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2011年12月26日月曜日

ニューイヤーズ・イブ (NEW YEAR'S EVE)




鑑賞日:December 26th, 2011
個人的評価: 80点

参考情報

大みそかのニューヨークを舞台に、きずなを取り戻そうと奔走する人々の再生と希望の物語が展開する感動ドラマ。監督は、『プリティ・ウーマン』のゲイリー・マーシャル。ロバート・デ・ニーロ、ヒラリー・スワンクといったアカデミー賞受賞スターからザック・エフロン、アビゲイル・ブレスリンといった若手まで、超豪華キャストが顔をそろえている。タイムズスクエアで行われた年越しカウントダウンイベント中に撮影を敢行したことも話題に。

ストーリー

間近に死が迫った病人と、そんな彼を見守る看護師。去年の大みそかに遭遇した女性と交わした約束を忘れることができない男性。以前付き合っていた相手と偶然に再会した男女。さまざまな事情を抱える8組の人々が、大みそかのニューヨークで愛や勇気と向き合うことに…

感想


予告編通りの期待を裏切らないストーリーで、見ていて心がほっこりする内容だった。
Love Actuallyと比べて各組のストーリーが全て上手く繋がってはいなかったが、それぞれのストーリーにちゃんとメッセージが込められていたので楽しめた。
セレブ、夫婦、中高生、親子、バツイチ、独り身、遠距離恋愛中のカップル等が過ごす大晦日が描かれているため、見ている人としては何かしら共感できるようになっているので、誰が見ても楽しめる事はまず間違いない。
眠らない街の華やかな日の裏側では色んな出来事が起こっているけど、最終的にはハッピーになるアメリカらしい見ていてスッキリする映画です。

ちなみにザック・エフロンがミシェル・ファイファーの「今年中にやりたい事」リストを次々と叶えていくシーンに多くの時間が使われるのだが、この二人の関係が密になっていく展開も年の差を考えると何とも素敵な話に見えてしまった。
この二人はHair Sprayで共演をした際はミシェル・ファイファーの娘の彼氏をザック・エフロンが演じるという役だったので、それを思い出すと不思議に感じたが、ザック・エフロンが大人になったと感じたし、何よりこの「New Year's Eve」という作品でかれは自身のキャラを確立したかもしれない。まぁそれぐらい印象に残る役柄ではあったので是非注目して下さい。

とにかく誰と見ても(一人で見ても)楽しめる作品だし、製作費やキャスティングを見ても分かる通り、ハズレはないので安心して見てください。

とりあえずNYのタイムズスクエアで行われる新年恒例のボールドロップカウントダウンは自分のBucket List(死ぬまでにやる事リスト)に追加しておいた。


2011年12月9日金曜日

リアルスティール (Real Steel)




鑑賞日:December 9th, 2011
個人的評価: 80点

参考情報

スティーヴン・スピルバーグ率いるドリームワークスが、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』のヒュー・ジャックマン主演で手掛けた、ロボットとの出会いを通じて親子のきずなを描く感動のストーリー。ボクシングの主役が生身の人間からロボットに移行した時代、リングにすべてを懸けた父と息子の起死回生のドラマを描く。監督は『ナイト ミュージアム』シリーズのショーン・レヴィ。心が通い合わない父と息子が遭遇する奇跡の物語と、圧巻の格闘技ロボットたちの熱い戦いぶりに引き込まれる。

ストーリー

かつて優秀なボクサーだったチャーリー(ヒュー・ジャックマン)は妻子と離れ、ただ自分の夢だけに没頭してきた。だが、西暦2020年の今では人間に代わり、格闘技ロボットたちがボクサーとして活躍していた。ある日、どうにかロボット格闘技のプロモーターとして生活していた彼の前に、母を亡くした息子(ダコタ・ゴヨ)が姿を現わし…

感想

予想通りの内容・クオリティーで満足でした。
こういう「分かりやすい」映画は3ヶ月に一度は見たくなりますね。

ちなみに製作総指揮はスティーヴン・スピルバーグだったのだが、「E.T.」とか「Super8」とか彼は子どもの存在に向き合い向き合う作品を手掛ける事が多いのだが、そんな彼が抜擢したと言われるマックスを演じたダコタ・ゴヨの演技力が凄いと話題になっているようですね。
この子が優秀すぎるからかは分からないが、個人的には「演じよう」という気持ちが出過ぎているのでわざとらしい演技に見えてしまった。だが、大人になったらきっとディカプリオの様な俳優になるポテンシャルは感じたので今後に期待ですね。

この映画の見所は何といってもロボットファイトだ。
まずはファイト会場の盛り上がり方が非常に楽しそうに表現されている。この世界の人々は毎週ロボットファイトを楽しみにしている感じが伝わってきた。
そして実際のファイトはまさにエンターテインメントショーだ。戦うロボットももちろんだが、操縦する人も常に観客を楽しませるようにしているロボットファイトの文化も垣間見える。

とにかくラストのクライマックスシーンが爽快でスッキリするでしょう。

2011年11月13日日曜日

マネーボール (Money Ball)




鑑賞日:November 13th, 2011
個人的評価: 80点

参考情報

アメリカのプロ野球、メジャーリーグの貧乏球団を独自の理論で常勝球団に育て上げた実在の男の半生を、ブラッド・ピットが演じる感動的なヒューマンドラマ。球団のゼネラルマネージャーが独自の理論である「マネーボール理論」を推し進め、貧乏球団を常勝集団に生まれ変わらせていく過程を描く。監督を、『カポーティ』のベネット・ミラーが務め、『ソーシャル・ネットワーク』のアーロン・ソーキンが脚本を担当。ブラッド・ピットとフィリップ・シーモア・ホフマンやロビン・ライトなど実力派キャストによる演技合戦に期待。

ストーリー

元プロ野球選手で短気な性格のビリー・ビーン(ブラッド・ピット)は、アスレチックスのゼネラルマネージャーに就任する。チームはワールド・チャンピオンになるには程遠い状態で、優秀な選手は雇えない貧乏球団だった。あるとき、ピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)というデータ分析にたけた人物との出会いをきっかけに、「マネーボール理論」を作り上げる。しかし、「マネーボール理論」に対し選手や監督からは反発を受けてしまい…

感想


相変わらずブラッド・ピットはカッコ良いねぇ、と思ってしまう映画だった。
弱小野球チームのゼネラルマネージャーのある意味孤独な挑戦がリアルに表現された映画だった。
自分の意見を強引に押し付け、反抗する者はクビにするという何ともアメリカらしいビジネスシーンが満載だった。
この映画から自分が感じ取ったメッセージはレッドソックスの偉い人があるシーンで言っていた事:「First one through the wall always gets bloody」。
最初に壁を突き破る者は血だらけになる。
今まで誰も成し遂げなかった事に挑む人はあらゆる面から徹底的に叩かれる。
だが、自分を信じ、壁を突き破れば世界が変わる。

自分の決断を信じ、例えすぐに結果が出なくとも目指したゴールに辿り着こうという強い意志は関心するし、大事な感情だよね。

自分は野球にあまり興味が無いが、きっと野球が分かればもっと面白い作品なんだろう…


2011年11月12日土曜日

コンテイジョン (Contagion)




鑑賞日:November 12th, 2011
個人的評価: 85点

参考情報

『オーシャンズ』シリーズや『トラフィック』のスティーヴン・ソダーバーグ監督が、地球全体を恐怖に陥れるウィルスの恐怖を豪華俳優陣で描くサスペンス大作。接触によって感染する強力な新種のウイルスが世界各地に拡大していく中で、社会が混乱し人々が異常なパニック状態に陥っていく様子を映し出す。キャストには、マリオン・コティヤールやマット・デイモン、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウなど実力派スターが集結。スティーヴン・ソダーバーグ監督だけに、一筋縄ではいかないパニック・ムービーに仕上がっている。

ストーリー

ミッチ(マット・デイモン)の妻・ベス(グウィネス・パルトロー)は、香港への出張後にシカゴで元恋人と密会していたが、せきと熱の症状が出始める。同じころ香港、ロンドン、東京で似たような症状で亡くなる人が続出。フリージャーナリストのアラン(ジュード・ロウ)は、伝染病ではないかと考え始め…

感想

人間は極限の状況に置かれたときに、どのように対応するのか?
そういった状況に置かれたときに、人は自分を捨ててでも他人の力になるのか?
それとも他人を殺してでも自分と家族を守るのか…

自分の命が危機的な状況にあると知った人間がどのような行動を起こすのかは分からないため、情報を持っているものはそれを公表する事を戸惑う。
もしくは、自分やその家族だけ安全な状況に移してからその他大勢に公表するのかもしれない。

だが、今の世の中ネットではあらゆる情報が飛び交っているし、個人が世界に向けて簡単に発信できてしまう。こうなると国や権力者は人々をコントロールできなくなる恐れがある。
そしてもし未知なるウィルス等が拡散し始めたら、それ以上の速さで恐怖が拡散されていくのだろう…

本作品では本当に起こり得る緊急状態がリアルに描かれている。
緊張感が常にあり、テンポも良い。
3月の大震災を経験した日本にとっては特に興味深い内容だし、真剣に見入ってしまう。

キャストも豪華だし、ストーリーも非常によく出来ていたので非常に楽しめた。

2011年10月29日土曜日

フェア・ゲーム (Fair Game)




鑑賞日:October 29th, 2011
個人的評価: 90点

参考情報


イラクに大量破壊兵器が存在しないことを公表したために、アメリカ政府の厳しい報復に遭った元CIAの女性エージェントの実話「プレイム事件」を映画化したクライム・サスペンス。『ボーン・アイデンティティー』『Mr.&Mrs.スミス』のダグ・リーマンがメガホンを取り、CIA諜報(ちょうほう)員役のナオミ・ワッツと元大使役のショーン・ペンが夫婦役で共演。真の正義を貫いた夫婦のきずなと衝撃の真実がリアルに描かれ、スピード感あふれるスリリングなエンターテインメント作品としても楽しめる。


