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2013年12月31日火曜日

今年は51本観ました。2013年に劇場で観てよかった洋画ランキングTOP5

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2013年も本日が最終日。
今年も無事に劇場で50本以上の映画を観る事ができました。
合計で51本の映画を観ましたが、その内47本が洋画です。

という事で今年劇場で観てよかった洋画TOP5を勝手に発表しちゃいます。

ちなみに日本で2013年度に公開された洋画の興行収入TOP10は以下の通り

©http://www.cinematoday.jp/page/A0003969
モンスターズ・ユニバーシティ」や「テッド」など可愛いキャラを主人公に持つ作品が上位となった今年は、家族やカップル向けの「簡単に理解できる映画」が目立ったと感じた。

自分はどちからと言うと深い内容の作品が好きなので、そういう意味では上図とはまったく異なるランキングとなっている。

それではさっそく第5位から順に見ていきましょう。
(リンクをクリックすれば詳細なレビューが見れます)


第5位

ザ・インターンシップ (The Internship)




今まで営業職しか経験した事のないおっさん二人が学生に混ざってGoogle本社にインターン生として乗り込み、正社員を目指すというコメディ。

Google本社のワークスタイルが垣間見れる作品となっており、有名な無料食堂の紹介はもちろん、無人自動車やお昼寝部屋など、「本当にこれはオフィスなのか!?」とつい言いたくなるGoogle本社ならではのシーンが満載でした。

とにかく久々に笑ったし、Googleファンにしか分からない細かい芸が散りばめられている。
最後のエンドロールはGoogle Appsの各サービスを上手く利用してクレジットを表示するなんとも憎い演出が施されており、最後の最後まで色んな意味で楽しめます。


第4位

LOOPER(ルーパー)





現代の自分 VS 30年後の自分という何とも興味深い展開が描かれてたが、自分との対決だからこそ表現できるあり得ないけど確実に引き込まれるバトルが見ものだ。

通常であれば考えられない展開を描くSF映画だが、ストーリーが大変よく作りこまれており、妙にリアルでついつい夢中になってしまう素晴らしい内容だった。

見てる途中で「この展開はめっちゃ面白いけど、一体どうやって終わるんだろうこれ!?」と思ってしまったが、終わってみればエンディングも大満足。




第3位

アバウト・タイム(About Time)






本作ではタイムトラベルという能力を持った主人公が家族と、恋人と、そして自分と向き合い、最高の人生を追求するストーリーだが、最後に出てくる答えに心打たれる。
過去に戻り、ある1日をやり直せる事ができたら自分は何をするだろうか。そんな事を考えさせてくれる素敵な作品で、思わず自分の人生を振り返ってしまうし、1日1日が大切に思えてしまう。

生きるって辛い時もあるけど、幸せな時もある。
人生はその繰り返しで最終的には充実した道であると信じてしまうようなそんな内容でした。
タイムトラベルというSF的な要素もあれば、しっかりとしたラブストーリーもあり、コメディ要素まで入ってる。また何よりもハートウォーミングな家族愛もちゃんと描かれているので、色んな所で感動できる。
(※DVDは日本未発売)


第2位

ヒッチコック(Hitchcock)





サスペンスの帝王と呼ばれた天才ヒッチコックだが、彼の成功の裏には妻の支えあり。この夫婦愛にはとにかく感動した。
無難なテーマを選択すればそこそこの成功をほぼ確実に収める事が出来たにも関わらず、前例の無いホラー映画の作成を選択する。
資金調達のために自らの家を担保に借金をするなど、引退前と言われているおじいちゃんには考えられない大胆な行動を起こすヒッチコックとそれを支える妻の姿勢に感動する。

天才のアイディアを形にするための架け橋となる優秀な妻。
この息ぴったりの奇跡のコンビが揃った事により、本格的なホラー映画という新たなジャンルが世に生まれる。
自らの人生を犠牲にする覚悟で面白い映画だけを追及する様な天才達(とそのパートナー)の努力によって僕らはこんなにも面白い映画を今見る事が出来ているのだと再認識させてくれる素晴らしき作品。



第1位

悪の法則 (The Counselor)







リドリー・スコット監督×『ノーカントリー』脚本家という時点で既に豪華だが、それに加えキャメロン・ディアスブラッド・ピットペネロペ・クルスハビエル・バルデムマイケル・ファスベンダーら「超」豪華キャストが共演する注目の作品だったが、想像以上の内容でもう脱帽。
息を呑むシーンが多々あり、裏社会のリアルな描写からホラー映画以上の恐怖を感じた。もうエンドロールが流れだした時には心臓がバクバクしてるぐらいハラハラしたし、とにかく怖かった。

裏社会には一般人が理解できないようなルールがあるという事でタイトルが「悪の法則」となっているが、原題は「The Counselor」。主人公が弁護士(アメリカでは弁護士をカウンセラーとも呼ぶ)なのでそういったタイトルだと思っていたが、蓋を開けてみると本作品のテーマと深く結びついたよく考えられたタイトルとなっている事に気づくだろう。



おわりに


以上が2013年に劇場で観てよかった洋画ランキングTOP5でした。
決して万人受けするテーマではない作品ばかりとなってしまいましたが、年間で20本以上映画を観る様な方であればそれぞれの面白さを分かっていただけると思います。

今年の投稿はこれで終わりです。
いつも「劇場で毎年50本の映画を見る人の洋画レビュー」を読んでくださりありがとうございます。

また来年も最低50本は劇場で観たいと思います。
それでは良いお年を!!

