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2013年11月2日土曜日

セブン・サイコパス(Seven Psychopaths)





鑑賞日:November 2nd, 2013
個人的評価:80点

参考情報

ヒットマンズ・レクイエム』で高い評価を受けたマーティン・マクドナー監督が、コリン・ファレルと再びタッグを組んだクライムコメディー。スランプ中の脚本家が、自分を助けようと奔走する役者によってトラブルに巻き込まれるさまを、ブラックユーモアと共に描く。共演にはベテランのクリストファー・ウォーケン、『月に囚われた男』などのサム・ロックウェル、『メッセンジャー』などのウディ・ハレルソンら豪華キャストがそろう。

ストーリー

脚本家のマーティ(コリン・ファレル)は、新作『セブン・サイコパス』の執筆に行き詰まっていた。 親友のビリー(サム・ロックウェル)は脚本執筆の手助けをしようと、マーティに事前に相談することなく、ネタ集めのためにサイコパス募集の広告を出す。その後、ウサギを持つ殺人犯、犬をこよなく愛するマフィア、殺し屋が集まるのだが…

感想

反社会的人格の一種を意味する心理学用語である「精神病質」。
その精神病質者の事を英語では「サイコパス」と言う。

今回のストーリーは映画脚本家が「7人のサイコパス」というタイトルで脚本を書き始めたが、全く進まない様子を見て心配した友人が実在する「サイコパス」を呼んだり、紹介したりしながら脚本が出来上がっていくという珍しい設定だ。

「サイコパス」って確かに普通の人には理解できない行動を取る事が多い。
でも向き合ってみると彼らもちゃんとした人間であるという事が分かるし、自分なりの考えを持って行動している場合も多い。
彼らはただ他とは違う体験を人生において多くしてきただけなのである。

でもやっぱ人殺しの「サイコパス」が隣にいると怖いよね。
そんな不安をよそに「サイコパス」達があり得ない事件を次から次へと起こす展開はテンポが良くて面白かったし、最後まで楽しませてくれる。

なお、脚本家マーティ(コリン・ファレル)の親友であるビリー(サム・ロックウェル)は犬を誘拐するビジネスをしているのだが、これが悪党が考えたにしては非常に頭の良いアイディアだと思ってしまった。簡単に説明すると手順はこうだ。

  1. 飼い主がちょっと目を離した隙に犬をステーキ等の肉でおびき寄せ、さらってしまう。
  2. 飼い主が「この犬探してます」という張り紙を出し始めるまで犬は家でゆっくり遊ばせておく。
  3. 張り紙が出たら「犬を見つけました」といって無事に届ける
  4. 号泣しながら喜ぶ飼い主はぜひ御礼を受け取ってくれといい数百ドルくれる
まぁこの方法でとあるマフィアの犬をさらってしまい、それが色々な事件に繋がるんだけど、そういう意味でも最初から最後まで犬にスポットライトが当たっていたのも良かった。また犬は一切いじめられる事なく最後までリラックスしていたのも素敵だった。


ちょっと変わったストーリーの映画を見てみたい方はオススメです。
コメディタッチもあるのでクスッと笑える部分もあるよ。

2013年10月17日木曜日

アバウト・タイム(About Time)



鑑賞日:October 17th, 2013
個人的評価:93点

参考情報


監督・脚本は映画『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティスが務め、『シャーロック・ホームズ』シリーズのレイチェル・マクアダムスがヒロインを演じるタイムトラベル・ファンタジー。


ストーリー


21歳のティム(ドーナル・グリーソン)は、父親(ビル・ナイ)から一家の男子は全員タイムトラベルの能力を持つことを知らされ、ロンドンで知り合った魅力的な女性メアリー(レイチェル・マクアダムス)に対して、タイムトラベルを使って関係をより良くしようとするが、思うようにいかず苦戦する。



感想


タイトルが語っているがとにかく素敵なテーマだった。
時が経つのは早いし、明日は必ず訪れる。
そんな毎日を繰り返していると人はつい時間の大切さを忘れてしまう。

本作ではタイムトラベルという能力を持った主人公が家族と、恋人と、そして自分と向き合い、最高の人生を追求するストーリーだが、最後に出てくる答えに心打たれる。


過去に戻ってある1日をやり直せる事ができたら自分は何をするだろうか。
そんな事を考えさせてくれる素敵な作品で、思わず自分の人生を振り返ってしまうし、1日1日が大切に思えてしまう。