ストーリー


CIAのヴァレリー・プレイム(ナオミ・ワッツ)と元ニジェール大使で夫のジョー・ウィルソン(ショーン・ペン)は、イラクに核開発計画がないことを政府に報告する。しかし2003年、ブッシュ政権がイラクに宣戦布告。ジョーがニューヨークタイムズ紙にイラクにおける調査報告を寄稿したことから、報復としてヴァレリーが諜報(ちょうほう)員であることがアメリカ中に公表されてしまい…


感想


実話を基にしているだけあって当然非常にリアルな内容となっていた。
こういう映画が作られるのは自由の国アメリカならではだし、ブッシュ政権が終わった今はこの映画を公開する良いタイミングだ。

国の嘘を暴き、世間に公表するという勇気ある行動に出た夫。一方CIAに努めているため国が持つ力を把握している妻はただおとなしくするという対照的な行動をとってしまう。
夫と妻、ともに頑固で気の強い性格なだけにお互いに弱みを見せようとしない。だからこそ溜まっていく不安や恐怖を最後にどのように対処していくのか。
真実は一体どこにあるのか。国が示した事が「真実」なのか。それとも最終的に正しい結果をもたらすものが「真実」なのか。


国が言う「フェアゲーム」とこの夫婦が思う「フェアゲーム」の定義は明らかに違う。
どっちの言い分が本当は正しいのか。本当に起きた事件なだけでに考えさせられるテーマでしたな。

非常に面白かったです。オススメです。

2011年10月28日金曜日

ミッション:8 ミニッツ (Source Code)




鑑賞日:October 28th, 2011
個人的評価: 84点

参考情報

『月に囚われた男』のダンカン・ジョーンズ監督の長編第2作となるSFサスペンス。列車爆破事故の犯人を見つけるべく、犠牲者が死亡する8分前の意識に入り込み、爆破直前の列車内を追体験していく男の運命を描く。困難なミッションを課せられた主人公を、『ブロークバック・マウンテン』のジェイク・ギレンホールが熱演。巧妙に練り上げられたプロットと先の読めないストーリー展開に引き込まれる。

ストーリー

シカゴで乗客が全員死亡する列車爆破事故が起こり、事件を解明すべく政府の極秘ミッションが始動。爆破犠牲者が死亡する8分前の意識に入り込み、犯人を見つけ出すという任務遂行のため、軍のエリート、スティーヴンス(ジェイク・ギレンホール)が選ばれる。事件の真相に迫るため何度も8分間の任務を繰り返すたび、彼の中である疑惑が膨らんでいく。

感想


タイムスリップ系の話だとは思っていたが、ちょっと違かった。
死んでしまった人の死ぬ8分前の時間に戻り、そこから事件についての手掛かりを見つけ出す話。「NEXT」という映画と非常に似ているんだが、自分はこういう話が結構好きなんです。
身体は死んでいるが脳は生きているといういわゆる植物状態の様な状況でも、脳から情報を引き出し、それを事件解決のために役立てるという何ともアメリカらしいハイテクな発想だが、「そろそろこういう時代に本当になりそうだな」と思わせるような内容だった。
現実的に考えてあり得ない話だが、こういった手の話はどこかで「何故このあり得ない事が実現できたのか」というそれらしい説明があるのだが、今回は無かった。
だからはじめに言っておきたいが、この映画はそういう細かい設定を気にしだしたら「だから矛盾してるじゃん」と考えてしまい、ちょっとつまらなくなってしまう。
でも映画を見終わって思ったが、この映画の面白さは「もしこういう技術が実現したらヒトは何をするのか?」という部分だと思うので、是非そこを楽しんでほしい。
ちなみにヒロイン役のミシェル・モナハンが大人の色気を存分に出していて、非常にキレイだった。ここもお薦めポイントです。

この映画は非常に複雑な構成になっており、見終わった後に議論したくなるような内容だ。という事で見終わった人用のメモをこれから書きますのでまだ見ていない人はこれ以上見ないように…

「ミッション:8 ミニッツ」公式ウェブサイトはこちら

『ミッション:8 ミニッツ』ポスター



さてさてここからは映画を見終わった後に個人的に気になった疑問に対する自分なりの答えをメモします。面倒くさいのでQ&A形式にしたいと思います。

Q.
政府の極秘ミッションっぽい内容なのになんでスタッフが3人ぐらいしかいないのだ?
指示とかも統一されてなし、後ろを人が通り過ぎるし、グダグダだったじゃん…
A.
きっとSWATの中でも「あんなので事件が解決したら何でも出来るわ」っという感じで冷たい視線を浴びている内部からでさえも非現実的と思われているミッションだったので肩身の狭いを思いをしているんだろうな。

Q.
何で死んだ人の記憶を見ているのに、違う行動を起こしたらちゃんと違う事が起こるの?
「デジャヴ」のように過去の記憶を見るだけで、その記憶を基に事件解決をするのはまだ理解できるけど…
A.
あれはきっと想像の世界なんだろう。たまにリアルな夢を見る時があるが、それと同じで人間が頭の中でイメージした世界なのだ。
つまり事件が解決してみんなが喜んでるシーンや最後にGoldwinにメッセージが届くシーンもStevens無意識に想像したものとなるね。
だって最後のメッセージに入っていたようにもし本当にあの技術がもう一つの世界を創り出しているとしても、あの鏡に映るショーンはどこにいったのだ?って事になるでしょ。全てはStevens無意識に思い描いたものという事にしておこう。

Q.
この映画のポスターには「映画通ほど騙される」と書いてあったが、あれは何の事?
A.
最初の1時間を見ていると「ストーリーがちゃんと作りこまれていない微妙な設定だなぁ」と感じた。だが最後までみると最初に感じたそれぞれの矛盾にはそれなりの答えが用意されていた。ここの事なのかなぁと自分は思った。

Q.
何であの車掌さんはStevensの切符は切るのにChristinaの切符は求めないの?
A.
まぁ細かい事は気にするな。映画なんだからさ。


【おまけ】
個人的にはキスをしている最中に時間が止まるとこで映画も終わらせてほしかった。少なくともシカゴに着いた後にあの大きい鏡を見つめながら終わらせてほしかった。あの方が夢もあるし、答えのない矛盾を残すだけのラストシーンで後味が悪くなるより全然良い。

ちなみにChristinaの身分証明証には29歳と書いてあったが、Christina役のミシェル・モナハンさんは既婚で子どもがいる35歳の方です。いや~、おキレイですな。

2011年10月22日土曜日

カウボーイ&エイリアン (Cowboys & Aliens)




鑑賞日:October 22nd, 2011
個人的評価: 68点

参考情報

19世紀のアリゾナ州を舞台に、過去の記憶をなくした男が砂漠の町に迷い込み、町を支配する強権的な大佐らと共に宇宙からの脅威に立ち向かうSFアクション超大作。『アイアンマン』シリーズのジョン・ファヴローが監督を務め、製作にロン・ハワード、製作総指揮にスティーヴン・スピルバーグという強力布陣で人気グラフィック・ノベルを実写化。主演のダニエル・クレイグ、大佐役のハリソン・フォードの夢の共演も見逃せない一作だ。

ストーリー

過去の記憶をなくした男(ダニエル・クレイグ)が砂漠の町アブソリューションに迷い込むが、住民たちからは歓迎されなかった。また、すべては町を牛耳るダラーハイド大佐(ハリソン・フォード)の支配下にあることを知る。男の記憶の手掛かりは片方の手首にはめられた手かせだけだが、そんな中、町の上空から未曾有の脅威が襲い掛かってきて…

感想

タイトルだけ見ると、「何だこのB級映画は…」と思うかもしれないが、よく考えてみると思い切ったタイトルだった。エイリアンが登場する映画は必ずと言っていいほど、現代に登場している。そんなエイリアンがカウボーイ時代に侵略してきたら人類は一体どのように応対するのか。「こんな思い切ったタイトルだが、巨匠が関わっているし、これは勝負を仕掛けてきたな」と楽しみにしていた作品だった。
しかし…残念だが期待外れの出来だった…
監督、制作、制作総指揮、そしてダブル主演と思わせる程豪華スターの2大共演という事で期待していたが、キャスティングで金を使い過ぎてしまったのか詰めの甘い作品となっていた。
確かにダニエル・クレイグはカッコいい男らしさを存分に発揮していたが、それ以外はキャラが立ってなく、得に好印象の人物はいなかった。
ストーリーも筋が通ってなく、強引なお涙頂戴シーンもあれば、無理やりなキスシーンも登場した。そしてエイリアンの設定が何とも雑。それだけじゃなくVFXも全く力を入れてなく、一体何がしたかったのかは全くの謎だ。
カウボーイとエイリアンを同じ時代に登場させた事だけで満足してしまったのかな…
期待値が高かっただけにガッカリ感がいつもより多かった…

2011年10月7日金曜日

猿の惑星:創世記 ~ジェネシス~ (Rise of the Planet of the Apes)




鑑賞日:October 7th, 2011
個人的評価: 88点

参考情報

人間が高度な知能を持つ猿に支配される前代未聞の世界観と、衝撃的なラストシーンで話題となった『猿の惑星』の前日譚(たん)をひもとく話題作。現代のサンフランシスコを舞台に、1匹の猿の突然変異的な進化と自由を求める戦いが人類にとって脅威になっていく様が描かれる。『127時間』のジェームズ・フランコ、『スラムドッグ$ミリオネア』のフリダ・ピントらが出演。『アバター』のWETAデジタルによる革新的なCGIにも注目だ。

ストーリー

現代のサンフランシスコ。高い知能を持つ猿のシーザーは人類に裏切られ、自分の仲間である猿を率い、自由のために人類との戦いに向けて立ち上がることに。人類のごう慢さが、猿の知能を発達させてしまう要因となり、人類にとって最大の危機を巻き起こしていく。

感想

動物好きの自分にとって非常に面白い作品だった。
人間が自らの欲を追い求めるために、猿をモルモットとし、その結果主人公のシーザー君の母親が亡くなってしまう。まだ赤子だったシーザーをウィル(ジェームズ・フランコ)は育てていくのだが、そこで生まれる動物と人間の深い絆は素敵なものだと感じた。
ストーリー展開としては予想通りのものであったので、この部分の感想としては正直ありきたりな事しか書けないので止めておきます。

この作品が注目されているのは『アバター』で飛躍的に前進したモーション・キャプチャーという技術を導入しているという事であり、人(あるいは他の動物や物)の自然な動きをコンピューターに入れ込み、その上からCGIの後処理でキャラクターの画像をのせていくと最新いうテクノロジーを使用してるからだ。
この最新技術によりシーザーやその他猿の表情が怖いくらい人間のようで、本来の猿のものとかけ離れていたが、高い知能を持った猿がもし本当にいるのならばこうなるかもしれない。
ちなみに「動物が仲間を引き連れて町で暴れる」という意味では「グレムリン」と似ているが、今回の作品の方が猿という実在する動物を描いているという理由だけでなく、技術的にもよりリアルなアクションを表現する事に成功している。
今グレムリンとかを見るとその技術の違いに驚く事は間違いないね。

さて、自分がこういう映画が好きなのは「動物と人間が密なコミュニケーションを取る」という自分の夢を描いているからだ。動物と人間がコミュニケーションをとる事は可能だと思ってるし、会話が出来るようになっちゃう時代も近々来ると自分は信じている。ちなみにこの映画もそうだが、動物と人間が会話をする事をイメージするとたいてい動物側が人間の言葉を学ぶパターンが多いが、現実的に考えると人間側が動物の言葉(あるいは動作)を操れるようになるはずだ。
っと話がそれてしまいましたが、とにかく動物好きな方、そしてギーク的な部分を期待している方にはお薦めな作品です!