2013年12月30日月曜日

REDリターンズ (RED 2)





鑑賞日:December 30th, 2013
個人的評価:71点

参考情報

引退した元スパイたちの活躍を描いた、人気アクション『RED/レッド』の続編。至って静かに日々を過ごしていた元CIAの敏腕エージェントが、仲間らと行方不明の小型爆弾を追いながら事件の裏に潜む巨悪に挑む。ブルース・ウィリスジョン・マルコヴィッチヘレン・ミレンら名優たちが前作に続いて登場。さらにアンソニー・ホプキンスキャサリン・ゼタ・ジョーンズイ・ビョンホンという豪華な面々が共演。老いてますます盛んを地で行くようなノリや見せ場を堪能できる。
(C) 2013 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

ストーリー

恋人サラ(メアリー=ルイーズ・パーカー)と一緒に生活し、諜報活動から縁遠い毎日を過ごしていた元CIAのフランク(ブルース・ウィリス)。しかし、かつての仲間マーヴィン(ジョン・マルコヴィッチ)が関わった小型核爆弾をめぐる冷戦時代の極秘計画が原因となったトラブルが持ち上がる。解決の手掛かりを追い求め、フランクはサラ、マーヴィンと共にヨーロッパへと足を運ぶが…

感想

58歳のブルース・ウィリス、60歳のジョン・マルコヴィッチ、68歳のヘレン・ミレン、そして75歳のアンソニー・ホプキンスなど高齢な役者が多く登場するが、その歳を感じさせないダイナミックなアクションがただただカッコ良い。

そして大人の品格やスタイリッシュな殺しなど若者には出せない魅力が存分に表現されていた。

個人的には75歳という高齢なのに難しいセリフや芝居を完璧にこなすアンソニー・ホプキンスに感動した。日本で75歳といえば高齢者なので老人ホームに入るというイメージもあるかもしれないが、アンソニー・ホプキンスの演技を見ていると75歳はまだまだ高齢者とは呼べないのかもしれないと思った。

またイ・ビョンホンも豪華ハリウッドスターに上手く溶けこんでおり、これで大物の仲間入りが出来たという印象だ。英語も立派に喋ってたし韓国スターって順応性あるよね。

ちなみにワンちゃんは一切登場しませんでした。


2013年12月29日日曜日

ハンガー・ゲーム2 (The Hunger Games -Catching Fire-)





鑑賞日:December 29th, 2013
個人的評価:73点

参考情報

スーザン・コリンズのヒット小説を原作にした、サバイバルスリラーのシリーズ第2弾。少年少女たちが殺し合う「ハンガー・ゲーム」で勝ち残ったカットニスとピータが、新たなゲームに挑む姿を活写する。前作に引き続き、ジェニファー・ローレンスジョシュ・ハッチャーソンが出演し、新たに名優フィリップ・シーモア・ホフマンが彼らを追い詰める悪役で共演。歴代ウィナーたちの参加で激しさを増す、ゲームの行方とアクションから目が離せない。

(C) 2013 Emergency Films, LLC. All Rights Reserved.

ストーリー

12の地区より12歳から18歳までの男女一組を選出し、最後の1人になるまで戦わせる独裁国家パネムが実施する「ハンガー・ゲーム」。男女ペアで勝者となったカットニス(ジェニファー・ローレンス)とピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)は、凱旋ツアーで各地区を回る中で、自分たちを反国家の象徴として捉える民衆の思い、静かに広がっている革命への動きを感じる。同様に国民の変化を悟ったスノー大統領(ドナルド・サザーランド)は、カットニス抹殺をひそかな目的にした歴代勝者結集の新ゲームを開催させる。

感想

本作では対人のバトルも見どころだが、バトル会場に仕込まれた様々なハイテクな罠に対応する参加者たちを描いたシーンが汗握る。

超独裁国家の政治的背景がより明確になる本作では、なぜ歴代勝者のみが参加するバトルがこのタイミングで開催されるのかなど、色々な「謎」が少しずつ明らかになっていく。

前回大会で勝者が2人も出てしまったという国の誤算や、その結果が密かに巻き起こしている国に対する暴動など、ハンガーゲーム以外の部分で色々とストーリーに進展があって楽しめる。

ちょっと「トワイライト」とシリーズの雰囲気や方向性が似てきた気もするが、それだけ壮大なストーリーで人気も出やすい展開が次回作からも期待できると思う。

そしてとにかくジェニファー・ローレンスの美しくてたくましい役どころには惚れ惚れする。
やっぱ戦える女性って素敵だよね。

ちなみに本作で登場するワンちゃんは、貧困者が住む町の風景が映し出された際に少しだけ見えるゴールデンレトリーバーだけでした。


2013年12月13日金曜日

ザ・コール [緊急通報指令室] (The Call)





鑑賞日:December 14th, 2013
個人的評価:81点

参考情報

緊急通報指令室のオペレーターが、何者かに誘拐され車のトランクに監禁された少女からの通報を受け、通話だけを頼りに少女の救出に奔走するサスペンススリラー。『マシニスト』などのブラッド・アンダーソン監督が普段は陰で活躍する緊急通報指令室のオペレーターに焦点を絞って、電話1本で展開する決死の救出劇をスリリングに描く。主演は『チョコレート』でオスカーに輝いたハル・ベリー、彼女に助けを求める少女を『リトル・ミス・サンシャイン』などのアビゲイル・ブレスリンが熱演。

(C) 2013 Emergency Films, LLC. All Rights Reserved.

