの共通点なのかもしれない。

ユーモアのあるセリフを流暢な英語で連発する宇宙人ポールはどことなく可愛らしくて印象に残る良いキャラだったが、それ以外の登場人物が手抜き過ぎる。
SFコメディーという事でストーリーはそんなに期待していなかったが、唯一期待はしていたお笑いの部分が残念ながらあまり面白くなかった…

2012年の一発目からあまり酷評を書きたくないのでこの辺にしときます。


2011年12月26日月曜日

ニューイヤーズ・イブ (NEW YEAR'S EVE)




鑑賞日:December 26th, 2011
個人的評価: 80点

参考情報

大みそかのニューヨークを舞台に、きずなを取り戻そうと奔走する人々の再生と希望の物語が展開する感動ドラマ。監督は、『プリティ・ウーマン』のゲイリー・マーシャル。ロバート・デ・ニーロ、ヒラリー・スワンクといったアカデミー賞受賞スターからザック・エフロン、アビゲイル・ブレスリンといった若手まで、超豪華キャストが顔をそろえている。タイムズスクエアで行われた年越しカウントダウンイベント中に撮影を敢行したことも話題に。

ストーリー

間近に死が迫った病人と、そんな彼を見守る看護師。去年の大みそかに遭遇した女性と交わした約束を忘れることができない男性。以前付き合っていた相手と偶然に再会した男女。さまざまな事情を抱える8組の人々が、大みそかのニューヨークで愛や勇気と向き合うことに…

感想


予告編通りの期待を裏切らないストーリーで、見ていて心がほっこりする内容だった。
Love Actuallyと比べて各組のストーリーが全て上手く繋がってはいなかったが、それぞれのストーリーにちゃんとメッセージが込められていたので楽しめた。
セレブ、夫婦、中高生、親子、バツイチ、独り身、遠距離恋愛中のカップル等が過ごす大晦日が描かれているため、見ている人としては何かしら共感できるようになっているので、誰が見ても楽しめる事はまず間違いない。
眠らない街の華やかな日の裏側では色んな出来事が起こっているけど、最終的にはハッピーになるアメリカらしい見ていてスッキリする映画です。

ちなみにザック・エフロンがミシェル・ファイファーの「今年中にやりたい事」リストを次々と叶えていくシーンに多くの時間が使われるのだが、この二人の関係が密になっていく展開も年の差を考えると何とも素敵な話に見えてしまった。
この二人はHair Sprayで共演をした際はミシェル・ファイファーの娘の彼氏をザック・エフロンが演じるという役だったので、それを思い出すと不思議に感じたが、ザック・エフロンが大人になったと感じたし、何よりこの「New Year's Eve」という作品でかれは自身のキャラを確立したかもしれない。まぁそれぐらい印象に残る役柄ではあったので是非注目して下さい。

とにかく誰と見ても(一人で見ても)楽しめる作品だし、製作費やキャスティングを見ても分かる通り、ハズレはないので安心して見てください。

とりあえずNYのタイムズスクエアで行われる新年恒例のボールドロップカウントダウンは自分のBucket List(死ぬまでにやる事リスト)に追加しておいた。


2011年12月9日金曜日

リアルスティール (Real Steel)




鑑賞日:December 9th, 2011
個人的評価: 80点

参考情報

スティーヴン・スピルバーグ率いるドリームワークスが、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』のヒュー・ジャックマン主演で手掛けた、ロボットとの出会いを通じて親子のきずなを描く感動のストーリー。ボクシングの主役が生身の人間からロボットに移行した時代、リングにすべてを懸けた父と息子の起死回生のドラマを描く。監督は『ナイト ミュージアム』シリーズのショーン・レヴィ。心が通い合わない父と息子が遭遇する奇跡の物語と、圧巻の格闘技ロボットたちの熱い戦いぶりに引き込まれる。

ストーリー

かつて優秀なボクサーだったチャーリー(ヒュー・ジャックマン)は妻子と離れ、ただ自分の夢だけに没頭してきた。だが、西暦2020年の今では人間に代わり、格闘技ロボットたちがボクサーとして活躍していた。ある日、どうにかロボット格闘技のプロモーターとして生活していた彼の前に、母を亡くした息子(ダコタ・ゴヨ)が姿を現わし…

感想

予想通りの内容・クオリティーで満足でした。
こういう「分かりやすい」映画は3ヶ月に一度は見たくなりますね。

ちなみに製作総指揮はスティーヴン・スピルバーグだったのだが、「E.T.」とか「Super8」とか彼は子どもの存在に向き合い向き合う作品を手掛ける事が多いのだが、そんな彼が抜擢したと言われるマックスを演じたダコタ・ゴヨの演技力が凄いと話題になっているようですね。
この子が優秀すぎるからかは分からないが、個人的には「演じよう」という気持ちが出過ぎているのでわざとらしい演技に見えてしまった。だが、大人になったらきっとディカプリオの様な俳優になるポテンシャルは感じたので今後に期待ですね。