2011年10月1日土曜日

ステイ・フレンズ (Friends with Benefits)




鑑賞日:October 1st, 2011
個人的評価: 75点

参考情報

『ソーシャル・ネットワーク』のジャスティン・ティンバーレイクと、『ブラック・スワン』のミラ・クニスが共演を果たした現代的ラブストーリー。恋愛に不器用な男女が、親友同士から気軽なセックスフレンドへと変化したことから派生する出来事を映し出す。主人公のゲイの同僚に『ゾンビランド』のウディ・ハレルソン、彼の父親を『モールス』のリチャード・ジェンキンスが演じるなど脇役も豪華。臆病さを隠しながら進展する2人の関係に注目だ。

ストーリー

ディラン(ジャスティン・ティンバーレイク)は、ロサンゼルスで腕利きのアート・ディレクターとして活躍していた。彼は元ロサンゼルス・タイムズ紙の記者だった父(リチャード・ジェンキンス)と姉(ジェナ・エルフマン)、その息子と実家で暮らしている。そんなある日、ニューヨークのジェイミー(ミラ・クニス)から転職の話が舞い込み…

感想

セックスフレンドという友情関係を描いた「No Strings Attached」と完全に被った内容だったが、あの映画とは全く異なるタイプの男女が登場するという意味では新しい面白さがあった。
ジャスティン・ティンバーレイクは相変わらずいつも通りのキャラだったし、ミラ・クニスはブラックスワンで見せたあのお喋りキャラを更に強烈に仕上げてきた感じだった。この「おしゃべり大好き」な二人のやり取りを聞いてるとちょっと疲れちゃうが、久々に英語が喋りたくなった。
またキャスティング、製作費などを考えると期待通りの満足度が残る内容だった。
「恋愛が一切関係ない男女の友情は存在するのか?」というベタなテーマもあったが、予想を裏切らない展開はこういう映画では大事だよね。
あと、ニューヨークやロサンゼルスのライフスタイルが垣間見えるんだが、「ちょっと一年ぐらい住んでみたいな」と思わせるアメリカならではの楽しい生活も見えるのでそこも楽しめました。

2011年9月28日水曜日

モテキ




鑑賞日:September 28th, 2011
個人的評価: 78点

参考情報

突然やってくるモテモテの時期“モテキ”が訪れたさえない男を『世界の中心で、愛をさけぶ』などの森山未來が演じ、深夜の放送ながら話題を呼んだ異色の恋愛ドラマを映画化。メガホンを取るのは、テレビドラマと同じく「アキハバラ@DEEP」などの演出家、大根仁。原作を手掛ける漫画家、久保ミツロウが、テレビドラマのラストから1年後を舞台に映画用のオリジナルストーリーを書き下ろした。恋にエロスに翻弄(ほんろう)される不器用な主人公の行く末に期待。

ストーリー

金もなく恋人もいない藤本幸世(森山未來)に、怒とうのように恋のチャンスが訪れた“モテキ”から1年後。4人の女の子たちとの関係は終わってしまったが、再び新たな女の子たちが幸世に接近し始め、“セカンド・モテキ”がやって来ようとしていた。

感想

長澤まさみ、麻生久美子、仲里依紗、真木よう子など美女4名が登場する映画『モテキ』。
久々に邦画を劇場で見たが、自分が現在働いている業界が描かれていて非常に楽しめた。

決してカッコよくない、いや、全然カッコよくないダメな草食系男子のミキオがいつの間にか知り合った女性に好意を持たれ、あんな事やこんな事が出来てしまう状況はまさにモテキと言えるだろう。
モテる女性達にだって色んな苦労や複雑な思いがあるという事もちゃんと描かれていて、男性だけでなく女性もちゃんと楽しめる内容となっていた。

Twitterを通して全く知らない美女と出会う感じなんかは「電車男」 とどことなく被るが、現代に見られる「新しいヒトとの付き合い方」が表現されていて、興味深かった。

個人的にはナタリーやモモクロなど、一般世間からいえば少しマニアック(サブカル?)な名前が当然の様に飛びかっていた事が好きだった。まさか真木よう子の口から「ボーイズ・オン・ザ・ラン」なんて聞けるとは思ってもいなかったね(笑)

あとミキオの感情を表すために日本の名曲が所々に入ってくるんだが、カラオケ風に歌詞が表示されて、日本映画である利点が上手く利用されていた。何よりもミキオがPerfumeとミュージカル風に踊るシーンは洋画ばかり見る自分には少しシュールで面白かった。

あと自分が働いている会社の名前もチラっと出てるので見て下さいね。見つけられるものならね(笑)。
そして映画を見終わった観客のほとんどが「長澤まさみが可愛すぎる!」と言っていたが、個人的にはるみ子さん(麻生久美子)の方がキレイだった。

2011年9月25日日曜日

ワイルド・スピード MEGA MAX (Fast Five)




鑑賞日:September 25th, 2011
個人的評価: 88点

参考情報

伝説の名車や高級車が惜しげもなく激しいカーアクションを繰り広げる『ワイルド・スピード』シリーズの第5弾。前作の後日談となる本作では、超高級車の強奪などを命懸けでこなすドミニクとブライアンが、逃亡生活から抜け出して永遠の自由を得るため、裏社会を牛耳る黒幕から1億ドルを奪う無謀な計画を実行する。ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカーらに、新たに参戦したザ・ロックことドウェイン・ジョンソンや、過去の主要キャストも出演するドリーム・チームの大暴走に期待だ。

ストーリー

前科者ドミニク(ヴィン・ディーゼル)と彼を脱獄させた元捜査官ブライアン(ポール・ウォーカー)は、お尋ね者として追われながら、ブラジルの裏社会で超高級車の強奪を繰り返していた。逃亡生活から抜け出して永遠の自由を得たい彼らだったが、彼らを逮捕する特命を受けた連邦捜査官ルーク(ドウェイン・ジョンソン)が立ちはだかる。

感想

シリーズ5作目に来て「最高の出来」と評価されるのも納得がいくぐらい非常に面白かった。まぁ1作目が最も良いと言う人もまだいるとは思うが、とにかく面白い事は間違いない。

冒頭シーンから豪快な爆発有りのド派手なアクションシーンが登場するが、それ以上のド迫力カーチェイスが最後に用意されており、見ていて爽快だった。
Fast & Furious シリーズはカーアクションを必ず入れなくてはならないというハードルがあり、正直5作目なので「そろそろネタが尽きるだろうな」と思っていたが、見事予想を覆すほどの素晴らしいカーアクションを用意してきた。
ネタバレになるので書かないが、新しいカーチェイスシーンである事は間違いない。

それぞれ専門的なスキルを持ったプロを集めた最強のチームでブラジルを牛耳っている権力者の全財産を正面から奪いにいくという超強引な戦略がハリウッドっぽくてよかった。個人的には盗まれるまで誰ひとり気づかないというような完全犯罪の方が好きだが、ここまで開き直った戦略だと気持ちが良い。
また、各シリーズでも登場する懐かしい仲間たちが集結して結成されたドリームチームを見るだけでワクワクしちゃう。

ザ・ロックことドウェイン・ジョンソンとドム(ヴィン・ディーゼル)のバトルシーンもプロレスラーの戦いみたいで迫力があった。

ちょっと残念だったのが、カーレースシーンが少し少なかった事かな。
でもブラジルならではの美女が多数出てくるポイントは非常に高いっす。

また、使用されている曲が内容にマッチしていて期待を裏切らないものばかりだった。

とにかくお薦めの作品なので是非見て下さい。
爽快カーアクションを見ればスッキリしまっせ。
エンディングまでかなり凝っていて、最後まで楽しめる。

2011年9月23日金曜日

親愛なるきみへ (Dear John)




鑑賞日:September 23rd, 2011
個人的評価: 71点

参考情報

短い休暇で帰省した軍人の青年が偶然出会った女子大生と恋に落ちて激しく愛し合うが、やがて訪れる切ない運命に翻弄(ほんろう)されていく姿を描くピュア・ラブストーリー。
きみに読む物語』のニコラス・スパークス原作による恋愛小説を基に、『ギルバート・グレイプ』のラッセ・ハルストレムがこまやかな心理描写を大切に映像化。主人公の男女を『G.I.ジョー』のチャニング・テイタム、『赤ずきん』のアマンダ・セイフライドがさわやかに演じ切り、忘れられない恋や大切な人を思う気持ちを、確かな表現力で見せていく繊細な演技も見逃せない。

ストーリー

2週間だけの休暇ではあったが、故郷に帰ってきた軍人のジョン( チャニング・テイタム )は、ある日、海に落ちたバッグを拾ったことがきっかけで、その地を訪れていた大学生サヴァナ( アマンダ・セイフライド )と知り合う。ほどなく彼らは深く愛し合うが、サヴァナは大学、ジョンは任地へ戻らなければならなかった。その後、手紙で連絡を取り合っていた彼らに、アメリカ同時多発テロが起こり…