ストーリー

911緊急通報指令室のオペレーター、ジョーダン(ハル・ベリー)は、ある女性からの不法侵入者の通報が最悪な結果に終わり、自信をなくしていた。そんな折、少女ばかりをターゲットにする連続殺人鬼に拉致され、車のトランクに監禁された少女(アビゲイル・ブレスリン)からのSOSを受ける。携帯電話の通話だけを頼りに、ジョーダンはこれまでの知識と経験、能力の限りを尽くして少女の救出にあたるが…

感想

予告編の冒頭でも出てくるが、全米の911が毎年受ける電話の数は約1億件もあり、全米の誘拐事件は毎年約80万件起こっている。本作ではそんないつ起きてもおかしく無い事件を被害者と911オペレーター両方の視点で描いている。

全米で初登場2位の大ヒットを記録したらしいが、確かに面白かった。
知られざる911緊急通報司令室の内側が映し出されており、命を左右するハイプレッシャーな仕事現場のリアルな風景を見るだけで何故か緊張した。

誘拐されて完全なるパニック状態となっている女子高生からの電話を受け、通話だけで通報者を落ち着け、状況を把握し、救出の手立てを整理する。911オペレーターがどれだけ大変な仕事かがよく分かる。

犯人の車を特定するために色々な策を試みるが、一つ一つを実行する度に犯人にバレないか随時ヒヤヒヤする展開ばかりで時が経つのを忘れる。

ハラハラ・ドキドキなスリラーは久々に見た気がするが、満足でした。
そして何より47歳とは思えないハル・ベリーの美貌と名演技にも注目です。

あと警察犬を期待してたのですが、残念ながら犬は一切出てきませんでした。


2013年12月1日日曜日

キャプテン・フィリップス (Captain Phillipis)





鑑賞日:December 1st, 2013
個人的評価:73点

参考情報

2009年のソマリア海域人質事件をテーマに、海賊に拉致されたコンテナ船船長をトム・ハンクスが演じたドラマ。船員の救出と引き換えに4日間にわたって海賊の人質となった船長の運命と、海軍特殊部隊ネイビーシールズによる救出作戦を、緊張感あふれる演出で活写する。原作は、船長リチャード・フィリップスが著したノンフィクション。『ボーン』シリーズや『ユナイテッド93』などのポール・グリーングラス監督が映画化した。船長としての誇りと拘束された恐怖を体現するトム・ハンクスの熱演と、リアルで迫力ある救出劇が見どころ。


ストーリー

2009年4月、ソマリア海域を航海中のコンテナ船、マークス・アラバマ号を海賊が襲撃。武器を所持していた4人の海賊に、武装していなかったアラバマ号はあっという間に占拠されてしまう。船長のリチャード・フィリップス(トム・ハンクス)は、20人の乗組員を自由にしてもらう代わりに自らが海賊の人質となり…

感想

世界で起きている実際の事件が描かれており、銃で脅される事などほぼ無い平和な日本に住んでいる人にとっては恐ろしい話だろう。

落ち着きの無い海賊が銃を持って乗り込んできてからはハラハラ・ドキドキな展開ばかりで、最後まで息を呑む。

「海賊」という悪役が出てくるので仕方ないかもしれないが、海賊達はまるでそんなに計画をせずに金を持ってそうな船を闇雲に襲っているように描かれている。

船長の「勇気」が船を救ったという表現になっているが、経費削減のために海賊が出没する危険な海域をフィリップス船長は敢えて選んだという説もあり、もしかしたらその責任を感じているので率先して人質になったのかもしれない。

海賊に襲われそうになったが何とか回避をした後に、従業員達が「俺らはこんな危険な事をやる程の給料をもらっていない」とクレームを入れるシーンが非常に印象的だった。

あのシーンを無理やり入れている事も考えると、船長の経費削減説はもしかしたら本当なのかもしれない。ちなみに乗組員達は、危険な状況に追い込んだとして、船会社を訴えているらしい。やっぱ現実って生々しいね。

ちなみにこの映画を見たからか、今年10月にベルギーでとある囮操作が行われたので紹介したい。おとり捜査官が海賊のドキュメンタリーを撮影する映画関係者を装い、「顧問や専門家として協力してほしい」と腹心を通じて接近したらしいが、「契約」のためブリュッセルの空港に来たソマリア人の海賊をそのまま逮捕したようだ。やっぱ海賊でも映画は見るんだね。

あと、残念ながらワンちゃんは出てきませんでした。。


2013年11月16日土曜日

悪の法則 (The Counselor)





鑑賞日:November 16th, 2013
個人的評価:94点

参考情報


マイケル・ファスベンダーブラッド・ピットペネロペ・クルスキャメロン・ディアスハビエル・バルデムという豪華スターが共演した心理サスペンス。欲望に駆られて裏社会のビジネスに手を出した弁護士とその仲間たちが、危険なわなにハマり否応なく堕ちて行く姿を描き出す。メガホンを取るのは『ブラックホーク・ダウン』などの巨匠リドリー・スコット。セレブリティーたちを破滅へと追い込む謎の黒幕の存在はもとより、予想だにしないラストに驚がくする。


ストーリー


メキシコ国境付近の町で弁護士をしている通称カウンセラー(マイケル・ファスベンダー)は、恋人ローラ(ペネロペ・クルス)との結婚も決まり人生の絶頂期にあった。彼は実業家のライナー(ハビエル・バルデム)と手を組み、裏社会のブローカー、ウェストリー(ブラッド・ピット)も交えて新ビジネスに着手する。その仕事は巨額の利益を生むはずが…