生きるって辛い時もあるけど、幸せな時もある。
人生はその繰り返しで最終的には充実した道であると信じてしまうようなそんな内容でした。

タイムトラベルというSF的な要素もあれば、しっかりとしたラブストーリーもあり、コメディ要素まで入ってる。
また何よりもハートウォーミングな家族愛もちゃんと描かれているので、色んな所で感動できる。



なお、レイチェル・マクアダムスはすでに映画『きみがぼくを見つけた日』『ミッドナイト・イン・パリ』といったタイム・トラベルを描いた映画に出演しており、今回が3本目となるらしいですね。さすがの演技でした。

日本ではいつ公開されるか分からないが、これは日本でも人気が出ると思うな。



ちなみに公園で白い犬が2匹でじゃれあっていて幸せが表現された素敵なシーンが登場するので、そこもお楽しみに。




ゼロ・グラビティ(Gravity)




鑑賞日:October 17th, 2013
個人的評価:81点

参考情報

しあわせの隠れ場所』などのサンドラ・ブロックと『ファミリー・ツリー』などのジョージ・クルーニーという、オスカー俳優が共演を果たしたSFサスペンス。事故によって宇宙空間に放り出され、スペースシャトルも大破してしまった宇宙飛行士と科学者が決死のサバイバルを繰り広げる。監督を務めるのは、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』『トゥモロー・ワールド』などの鬼才アルフォンソ・キュアロン。極限状況下に置かれた者たちのドラマはもとより、リアルな宇宙空間や事故描写を創造したVFXも必見。


ストーリー

地表から600キロメートルも離れた宇宙で、ミッションを遂行していたメディカルエンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)とベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)。すると、スペースシャトルが大破するという想定外の事故が発生し、二人は一本のロープでつながれたまま漆黒の無重力空間へと放り出される。地球に戻る交通手段であったスペースシャトルを失い、残された酸素も2時間分しかない絶望的な状況で、彼らは懸命に生還する方法を探っていく。

※日本では12月13日より3D / 2D同時公開

感想

以下の記事にも書いてあるが、とにかくアメリカで話題の作品だったのでシンガポールの映画館で一足早く見てきた。
【記事】『ゼロ・グラビティ』が100億円を突破!公開からわずか9日での快挙
ストーリーはシンプルだが、映像は素晴らしかった。
映画史上宇宙を最もリアルに描いたと評されているが「宇宙にいるとこんな感じなんだなぁ」と思わせてくれる映像でした。

ほとんどのシーンをサンドラ・ブロックがたった1人で演じている事もあり、孤独の怖さと美しさが同時に描かれている。

日本でも「宇宙兄弟」が流行っているのでウケるかもしれないが、宇宙飛行士がそんなに注目されていない国ではあまりウケないかもしれない。

とにかく新しい形の表現が多い作品なので、コアな映画ファンは見るべきです。

なお、舞台は宇宙がメインなので犬は全く出てこない。
でも声だけで登場するのでお楽しみに。

2013年10月6日日曜日

ランナウェイ/逃亡者 (The Company You Keep)





鑑賞日:October 6th, 2013
個人的評価:78点

参考情報

俳優や監督として、オスカー受賞作『普通の人々』など数々の名作に携わってきたロバート・レッドフォードが監督、主演を務めた社会派サスペンス。反体制活動を展開した実在の過激派組織を題材に、素性を隠して30年間暮らしてきた元幹部が、当時の仲間の逮捕によりFBIと記者から追われるさまを描く。若手記者を『トランスフォーマー』シリーズのシャイア・ラブーフが熱演するほか、スーザン・サランドンリチャード・ジェンキンスクリス・クーパーら豪華共演陣が物語を盛り上げる。

(C) 2012 TCYK, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

ストーリー

1969年、ベトナム戦争反対を世に訴えるために連続爆破事件を起こした過激派組織ウェザーマンはFBIの最重要指名手配リストに記載された後、突如消息を絶つ。30年後、元メンバーの一人(スーザン・サランドン)が警察に捕まる。再び話題を呼んでいる事件を調査する新聞記者のベン(シャイア・ラブーフ)は、一見真面目そうな雰囲気のシングルファーザーの弁護士ジム・グラント(ロバート・レッドフォード)にたどり着く。