感想

恋愛小説が基になっているというのが納得できる展開でした。
タイトルの「Dear John」というのを見ててっきり、ジョンかサヴァナが亡くなってしまうのかなと予想していたが、そうではなかった。
だけど生きているからこその辛い思いなどがリアルに表現されており、人間は孤独になり、辛くなったらどういう行動に出るのかを考えさせられる内容でした。

そしてアマンダ・セイフライドがやはりカワイイ。彼女はこういう作品にピッタリですな。
チャニング・テイタムステップアップG.I.ジョーで魅せたちょっとワルガキでワイルドな感じが合っているが(実際今回も軍人だったし)、繊細な表情などが必要ろされるラブストーリーも意外とできるんだね。

なかなか面白かったです。

2011年9月17日土曜日

世界侵略:ロサンゼルス決戦 (World Invasion: Battle Los Angeles)




鑑賞日:September 17th, 2011
個人的評価: 81点

参考情報

:ロサンゼルスを舞台に、地球を侵略してきたエイリアンに立ち向かう海兵隊員の死闘を描いたSFアクション。ドキュメンタリー調の戦争映画のスタイルに未確認飛行物体の実録映像などを盛り込み、壮絶な地上戦が展開する。監督は、『テキサス・チェーンソー ビギニング』のジョナサン・リーベスマン。主人公の海兵隊隊長には、『ダークナイト』のアーロン・エッカート。共演には『アバター』のミシェル・ロドリゲス、『アイ,ロボット』のブリジット・モイナハンら実力派が顔をそろえる。

ストーリー

1942年、ロサンゼルス上空で発光する謎の飛行物体25機を空軍のレーダーがとらえる。その後もブエノスアイレスやソウル、ロンドンでも未知の飛行体が目撃されたが、その真相は不明だった。そして2011年、これまで世界各国で確認されたUFO事件を通して人類を監視してきたエイリアンたちがついに侵略を開始し、ロサンゼルスで海兵隊と市街戦を繰り広げる。

感想

タイトルや予告編を見ると「スカイライン」的なB級映画を想像してしまったが、プロットも良くできており共感できるテーマが多く詰められたちゃんとした映画だった(笑)。

もっとエイリアンが豪快に登場するかと思いきや、見えない謎の敵と戦うバトルシーンが非常に長かったが、それが逆に人類が抱えている不安感を上手く描写していて、作品に入り込めた。

一般市民を何とか生かして安全地帯まで逃がそうと命を懸ける海兵小隊のチーム間の信頼や連携力が高まっていくのがよく表現されていて、アメリカ軍のカッコ良さが十分にアピールされていた。これでまた軍に入りたいと思う少年がアメリカで増える事は間違いない。

実際のエイリアンは思っていたより少し可愛くて、人間が作ったロボットのようだった。確かに攻撃力は人類よりも強いんだけど、ちゃんと弱点もあるし、人類の武器も通じる。
『あれだけ戦略的に攻め込んできた割には、なっ、何か勝てそうだぞっ!』と希望を与えてくれる所が個人的には好きな展開だった。

また結構な製作費がかかっていたようだったが、それにしては敢えて手ブレの激しいカメラワークを多く使うなど凝った演出もあり、小隊と一緒にいる様な雰囲気を与えてくれた。

とにかくタイトルや予告編に騙されてB級映画と思わずに是非見てほしい作品です。
女性にも十分面白い内容となっていましたぞ。

2011年8月18日木曜日

LIFE IN A DAY 地球上のある一日の物語 (LIFE IN A DAY)




鑑賞日:August 18th, 2011
個人的評価:95点

参考情報


それぞれの一日をテーマに撮影された動画を世界中から集め、その中から興味深い映像を編集して1本にしたドキュメンタリー。日本やアメリカ、ペルーやアフガニスタンなどから集められた332組342人の動画では、結婚や出産をはじめ子どもとの触れ合いなどさまざまな物語が展開する。メインの監督を、『消されたヘッドライン』のケヴィン・マクドナルドが務め、リドリー、トニー・スコット兄弟が製作総指揮を担当した秀作に見ほれる。


ストーリー


2010年7月24日の真夜中から翌日の0時までの間の一日に起きた、300を超えるエピソードを収録。妻を亡くし、東京で息子と2人で暮らす男、アメリカでガンが再発した妻と幼い息子にカメラを向ける父親、ペルーで靴磨きをする少年など、さまざまなシーンが登場する。時折かばんの中身や好きなものなどについての質問も投げかけられ…


感想


別のブログで紹介したのですが、それをコピペしますね。

今月はハワイに行ってきたんだが、レンタカーを借りて結構島の奥地までドライブした。
何も無い田舎にポツンと建っている一軒家の庭を整備しているおじいさんを見て自分は「きっと毎日この作業をもう何年も続けてきたんだろうなぁ。世界にはいろんな人がいるなぁ」っと勝手に考えた。
当たり前の事なんだが、世界には色んな人がいて、色んな生活がある。みんなそんな事は知っているが実際に異国へ行き、見た事のない街で見た事のない人達の何気ない日常を見ると、ほんの少しだが感動してしまう時ってありませんかね?
僕は結構あるんですよ。

そこで本題だが、今日映画館で『Life in a Day』という映画を見た。
非常に面白かったし、ブログを全く更新していなかったので、感想を書き留めておく事にした。

『世界中の人々が同じ日に撮影した映像を集めてドキュメンタリー映画を制作するという、世界初、地球規模の歴史的な試みです。7 月 24 日の 24 時間の中で、あなたの日常の一コマを垣間見ることのできる映像を撮影してください。』

YouTubeがユーザ全員にこんな呼びかけをしたのがこの映画の始まりだ。

そう、これはそれぞれの一日をテーマに撮影された動画を世界中から集め、その中から興味深い映像を編集して1本にしたドキュメンタリー。
監督を、『消されたヘッドライン』のケヴィン・マクドナルドが務め、リドリー、トニー・スコット兄弟が製作総指揮を担当した秀作だ。

どこかの公園で酔っ払いが幸せそうに飲んでいる頃に0時を回り、7月24日に日付が変わるシーンから映画が始まる。するとすぐに朝が訪れ世界中が目覚める。
そしてその同じ日にあらゆる国々で起きている出来事が次々に紹介されていく。

高級そうなキッチンで美味しそうな目玉焼きとベーコンを焼いて豪華なブレックファーストを食べるアメリカ人や、パッと見何か分からない様な朝食を美味しそうに食べるアフリカの子ども達。
スカイプを利用して地球上の反対側にいる恋人とバーチャルデートを楽しむ女性や自分がゲイだという事を祖母に打ち明けて泣きそうになっている男性。

結婚をするカップルもいれば分かれるカップルもいる。プロポーズに成功した男性もいれば、振られてしまった男性もいる。

まさにこの瞬間にもあなたと全く同じ事をしている人がこの世界にはおそらく何人もいる。

映画にはキリンの赤ちゃんが生まれる生誕シーンもあれば、人の手によってに死にゆく動物達も表現されていた。人生は素敵な事ばかりではない。そういう現実もちゃんと含まれていた。

しかし世界中の日常が動画に収められる世の中になった事は本当に大きな進化だし、それがYouTubeにアップされて世界中に公開される時代になった事を考えるとなんかワクワクしてくる。
まだPCが普及していない国も世界にはあるがいずれそういう人たちにも世界を知るチャンスが訪れるだろうし、あらゆる機会が与えられる事だろう。
そうなったら、裕福な国からは決して生まれる事のないアイディアやイノベーションがバンバン出てくるに違いないと自分は勝手に信じている。

そんな世界の可能性。人生の素晴らしさ。人類の偉大さを感じる事が出来る素敵な映画でした。

世界は広い。
世界って美しい。

Life is beautiful.
Another day awaits tomorrow.
How’s your day?


「LIFE IN A DAY 地球上のある一日の物語」公式ウェブサイトはこちら

『LIFE IN A DAY 地球上のある一日の物語』ポスター

2011年8月14日日曜日

ツリー・オブ・ライフ (The Tree of Life)




鑑賞日:August 14th, 2011
個人的評価:72点

参考情報

『シン・レッド・ライン』テレンス・マリック監督が、ブラッド・ピットとショーン・ペンというハリウッドの2大スターを迎えた壮大な家族物語。1950年代のテキサスを舞台に、ある一家の40年にわたる日々を描きながら、人生の根源的な意味を問い掛ける。本作で製作も務めるブラッド・ピットが厳格な父親を熱演し、その成人した息子をショーン・ペンが好演する。何げない日常の風景を鮮烈に映し出すマリック監督の映像美に酔う。

ストーリー

1950年代、オブライエン夫妻は3人の息子にも恵まれ、テキサスの小さな町で満ち足りた生活を送っていた。一家の大黒柱の父親(ブラッド・ピット)は西部男らしく子どもたちに厳しく接し、逆に母親(ジェシカ・チャステイン)がすべての愛情を彼らに注ぎ込んでいた。一見幸福そうに見える家族の中で、長男ジャックは孤独を感じ…

感想


第64回カンヌ国際映画祭で、最高賞「パルムドール」を受賞した作品という事で期待して観てみた。
生命の連鎖、人間と神の問題までも盛り込んだ複雑な構成だけでなく、過去と未来、そして現実とイマジネーションの世界を行き来するスタイルの作品だったので、話についていくだけでも非常に難かしい作品だったと思う。
確かに映像構成や選曲のセンス、深いテーマの描き方などは良く考えられていたが、この良さを理解できるのは映画評論家や映画監督などの映画と深く関わってきた人たちであろうと強く感じた。
一般の人々には複雑な作品だと思うし、今週だけで劇場で4作品も見た自称映画通の自分でさえも良く分からない部分が多かった。

力こそすべてと信じる厳格な父と、純粋すぎるほどの愛に満ちた母の間で育った少年が事業家として成功した事は人生として成功だったのか…または少年時代に父親と楽しい思い出をあまり作る事が出来なかったという事で悪い人生になるのか…
そんな疑問を抱きながら少年時代を思い出す長男の表情がどこかせつなく見えた気がし、それが監督の伝えたかったメッセージだったのではないかと感じた。