この映画の見所は何といってもロボットファイトだ。
まずはファイト会場の盛り上がり方が非常に楽しそうに表現されている。この世界の人々は毎週ロボットファイトを楽しみにしている感じが伝わってきた。
そして実際のファイトはまさにエンターテインメントショーだ。戦うロボットももちろんだが、操縦する人も常に観客を楽しませるようにしているロボットファイトの文化も垣間見える。

とにかくラストのクライマックスシーンが爽快でスッキリするでしょう。

2011年11月13日日曜日

マネーボール (Money Ball)




鑑賞日:November 13th, 2011
個人的評価: 80点

参考情報

アメリカのプロ野球、メジャーリーグの貧乏球団を独自の理論で常勝球団に育て上げた実在の男の半生を、ブラッド・ピットが演じる感動的なヒューマンドラマ。球団のゼネラルマネージャーが独自の理論である「マネーボール理論」を推し進め、貧乏球団を常勝集団に生まれ変わらせていく過程を描く。監督を、『カポーティ』のベネット・ミラーが務め、『ソーシャル・ネットワーク』のアーロン・ソーキンが脚本を担当。ブラッド・ピットとフィリップ・シーモア・ホフマンやロビン・ライトなど実力派キャストによる演技合戦に期待。

ストーリー

元プロ野球選手で短気な性格のビリー・ビーン(ブラッド・ピット)は、アスレチックスのゼネラルマネージャーに就任する。チームはワールド・チャンピオンになるには程遠い状態で、優秀な選手は雇えない貧乏球団だった。あるとき、ピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)というデータ分析にたけた人物との出会いをきっかけに、「マネーボール理論」を作り上げる。しかし、「マネーボール理論」に対し選手や監督からは反発を受けてしまい…

感想


相変わらずブラッド・ピットはカッコ良いねぇ、と思ってしまう映画だった。
弱小野球チームのゼネラルマネージャーのある意味孤独な挑戦がリアルに表現された映画だった。
自分の意見を強引に押し付け、反抗する者はクビにするという何ともアメリカらしいビジネスシーンが満載だった。
この映画から自分が感じ取ったメッセージはレッドソックスの偉い人があるシーンで言っていた事:「First one through the wall always gets bloody」。
最初に壁を突き破る者は血だらけになる。
今まで誰も成し遂げなかった事に挑む人はあらゆる面から徹底的に叩かれる。
だが、自分を信じ、壁を突き破れば世界が変わる。

自分の決断を信じ、例えすぐに結果が出なくとも目指したゴールに辿り着こうという強い意志は関心するし、大事な感情だよね。

自分は野球にあまり興味が無いが、きっと野球が分かればもっと面白い作品なんだろう…


2011年11月12日土曜日

コンテイジョン (Contagion)




鑑賞日:November 12th, 2011
個人的評価: 85点

参考情報

『オーシャンズ』シリーズや『トラフィック』のスティーヴン・ソダーバーグ監督が、地球全体を恐怖に陥れるウィルスの恐怖を豪華俳優陣で描くサスペンス大作。接触によって感染する強力な新種のウイルスが世界各地に拡大していく中で、社会が混乱し人々が異常なパニック状態に陥っていく様子を映し出す。キャストには、マリオン・コティヤールやマット・デイモン、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウなど実力派スターが集結。スティーヴン・ソダーバーグ監督だけに、一筋縄ではいかないパニック・ムービーに仕上がっている。

ストーリー

ミッチ(マット・デイモン)の妻・ベス(グウィネス・パルトロー)は、香港への出張後にシカゴで元恋人と密会していたが、せきと熱の症状が出始める。同じころ香港、ロンドン、東京で似たような症状で亡くなる人が続出。フリージャーナリストのアラン(ジュード・ロウ)は、伝染病ではないかと考え始め…

感想

人間は極限の状況に置かれたときに、どのように対応するのか?
そういった状況に置かれたときに、人は自分を捨ててでも他人の力になるのか?
それとも他人を殺してでも自分と家族を守るのか…

自分の命が危機的な状況にあると知った人間がどのような行動を起こすのかは分からないため、情報を持っているものはそれを公表する事を戸惑う。
もしくは、自分やその家族だけ安全な状況に移してからその他大勢に公表するのかもしれない。

だが、今の世の中ネットではあらゆる情報が飛び交っているし、個人が世界に向けて簡単に発信できてしまう。こうなると国や権力者は人々をコントロールできなくなる恐れがある。
そしてもし未知なるウィルス等が拡散し始めたら、それ以上の速さで恐怖が拡散されていくのだろう…

本作品では本当に起こり得る緊急状態がリアルに描かれている。
緊張感が常にあり、テンポも良い。
3月の大震災を経験した日本にとっては特に興味深い内容だし、真剣に見入ってしまう。

キャストも豪華だし、ストーリーも非常によく出来ていたので非常に楽しめた。