(C) 2013 Twentieth Century Fox

感想


リドリー・スコット監督×『ノーカントリー』脚本家という時点で既に豪華だが、それに加えキャメロン・ディアスブラッド・ピットペネロペ・クルスハビエル・バルデムマイケル・ファスベンダーら「超」豪華キャストが共演する注目の作品だったが、想像以上の内容でもう脱帽です。
ハッキリ言って裏社会を生々しく描いた本作品は一般ウケする様な無難な内容では決してない。
それなのにこの豪華キャストを集めてこういった作品を作り上げる事ができるのは35年間も映画製作に関わってきた巨匠リドリー・スコットだからではないだろうか。

息を呑むシーンが多々あり、裏社会のリアルな描写からホラー映画以上の恐怖を感じた。
もうエンドロールが流れだした時には心臓がバクバクしてるぐらいハラハラしたし、とにかく怖かった。
裏社会には一般人が理解できないようなルールがあるという事でタイトルが「悪の法則」となっているが、原題は「The Counselor」。主人公が弁護士(アメリカでは弁護士をカウンセラーとも呼ぶ)なのでそういったタイトルだと思っていたが、蓋を開けてみると本作品のテーマと深く結びついたよく考えられたタイトルとなっている事に気づくだろう。
作品を見る事により、今までに想像もしなかった世界を知る事になるし、抱いている世界観が広がる事は確実だ。そして何より、そういった世界が存在する事を受け入れた後に、どのようにして自分なりに向き合うべきかについても深く考えさせられる。

主要キャストには全員30代後半以上の年齢であるが、このテーマはこれぐらいの人生経験を持った人で無いと、リアルに演じる事が出来ないのかもしれない。

なお、ペネロペ・クルスもとあるインタビューで以下の様に語っていたらしい:
映画は人々に何をすべきかを教えたり、世界を変えたり、教訓を垂れたりするのが目的ではないけど、この映画で語られる問題は重要なテーマであり、今でも続いていることなの。それを責任ある態度で扱うことは大事だと思うわ。
本作品に隠れ潜むテーマはきっとそれだけ深く、生々しい現実なのだろう。
そしてこういった世界を知らない人が世の中には多すぎる。
まずは把握、理解、そして自分なりに納得した上で、ペネロペが言うように責任ある態度で扱う事が大切だと自分も強く感じた。


ちなみに悪人に犬は付き物なのかは分からないが、大型犬が多数登場して可愛かった。
とにかくこの映画は超オススメです。


2013年11月9日土曜日

キャリー (Carrie)





鑑賞日:November 9th, 2013
個人的評価:59点

参考情報

1976年にブライアン・デ・パルマ監督の実写版もヒットした、人気ホラー作家スティーヴン・キングの代表作を再映画化。念動力の持ち主であるいじめられっ子の少女が、抑圧されていた怒りや苦しみを爆発させたことから起きる恐怖と悲劇を描く。『キック・アス』のクロエ・グレース・モレッツが、悲壮な運命をたどるヒロインを熱演。監督は、『ボーイズ・ドント・クライ』のキンバリー・ピアース。念動力がさく裂してプロムが地獄と化す悲惨なクライマックスには、ただただ圧倒される。


ストーリー

狂信的クリスチャンの母親から厳しい教育を受け、学校では周囲から疎外されている女子高生キャリー(クロエ・グレース・モレッツ)。彼女は、激しい興奮状態に陥るとある能力を使うことができるテレキネシスだった。それを誰にも打ち明けることなく、キャリーはつらく寂しい日々を送っていた。そんな中、ひょんなことから彼女は女生徒たちの憧れの的であるトミーとプロムパーティーに参加することに。喜びに浸るキャリーだが、その裏では彼女への残酷ないたずらが計画されていた。

感想

「なんでこの作品のために来日までしてプロモーション活動を行ったのだろう」とつい考えてしまうほどのB級映画でした。

人気ホラー作家スティーヴン・キングの代表作であり、今回の映画も過去に実写化したモノのリメイクだと聞いていたが、期待に反してストーリーもホラー感も中途半端だった。

ただ、高校生役のクロエ・グレース・モレッツが見れるし、何よりプロムの準備にドキドキするアメリカの青春シーンが描かれているのでクロエ好きにはたまらないのではないだろうか。

個人的にはプロムが地獄化するというシーンがアメリカ人にとって非常に強烈な印象を残したので小説もヒットしたのではないかと勝手に思っている。

あと、残念ながら犬は一切登場しません。


2013年11月2日土曜日

セブン・サイコパス(Seven Psychopaths)





鑑賞日:November 2nd, 2013
個人的評価:80点

参考情報

ヒットマンズ・レクイエム』で高い評価を受けたマーティン・マクドナー監督が、コリン・ファレルと再びタッグを組んだクライムコメディー。スランプ中の脚本家が、自分を助けようと奔走する役者によってトラブルに巻き込まれるさまを、ブラックユーモアと共に描く。共演にはベテランのクリストファー・ウォーケン、『月に囚われた男』などのサム・ロックウェル、『メッセンジャー』などのウディ・ハレルソンら豪華キャストがそろう。

ストーリー

脚本家のマーティ(コリン・ファレル)は、新作『セブン・サイコパス』の執筆に行き詰まっていた。 親友のビリー(サム・ロックウェル)は脚本執筆の手助けをしようと、マーティに事前に相談することなく、ネタ集めのためにサイコパス募集の広告を出す。その後、ウサギを持つ殺人犯、犬をこよなく愛するマフィア、殺し屋が集まるのだが…

感想

反社会的人格の一種を意味する心理学用語である「精神病質」。
その精神病質者の事を英語では「サイコパス」と言う。

今回のストーリーは映画脚本家が「7人のサイコパス」というタイトルで脚本を書き始めたが、全く進まない様子を見て心配した友人が実在する「サイコパス」を呼んだり、紹介したりしながら脚本が出来上がっていくという珍しい設定だ。