ちなみに周りをふと見たら寝ている人が多かったので、デートなどにはお薦めしません。そして結構な映画通と一緒に見た方が良いでしょう。


「ツリー・オブ・ライフ」公式ウェブサイトはこちら

『ツリー・オブ・ライフ』ポスター

2011年8月12日金曜日

ラブ・アゲイン (Crazy Stupid Love)




鑑賞日:August 12th, 2011
個人的評価:97点

参考情報


幸せな人生を謳歌してきた中年男が、愛妻から何の前触れもなく離婚の話をされたことから巻き起こる騒動を描くラブ・コメディー。監督は、『フィリップ、きみを愛してる!』のグレン・フィカーラとジョン・レクアが再びタッグを組み、脚本を『塔の上のラプンツェル』のダン・フォーゲルマンが手掛ける。『40歳の童貞男』などハリウッドきってのコメディー俳優スティーヴ・カレルを主演に、ライアン・ゴズリング、ジュリアン・ムーアらが共演。愛の本質を突いた、おかしくもほろ苦いストーリーが共感を誘う。


ストーリー


仕事も家庭も順調で文句なしの生活を過ごしてきた40代のキャル(スティーヴ・カレル)は、愛妻エミリー(ジュリアン・ムーア)が浮気をし、離婚したいと打ち明けられたことで人生が一変。さえない日々を一人で過ごしていた彼はある夜、バーで遊び人のジェイコブ(ライアン・ゴズリング)と知り合う。妻を忘れられないキャルに新たな人生を歩ませようと、ジェイコブは女性を紹介したり、ファッションの磨き方などさまざま助言を与えるが…




感想


予告編を見たときは「おっ、HUGO BOSSで買い物するシーンがあるのか。ストーリーも無難そうだし見てみるかな」と感じた程度でいつも通りの普通に面白い映画という期待を持った上で鑑賞した。ところがどっこい。作品のクオリティーは非常に高く、今年見た映画ではトップ3に入る程よかったです。
中年の夫婦愛、未成年の愛、家族愛など様々な「Love」がテーマとして上手〜く盛り込まれており、笑いあり、感動ありの素敵な作品でした。
作品内で表現されてた大人の付き合いや子供の付き合いを見ていると「人と付き合うって何だろう?どうする事だっけ?」など答えの無い問いについて考えさせられるが、何よりも人間関係の複雑さ、人間の奥深さを改めて感じさせてくれる内容でした。
人間って何歳になっても成長できるし、成長するべきだなぁと思っちゃいますね。

日本では公開されるか分からないし、されるとしてもまだまだ先だと思うのでこれ以上書きませんが、とりあえず自分が非常に好きなタイプの映画だったし非常に面白かったです。
ちなみにハワイで見ました。日本で公開される際にはこの作品内容にぴったりのタイトルを変えないでほしいとただ願うばかりっす。

「ラブ・アゲイン」公式ウェブサイトはこちら

『ラブ・アゲイン』ポスター

2011年8月11日木曜日

キャプテン・アメリカ:ザ・ファースト・アベンジャー (Captain America)




鑑賞日:August 11th, 2011
個人的評価:35点

参考情報

『ウルフマン』のジョー・ジョンストンが監督を務め、伝説のアメコミヒーローを実写化したアクション大作。軍の秘密実験で超人兵器となった「キャプテン・アメリカ」が、祖国のために敵に立ち向かっていくさまを描き切る。スーパーヒーローを演じるのは、『PUSH 光と闇の能力者』のクリス・エヴァンス。軍の上官役に、『ハリソン・フォード 逃亡者』などの名優トミー・リー・ジョーンズがあたる。宿敵のレッド・スカルとの壮絶なバトルが観る者を引き付ける。

ストーリー

第2次世界大戦中の1942年、スティーブ(クリス・エヴァンス)は、各地に進攻するドイツのヒドラ党と戦うことを望んでいた。もともと病弱な彼は入隊を何度も却下されていたが、ある日、軍が秘密裏に行う「スーパーソルジャー計画」という実験に参加することになる。その実験の被験者第1号に選ばれた彼は、強じんな肉体を持つ「キャプテン・アメリカ」へと変ぼうを遂げる。

感想


予告編に騙された…
全然カッコよくなかったし、敵(ドイツ軍)も味方(アメリカ軍)も頭が悪すぎる…
ストーリー展開も無理矢理だったし、スカッとするアクションシーンがあまりないMARVEL系映画は初めてな気がする…
IRONMANクオリティーを期待して見た自分が間違ってました。
ちなみにこれもハワイで見たんだが、エンドロールの後についつい「おっ!」と声を出してしまうスペシャル映像があったので、日本で見る方も是非最後まで見て下さい。


「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」公式ウェブサイトはこちら

『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』ポスター

2011年8月10日水曜日

モンスター上司 (Horrible Bosses)




鑑賞日:August 10th, 2011
個人的評価:74点

参考情報

耐えがたい上司と顔を突き合わせて仕事をする3人の男たちが怪しげな元詐欺師のアドバイスを受け、“上司排除計画”を考案する過激なコメディー。『ヤバい経済学』などのセス・ゴードンが監督を務め、モンスター上司をハメようとした男たちが墓穴を掘る哀れな姿を描出。上司役のジェニファー・アニストン、コリン・ファレル、ケヴィン・スペイシー、元詐欺師役のジェイミー・フォックスら演技派たちの芸達者な怪演も見もの。

ストーリー

毎日のようにウンザリする仕事をしているニック、カート、デイルの3人は、それぞれのどうにも耐えられない上司を葬り去れば、少しはマシになると考えるようになる。彼らは怪しい雰囲気の酒好きな元詐欺師のアドバイスを受け、絶対に成功する“上司排除計画”を遂行するが、最高の計画だったはずなのに穴だらけで…

感想

ポストハングオーバーと呼ばれている作品だがハングオーバーと同じ面白さがあったのでこういうのが好きな方は是非見た方が良いでしょう。

ボスを殺そうとするおバカな主人公たちは日本ではあまり知名度の無いコメディ俳優たちだが、結構笑わせてもらった。ただクスクスっと笑わせてもらえる程度のジョークばかりで大声で笑えるものはやはりなかった。それでも5分に一回は手を叩きながらガハガハと笑うおじさんが非常にうるさかった。アメリカでコメディ映画を見る時は気を付けないとね。

ボス役に3人には大物が起用されており、とくにセクハラ上司であるジェニファー・アニストンはそのセクシーさを存分に表現していた。
正直ストーリはそんなによく作りこまれていなかったが(コメディーだからしょうがないか…)最後は結構スカッとする展開なのは好きでした。
何も考えずに見る映画としてはお薦めです。


「モンスター上司」公式ウェブサイトはこちら
『モンスター上司』ポスター

2011年7月14日木曜日

トランスフォーマーズ:ダーク・オブ・ザ・ムーン (Transformers (Dark of the Moon))




鑑賞日:July 14th, 2011
個人的評価:70点

参考情報

あらゆるテクノロジー機器にトランスフォーム(変身)する金属生命体と人類の攻防戦を、スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮、マイケル・ベイ監督のタッグで描くSFアクション超大作のシリーズ第3弾。最終章となる本作では、物語の主戦場を宇宙まで広げ、トランスフォーマーたちによる地球侵略を圧倒的なスケールで活写。社会人になった主人公をシャイア・ラブーフが熱演するほか、シリーズ初のフル3Dによる映像世界も見ものだ。

ストーリー

1969年7月20日、アポロ11号は月面着陸に成功し、ニール・アームストロングとエドウィン・オルドリンは人類で初めて月に降り立ったが、全世界が見守ったこの歴史的偉業の陰で、NASAとアメリカ政府は、ある事実をひた隠しにしてきた。実は月の裏側には、彼らよりも先に未知の宇宙船が不時着しており…

感想

やはりシリーズ物の第3弾ともなれば目新しい展開などが無くなってくるなぁと感じた内容でした。
3Dで見たのだが、最初の宇宙戦争を描いたシーン等は奥行のある映像で迫力を感じたが、2時間34分と少し長い映画だったためか、3Dの凄さも徐々に感じなくなってきた。

ちなみにミーガン・フォックスの代わりにヒロイン役を演じたロージー・ハンティントン=ホワイトリーだが、メジャー映画デビューにも関わらず堂々な演技を見せていた。まぁザ・ローリング・ストーンズのロン・ウッドの息子と交際したり、その他にも有名俳優と交際するぐらいの人なのでああいった役柄はぴったりだと感じた。また、本人は貴族の家系らしく「秀才」なキャラに抜擢された点もうなずける。でも個人的にはもっとセクシーシーンを入れてあげないと彼女の良さが出ないのかなぁとも感じたが、もしかしたらそれは日本だけカットなのかもしれないね。ちなみに自分は運動能力が高そうなミーガン・フォックスの方が好きだ。

あと今回はちょっとバトルシーンが長すぎたためか、「ウォースゲーこのシーン!」と思える場面が少なかった気がした(飽きちゃったのかな…)
ストーリーは分かりやすかったけど、最初に書いた通り目新しさは特に無かった。

またシャイア・ラブーフの限界が少し見えた映画だとも感じた。彼はトランスフォーマーをきっかけに売れたと思うが、インディアナ・ジョーンズ、イーグルアイ、ウォールストリートと見てきたがほとんど同じタイプの役柄を演じていて違うタイプの演技は難しいのかなと思った。

ただ、迫力あるバトルシーンは見物なので、トランスフォーマーファンの方は見た方が良いと思います。もちろん3Dで。

「トランスフォーマーズ:ダーク・オブ・ザ・ムーン」公式ウェブサイトはこちら

『トランスフォーマーズ:ダーク・オブ・ザ・ムーン』ポスター

2011年7月8日金曜日

アイ・アム・ナンバー4 (I am Number 4)