感想

複雑かつ深いテーマが潜む作品でした。

30年前に起きた事件の容疑者が逮捕された事により再び浮かび上がる情報を地元新聞のいち若手記者が繋ぎあわせ、30年間誰も気づく事のなかった真実にたどり着く。

過激派と呼ばれた容疑者はなぜ30年間も隠れていたのか。
そして世界中に散らばったと思われるその仲間たちは、謎が明らかにされていくにつれ何を思い、どういった行動を起こすのか。

普通の視点で見ると「なんでそんな行動を取るのだろう?」と思ってしまうかもしれないが、この作品はぜひ容疑者の視点で見てほしい。
きっと今まで過ごしてきた世界の見方も変わると思う。

本当の真実は誰が知っているのか。
真実のたどり着くためにはどれだけの覚悟と犠牲が必要なのか。
そういう気付きを与えてくれるテーマでした。

家族との絆が描かれているが、それ以上に仲間との絆の大切さが切なく表現されている。
本当に理解しあえる仲間に出会う事は一生もの。
こういう仲間にいつか出会いたいと思わせてくれる。

ちなみに天才歌手のジャッキー・エヴァンコという非常に可愛い子役が主人公の娘役として登場するが、命をかけてでも守りたくなる気持ちが分かるぐらい愛おしく見えるその演技は素晴らしかった。どうやらこれが映画初出演らしい。アメリカには末恐ろしい子供が続々出てくるねぇ。


なお、今日は警察との逃走シーンには付き物の警察犬ちゃんがいっぱい登場します。
「POLICE」と書かれた犬用のベストが最高でした。
あれどこかに売ってないかしら。


2013年9月15日日曜日

サイド・エフェクト(The Side Effects)





鑑賞日:September 15th, 2013
個人的評価:83点

参考情報

トラフィック』などのスティーヴン・ソダーバーグ監督が放つサスペンス。新薬の副作用によって夢遊病となり、夫を殺害してしまった女性と、その悲劇の裏側に隠された真実を、彼女の治療にあたった精神科医が暴こうと奔走するさまを活写。精神科医にジュード・ロウ、事件を引き起こす謎めいたヒロインに『ドラゴン・タトゥーの女』のルーニー・マーラ、そしてキャサリン・ゼタ・ジョーンズチャニング・テイタムが結集した。アルフレッド・ヒッチコック監督作品のテイストを感じられる演出にも目を見張る。

ストーリー

金融マンであった夫マーティン(チャニング・テイタム)が違法株取引で逮捕されたのを機に、以前に患ったうつ病を再発させてしまったエミリー(ルーニー・マーラ)は、交通事故や自殺未遂を引き起こすように。診察にあたる精神科医バンクス(ジュード・ロウ)は、かつて彼女を診ていたシーバート博士(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)に相談。
エミリーが抱える症状の詳細を聞き出し、彼女の了承も得て抗鬱剤の新薬アブリクサを投与する。症状が快方に向かっていたある日、マーティンがナイフで刺されるという事件が起き…

(C) 2012 Happy Pill Productions.

感想

うつ病を抱えた人の生活や、うつ病の周りに潜む問題などを豪華キャストが描くちょっと珍しい題材の作品。うつ病と言えば日本でもよく取り上げられるので、経験された方には興味深い内容だろう。

病気の人が罪を犯した場合は、その病人を日々サポートしている周りの人が責められる場合がある。この難しい問題に当たった主人公バンクス(ジュード・ロウ)がどのような行動を起こすのかに注目するとより楽しめると思う。

また『ドラゴン・タトゥーの女』でも天才的な演技を魅せたルーニー・マーラは本作品でも非常に複雑な役を上手く演じた。今回もセックスシーンがあるし、更には女性とのラブシーンまで用意されており、常にチャレンジし続ける彼女の良さが表されていた。

なお、今日は無犬でした。

2013年9月8日日曜日

ホワイトハウス・ダウン (White House Down)





鑑賞日:September 8th, 2013
個人的評価:86点

参考情報

インデペンデンス・デイ』『2012』などのローランド・エメリッヒ監督が放つアクション大作。
謎の武装集団に占拠されたホワイトハウスを舞台に、邸内に居合わせた議会警察官が人質となった大統領と自身の娘の救出とホワイトハウスの奪還に挑む姿を活写する。
主人公の議会警察官に『マジック・マイク』などのチャニング・テイタム、大統領に『ジャンゴ 繋がれざる者』などのジェイミー・フォックスら実力派俳優が結集。
危機迫る展開はもとより、爆発炎上して崩落するホワイトハウスといった迫力の破壊描写にも息をのむ。