「サイコパス」って確かに普通の人には理解できない行動を取る事が多い。
でも向き合ってみると彼らもちゃんとした人間であるという事が分かるし、自分なりの考えを持って行動している場合も多い。
彼らはただ他とは違う体験を人生において多くしてきただけなのである。

でもやっぱ人殺しの「サイコパス」が隣にいると怖いよね。
そんな不安をよそに「サイコパス」達があり得ない事件を次から次へと起こす展開はテンポが良くて面白かったし、最後まで楽しませてくれる。

なお、脚本家マーティ(コリン・ファレル)の親友であるビリー(サム・ロックウェル)は犬を誘拐するビジネスをしているのだが、これが悪党が考えたにしては非常に頭の良いアイディアだと思ってしまった。簡単に説明すると手順はこうだ。

  1. 飼い主がちょっと目を離した隙に犬をステーキ等の肉でおびき寄せ、さらってしまう。
  2. 飼い主が「この犬探してます」という張り紙を出し始めるまで犬は家でゆっくり遊ばせておく。
  3. 張り紙が出たら「犬を見つけました」といって無事に届ける
  4. 号泣しながら喜ぶ飼い主はぜひ御礼を受け取ってくれといい数百ドルくれる
まぁこの方法でとあるマフィアの犬をさらってしまい、それが色々な事件に繋がるんだけど、そういう意味でも最初から最後まで犬にスポットライトが当たっていたのも良かった。また犬は一切いじめられる事なく最後までリラックスしていたのも素敵だった。


ちょっと変わったストーリーの映画を見てみたい方はオススメです。
コメディタッチもあるのでクスッと笑える部分もあるよ。

2013年10月17日木曜日

アバウト・タイム(About Time)



鑑賞日:October 17th, 2013
個人的評価:93点

参考情報


監督・脚本は映画『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティスが務め、『シャーロック・ホームズ』シリーズのレイチェル・マクアダムスがヒロインを演じるタイムトラベル・ファンタジー。


ストーリー


21歳のティム(ドーナル・グリーソン)は、父親(ビル・ナイ)から一家の男子は全員タイムトラベルの能力を持つことを知らされ、ロンドンで知り合った魅力的な女性メアリー(レイチェル・マクアダムス)に対して、タイムトラベルを使って関係をより良くしようとするが、思うようにいかず苦戦する。



感想


タイトルが語っているがとにかく素敵なテーマだった。
時が経つのは早いし、明日は必ず訪れる。
そんな毎日を繰り返していると人はつい時間の大切さを忘れてしまう。

本作ではタイムトラベルという能力を持った主人公が家族と、恋人と、そして自分と向き合い、最高の人生を追求するストーリーだが、最後に出てくる答えに心打たれる。


過去に戻ってある1日をやり直せる事ができたら自分は何をするだろうか。
そんな事を考えさせてくれる素敵な作品で、思わず自分の人生を振り返ってしまうし、1日1日が大切に思えてしまう。

生きるって辛い時もあるけど、幸せな時もある。
人生はその繰り返しで最終的には充実した道であると信じてしまうようなそんな内容でした。

タイムトラベルというSF的な要素もあれば、しっかりとしたラブストーリーもあり、コメディ要素まで入ってる。
また何よりもハートウォーミングな家族愛もちゃんと描かれているので、色んな所で感動できる。



なお、レイチェル・マクアダムスはすでに映画『きみがぼくを見つけた日』『ミッドナイト・イン・パリ』といったタイム・トラベルを描いた映画に出演しており、今回が3本目となるらしいですね。さすがの演技でした。

日本ではいつ公開されるか分からないが、これは日本でも人気が出ると思うな。



ちなみに公園で白い犬が2匹でじゃれあっていて幸せが表現された素敵なシーンが登場するので、そこもお楽しみに。




ゼロ・グラビティ(Gravity)




鑑賞日:October 17th, 2013
個人的評価:81点

参考情報

しあわせの隠れ場所』などのサンドラ・ブロックと『ファミリー・ツリー』などのジョージ・クルーニーという、オスカー俳優が共演を果たしたSFサスペンス。事故によって宇宙空間に放り出され、スペースシャトルも大破してしまった宇宙飛行士と科学者が決死のサバイバルを繰り広げる。監督を務めるのは、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』『トゥモロー・ワールド』などの鬼才アルフォンソ・キュアロン。極限状況下に置かれた者たちのドラマはもとより、リアルな宇宙空間や事故描写を創造したVFXも必見。


ストーリー

地表から600キロメートルも離れた宇宙で、ミッションを遂行していたメディカルエンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)とベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)。すると、スペースシャトルが大破するという想定外の事故が発生し、二人は一本のロープでつながれたまま漆黒の無重力空間へと放り出される。地球に戻る交通手段であったスペースシャトルを失い、残された酸素も2時間分しかない絶望的な状況で、彼らは懸命に生還する方法を探っていく。

※日本では12月13日より3D / 2D同時公開

感想

以下の記事にも書いてあるが、とにかくアメリカで話題の作品だったのでシンガポールの映画館で一足早く見てきた。
【記事】『ゼロ・グラビティ』が100億円を突破!公開からわずか9日での快挙
ストーリーはシンプルだが、映像は素晴らしかった。
映画史上宇宙を最もリアルに描いたと評されているが「宇宙にいるとこんな感じなんだなぁ」と思わせてくれる映像でした。