鑑賞日:July 8th, 2011
個人的評価: 86点

参考情報

特殊能力を有する9人の選ばれし若者の4番目の男が自身の過酷な運命に立ち向かうため、残りの仲間たちを探して見えざる敵との死闘に身を投じるサスペンス・アクション。『トランスフォーマー』シリーズのマイケル・ベイが製作、『イーグル・アイ』のD・J・カルーソーが監督を務め、『アレックス・ライダー』のアレックス・ペティファーが特殊能力に覚醒(かくせい)する主人公を好演。若者たちの潜在能力を視覚化したイマジネーション豊かな映像世界に圧倒される。

ストーリー

フィル(ブラッドリー・クーパー)、スチュ(エド・ヘルムス)、アラン(ザック・ガリフィアナキス)、ダグ(ジ潜在的な特殊能力を有する9人の“選ばれし若者”たちが、自分の能力や運命が与えた使命さえ知らぬまま何者かに命を狙われ続け、孤独な日々を送っていた。あるとき、彼らの中の3人が殺され、“ナンバー4”の力が覚醒(かくせい)。ジョン・スミス(アレックス・ペティファー)という偽名でアメリカの片田舎に暮らす彼は敵から逃げることをやめ、戦う決意を固めるが…

感想

9人の選ばれた戦士達それぞれに特殊能力があり、敵と戦いながら新しい仲間に出会っていくんだろうなぁと思わせるストーリー展開は漫画で言えばまさに王道のバトルクエストって感じでした。
ストーリーは少し幼稚で高校生ぐらいの視聴者を対象に作られた感があるが、バトルシーンのクオリティーが非常に高くて感動した。
特殊能力の表現方法もMarvel系アニメの実写版に劣らない出来だったし、スピード感と迫力に圧倒されたね。ドラゴンボールの実写版もあれぐらいのクオリティーだったらそんなに批判されなかったのになぁと感じていた。
あと、カワイイ犬が出てくる事、若かりし頃のBritney Spearsそっくりな金髪美女(ディアナ・アグロン)と運動がバリバリ出来そうで気の強い金髪美女(テレサ・パルマー)が登場するのも個人的には結構好きなポイントでした。

続編が見たくなるような内容だったし、このクオリティーなら必ず続編は出ると思う。
何にしてもお薦めです。

『アイ・アム・ナンバー4』ポスター

2011年7月1日金曜日

ハングオーバー ~史上最悪の二日酔い、国境を越える~ (The Hangover Part II)



鑑賞日:July 1st, 2011
個人的評価: 70点

参考情報

全米コメディ映画史上歴代No.1興収を記録した大ヒット作の続編。仲間の結婚式前に泥酔した男たちが、とんでもない騒動を巻き起こすも“二日酔い”で記憶ナシ。そんなダメ男の奮闘がサプライズ&ユーモアたっぷりに展開。タイを舞台に、前作にも増して“ありえない”事態が勃発。おバカだけど愛すべきキャラクターに引き込まれる。

ストーリー

フィル(ブラッドリー・クーパー)、スチュ(エド・ヘルムス)、アラン(ザック・ガリフィアナキス)、ダグ(ジャスティン・バーサ)の4人は、スチュの結婚式に出席するためエキゾチックな国、タイに向かう。ラスベガスでの忘れ難い悪夢のようなバチェラー・パーティーを経験したスチュは、トラブルを回避するために、結婚式前には控え目で慎ましいブランチを計画していた。しかし…。
必ずしも物事が計画通りに進まないのが世の常。気が付けば翌朝。4人が二日酔いで目を覚ますと、部屋はメチャクチャ。式を控えた新郎の顔にはタトゥー、花嫁の弟は姿を消し、その代わりにベストを着たサルがいた…。
前夜の記憶だけでなく、髪もパンツも無い。それでも、明日の結婚式は刻一刻と迫ってくる。あちこちに散らばった数々の手がかりを頼りに、彼らは失われた記憶と花嫁の弟を取り戻すことができるのか?

感想

とりあえず何も考えずに見ていい映画ですな。
大したテーマもあるように思えなかったし、オチも普通だった…
ただ、男仲間とバカ騒ぎをした懐かしい思い出がよみがえったし、約3ヶ月前には実際に友達の結婚式がタイであり、Bachelor Partyにも参加したので、ちょっと気持ちが分かったw。
ちなみに最後のエンドロールの時に酔っぱらって騒いでた時の写真が全部出てくる形は非常に好きだった。

2011年6月24日金曜日

スーパーエイト (SUPER 8)




鑑賞日:June 24th, 2011
個人的評価: 88点

参考情報

ハリウッドきってのヒットメーカーである2人のクリエイター、スティーヴン・スピルバーグが製作を務め、J・J・エイブラムスがメガホンを取るSF大作。1979年にアメリカで実際に起こった事故を引き合いに、アメリカ政府がひた隠しにする秘密と、映画撮影に夢中になる少年たちが真実を暴く冒険と成長を描く。
主人公にはいきなり大作に抜擢されたジョエル・コートニー、そして主人公が恋する相手役にはダコタ・ファニングの妹であり、『SOMEWHERE』などの映画にも出演しているエル・ファニング等。

ストーリー

1979年、アメリカ・オハイオ州。8ミリカメラで映画撮影をしていた6人の子どもたちのそばで、貨物列車の衝突事故が発生。貨物列車は空軍施設・エリア51からある場所へと研究素材を極秘に移送中だった。アメリカ政府が隠す秘密を目撃してしまった子どもたちのカメラには、事故の一部始終が記録されていたが…

感想

冒頭から圧巻の爆発シーンが出てくるのだが、その映像のクオリティーにただ度胆を抜かれた。最初から最後までインパクト充分な内容だった。
コンテナで運ばれていた「何か」の正体は掴めないまま物語がどんどん進んでいくが、視聴者の謎に対する好奇心を収める事なく上手く演出されていた。
エイブラムズよりもスピルバーグらしさが良い意味で目立つ作品となっており、世代の垣根を物ともしないストーリーに子どもも大人も満足するだろう。
自分も小さい頃は外国に住んでいたので、よく友達と大人数で映画に出かけていたが、こういった作品が一番楽しかった。子どもの頃に大好きだった映画が蘇った気分だったね。

主人公を務めたジョエル・コートニーだけなく、少年映画監督のおデブちゃん役のライリー・グリフィスもほぼ新人のようだ。彼らの演技もまた素晴らしく、非常に大事な役を見事にこなしていた。こういった新人をしっかりと発掘し、この大作のためにキープしていた人達は相当なやり手ですな。

ちなみに作品のタイトルにもなっている“SUPER 8”とは、1965年にコダックが発売したカセット式のフィルムと、その規格のカメラのことらしい。今も昔も、映像作家を目指すアマチュアたちは自主制作で作品を撮るんだとか。もちろんエイブラムズとスピルバーグも例外ではない。そして実際の作品でも子ども達がSUPER 8を使用して映画を撮影する風景にはクリエイター二人の過去の情熱が盛り込まれていたのではないかと感じた。

あとこの映画のエンドロールは必ず見るようにしましょう。心温まるSUPER 8な作品が最後の最後に用意されていますぜ。

とにかく非常に面白かったです。

2011年6月18日土曜日

スカイライン ~征服~ (Skyline)




鑑賞日:June 18th, 2011
個人的評価: 79点

参考情報

戦うすべもないごく普通の人たちへのエイリアンの襲撃を『アバター』や『2012』を手掛けたVFXチームによる圧倒的な映像で描くSFディザスター・ムービー。『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』のグレッグ、コリン・ストラウス兄弟がメガホンを取り、リアリティーを重視した視点で人類滅亡の危機を描き出す。主演は「24 TWENTY FOUR」のエリック・バルフォー。

ストーリー

ロサンゼルスの親友に会いにきたジャロッド(エリック・バルフォー)とエレイン(スコッティー・トンプソン)。早朝4時ごろ、突如として青白い光と共に不気味な音が響き、友人が光の中に姿を消してしまう。窓の外ではたくさんの巨大な飛行物体が空を埋め尽くし、地球から人間を次々と吸い上げていた。

感想

この作品が表していた地球最後の日の描写は非常に興味深かった。
『アバター』を手掛けたVFXチームが関わっているという事だったので見てみたが、エイリアン達の巨大さや凶暴さ等ダイナミックに描かれており、圧巻の映像シーンは多々あったのでそこは満足。
人類から見たら「これは反則でしょ」というぐらいエイリアン達は人類以上の存在で、それが生々しかった(個人的にはエイリアンは人類より上だと思っているので…)

また、各キャラの設定が適当で、結局主人公が何をしている人で、彼女との関係はどうで、親友とはどういった仲なのか等が全て曖昧だった。あれぐらい適当に各キャラの設定をちゃちゃっと紹介するぐらいなら、いっそその部分はカットして最初からエイリアンを登場させちゃえば良いと感じた。

あと、ラストシーンをもう少しひねれば満足のいく終わり方だったのだが、そこは非常に残念だった。ネタバレするのであまり言わないが、きっとこの映画を見た人も思ってくれるに違いない。

エイリアン映画の好きな人にはオススメです!