ストーリー

大統領ジェームズ・ソイヤー(ジェイミー・フォックス)を警護するシークレットサービスを目指すも、不採用となってしまった議会警察官のジョン・ケイル(チャニング・テイタム)。
不採用だったことで幼い娘を悲しませたくないと、気晴らしも兼ねて彼女を連れてホワイトハウスの見学ツアーに参加する。
だが、そこへ謎の武装グループが乗り込み、瞬く間にホワイトハウスを制圧した上に大統領とケイルの娘らを人質にして籠城。
未曽有の事態に全世界が混乱する中、ケイルは武装グループに挑む。


感想

150分弱と長めの作品だが、長さを感じさせない内容で最後めでのめり込んで見ることができた。
世界で最もセキュリティが強固な要塞ホワイトハウスだが、プロのテロリスト集団たちにあっけなく乗っ取られてしまう。

本作品は、「どうすればホワイトハウスを乗っ取ることができるのか」という視点ではなく、「ホワイトハウスが乗っ取られることが世界にどういった影響を与えるのか」という大きな視点で見たほうがより楽しめる。

また、「アメリカの大統領と言えばこれだよね!」というシーンも多々用意されている。
例えば核シェルターとしての機能を有し、ホワイトハウスが攻撃を受けた際に大統領や閣僚などが避難し、指揮を執る「大統領危機管理センター」(通称:PEOC)や、大統領就任宣誓のシーンなどが登場する。

なぜホワイトハウスは占拠されたのか。
たまたまホワイトハウスを娘と見学していた議会警察官のジョン・ケイル(チャニング・テイタム)は人質となった娘を助けることができるのか。
相棒はまさかの大統領!?

現実世界ではあり得ないような設定だが、意外にも話の筋はそれなりに通っていて、「いつかこんな日が来るのかもしれない…」とちょっと思ってしまうリアルさはあった。

これぞアメリカンな映画!と思える納得感の高い作品でした。

登場する犬はホワイトハウスのエントランスから入ってくる車両に爆薬などが積まれていないかを確認するワンちゃんでした。


2013年9月7日土曜日

マン・オブ・スティール(Man of Steel)




鑑賞日:September 7th, 2013
個人的評価:91点

参考情報


クリストファー・ノーラン製作、ザック・スナイダーが監督を務めたスーパーマン誕生までの物語を紡ぐアクション大作。
過酷な運命を受け入れ、ヒーローとして生きることを決意する主人公の苦難の日々を驚異のアクションと共に描き出す。
シャドー・チェイサー』などのヘンリー・カヴィルが主人公を熱演。
悩んだり傷ついたりしながらも前進する主人公の姿が目に焼き付く。


ストーリー


ジョー・エル(ラッセル・クロウ)は、滅びる寸前の惑星クリプトンから生まれたばかりの息子を宇宙船に乗せて地球へと送り出す。
その後クラーク(ヘンリー・カヴィル)は、偶然宇宙船を発見した父(ケヴィン・コスナー)と母(ダイアン・レイン)に大事に育てられる。
そして成長した彼は、クリプトン星の生き残りのゾッド将軍と対峙(たいじ)することになり…

TM & (C) 2013 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED. TM & (C) DC COMICS


感想


155分の長さが語られているが、超大作映画だ。
誰もが知るヒーロー「スーパーマン」の誕生の物語を最新VFX技術を駆使して描き出しているこの作品はとにかくド派手なアクションシーンに注目してほしい。

このクオリティでハリウッド版ドラゴンボールも作ってくれたらヒットしたと思う。
クライマックスの戦闘シーンのクリップ映像が公開されているので貼っておく。
スーパーマンと宿敵ゾット将軍がファイナルバトルへと突入していくところを抜き出した短いものではあるが、その驚異の映像を通じて、戦いの激しさは十分に伝わってくる。


知っているようで意外と知らないスーパーマン誕生の物語をこのド迫力アクション付きで見れるだけで満足するでしょう。
とにかく大満足の内容でした。

ただ、残念ながら「It's a Bird...It's a Plane...It's Superman!!」という名セリフは登場しなかったが、いずれ聞けるでしょう。


ちなみに主人公の実家に犬が結構泣けるシーンで活躍するので犬好きはそこも注目。