ほとんどのシーンをサンドラ・ブロックがたった1人で演じている事もあり、孤独の怖さと美しさが同時に描かれている。

日本でも「宇宙兄弟」が流行っているのでウケるかもしれないが、宇宙飛行士がそんなに注目されていない国ではあまりウケないかもしれない。

とにかく新しい形の表現が多い作品なので、コアな映画ファンは見るべきです。

なお、舞台は宇宙がメインなので犬は全く出てこない。
でも声だけで登場するのでお楽しみに。

2013年10月6日日曜日

ランナウェイ/逃亡者 (The Company You Keep)





鑑賞日:October 6th, 2013
個人的評価:78点

参考情報

俳優や監督として、オスカー受賞作『普通の人々』など数々の名作に携わってきたロバート・レッドフォードが監督、主演を務めた社会派サスペンス。反体制活動を展開した実在の過激派組織を題材に、素性を隠して30年間暮らしてきた元幹部が、当時の仲間の逮捕によりFBIと記者から追われるさまを描く。若手記者を『トランスフォーマー』シリーズのシャイア・ラブーフが熱演するほか、スーザン・サランドンリチャード・ジェンキンスクリス・クーパーら豪華共演陣が物語を盛り上げる。

(C) 2012 TCYK, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

ストーリー

1969年、ベトナム戦争反対を世に訴えるために連続爆破事件を起こした過激派組織ウェザーマンはFBIの最重要指名手配リストに記載された後、突如消息を絶つ。30年後、元メンバーの一人(スーザン・サランドン)が警察に捕まる。再び話題を呼んでいる事件を調査する新聞記者のベン(シャイア・ラブーフ)は、一見真面目そうな雰囲気のシングルファーザーの弁護士ジム・グラント(ロバート・レッドフォード)にたどり着く。


感想

複雑かつ深いテーマが潜む作品でした。

30年前に起きた事件の容疑者が逮捕された事により再び浮かび上がる情報を地元新聞のいち若手記者が繋ぎあわせ、30年間誰も気づく事のなかった真実にたどり着く。

過激派と呼ばれた容疑者はなぜ30年間も隠れていたのか。
そして世界中に散らばったと思われるその仲間たちは、謎が明らかにされていくにつれ何を思い、どういった行動を起こすのか。

普通の視点で見ると「なんでそんな行動を取るのだろう?」と思ってしまうかもしれないが、この作品はぜひ容疑者の視点で見てほしい。
きっと今まで過ごしてきた世界の見方も変わると思う。

本当の真実は誰が知っているのか。
真実のたどり着くためにはどれだけの覚悟と犠牲が必要なのか。
そういう気付きを与えてくれるテーマでした。

家族との絆が描かれているが、それ以上に仲間との絆の大切さが切なく表現されている。
本当に理解しあえる仲間に出会う事は一生もの。
こういう仲間にいつか出会いたいと思わせてくれる。

ちなみに天才歌手のジャッキー・エヴァンコという非常に可愛い子役が主人公の娘役として登場するが、命をかけてでも守りたくなる気持ちが分かるぐらい愛おしく見えるその演技は素晴らしかった。どうやらこれが映画初出演らしい。アメリカには末恐ろしい子供が続々出てくるねぇ。


なお、今日は警察との逃走シーンには付き物の警察犬ちゃんがいっぱい登場します。
「POLICE」と書かれた犬用のベストが最高でした。
あれどこかに売ってないかしら。


2013年9月15日日曜日

サイド・エフェクト(The Side Effects)





鑑賞日:September 15th, 2013
個人的評価:83点

参考情報

トラフィック』などのスティーヴン・ソダーバーグ監督が放つサスペンス。新薬の副作用によって夢遊病となり、夫を殺害してしまった女性と、その悲劇の裏側に隠された真実を、彼女の治療にあたった精神科医が暴こうと奔走するさまを活写。精神科医にジュード・ロウ、事件を引き起こす謎めいたヒロインに『ドラゴン・タトゥーの女』のルーニー・マーラ、そしてキャサリン・ゼタ・ジョーンズチャニング・テイタムが結集した。アルフレッド・ヒッチコック監督作品のテイストを感じられる演出にも目を見張る。

ストーリー

金融マンであった夫マーティン(チャニング・テイタム)が違法株取引で逮捕されたのを機に、以前に患ったうつ病を再発させてしまったエミリー(ルーニー・マーラ)は、交通事故や自殺未遂を引き起こすように。診察にあたる精神科医バンクス(ジュード・ロウ)は、かつて彼女を診ていたシーバート博士(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)に相談。
エミリーが抱える症状の詳細を聞き出し、彼女の了承も得て抗鬱剤の新薬アブリクサを投与する。症状が快方に向かっていたある日、マーティンがナイフで刺されるという事件が起き…

(C) 2012 Happy Pill Productions.