『スカイライン ~征服~』ポスター

2011年6月10日金曜日

赤ずきん (Red Riding Hood)




鑑賞日:June 10th, 2011
個人的評価: 56点

参考情報

グリム童話の中でも有名なヒロイン「赤ずきん」の成長した姿を描いたファンタジー・サスペンス。危険な恋に落ちるヒロインと満月の夜の残虐な殺人事件をダークなタッチでつづっていく。監督は、『トワイライト~初恋~』のキャサリン・ハードウィック。『マンマ・ミーア!』のアマンダ・セイフライドが大人になった赤ずきんを演じる。赤ずきんをめぐって三角関係を繰り広げる若手俳優、マックス・アイアンズとシャイロー・フェルナンデスにも注目だ。

ストーリー

赤ずきんことヴァレリー(アマンダ・セイフライド)は木こりのピーター(シャイロー・フェルナンデス)と愛し合っていたが、ヘンリー(マックス・アイアンズ)との婚約を親が勝手に決めてしまう。ある満月の夜、ヴァレリーの姉が何者かに惨殺され、魔物ハンターのソロモン神父(ゲイリー・オールドマン)は人オオカミのしわざだと宣告するが…

感想


グリム童話の中でも有名なヒロイン「赤ずきん」の成長した姿を描いたファンタジー・サスペンス。危険な恋に落ちるヒロインと満月の夜の残虐な殺人事件がダークなタッチ描かれていた。
正直この映画では何が言いたいのかが全く分からなかったが作品情報を見ていたら何となく分かってしまった。

そう、監督は『トワイライト~初恋~』のキャサリン・ハードウィックなのだ…
赤ずきんヴァレリーをめぐって三角関係を繰り広げる金持ちイケメンと金持ちではないがヴァレリーの幼なじみであり恋人でもあるワイルドなイケメンピーター。
つまりトワイライトがヒットした要素をそのまま別の作品に持ってきたんだね~。
そして恐らく監督が描きたかったのは「ウルフが勝つ」という展開だろう (トワイライトでは今の所ウルフ役のジェイコブが負け気味なので)。

しかもピーター役には本家トワイライトでロバート役のオーディションで最終候補の4名まで残ったシャイロー・フェルナンデス。
ちなみにピーターは顔がトワイライトのエドワードにそっくりだが、体つきや立ち振る舞いはジェイコブに似てた。つまりエドワードとジェイコブを足して2で割った感じでした。

まぁ、この分析が合ってるかは分からないけど、とりあえず何もテーマが感じられなかったし、さほど面白くなかったです。
本家赤ずきんと繋がっている部分はオオカミが出る事ぐらいで、実際の赤ずきんは全く必要ないアイテムでした。

2011年5月27日金曜日

アジャストメント (The Adjustment Bureau)




鑑賞日:May 27th, 2011
個人的評価: 84点

参考情報

『マイノリティ・リポート』などの原作者フィリップ・K・ディックの短編小説を、『ボーン』シリーズのマット・デイモン主演で映画化したサスペンスアクション。第三者によって運命を支配された現実を舞台に、巨大な陰謀に立ち向かう男の奮闘を描く。監督は『ボーン・アルティメイタム』などの脚本家ジョージ・ノルフィ。主人公と愛し合うヒロインを『プラダを着た悪魔』のエミリー・ブラントが演じる。独創的かつ衝撃的な設定と予測が困難な展開に注目だ。

ストーリー

政治家のデヴィッド(マット・デイモン)は、ある日、バレリーナのエリース(エミリー・ブラント)と恋に落ちる。しかし、突如現れた男たち、“アジャストメント・ビューロー(運命調整局)”によって拉致されてしまうデヴィッド。彼らの目的は、本来愛し合う予定ではなかったデヴィッドとエリースの運命を操作することだった。

感想


人類の運命を操作する事ができる組織があるのだが、彼らは人の人生を「微調整」する事ができる。
しかしある人間の想定外の行動により彼らの思わくが崩れていく様は見てて面白かった。
組織の関係者が人間の人生を調整するためには色々な制限があり、それがあるために主人公は立ち向かい、戦う事が出来る。

組織のトップであるチェアマンと呼ばれる者には人類の歴史を「Adjust」ではなく、「Change」する力を持っているようだが、それでもあえて人類にも自ら運命を変えるチャンスを与えているように感じた。

「愛の力は凄い」というテーマが最も分かりやすいが、これは恐らく大人の事情で無理やりねじ込んだテーマだと自分は勝手に思っている。
脚本家は人類にもっと複雑な事を訴えかけようとしていたと個人的には考えた。
それぐらい壮大なテーマが隠された作品でした。
しかしいつも言ってる事かもしれんが、なぜ日本で公開をする際に映画のタイトルを変えてしまうのでしょうかね。
個人的には英語タイトルに入ってる「Bureau」というのが結構重要だと思っていた内容だったが、日本語では「アジャストメント」だけになってた。
ちなみに「Bureau」とは日本語では言えば「局」かな…
まぁ、何でこれが大事かは実際に映画を見て確かめて下さい。

個人的には好きなジャンルの話だったので、お薦めっす。

『アジャストメント』ポスター

2011年5月7日土曜日

アンノウン (Unknown)




鑑賞日:May 7th, 2011
個人的評価: 73点

参考情報


『96時間』のリーアム・ニーソンを主演に迎えた、ベルリンを舞台に繰り広げられるアクション・スリラー。交通事故から目覚めると妻が自分のことを忘れ、別の男が自分に成り済ましていた上に、何者かに命を狙われる羽目になった男が、奪われた身元を取り戻そうと奮闘する。監督は、『エスター』が高い評価を得たジャウマ・コレット=セラ。共演には『イングロリアス・バスターズ』のダイアン・クルーガー、『マイケル・コリンズ』でリーアムと共演したエイダン・クインら国際色豊かな顔ぶれがそろう。

ストーリー


ベルリンで交通事故に遭ったマーティン・ハリス(リーアム・ニーソン)が意識を取り戻すと、妻が自分のことを忘れ、見知らぬ男(エイダン・クイン)が自分に成り済ましていた。異国の地で身元を証明する手だてがない中、彼は訳も分からぬまま何者かに命を狙われる羽目に。タクシー運転手ジーナ(ダイアン・クルーガー)の協力を得て、マーティンは真相究明に乗り出すが…

感想


「96時間」のリーアム・ニーソン主演によるアクションスリラーだったが、正直言うと96時間と比べるアクションが物足りなかったし、かといってストーリが良いかといったらそうでもなかった。
全てが最初から仕組まれているのか!?と思わせる大規模で組織的な計画というアイディアは非常に好きなので、そこは楽しめたが、ストーリーが上手く作りこまれていなかったからラストはちょっと残念な感じだったと個人的には感じている。

リーアム・ニーソンのカッコいいアクションシーンがあまりなく、結構弱いキャラだったのが残念だった。96時間がカッコ良かっただけに期待しすぎてましたな。


2011年4月22日金曜日

抱きたいカンケイ (No Strings Attached)




鑑賞日:April 22nd, 2011
個人的評価: 88点

参考情報

『ブラック・スワン』のナタリー・ポートマンが主演、製作総指揮を務めたラブストーリー。自由なセックスフレンドの関係から始まる男女の恋の行方を描く。監督は『Gガール 破壊的な彼女』のアイヴァン・ライトマン。ヒロインとセックスのみの関係で結ばれる男友達を『ベガスの恋に勝つルール』のアシュトン・カッチャーが演じる。刺激的かつ予測不能なストーリーの行方に注目だ。

ストーリー

週80時間も働いていて、恋をしている余裕もない医師のエマ(ナタリー・ポートマン)。ある日、その場の勢いで男友達のアダム(アシュトン・カッチャー)と一線を越えたエマは、その気になったアダムにセックスだけの関係を持ちかける。ハードな仕事の合間を縫い、抱きたいときだけアダムをメールで呼び出すエマだったが…

感想

とにかくナタリー・ポートマンの美しさや可愛さが目立った作品だった。
それだけでも見る価値があると思う。29歳とはとても思えない程、大人な演技をする時もあれば、若さを上手く表現していた20代らしい演技も多々あった。

『Gガール 破壊的な彼女』のアイヴァン・ライトマンが監督を務めた事もあり、コメディー風な作りになっていたが笑えるシーンが結構あって非常に好きだった。

セックスフレンドという関係が本当に続けられるものなのか?
そういう関係は本当にあるべきなのか?
浅いようで中々深いメッセージが含まれている気もした。

この映画を見てまたナタリー・ポートマンが出ている作品を見直してみたくなったが、とにかくまだ日本では公開されてない『ブラック・スワン』を見るのが楽しみだ。



2011年4月7日木曜日

ブラックスワン (Black Swan)




鑑賞日:April 7th, 2011
個人的評価: 96点

参考情報


『レスラー』のダーレン・アロノフスキー監督と、『スター・ウォーズ』シリーズのナタリー・ポートマンがタッグを組んだ心理スリラー。内気なバレリーナが大役に抜てきされたプレッシャーから少しずつ心のバランスを崩していく様子を描く。芸術監督を演じるのは、フランスを代表する俳優ヴァンサン・カッセル。主人公のライバルを、『マックス・ペイン』のミラ・クニスが熱演する。プロ顔負けのダンスシーン同様、緻密(ちみつ)な心理描写に驚嘆する。


ストーリー


ニューヨーク・シティ・バレエ団に所属するバレリーナ、ニナ(ナタリー・ポートマン)は、踊りは完ぺきで優等生のような女性。芸術監督のトーマス(ヴァンサン・カッセル)は、花形のベス(ウィノナ・ライダー)を降板させ、新しい振り付けで新シーズンの「白鳥の湖」公演を行うことを決定する。そしてニナが次のプリマ・バレリーナに抜てきされるが、気品あふれる白鳥は心配ないものの、狡猾(こうかつ)で官能的な黒鳥を演じることに不安があり…


感想


どの部分が現実の世界で、どの部分が幻想の部分だったのかが分からないような作りになっていたが、主人公の視点からの風景を表現していたため、気持ちが不安定になる理由も納得できるようになっていた。
ダンスのシーンではたまにカメラがグルグル回り、気持ち悪くなってしまうかもしれないが、恐らくあれはナタリー・ポートマンのダンス力などを隠す手法なのかもしれない。
ちなみに全体を通して音が非常に生々しくて、皮や爪がはがれる音や、足首がグキっと鳴る音がリアル以上に表現されていて、痛々しさが伝わる、バレーのハードな一面も表現されていた。

初デートなどにはふさわしくない程暗いし、ちょっとエロいし、何よりも結構深くて複雑な内容なので気を付けてね。

ちなみに女性に人気の映画だと言われてますが、映画通にとっては最高に面白い作品だと思うので見て間違いなしですな!