感想

うつ病を抱えた人の生活や、うつ病の周りに潜む問題などを豪華キャストが描くちょっと珍しい題材の作品。うつ病と言えば日本でもよく取り上げられるので、経験された方には興味深い内容だろう。

病気の人が罪を犯した場合は、その病人を日々サポートしている周りの人が責められる場合がある。この難しい問題に当たった主人公バンクス(ジュード・ロウ)がどのような行動を起こすのかに注目するとより楽しめると思う。

また『ドラゴン・タトゥーの女』でも天才的な演技を魅せたルーニー・マーラは本作品でも非常に複雑な役を上手く演じた。今回もセックスシーンがあるし、更には女性とのラブシーンまで用意されており、常にチャレンジし続ける彼女の良さが表されていた。

なお、今日は無犬でした。

2013年9月8日日曜日

ホワイトハウス・ダウン (White House Down)





鑑賞日:September 8th, 2013
個人的評価:86点

参考情報

インデペンデンス・デイ』『2012』などのローランド・エメリッヒ監督が放つアクション大作。
謎の武装集団に占拠されたホワイトハウスを舞台に、邸内に居合わせた議会警察官が人質となった大統領と自身の娘の救出とホワイトハウスの奪還に挑む姿を活写する。
主人公の議会警察官に『マジック・マイク』などのチャニング・テイタム、大統領に『ジャンゴ 繋がれざる者』などのジェイミー・フォックスら実力派俳優が結集。
危機迫る展開はもとより、爆発炎上して崩落するホワイトハウスといった迫力の破壊描写にも息をのむ。

ストーリー

大統領ジェームズ・ソイヤー(ジェイミー・フォックス)を警護するシークレットサービスを目指すも、不採用となってしまった議会警察官のジョン・ケイル(チャニング・テイタム)。
不採用だったことで幼い娘を悲しませたくないと、気晴らしも兼ねて彼女を連れてホワイトハウスの見学ツアーに参加する。
だが、そこへ謎の武装グループが乗り込み、瞬く間にホワイトハウスを制圧した上に大統領とケイルの娘らを人質にして籠城。
未曽有の事態に全世界が混乱する中、ケイルは武装グループに挑む。


感想

150分弱と長めの作品だが、長さを感じさせない内容で最後めでのめり込んで見ることができた。
世界で最もセキュリティが強固な要塞ホワイトハウスだが、プロのテロリスト集団たちにあっけなく乗っ取られてしまう。

本作品は、「どうすればホワイトハウスを乗っ取ることができるのか」という視点ではなく、「ホワイトハウスが乗っ取られることが世界にどういった影響を与えるのか」という大きな視点で見たほうがより楽しめる。

また、「アメリカの大統領と言えばこれだよね!」というシーンも多々用意されている。
例えば核シェルターとしての機能を有し、ホワイトハウスが攻撃を受けた際に大統領や閣僚などが避難し、指揮を執る「大統領危機管理センター」(通称:PEOC)や、大統領就任宣誓のシーンなどが登場する。

なぜホワイトハウスは占拠されたのか。
たまたまホワイトハウスを娘と見学していた議会警察官のジョン・ケイル(チャニング・テイタム)は人質となった娘を助けることができるのか。
相棒はまさかの大統領!?

現実世界ではあり得ないような設定だが、意外にも話の筋はそれなりに通っていて、「いつかこんな日が来るのかもしれない…」とちょっと思ってしまうリアルさはあった。

これぞアメリカンな映画!と思える納得感の高い作品でした。

登場する犬はホワイトハウスのエントランスから入ってくる車両に爆薬などが積まれていないかを確認するワンちゃんでした。


2013年9月7日土曜日

マン・オブ・スティール(Man of Steel)




鑑賞日:September 7th, 2013
個人的評価:91点

参考情報


クリストファー・ノーラン製作、ザック・スナイダーが監督を務めたスーパーマン誕生までの物語を紡ぐアクション大作。
過酷な運命を受け入れ、ヒーローとして生きることを決意する主人公の苦難の日々を驚異のアクションと共に描き出す。
シャドー・チェイサー』などのヘンリー・カヴィルが主人公を熱演。
悩んだり傷ついたりしながらも前進する主人公の姿が目に焼き付く。


ストーリー


ジョー・エル(ラッセル・クロウ)は、滅びる寸前の惑星クリプトンから生まれたばかりの息子を宇宙船に乗せて地球へと送り出す。
その後クラーク(ヘンリー・カヴィル)は、偶然宇宙船を発見した父(ケヴィン・コスナー)と母(ダイアン・レイン)に大事に育てられる。
そして成長した彼は、クリプトン星の生き残りのゾッド将軍と対峙(たいじ)することになり…

TM & (C) 2013 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED. TM & (C) DC COMICS


感想


155分の長さが語られているが、超大作映画だ。
誰もが知るヒーロー「スーパーマン」の誕生の物語を最新VFX技術を駆使して描き出しているこの作品はとにかくド派手なアクションシーンに注目してほしい。

このクオリティでハリウッド版ドラゴンボールも作ってくれたらヒットしたと思う。
クライマックスの戦闘シーンのクリップ映像が公開されているので貼っておく。
スーパーマンと宿敵ゾット将軍がファイナルバトルへと突入していくところを抜き出した短いものではあるが、その驚異の映像を通じて、戦いの激しさは十分に伝わってくる。


知っているようで意外と知らないスーパーマン誕生の物語をこのド迫力アクション付きで見れるだけで満足するでしょう。
とにかく大満足の内容でした。

ただ、残念ながら「It's a Bird...It's a Plane...It's Superman!!」という名セリフは登場しなかったが、いずれ聞けるでしょう。


ちなみに主人公の実家に犬が結構泣けるシーンで活躍するので犬好きはそこも注目。


2013年8月21日水曜日

ザ・インターンシップ (The Internship)




鑑賞日:August 20th, 2013
個人的評価:93点

参考情報


2005年の恋愛コメディ『ウエディング・クラッシャーズ』のオーウェン・ウィルソンヴィンス・ヴォーンが再タッグを組んだコメディ。
共演はマックス・ミンゲラローズ・バーンディラン・オブライエンジェシカ・ゾアら。
監督は『ナイト・ミュージアム』シリーズや『リアル・スティール』のショーン・レヴィ
(※日本未公開)