【ネタバレ注意】

ここからは自分の中で非常に印象に残った部分を書きたい。
その部分はネタバレにもつながってしまうので、まだ映画を見てない人はここから先は読まないようにね。

印象に残ってるシーンは:
  • 飛び込む前に母親と目が合い、泣きそうになる所
  • Black Swanに変貌していきながらダンスをする所
  • 刺したのは自分自身だと気づいて泣いていたが、表情が一瞬にして笑顔に変わっていった所(壁を乗り越えて自信を手に入れた瞬間)
  • 「Perfect...」と言うラスト

これらの部分が非常に好きだったし、見た人なら分かると思うが全てラストのシーンだ。要するにラストが非常に面白い!ということです。

完璧を追及したため、あらゆる壁にぶつかり、苦悩に陥った主人公だったが、それを乗り越えまさに「Perfect」なパフォーマンスを発揮するのだが、その代償が大きかった。
でもあのパフォーマンスはまさに The Perfectだったし、最初で最後のPerfectなのかもしれない。
長年の努力に対してあの一瞬の輝きだけというのは儚い気もするが、完璧をものにしたあとに死ねたら本人も本望でしょうな(まぁ、死んだかは分からないですが)

とにかく非常に面白かった。

2011年3月11日金曜日

ツーリスト(The Tourist)




鑑賞日:March 11th, 2011
個人的評価: 65点

参考情報

ハリウッドを代表するトップスター、ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーの初共演が実現したロマンチック・ミステリー。イタリアを訪れたアメリカ人旅行者が、謎の美女に翻弄(ほんろう)され、知らないうちに巨大な事件と陰謀に巻き込まれていく。監督は、『善き人のためのソナタ』のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク。共演はポール・ベタニー。撮影地であるベニスやパリの美しい映像や大胆なラブシーンも見ものだ。

ストーリー

傷心を癒やすためイタリアを訪れたアメリカ人のフランク(ジョニー・デップ)は、ベニスに向かう車中で上流階級の美女エリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)に声を掛けられる。魅力あふれるエリーズに誘われるがまま、アバンチュールに酔いしれるフランク。しかし、それはすべて仕組まれたわなだった…

感想

2大スターの共演なのでどうしても期待してしまったが、こういったツートップが出そろう映画はあまり面白くないという傾向は残念ながら守られてしまった。
以前にも紹介したトム・クルーズとキャメロン・ディアズが共演した『Knight & Day』と同じような感じになっていた。
あまりネタバレはしたくないがイタリアマフィアのボスはもっと慎重だし、イングランドの特別捜査官ももっと有能だろうと思わせるシーンがめっちゃあった。
映画を作った方としては恐らく「こんな展開になるなんて想像もつかなかっただろう!ハッハー!」って感じなんだろうけど、見てる側からしたら「いやっ、その展開にするんだったらあの場面のあの行動はおかしいし、矛盾してるね」って感じてしまう場面が多々あった。
このキャストが揃っていて、『Shutter Island』ぐらいストーリーがしっかり作りこまれていたた、きっと面白い作品になっていたと勝手に思っているが、2大スターなんか起用してしまったからこそ逆にストーリーを描く方にお金が回らなかったのだろう。

また、このストーリーだとジョニー・デップらしさやアンジーらしさを引き出すシーンが少なく、非常にもったいない構成だ。
やはりアンジーはアクションをさせてこそなんぼだと改めて認識させられる映画だった。

まぁでも『Knight & Day』よりは全然良かったです…

ただ、ベニス(ヴェネチア)の街並みは美しいし、また行ってみたいと思わせてくれただけでも良かったかも(笑)

以上!


2011年2月25日金曜日

恋とニュースのつくり方 (Morning Glory)




鑑賞日:February 25th, 2011
個人的評価: 89点

参考情報

華やかなテレビ業界を舞台に、低視聴率番組のプロデューサーに採用されたヒロインがさまざまなトラブルに振り回されながら、恋に仕事に頑張る姿を描いたサクセスストーリー。『ノッティングヒルの恋人』のロジャー・ミッシェル監督と、『プラダを着た悪魔』の脚本家アライン・ブロッシュ・マッケンナがタッグを組む。主演は『きみに読む物語』のレイチェル・マクアダムス。共演にはベテランのハリソン・フォードとダイアン・キートン、『オペラ座の怪人』のパトリック・ウィルソンら豪華キャストが顔をそろえる。

ストーリー

失業中のベッキー(レイチェル・マクアダムス)はニューヨークで朝番組のプロデューサーに採用されるが、それは局に見放された超低視聴率番組だった。彼女は番組を建て直すため大御所の報道キャスター、マイク(ハリソン・フォード)を起用し、やがて同僚のアダム(パトリック・ウィルソン)と恋に落ちる。恋に仕事に順調なスタートを切ったベッキーを、思わぬ事態が待ち受けていた…

感想

最後まで見終わってから考えると、主役を演じたレイチェル・マクアダムスは思ってたよりも上手く「経験の浅い若手プロデューサー」を演じてたと感じた。

トレーラーを見て予想してた展開とはちょっと違ってたが、最終的にはやはりベタな感じでエンディングを迎え、総評としては期待通りの映画って感じですかね。
プライドの高い約を演じたハリソン・フォードとダイアン・キートンの口論は見応えがあるし、On-Air中のやり取りには笑わされた。

日本語タイトルにはなぜか「恋」という文字が入っているが、正直タイトルにいれる程この恋というシーンは浅かったし、その証拠に英語タイトルには「朝方の栄光」としか書いていない。
英語タイトルが訴えかけているように、この映画からは朝から晩まで働く仕事一筋の人達へ向けたメッセージを感じた。「何でレイチェル・マクアダムスが主演で特に賞とか取っていない作品が日本で上映されるんだ…」とちょっと思ってたがこれで謎が解けた。
働き過ぎの日本人には確かにちょっと共感できる部分がある映画だろう。
スマートフォン等があればメールも四六時中チェックできるこの時代、食事をしてる時でさえもメールの受信音が鳴ったらついついチェックをしてしまう人も日本では多いと思うしね。

朝から晩まで働いて仕事で結果を出す事が良いのか。
家族や恋人と時間を過ごした方が良いのか。
迷ってる人は見た方が良いかもしれないですな。


2011年2月5日土曜日

ウォール・ストリート (Wall Street)



鑑賞日:February 5th, 2011
個人的評価: 71点

参考情報

『ウォール街』から約23年、オリヴァー・ストーン監督が21世紀のマネー・ゲームを描く人間ドラマ。かたや家族のために、一方は復讐(ふくしゅう)のために、元カリスマ投資家ゴードン・ゲッコーと若く有能な電子取引トレーダーが繰り広げる駆け引きをスリリングに描き出す。ゲッコーをマイケル・ダグラスが再び演じ、若手注目株のシャイア・ラブーフやキャリー・マリガンらが共演。社会の裏側と人間の深層心理をあぶり出す、ストーン監督ならではの演出力が見事。

ストーリー

2001年、8年の服役を終えたゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)。カリスマ投資家の面影は消え、すっかり過去の人と成り果てていた。2008年、勤め先が経営破たんに追い込まれた電子取引トレーダー、ジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)は恋人ウィニー(キャリー・マリガン)の父親であるゲッコーに近づき、ある提案を持ちかける。

感想


『Time is Money』ではなくて『Time is more than Money』と心の中では分かっていながら結局は金への欲望に負けてしまうウォールストリートマン達の物語だと個人的には感じた。金を手に入れる事だけでなく、マネーゲームに勝つ事の方が彼らにとって大事なんだなぁと感じさせてくれる作りになっていた。

そしてやっぱりシャイア・ラブーフの演技は好きだ。
ウェントワース・ミラーと同じ匂いがする。
頭が良い役を演じるのが合ってる…



2011年1月20日木曜日

ソーシャル・ネットワーク (The Social Network)



鑑賞日:January 20th, 2011
個人的評価: 92点

参考情報


世界最大のSNS「Facebook」誕生の裏側を描いた伝記ドラマ。ハーバード大学在学中にFacebookを立ち上げた主人公たちが、一躍有名人となり巨万の富を築くものの、金や女、裏切りの渦に巻き込まれていくさまを映し出す。監督は、次々に話題作を送り出すデヴィッド・フィンチャー。キャストには『イカとクジラ』のジェシー・アイゼンバーグ、『Dr.パルナサスの鏡』のアンドリュー・ガーフィールド、ミュージシャンのジャスティン・ティンバーレイクら注目株がそろう。


ストーリー


2003年、ハーバード大学の学生マーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、学内で友人を増やすためのサイトを親友のエドゥアルド・サヴェリン(アンドリュー・ガーフィールド)と共に立ち上げる。サイトは瞬く間に学生たちの間に広がり、ナップスター創設者ショーン・パーカー(ジャスティン・ティンバーレイク)との出会いを経て、社会現象を巻き起こすほど巨大に成長していくが…


感想


期待通りの面白さだった。ジェシー・アイゼンバーグなど出演者の演技力が非常に高かったが、中でも頭が切れる自信家で「世の中を俺が変えてやろう」という事を考えてそうなショーン・パーカー役を演じたジャスティン・ティンバーレイクが役のイメージにぴったりだった。
個人的には非常に面白かったが、それは自分が海外育ちで、英語が出来て、Facebookを4年以上使っているからだけなのかもしれない。
海外に対してそんなに興味がなく、Facebookを使っていない日本人がこの映画を観たら、残念ながらそんなに面白くないかもしれない。

まずFacebookがどんなSNSでどのような機能があって、どういう人がどのように使用しているのか等の情報があまり出てこない。
Facebookを知らない人が見ても「結局Facebookってどんなサービスなの?」と感じてしまうだろう。
だが、アメリカではFacebookの説明などはもはやする必要がないほど浸透しているので、こういった映画になったのも頷ける。


更にいうと、「株式の希薄化」などのビジネス用語や、「アルゴリズム」、「Apache」などのIT専門用語が飛び交う会話も中にはあったので、そういった部分はちゃんと理解するのに苦労をする人もきっと少なくないだろう。

だが、日本人にうけるかどうかは別として作品のクオリティーは高かったので満足している。
ちなみに自分もマークと同じ84年生まれなので、Napstar、MySpace、Friendsterなどまさに自分の時代に流行ったサービス名が多数出てきたのも楽しめた。
良いアイディアを思いついたら、すぐにコードを書き、1週間でサイトを立ち上げ、数か月後には数万ドルを稼ぐ事が出来る様な時代であるという事が伺え、まるでマークやショーンから『今は俺たち若い世代の時代だ!』というメッセージを受け取った気がした。

僕らの世代はいろんな意味で勇気をもらえるような映画でした。
ただ、この内容であれば思ったよりも日本のFacebookユーザ数は上がらないだろうなぁ~っと少し感じてしまった…