©http://theinternshipmovie.tumblr.com


ストーリー


デジタル社会の前に、キャリアが崩壊してしまったアナログ人間の中年セールスマン、ビリー(ヴィンス・ヴォーン)とニック(オーウェン・ウィルソン)。
勤め先が廃業し無職となった彼らは“自分たちはまだ終わっちゃいない!”ということを証明すべく、なんとGoogleのインターンに。
だがIT産業の中心的存在Googleだけに、当然インターンにも超絶優秀な大学生が集まっていた。


感想


一般ウケはしないと思うがGoogleファンにとってはたまらない内容だった。
今まで営業職しか経験した事のないおっさん二人が学生に混ざってGoogle本社にインターン生として乗り込み、正社員を目指すというコメディ。

Google本社のワークスタイルが垣間見れる作品となっており、有名な無料食堂の紹介はもちろん、無人自動車やお昼寝部屋など、「本当にこれはオフィスなのか!?」とつい言いたくなるGoogle本社ならではのシーンが満載でした。
インターン生を含む新人は「Noogler」と呼ばれ、プロペラ付きのカラフルな帽子をかぶるという伝統があるとは聞いていたが、本当にそのシーンが登場するよ。

特に印象に残ったシーンはインターン生の座を勝ち取るためにおっさん二人が挑んだGoogleハングアウトを利用した面接。

Googleの面接では奇問難問が出ると噂されているが、中でも有名な以下の問題が出題される:
『あなた10円玉の大きさに縮められて、ミキサーの中に入れられました。もとの密度を保ったまま、あなたの質量は小さくなります。ミキサーの刃はあと60秒で動き出します。さて、どうする?』
公式サイトにこのシーンの動画アップされているので是非見てほしい。



この問いに対する答え(あくまでも有力説)は「元の密度を保ったままで小さくなるので、筋力はそのままなはず。という事でジャンプをして脱出する事ができる」という内容だが、このおっさん二人はこの更に上を行く答えをはじき出す。

更に「大事なのは脱出した後さ。ミクロサイズのおっさん二人が世界に飛び出したらどんな事が出来るかを考えるだけでワクワクするぜ!」とおっさんらしからぬ向上心溢れる素敵な付けたしまで飛び出す。
このシーンは本当に印象に残った。

本作品の主人公はGoogle社員ではなくあくまでもインターン生なので、恐らくテーマは「What it takes to be a Googler」といった感じだろうか。

テクノロジー業界を代表する会社ではあるが、パソコンだけ使いこなせれば良い訳ではない。
人とのリアルな関わりまでしっかり大切にする必要があるというメッセージが隠されていた。

とにかく久々に笑ったし、Googleファンにしか分からない細かい芸が散りばめられている。
最後のエンドロールはGoogle Appsの各サービスを上手く利用してクレジットを表示するなんとも憎い演出が施されており、最後の最後まで色んな意味で楽しめます。




ちなみに犬は特に登場しなかった。


2013年8月20日火曜日

グランド・イリュージョン (Now you see me)




鑑賞日:August 21st, 2013
個人的評価:90点

参考情報


トランスポーター』シリーズなどのフランスの鬼才ルイ・ルテリエが監督を務め、希代のプロマジシャン、デヴィッド・カッパーフィールドが協力した娯楽作。マジックを駆使して瞬く間に大金を強奪する4人のマジシャンと、彼らを追い掛ける捜査官たちのチェイスを描く。
グループのリーダーを『ソーシャル・ネットワーク』ジェシー・アイゼンバーグが演じ、FBI捜査官を『キッズ・オールライト』のマーク・ラファロが演じている。華麗な映像トリックや、予測不能の物語に魅了される。
(※日本での公開は2013年10月25日予定)


ストーリー


マジシャンとして一流の腕を持つアトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)は、フォー・ホースメンというスーパーイリュージョニストグループを束ねていた。彼らはマジックショーの中で、ラスベスから一歩も動くことなく、パリにある銀行から金を奪ってみせた。この件を受けて、次の計画を彼らが実行する前に食い止めようとFBI特別捜査官のディラン(マーク・ラファロ)が捜査を始めるものの…

©https://www.facebook.com/grandillusion.jp


感想


今年5月31日に全米公開された本作は、全世界で2億3,300万ドル(約233億円)を稼ぎ出すという制作側の期待を大きく上回る快挙を成し遂げ、既に続編が製作されることになったと言われている注目の作品。

最高に面白かった。

Summit Entertainment / Photofest / Zeta Image

世界トップクラスのイリュージョニストがチームを組み、大胆な犯罪をショーの最中に行うという何とも豪快な設定だが、話の筋はそれなりに通っていて、細かい事を気にする日本人も楽しめる内容となっていた。

Summit Entertainment / Photofest / Zeta Image

予告編にもあるが、「マジックにおけるルールその1は、部屋の中にいる人物の中でもっとも利口であれ」という言葉が印象的で、この言葉を聞いたからか、イリュージョニスト達に翻弄されるFBIやインターポールの捜査官を見るとなんだか気持ちよくなってくる。
ジェシー・アイゼンバーグにこういう天才役を演じさせたらやっぱピカイチですな。

Summit Entertainment / Photofest / Zeta Image

また、ラスベガスのド派手なステージで豪快に観客を魅了するシーンがとてもアメリカ映画らしくて気に入ってる。本作品はまるでショーを見ているようで最後まで華やか。

繰り広げられる数々の不可能な犯罪を見抜く事ができるかチャレンジしながら見るのも楽しいと思う。


非常にオススメなので日本でも公開をお楽しみにっ!
ちなみに無犬。